『秘密の扉を暴く手』:〜姉と従姉妹と僕の、深すぎる探求の記録〜 作:THERMOS
週末のある日、俺とサキ姉――ミサキは、本当に些細なことで喧嘩をした。
ゲームの順番をめぐる、子供じみた言い争い。だけど意固地になったサキ姉は「ゲームなんていつでもできるでしょ!」と怒鳴り、自分の部屋に閉じこもってしまった。
「サキ姉のバカ……」
一人になると、急に虚しさと苛立ちが混ざり合って胸がざわつく。俺は逃げるように自室へ戻った。
この昂ぶりをどうにかしたくて、俺は机の引き出しの奥から、隠していた「宝物」を取り出した。
母さんが買って、数回使ったきり放置されていた電動マッサージ機――電マ。
ベッドに横たわり、荒々しく服を脱ぎ捨てた。
スイッチを入れると、「ブゥゥゥン……」という低い唸り音が、静かな部屋に響き渡る。
まずは弱から。その振動を太ももに当て、ゆっくり、ゆっくりと熱を帯びた下腹部へ移動させていく。
「んっ……」
喉の奥から小さな喘ぎが漏れた。
俺のそこは、サキ姉の怒った顔を思い出しただけで、すでに鋼のように硬くなっていた。電マをギリギリまで近づける。だけど、まだ直接は触れさせない。
「まだ……まだだ……」
周囲だけをなぞるように刺激する。
サキ姉の怒鳴り声が頭の中でリフレインする。その声が、なぜか今の俺には、浴室で見せたあの淫らな喘ぎ声と重なって聞こえた。
「あぁ……これ……っ」
呼吸が速くなり、腰が勝手にシーツの上で蠢く。
電マを睾丸の裏に押し当てると、振動が骨を伝って脳髄を直接叩くような感覚に襲われた。
先端からは先走り汁が溢れ、指にまとわりついて糸を引いている。
「くっ……ふぅ……。一度逝きそうになった俺のこれ……ほんと敏感だ……」
何度も「寸止め」を繰り返し、ビクンビクンと跳ねる直前の絶頂感を味わい尽くす。
このギリギリの焦らしがたまらない。だけど、やっぱり一番いいのは、我慢しきれずに白い液体が飛び出す瞬間だ。
「サキ姉と喧嘩したことも……全部忘れて、真っ白になっちゃえ……っ!」
俺は出力を最大にし、猛烈に震えるヘッドを、充血しきった亀頭に叩きつけた。
「あっ!!」
弓なりに反り返った身体を、快感の爆辞が突き抜ける。
ビュルルルッ!! ドピュッ……ビューッ!!
熱い奔流が天井に向かって噴き出し、俺の視界は真っ白な光に染まった。
手足が痙攣し、心臓が早鐘を打つ。
ベッドに沈み込みながら、荒い息を整える。……いつもより、ずっと深い。サキ姉への苛立ちが、そのまま快感の深さに変換されたみたいだ。
天井をぼんやり見つめていると、余韻の中でまた、サキ姉の顔が浮かんできた。
さっきの怒った顔。浴室で俺のすべてを飲み干した時の、あの蕩けた瞳。
……気づくと、一度萎えかけた俺の体は、再び熱を奪い返していた。
「もう一回……。今度は、サキ姉のせいで……」
俺はティッシュで先端を拭うと、再び電マを握り締めた。
スイッチの振動音が、今度はサキ姉の舌が這い回る音のように聞こえる。
「サキ姉の舌……あったかいんだよな……」
電マを亀頭の裏筋に添え、サキ姉の唇や舌の動きをトレースするように動かしていく。
指で先端を擦ると、粘り気のある液体が糸を引き、粘着質な音が部屋に響いた。
「サキ姉……もっと……もっと強くして……っ」
目を閉じれば、そこにサキ姉がいる。俺の上に跨り、潤んだ瞳で俺を見下ろしているような錯覚。
「あぁ……いいよ、サキ姉……。そのまま、俺の中までかき回して……!」
呼吸が再び切迫し、握る手に力がこもる。
二度目の絶頂が、容赦なく足元からせり上がってくる。
「あっ……ダメだ……サキ姉……ッ、見てて……!!」
ビュルルルッ!! ドピュッ……ビューッ!!
二度目だというのに、大量の白濁液が空を切って飛び散った。
脳が痺れ、呼吸が一瞬止まる。
激しく揺さぶられた身体は小刻みに震え続け、内側は余韻でひくひくと収縮を繰り返した。
「ハァッ……ハァッ……」
サキ姉のことを想いながらの射精は、これまでにない高揚感と、それ以上の罪悪感を俺にもたらした。
……やりすぎた。
「サキ姉……ごめん……」
小さく呟いて、俺は縮み始めた自分を丁寧に拭った。
窓の外は、もう夕闇が迫っている。
喧嘩したままじゃ、明日からの俺たちがどうなってしまうか分からない。
……あの熱を、本物のサキ姉と感じるために。
俺は服を着直し、サキ姉の部屋へと続く廊下へ、一歩を踏み出した。