TS剛膣娘と硬い盾役 作:笑石
「んっ」
ミスカの首元にキスを落とすと、くすぐったそうに身を捩る。それが愛おし過ぎたのかエリックはググッと胸の奥を握られたような感触に息が詰まる。
首元から胸元まで下りて、乳頭を口に含んで軽く食む。「んっ♡」ミスカの声に少し色が混じった。
左手で腰を撫で、右手で肩を掴む。そのまま何度も何度も啄んだ。
対してミスカはまるで子を抱く母親のように、エリックの頭を優しく抱いた。
いや、それは最初だけで、すぐにグッと力を込められてエリックはミスカの胸で溺れそうになる。
「ふふ……男の子は嬉しい、でしょ」
解放されて見上げると、悪戯っ子の様な笑みを浮かべてミスカが言う。その子供らしい仕草に、エリックは『昔』の事を思い出して、少し泣きそうになった。
───この人にも、こんな顔をさせることができた。
ミスカを持ち上げて、優しくベッドに寝かせた。そして彼女の秘部を優しく解そうと手を伸ばして、その手を逆に掴まれた。
「もう、挿れて」
「え? でも」
「今日はそういう気分だから、挿れて、優しくして」
目を腫らしたミスカに頼まれて、エリックが断れるわけがなかった。
言われた通り優しく……すでに濡れているが、普段程ではないミスカの中へエリックはゆっくりと馴染ませていく。
身体を重ねるようになって、一番時間をかけた挿入だった。お互いに深い吐息に僅かな快感を乗せて、奥まで辿り着くとミスカの方からエリックの背中に腕を回し、抱き寄せた。
「今日のことは忘れて」
耳元で、ミスカが言う。
「エリックもさ、好き勝手に、オレの身体で楽しんでくれたらいい。ほんと、オレは硬いチンコが目的なだけの……その……変態、だから」
自分で言っておきながら照れて尻すぼみになっていくミスカに、エリックはなんとも言えない気持ちを抱いた。
その中には確かに、ミスカの事を変態だと思う気持ちはあって。でもただそれだけじゃないからこそ、情欲が掻き立てられる。
「僕、ミスカさんの為に硬くなったんですよ」
「……え?」
グググ、股間に血を巡らせ、ミスカの背に腕を回し持ち上げる。優しく抱き返し、続けた。
「ミスカさんが変態だって事、本人が思ってるより、隠せてないんです」
「……今日は優しくしてって、言いましたけど」
ぶすっとした顔も可愛い。まぁエリックはミスカ全肯定マンなので、どんな顔をしようと全て可愛いと思うのだが。
「動きますよ」
「……うん」
ぬりゅ♡
「ゆっくり動くと、結構……感触が……」
「う♡うん♡」
ぬちゅ♡
ぬぷ♡
「ミスカさんは、こんな、形をしていたんですね」
「こ♡こんだけ、しといて♡い、今更?」
ずぬぬぬ、と抜けるギリギリまで。そしてまたゆっくりと沈めていく。
「は、はぁぁぁぁ♡こ、これはこれでいいかも♡」
「で、ですね」
そうして数分、二人はスローペースのセックスを続けていた。だがふとした拍子に、エリックが少し強めに奥を突いてしまう。
「んあっ♡」
ビクビクっ♡とミスカが小刻みに痙攣し、エリックはやり過ぎたか? と腰を止めてミスカの顔を確認する。
蕩けた顔をしているのを見て、ぞくりとお尻辺りに力が入る。
───激しく突き込みたい……。
でも今日は優しくしてって言われたのだと、エリックはグッとその衝動に耐えた。しかしミスカは耐えなかった。獣のように、眼光を鋭くさせたミスカは突然エリックをその剛力で押し倒した。
「!?」
ふーっ! と、強く息を吐き、ミスカは唇を舐めた。
「やっぱ、もういいや」
「ちょっ」
さっきまでのしんみりとした感じはどこに行った? とエリックが考えた瞬間には、ミスカは挑戦的な笑みを浮かべて激しく腰を上下させ始めていた。
ばちゅばちゅばちゅばちゅ!
「あ、あがっ! ちょ、ミスカさん! 優しくって話は!?」
「良いから、もう少しで〜〜ッ! イ、イク! から!」
どんどんと締め付けが激しくなり、エリックの肉棒に伝わる刺激も増していく。そしてミスカが少し前傾になったかと思えば、そのままエリックの首元にかぶりつく。
え!? 噛まれる!? とエリックが思ったのも束の間
ちゅぅぅぅぅ!
「え、あっ」
「っふぁっ♡」
エリックが何をされたのか理解する間もなく、ミスカは口を外して嬌声をあげた。と、同時にギュゥゥゥウゥ! と彼女の膣が強く締め付けられる。絶頂を迎えたのだ。エリックのモノを深く受け入れたまま、ミスカは彼の胸元に額を擦り付けて余韻に浸る。
エリックが、股間に意識を随分と持っていかれながらも、首元に触ろうとして───ぐんっと、腰を『持っていかれて』それどころではなくなった。
エリックの肉棒を強く咥えたミスカの肉壺が、彼女の腰の動きに合わせてエリックの身体を持ち上げたのだ。
「ほんとに、貴方って人は……」
これは、もはや『お約束』となったミスカからの誘いだ。ちょっとMっ気ある時の。
ガシッと、ミスカの腰を強く掴むと、それだけでミスカの瞳に桃色の気が混じる。期待の色に染まる。
ぐっと強く掴んで持ち上げれば、ミスカの凄まじい吸い付きが異次元の摩擦をエリックの肉棒に与えてくる。
「イッて♡」
ミスカが言う。
「好きに動いて、オナホみたいに使って良いから♡」
オナホとは性処理用の玩具の事である。「じゃあお言葉に甘えますよ」と、エリックはミスカの小さな身体をめちゃくちゃに上下させた。自分の腰も同時に下から強く突き上げ、奥に強く当たった瞬間なんか「おグッ♡♡♡」と苦しそうに、しかし悦んだ声を漏らしている。
ズジュッ♡ゴチュンッ♡ズジュン♡ゴチュッ♡
「おぁっ♡おぐっ♡ふあっ♡はぐゥッ♡♡ぅぅぅぅ♡」
「い、イキますよ!」
エリックの尻がキュウっと締まり、ガクガクと震えた瞬間、ミスカは機敏な動きで股から肉棒を抜いた。
「!?」
いつもは中に出させるのに、何故!? とエリックが疑問に思った直後、至る頂点付近にいた肉棒をミスカが咥えていた。
そして口内の空気ごと吸われ、舌でねぶられ───よくも分からないまま、エリックは放出した。
どくん、どくん。と、あまりの快感にエリックはしばらく腰が砕けた。しかし全て射精し終わり、そこでハッとする。
「み、ミスカさん……?」
様子を見ると、彼女はベッドの上にちょこんと座りながら、微妙な顔をして口をパンパンに膨らませている。
なんとか飲み込もうとするそぶりを見せるが───上手くいかず、べえっと吐いてしまった。
「あ、あ〜、ちょ、大丈夫、ですか?」
急になぜ? とエリックはミスカの行動がわからず困惑するしかなかったが、当のミスカは申し訳なさそうに視線を逸らすばかりだった。
「その、ね。上手く、飲めなかった……」
「いや、別にそれは良いんですけど」
モジモジとするミスカに、エリックは疑問符を浮かべ続ける。
「今日は、ちょっと……情けない姿見せたし、その……それでも正面から好きって言ってくれて嬉しかったから。オレは、お前のでも、ここまで出来るぞって見せたかったんだけど……」
頬を染めたミスカが照れる姿を見た瞬間、胸が爆発しそうなくらいときめいたエリックは勢いのまま彼女に抱きついた。
「わっ」
「ミスカさんっ!」
衝動のまま、ギュッと強く抱きしめて、エリックは口を開こうとした。だがそれよりも先に釘を刺されてしまう。
「いやでも結婚するとかそういうわけじゃないよ? それはまだ気が早いしさ」
「あ、はい」
すん、となったエリックに、ミスカは少し考え込んだ。「うーん」と唸り、おずおずと語りだす。
「そもそもさ、まだエリック中級だし。オレは……まぁ上級とはいえ、結婚するってなったら子供も考えなきゃでしょ? やっぱりお金は必要だし、でも子供がいるなら、冒険者なんて危ない稼業やってて良いのかって……」
バッと、エリックはミスカを引き剥がして顔を見合わせ向き合った。キョトンとした顔のミスカに、エリックは上手い言葉が浮かばずパクパクと口を開け閉めする。
「あ〜と。とりあえず、口ゆすいで、いい?」
「はいっ! す、すみません!」
結局、そのあとは口をゆすいで歯磨きをしたミスカともう何回かヤる事をヤって、一緒の布団で眠りについた。
発散したのか、満たされたのか、穏やかな顔で眠るミスカを見て、それに貢献できたのならこんなに嬉しいことはないとエリックは思った。
*
次の日。
色々とエリックにはぶちまけてしまったけど、まぁヤることヤって有耶無耶になったと言うかスッキリしたというか。
ともかく今日も『ブレイド』で集まる予定があったので、先にエリックの部屋から出て自宅に帰り、シャワーを浴びた。
そしてギルドで集合し、朝食と共にテーブルを囲んだ。ふと、レンが言う。
「ミスカ、エリックの肘はどうだった? 部屋まで訪ねたのだろう?」
そういえば昨日はその治療に行くという口実だったな。その後のやり取りが濃くて忘れていたので、一瞬反応が遅れたが、難なく答える。
「しっかり治しておきましたよ」
「それは良かった。治癒は早いに越したことはない。時間が経つと治りが悪いからな」
うんうん、と腕を組み頷くレンに、他所のパーティーメンバーにまで、よくそこまで気にかけるなぁと思っていると
「エリックに襲われなかったか?」
と、アルがからかいを入れてきた。どちらかと言うと襲うのはオレのほうなのだが。まぁ受け流そうと、オレの方が腕力強いんですよーと答えようとして先にケイトが口を開いた。
「ミスカ結構Mだし、エリックの硬チン突っ込まれたら割とすぐヒーヒー言いそうだよね」
…………。
ここで一瞬、顔を赤くして硬直してしまったのが致命的だった。悔しいことに、図星だったのだ。『しまった』と思った時には遅かった。
ハッとアルとケイトを見ると、明らかにニヤついている。や、やられた───。
「え、え? え? ほんとに? ねぇ、ちょっとミスカ、えぇ? やっぱり? 最近さぁ……怪しいなって」
「ケイト……なんか勘違いして───」
明らかにオレがいつか墓穴を掘るのを待っていた。とはいえこの程度ならばまだ誤魔化しはいくらでも効くだろう。と、考えていたら思いもよらぬ矢が飛んできた。
「ちょっとエリック!!? 何キスマーク付けてんのぉ!? 誰誰誰!? 前連れ込んでた女!? やっぱミスカ!?」
「あっ! て、えっ!? な! いや、これはですね……」
マイヤのデカい声がこちらまで聞こえてきたのだ。オレの脳裏に昨日の記憶が走り抜ける。なんかテンション上がった勢いで、ついつい首元に付けちゃった気がする───いやちょっとやってみたかったんだもん───すっかり忘れてた───。
ここでまた、一瞬フリーズしてしまったのがトドメだった。再びハッとして、アルとケイトの顔を見ると、今度は唖然とした表情を浮かべている。
「そ、そう……あんた意外と……」
「まぁ……確かにミスカに耐えれるチンコだ。マーキングしとかないとな……」
……。
「レン、迷宮に行こう……」
「エリックと付き合ってるのか? おめでとう」
なんでこういう時にはそうなんだよ……。
てかマイヤは何故、オレに疑惑を……? アイツの前でそんなバレるようなことしてたっけ……。
一章 終
あとはエピローグと、二章以降の執筆についても言及しているあとがきを掲載させてもらって一旦終わりです。