※この作品はR-18です。

TS剛膣娘と硬い盾役   作:笑石

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六話 二人で訓練(真面目、いや嘘かも)

 

「なにか、勘付かれましたか?」

 

 迷宮、そしてそこに潜る冒険者、それを管理する冒険者ギルド。

 ギルドにはいろんな施設があって、その中には訓練場のようなものもある。その中でも少し秘匿性の高い場所を借りて、エリックの訓練を施していた。

 何故、堂々としていないか。それは別に二人でいるのを見られるのが恥ずかしい、とかではなく……訓練の様子そのものが、あまり人目についていい見た目ではないからだ。

 

「勘付かれ、た? とは?」

「アリサとか、マリーに。オレとのことですよ」

 

 この世界には魔力があり、この魔力は万能な性質を持っている。一時的な肉体の強化に加え、長期的な……まぁ要は筋トレしたら筋肉が増える、ような話だ。

 で、エリックは前衛として敵の攻撃を一身に受けるポジションなので『耐久力』ともいうべきステータスを上げる必要がある。

 それは生半可な努力、時間で解決できるものではないが……オレがいれば、少々短縮できる。

 

 やり方としては簡単だ。

 

「いや、いつも通り……まぁ、少し最近、褒められることも出てきたような……」

「足行きますよ」

 

 ズパァァン!

 声をかけたと同時、身構えていたエリックの太ももに蹴りを叩き込む。「うごォッ!」と歯を食い縛り呻くエリック。彼の魔力の流れをじっと見る。

 

「エリック、少し脚に集中しすぎですよ。ちゃんと『全身』に均等に張り巡らせてください」

 

 これはあくまでも戦闘ではなく、肉体の鍛錬だ。魔力を局所的に集中して、節約しながら防御する技術は確かに迷宮探索において重要だが、今は逆だ。

 全身に魔力を張り巡らせ、その上でオレの攻撃を受ける。これを繰り返すことで集中していない箇所の強度も常時鍛えられ、仮に不意打ちや予想外の攻撃を受けても『盾役』としての役目をまっとうできる。ついでにチンコも硬くなるはず。

 

「……で? 何を褒められたんですか?」

「え、あ……えーと……清潔感が出た、とか」

「右肩」

 

 ボゴォッ!

 オレの拳が彼の右肩に刺さる。「おグゥ!」と、エリックが痛みに苦悶の声を上げる。

 

「あいつらも、割とそういうとこ見てるんですねぇ」

「僕、そんなに小汚かったですか……?」

「……まぁ、オレ的には」

「……あの、言われてからはちゃんと気をつけてますから」

 

 なんの宣言だそれは。オレはジトっとエリックを見つめる。やらしい奴め。てかオレは、迷宮の探索においてどう褒められたかを聞いてるんだよ。普通そっちだろ。何を関係のないこと褒められて喜んでるんだ。

 

「あ、あと、受けるのも上手くなったから、褒められ……た、とまでは言えないけど少し感心されたような気はします」

 

 受けるのが上手い。盾役の褒め言葉としてよく聞く言葉だ。盾役はただ攻撃を受けていればいいわけではない。攻撃を効率良く受け流し装備と肉体へのダメージを最小限にした上で、守るべき対象に影響が及ぼないよう、かつ他の仲間の攻撃の射線を保ち、なんなら相手の体勢を崩して隙をつくる。

 上手い盾とは、それらをいかなる相手にもやってみせる。まぁ、とはいえ一番の仕事は後衛の仲間を守ることなのだが。

 

「でもオレはそういうのエリックにちゃんと教えられてないと、思いますけど」

 

 ちなみにオレはそんな器用なタイプでもない。いやまぁ、そもそも盾役では無いので当たり前とも言えるが。いざという時にはオレが盾役をすることもあるが……専門に技術を磨いたりは意識していない。

 

「ミスカさんの攻撃は、正面から受けていたらただではすみませんから……」

「この訓練は正面から受けてもらわないと意味ないんですけど」

「……すみません」

「腹」 ボゴォ!

「おぶッ!」

 

 嫌味は言ったが、技術が上がったことは喜ばしいことだ。やはり仲間の代わりに攻撃を受ける機会の多い盾役は損耗が激しい。

 その損耗は出来る限り減らせるに越したことはないのだ。

 

「で?」

 

 オレは聞いた。

 エリックがキョトンとする。

 

「だから、他に褒められたことないんですか」

「え……なんだろう。あ……なんか、調子こいてない? とかは言われましたね。なんか、自信が妙に増してるとか、そんな意味で」

「……童貞捨てたから?」

「いやっ! そ、そんなことは……ッ! あ、あるかもしれませんがッ!」

 

 あるんだ。

 まぁわかるよ。男は経験がないとねぇ、周りからの扱いとか、そもそもやっぱり『大人の階段』として心の中にあるせいで、根拠もなく童貞ってだけで自信がなくなってしまうものだ。特に、前世と違ってこの世界の経験は皆早い。特に冒険者は、性欲旺盛な奴が多いのもある。そんな界隈にいると、疎外感も感じるものだろう。

 少し考えて、オレは聞いた。

 

「……か、髪、とか。髭、とかは? 眉とか、何かそのあたりは言及されてないんですか?」

 

 迷宮探索には関係ないけど。

 

「か、髪ですか。えーと、髭とか眉もちゃんと剃って整えてるのもあってなんか『色気付いてないか?』とかは言われました」

 

 ふぅん。

 流石に露骨すぎたか……?

 オレは少し不安になった。いや、別に隠すことじゃないんだけど……!

 

「顔!」

「は!」

 

 と見せかけてもう一回、腹を、ドスン。

 少し油断していたのか、腹を押さえて膝から崩れ落ちるエリック。

 

「顔に集中し過ぎ、いざという時にも出ますよ、そういうの」

「おぐぐ……ありがとう、ございます……」

 

 腹殴ってお礼言わせてるの、なんかそっちの趣味みたいで嫌だな。これははたから見るとヤバい光景なのでは? と訝しんだ。

 ちょっとやりすぎたかな、と思って屈むエリックの首元から手をするりと入れて乳首に触れる。そしてカリッと刺激。びくりと跳ねるエリックの身体に、少し楽しくなりながらオレも屈む。

 

「ふふ、最近、乳首弱くなってないか?」

「だ、誰のせいですか……っ!」

「こっちもすぐ反応してさぁ……」

 

 エリックの股間に手を伸ばす。するともう、すでにガチガチに硬くなった彼の男根がズボン越しにもよく分かった。すりすりと撫でて、これはもうだいぶ回復したんじゃないか? と口角を上げる。

 

「ところで、もう痛くないか? どう? そろそろ……イケる?」

「は、はい……多分」

「こっちは生殺しで、随分と苦しめられたんですよ……?」

 

 負傷したチンコが復活するまでの間、女体に慣れさせるためオレの身体の色んなところを触らせていた。

 それはそれとしてやはり挿れたくて仕方なくなって、でも目の前にあるのに我慢しなくてはならない生殺し期間は本当に辛かった。まぁ覚えたてなので仕方ない。うん。

 

「こっちは痛みでそれどころじゃなかったです……」

 

 まぁ、負傷したチンコに血が集まると痛みが発するエリックからすれば、オレの身体を触るのは逆に拷問だったかもしれない。

 なので、オレから返せる言葉は

 

「もっと鍛えろ───ッ」

 

 ギュッとズボンの上からそれなりの力で握る。

 

「はおっ♡」 変な声を出すエリックに、コイツちょっとMっ気出てないか? とちょっと引く。

 

 その時だった。オレは訓練場の入り口から気配を感じた。すかさずエリックから距離を取り、なんでもないふりをする。

 

「おっすー、元気してるー?」

「エリックー、腹に穴空いてないかー?」

 

 ウチのケイト(魔法使い)とアル(弓使い)だった。ちょっと酔った様子でふらふらとこっちに歩いてくる。

 オレとエリックが二人で訓練していることはバレたので、以前ほどは動向を隠さずにいた。どこからか知った二人は面白がって押しかけてきたのだろう。

 今日は自由行動の日で、レン(剣士)は別パーティーと迷宮探索(レンが迷宮に行かない日は基本ない)、二人は……おそらくだが、コイツらヤってきたな……?

 

 チョメチョメしてきた後の、特有の空気感を二人から感じる。これで別に交際関係にあるわけじゃないのが、なんていうか貞操観念の軽さを感じる。

 

「エリック〜腹抑えてお前、殴られたのかぁ〜?」

「あー、そうちょうど、お腹を殴ったところ。ちなみにだけど前より硬くなってるし、オレもそんな、あの時ほど力入れてないから大丈夫ですからね」

 

 二人の襲来に驚いているのか、エリックはお腹を抑えて背中を屈ませたまま動かない。そんな彼にアルが近付き、気付いた。

 

「お、お前───ッ! た、勃ってるのか!?」

 

 あ。

 エリックのやついつまで背中丸めてんだよって思ってたけど、そういやそうなってたな。エリックのはただでさえ大きいので、隠そうにも隠せないし。

 

「ミスカに殴られて……っ!?」

「えーっ!? ちょ! 見せて見せて!」

「や、やめてくださ……ゴボッ」

 

 顔を引き攣らせるアル、目を輝かせ一瞬で距離を詰めたケイト、そして口から血を吐いたエリック。

 

「ミ、ミスカ……お前……」

 

 アルのドン引き顔は、オレに向けられた。気まずさから顔を伏せ、とりあえずエリックを仰向けに寝かせて『回復魔術』を施す。

 

 ちなみにその間もビンビンで、ケイトは真剣にズボンの上から大きさを推定していた。

 ……てかお前、口から血を吐くくらいダメージ受けておいて、オレに乳首とチンコいじられてよがってたの……?

 

 ───そんなに強く殴ったかなぁ。

 

「ありがとうございます……」

「やりすぎたのオレですし。とはいえこの魔術で今日はやめにしときますかね」

 

 身体を治す魔術には大体二種類、『回復魔術』と『再生魔術』がある。今使っている回復魔術は人間の回復能力を高めるものなので、あまり短期間に使用すると、極端にいえば寿命が縮む。

 しかし元の状態に戻す性質の再生魔術と違い、回復魔術の方が鍛えるのに向いている。本来なら回復に数日かけてじっくり身体を仕上げるが、回復魔術があればその時間を短縮できるのだ。

 これがミスカ式鍛錬法であり、今まで何人かに提案したがエリックほど続いた者はいなかった。

 

「ミスカ。同じパーティーの仲間として一つ、言っておく。普通の営みができないからって倒錯的でバイオレンスなアブノーマルプレイで欲を満たすべきではないぞ」

 

 アルの腹も一発殴っといた。

 

「アリサ達にも、エリックはミスカとのSMプレイでダメージが大きいから優しくしてあげてって言わなきゃね……」とか宣うケイトにも拳を見せて脅しておいたが、後日アリサから「ちょっとミスカ、アイツとはいえパーティーメンバーを変な趣味に巻き込まないでちょうだい」と言われた時は暴れそうになった。

 

 

 

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