『絶頂の牢獄』〜背徳の個室で解き放たれた男〜 作:THERMOS
シャワー室の鍵を締め、内鍵のロックがかかるガチャリという音を確認する。
狭い空間には温かな湯気が立ち込め、先客の残した石鹸の甘い香りが微かに漂っていた。
「……ふぅ……ッ、まずは汚れを落として……最高の状態をつくらないと」
着ていたシャツとパンツを脱ぎ捨て、全裸になる。脱衣所の鏡に映る自分の姿を見つめた。三十代半ばを過ぎ、少し締まりのなくなった腹部。だが、股間の逸物はすでにこれからの展開を予感して、半勃ち状態で微かに脈打っていた。
シャワーのコックを捻り、温かなお湯を頭から全身へと浴びせる。
髪を洗い、ボディーソープを泡立てて首筋から胸元、腹部、足先まで丁寧に磨き上げていく。日常の汗と埃を洗い流すたびに、身体の不純物が削ぎ落とされていくような感覚があった。
「よし……次は、中だ……」
シャワーヘッドのホースを取り外し、ぬるま湯の温度を指先で念入りに確認する。
腰を軽く落とし、お尻の窄まりへ向けて温水のストロークを当てた。
「っ……あ……ふぅ……っ」
水圧を弱めながら、ゆっくりとお尻の奥へ温水を注入していく。お腹の奥がじんわりと重く満たされていく感覚。腹筋に力を入れ、内部の温水を一気に吐き出す。これを何度も、水が完全に無色透明で清浄な状態になるまで念入りに繰り返した。ここで妥協すれば、後のプレイで集中が切れてしまう。指先で奥の壁まで探り、不潔な感触がないことを確認して、深く息を吐いた。
「これで……完璧だ」
次に、シャワー室の棚に買い求めたばかりの官能の道具たちを並べた。
ボディーソープの泡を掌いっぱいに広げ、シリコン製のコックリング、重厚なアナルプラグ、二つのオナホールを丁寧に洗っていく。新品特有の油分や匂いを洗い流し、温水でしっかりすすぐ。
「……はぁ……はぁ……これがあの中に入るのか……っ」
洗剤の泡に濡れた極太のアナルプラグを指で撫でるだけで、股間が急激に熱を帯びるのが分かった。道具をタオルできれいに拭き上げ、いよいよ自分の身体への装着作業に入る。
ローションのボトルを持ち、指先にたっぷりと透明な粘液を取った。
ひんやりとしたローションを、自分の後孔の周囲に塗りたくる。指先で円を描くように解しながら、まずは人差し指を浅く挿入した。
「んっ……ぁ……固いな……ゆっくり、ゆっくり……」
指関節をくねらせ、狭く閉ざされた壁を内側から押し広げていく。指を二本に増やし、奥へと滑り込ませた。クチュ……クチュ……と、粘膜とローションが擦れ合う淫らな水音が狭いシャワー室に響き渡る。下腹部の奥底から、痺れるような甘い熱が背脊を駆け上がってきた。
「ふぅ……ふぅ……よし、そろそろ入るか……っ」
十分に解れたことを確認し、ローションでヌトヌトになったシリコン製のアナルプラグを手に取った。先端を後孔の入り口にあてがい、息を大きく吐き出しながら腰を押し付ける。
「っ……く、うぅっ……!? あ、あぁぁーっ!!」
ぐに触りとした感触とともに、プラグの膨らみが窄まりを押し広げて進入していく。ミシリと引き裂かれるような圧迫感のあと、スポンと吸い込まれるように奥まで収まった。
その瞬間、プラグの先端がピンポイントで前立腺を強烈に押し潰した。
「あぐっ……っ!? は、はぁ……っ! なんだこれ……凄っ……!」
手で触れてもいないのに、股間のペニスが激痛のような快感とともに跳ね上がり、一瞬にして鋼のようにカチカチに怒張した。亀頭の先端からは、ダラダラと透明な先走り汁が溢れ出し、シャワー室の床へ垂れ落ちていく。
「はぁ、はぁ……すごい……触ってないのに、破裂しそうだ……っ!」
興奮で手が震える。私はすぐさま、濡れた指で一つ目のシリコン製コックリングを持ち、根元まで無理やり引き伸ばしてはめ込んだ。続いて、金属製の重厚なリングを、ペニスの竿の根元と睾丸を分けるように強引にはめ込む。
「ぐっ……き、きつい……っ! 血が……集まってくる……っ!」
ギュウッと肉が締め上げられ、ペニス内部の血流が逃げ場を失う。亀頭は普段の1.5倍ほどに丸々と腫れ上がり、紫がかった赤黒い肉塊へと変貌した。根元をガチガチに緊縛されたことで、もはや自力で萎えることすら不可能な、強制的な勃起状態が完成した。
身体を拭き、下着は履かずに短パンとTシャツだけを引っかける。
短パンの生地越しにも、はっきりと太く固く主張する股間の膨らみと、アナルに深く挟まったプラグの重みを感じながら、私は足早に自分の個室へ戻った。
鍵を回し、部屋に入る。
バタン、ガチャン。
「……ふぅ……っ、帰ってきたぞ……私の聖域に……っ!」
誰の目も気にする必要のない密室。
防音の壁に囲まれたこの空間で、私は短パンとTシャツを脱ぎ捨て、完全に全裸になった。
「よし……バスタオルを敷いて……」
フロントで借りてきた大判のバスタオルを二枚、黒革のソファの上に隙間なく敷き詰める。これでどれだけ体液が飛び散ろうが問題ない。
ソファの脇にあるサイドテーブルには、二つのオナホール、ボトルに入ったローション、そして自宅から持参した秘蔵のハイパワー電動マッサージ機を整然と並べた。
「完璧だ……最高の配置だ……」
ソファの背もたれに深く身体を沈める。
プラグが前立腺を刺激し、腰を浮かせたくなるような甘い痺れが腰回り全体を支配している。
「まずは……焦らしだ。いきなり出したら勿体ない……っ」
5時間という長大な時間。私の頭の中にあるスケジュールを反芻する。
最初の1時間半は、手コキによる寸止めと甘出しでひたすら限界まで自分を追い詰める。その後、30分おきに絶頂を重ね、片付けの時間を考慮しても最大7回の射精を貪る計画だ。
「よし……一発目の動画を選ぶか……っ」
リモコンを握り締め、画面上のVODカテゴリをスクロールする。
数え切れないほどの官能的なパッケージが、私の瞳を妖しく照らし出す。一発目の本命動画を心の中でロックオンしつつ、まずはウォーミングアップとして別の動画を再生した。
掌に冷たいローションをたっぷりと垂らす。
そのヌトヌトに濡れた手で、コックリングで緊縛され、限界まで肥大化した自分のペニスをゆっくりと握りしめた。
「くっ……あぁ……熱い……手の中で脈打ってる……っ」
ギュ、ギュと握り込むたびに、コックリングの圧迫感と手持ちの摩擦、そしてお尻のプラグの刺激が混ざり合い、脳裏に甘い電流が走る。
「さあ……始めよう……私だけの、最高の5時間を……っ!」
大音量の喘ぎ声が部屋中に響き渡る中、私は右手を緩やかに上下させ始めた。