TS剛膣娘と硬い盾役 作:笑石
この世界に転生して、18年。
前世は男だったのに女に生まれて、力の無いものは虐げられる……女は主に性的に。それを知った時、オレは絶対そうなるものかと思った。
心が男だからだ。
他の男に、身を許すなんて考えられなかったし、好きにされようもんなら……想像するだけで悍ましかった。
だからこの世界にある『魔力』に傾倒した。魔力は、肉体を強くしたり、炎や雷を生み出すことが出来る。いや、想像する事なんでも実現出来ると言っていい。
もちろん、修練と才能は必要だ。そしてオレには才能があり、修練をする動機もあった。
求めたのは、力だ。
この世界なら女でも魔力と肉体を鍛える事で男を越えた力を得る事ができる。極端な話、ごぼうみたいな奴が山みたいな男を一捻りできたりする。
まぁ普通に筋肉をつけることも重要だし、誰でもそうなれるわけでは無いが。オレにはそちらの才能があった。
剛力、とでもいうべきか。肉体と魔力を鍛えれば鍛えるほど、オレの『力』は増していった。そして今や、オレに比肩する『腕力』を持つものは滅多にいない。
何故か身体は一般的な女より少し小さいが。そこは魔力の不思議だ。
それはさておき、15歳くらいになった頃。この世界では成人だ。解禁された酒を初めて飲み、パーティーメンバーと大いに盛り上がった。
その日の夜、オレはついに目覚めたのだ。
チンコ欲しいな。
突然だった。
酔って、布団に転がって、ふと股間に手を置いてしまった。急に珍しく前世がフラッシュバックして、自身にないものを急に自覚した。
そして、その次にふとムラリと来たのだ。興味……というべきだろうか。知識だけはあるのでそのまま初めての自慰をして、スッキリしたらこの気持ちは消えるだろうと思った。
朝起きて、普通に思った。
『女のセックスって気持ちいいのかな?』
そこからはもう、ずるずると深みへいった。まだ残る男への性的嫌悪感、性的な気恥ずかしさから自慰の頻度が増え、やり方も……。
16歳になり、ついに『張り型』つまりはディルドに興味を持ってしまった。
穴に入れたくなったのだ。
同じパーティーの魔法使いにそれとなく普段どう発散しているのか探った。普通に弓使いや他の男と関係を持っていて微妙な気持ちになったが(結構長い付き合いで歳の頃もさほど変わらないので)、それはそれとして自慰もしているらしい。
めちゃくちゃ酔わせて二人きりの時にこっそりと聞いた。
そして、ついにオレは自分の『問題』に気付いた。
恥ずかしいので絶対身バレしないように入念に手回しして手に入れた木製のディルド。ドキドキしながら挿入し……膜を散らした。その瞬間だった。オレはつい"力"を入れてしまった。
メキッ……。
鈍い音が身体から聞こえた。顔面蒼白で抜き取る。ディルドは、オレのあまりの膣圧に粉砕していた。
我ながらドン引きした。
その後いくつかいろんな素材を試し、全て破壊してしまった。オレも元男だ。チンコの強さをよく知っている。少なくとも鋼で出来たチンコを潰せる膣なんて、肉の棒を入れてタダで済むはずがない。
いやしかし、この世界の強化された『チンコ』は大丈夫かもしれない。
でも、もし……その、そういう時になって、つい力を入れすぎて……チンコを、潰したら……どうなる……?
17歳。
オレは男と関係を持つことが怖かった。
なのに、性欲、いやセックス欲だけは高まっていく。知らないからだ。だけど、知識だけはこの世界の人間よりもよほど持ってしまっている。前世のためだ。そして肉体が違うから、前世の記憶では満たせない欲なのだこれは。
この頃になると、オレは背が低いままだが胸が大きくなってきた。なので同じ冒険者からセクハラをされることが増えてきたのだ。オレは、ウブなフリをしてあまり抵抗しなかった。
パーティーメンバーは怒ってくれていたが、オレには思惑があった。
『この世界のチンコの強さを知りたい』
そして、ついにボッキしながらオレに触れてくる奴がいた。チャンスだと思った。自分で自分の膣圧はなんとなく調べた。それを、右手で再現する。
ギュッと。
悲鳴だった。
大惨事である。
オレは自らの右手を見た。ズボンの上からだったのに、血まみれだった。
騒ぎに気付いた仲間が、路地裏にいるオレを見て一瞬顔を歪ませ、その近くで泡を吹いて倒れる男の……股間から湧き出す血を見て、ドン引きした。
オレは、猛省した。もうしないと、誓った。
でも半月もすると、性欲に負けた。
前は斥候タイプの細い奴だったので、もう少し強そうなやつにした。
結論から言うと、大惨事だった。割愛する。
そこからしばらくはなるべく男を避けた。だが、数ヶ月もすればまた同じ欲がムクムクと。
ちょうど……オレのような生意気なやつを『分からせ』たい、前衛で盾役やってる奴がオレに近付いてきた。
前衛盾役は、パーティーに迫る攻撃を自らで受け止める役だ。故に身体は大きく、強度が高いのがセオリーだ。
その男も、かなり大きかったし、生で見せつけてきたチンコもかなりのものだった。無理矢理触らされた時、その硬さにビビった。
と、同時に期待した、これならと。
『ふん、淫乱だな。好きものめ』
さわさわとチンコを確かめるオレに、彼は言った。オレは、息を呑む。期待だ。頼む、とすら思った。そして、ギュッと握った。
『剛力のミスカ』
オレの二つ名の由来は、正直聞こえのいいものではない。しかし───特に男に対して"畏れ"を抱かせる意味で、二つ名の使われ方としては結構、妥当だった。
それ以来、オレは性的なものが苦手で、セクハラに対して苛烈にやり返す奴みたいな扱いになった。事実を見ればそうである。オレも恥ずかしがって本心は語れなかったからだ。
『怖くて、力入れすぎちゃってぇ〜』と言ってたら、みんなドン引きである。処女なのに『あいつは膣圧でチンコを潰す』って噂まで流れた。多分ほんとにそうなる。