『秘密の扉を暴く手』:〜姉と従姉妹と僕の、深すぎる探求の記録〜 作:THERMOS
初めて射精を知ったあの日から、俺の世界は一変してしまった。あの身体を突き抜けるような快感、鼻を突く独特の生臭い匂い、そして指先に残るヌルリとした感触。それらが頭から離れず、俺は毎日のように自室で「それ」に耽るようになっていた。だが、あまりに頻繁に繰り返しすぎたせいか、最近ではなかなか絶頂まで辿り着けない。
「おかしいな……初めての時は、あんなにあっという間にビクンビクンってなったのに。今日は全然、白いのが出てこないや……」
俺は焦燥感に駆られ、手に持った電動マッサージ機をより強く股間に押し当てた。機械の振動が皮膚を激しく震わせるが、昨日までのような「来る」感覚がなかなかやってこない。
あまりに没頭しすぎていた。背後の廊下を歩く、微かな足音に気づくことさえできなかったんだ。
「リョウー?」
不意に、姉のサキ姉の声が鼓膜を叩いた。心臓が跳ね上がり、反射的に電動マッサージ機のスイッチを切ったが、もう遅かった。扉が開くと同時に、サキ姉の視線が俺のすべてを射抜いた。短パン越しに不自然に盛り上がった股間と、それを必死に隠そうとする俺の無様な姿。
「……まだ、そんなことやってたんだ」
サキ姉の言葉に、顔が火が出るほど熱くなる。
「こ、これは違うんだよ! 掃除してたっていうか……!」
支離滅裂な言い訳を並べようとしたが、喉が引き攣って言葉にならない。
「隠さなくてもいいよ。見せて」
サキ姉は驚くほど落ち着いたトーンでそう言った。
「お姉ちゃんが、また手伝ってあげる」
その言葉が、俺の胸の中に新たな、そしてもっと激しい高鳴りを連れてきた。
サキ姉はゆっくりと俺に近づき、床に座る俺の短パンに手をかけた。そのまま迷いのない動作で下着ごと引きずり下ろされる。露わになった俺の熱りを、彼女の小さな手が包み込んだ。
「またこんなにおっきくして。私とお風呂入る時、いつもおっきくなってるよね」
サキ姉は面白そうに、俺の先端を指先でこねくり回した。
「ヌチャ……ジュプ……」
粘膜と指が擦れる、濡れた音が静かな部屋に響く。
「前みたいに、また当ててあげる」
サキ姉は悪戯っぽく微笑みながら、電動マッサージ機を手に取った。
「冷たっ……!」
冷えた機械のヘッドが、熱を帯びた俺の敏感な部分に触れ、思わず身体を仰け反らせた。
「ごめん、ちょっと待ってね」
サキ姉は自分の手のひらで機械を包み、人肌に温めてから再び俺の亀頭に押し当てた。
「大丈夫? 怖くない?」
「ううん……」
スイッチが入る。最初は弱く、だが的確に。振動が俺の根元から芯までを激しく揺さぶる。
「あっ……サキ姉……これ……すごい……っ」
「どう? 気持ちいい? もっと強くするよ?」
サキ姉は俺の反応を観察するように顔を覗き込み、ダイヤルを回した。
「ビクン、ビクンッ……!」
ズボン越しとは比べものにならないダイレクトな刺激。大好きな姉に、生身の状態で「それ」を当てられているという背徳感が、絶頂への速度を一気に加速させた。
「サキ姉……なんか……来る、来るよ……っ!」
「いいよ、そのまま……気持ちよくなって……」
「ジュプッ、グチュッ、ヌプッ……!!」
サキ姉は手を緩めず、むしろ俺の震えに合わせて機械を強く押し付けた。
「あっ、ああぁぁぁぁっ!!」
突然、俺の身体が弓なりに硬直した。次の瞬間、先端から熱い液体が勢いよく飛び出した。毎日出しているはずなのに、サキ姉の手による快楽は別格だった。白い噴水が放物線を描き、俺の腹やシャツ、そしてサキ姉の手元を汚していく。
「うわぁ……すごい……」
サキ姉は驚いた表情で、俺の股間から滴り落ちる白いネバネバを見つめていた。
「え……なにこれ……!? おしっこじゃないよね?」
俺は荒い息をつきながら、自分から溢れ出したその存在に驚愕していた。
「……おしっことは違うんだ。最近、ビクンビクンってなると、これが出るようになったんだよ」
サキ姉は好奇心に満ちた目で、畳に広がった液体を覗き込んだ。
「こんな風に出てくるんだ……初めて見た。……匂い、嗅いでみていい?」
「うん……でも変な匂いだよ」
彼女は恐る恐る鼻を近づけた。
「うわ……本当だ、変な匂い。でも、面白いね」
サキ姉は指先でその液体を掬い取り、糸を引く粘り気を観察した。
「ネバネバしてる……」
「本当だ……。でも、昨日よりちょっと薄いかも」
「昨日も出したの?」
「……うん。パンツの中にティッシュを敷いて……」
俺たちは、まるで理科の実験でもするかのように、無邪気にその「精液」という未知の物質を調べ合った。
「これ、出ると気持ちいいの?」
「うん……出る直前が最高に気持ちよくて。でも、出ちゃうと、なんだか寂しいような変な感じになるんだ」
サキ姉は興味深そうに目を輝かせた。
「へぇ……。ねえ、私にもできるかな?」
「……女の人のは、よくわかんないけど」
俺は少し躊躇したが、期待に満ちた彼女の瞳を見て、勇気を出して提案した。
「じゃあ……サキ姉のも、してみる?」
サキ姉は一瞬迷う仕草を見せたが、やがて小さく頷いた。
「うん……。でも、恥ずかしいから目をつぶってて」
彼女は部屋の隅へ行き、背中を向けてショートパンツと下着を膝まで下ろした。
「なんか……ヌルッとしてる。ここに当てたら、リョウみたいになれるかな……?」
俺は言われた通り目を閉じていたが、静寂の中でサキ姉の小さな息遣いと、衣類が擦れる音が鮮明に聞こえてきた。
「ねえリョウ、電マ貸して」
「……うん」
俺から機械を受け取ったサキ姉は、それを自分の大事な場所に当てたようだった。
「ブゥゥゥゥ……ン」という低い振動音が部屋に響き渡る。
「あっ……ん、っ……これ……なんか、変……」
急に彼女の声が甘く湿り気を帯びた。俺は我慢できずに薄目を開けた。そこには、顔を真っ赤に染め、膝をがくがくと震わせながら身体をくねらせる姉の姿があった。
「サキ姉……大丈夫?」
「うん……なんか、身体が熱くて……お腹の奥が、キュッてなるの……っ」
サキ姉の呼吸はどんどん荒くなり、ついには「あ、あぁっ!」と短い悲鳴を上げて、その場に崩れ落ちた。
「サキ姉!」
「はぁ……はぁ……すごかった……。リョウ、これ、何……?」
「……俺たちだけの秘密だよ。大人には絶対に内緒」
サキ姉は乱れた髪を払い、潤んだ瞳で俺を見て微笑んだ。
「うん、秘密ね」
俺たちは床に座り込み、今しがた共有した未知の体験の余韻に浸っていた。
これから二人だけの「秘密の扉」が、何度も開かれることになるのを、この時の俺たちはまだ確信を持ってはいなかったけれど。
窓の外では、何も知らない夕暮れの鳥が鳴いていた。