※この作品はR-18です。

ネトリア王国のエッチな物語[AI挿絵]   作:田中白赤

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七話◎♡(ホムヒカフェラ)

 スラムに淀む大気は、いつだって重く湿っている。

 

 路地の窪みに溜まった雨水は油膜を反射して玉虫色に濁り、崩れかけた日干し煉瓦の隙間からは、 腐敗した残飯と人糞の混ざり合った酸鼻を極める悪臭が絶え間なく這い上がってくる。

 

 この王都の外縁、法の光も教会の恩寵も届かない掃き溜めにおいて、最も希少で、最も命に直結する資源――それは『口に入れても腹を壊さない安全な水と食糧』だ。

 

 俺の胃袋は、この過酷な異世界のスラムで生まれ育った現地人のそれとは違う。現代日本の清潔極まる衛生環境で三十年以上を過ごし、保存料と煮沸殺菌の恩恵を浴びて生きてきたただの一般日本人の肉体だ。この世界で魔力を使った自己強化も出来はしない。

 生水など一口でも飲めば、たちまちコレラか赤痢に似た激しい下痢と高熱に襲われ、魔脈を全焼させて自浄能力を失った俺の身体は数日で干からびて死に至るだろう。泥を混ぜて嵩増しされたライ麦パンや、蛆が湧きかけた塩漬けの肉屑など、見ているだけで胃酸が喉元まで逆流してくる。

 

 しかし二柱の精霊は俺の死を認めてくれない。

 俺が死ねば、現界の錨を失ったヒカリとホムラは大気中に霧散して消滅して尊厳の破壊を終わらせて消えることができる。

 けれども二柱は俺の命を繋ぎ止めるためだけに、まともな食糧を確保し続けてくれるのだ。

 

 薄暗い掘っ建て小屋の粗末な木製テーブルを挟み、俺の正面に腰を下ろしているのは、恰幅のいい体躯を薄汚れた絹の混紡服に包んだ中年男――街の裏通りで金貸しと物資の闇調達を営む、ハイエナのような商人だ。

 

 男の背後には、護衛を兼ねた二人の無口な用心棒が立ち、腰の長剣の柄に手をかけてこちらを威圧している。

 だが、その用心棒たちの視線は、俺ではなく、俺の左右に控える二柱の精霊――露出度の高い白銀の軽装甲から引き締まった肢体を覗かせるヒカリと、豊かな胸元を真紅の軽鎧で包み込んだホムラの艶やかな肌へと、いやらしく吸い寄せられていた。

 

「――で、これが今日注文の品だ、リュージの旦那」

 

 商人は脂ぎった分厚い唇を歪めて笑うと、足元に置いていた麻袋をテーブルの上に無骨に放り出した。

 

 ドサリ、と鈍い音が響き、中から取り出されたのは数本のガラス瓶と、油紙で幾重にも厳重に包まれた塊、清潔な白布に包まれた硬焼きのパン、そしてひと塊りの塩だった。

 

「深層地下水脈から直接汲み上げ、聖軌教の下級神官に微弱な浄化祈祷を通させた密閉水が三瓶。それから、王都の正規市場で出回っている等級と変わらねえ、しっかり塩と香辛料で揉み込んだ燻製豚の干し肉が半斤。パンは泥や灰の混ざり物が一切ねえ、純粋な精製小麦とライ麦の二度焼きだ。カビ一つ生えちゃいねえぜ」

 

 商人は豚のように細い目を細め、油紙の端をめくって干し肉の断面を俺に見せつけた。燻された肉の香ばしい匂いと、微かな塩気の香りが鼻腔をくすぐる。

 

 スラムで一般に出回っている、得体の知れない獣の臓物や、腐臭を誤魔化すために香草を塗りたくった屑肉とは根本的に質が違う。貴族の食卓に並ぶような最高級品とはいかないまでも、都市の中流職人や役人が日常的に口にする、間違いなく『安全』が担保された本物の食糧だ。

 

 俺の胃袋が、情けなくもキュウと小さく鳴った。

 その俺の姿に、ホムラが悲壮な決意を幾度も固めているのを感じて、心が痛む。

 

「……確かに、物は上等だな」

 

 俺は感情を押し殺した低い声で応じた。

 

「だろ? 俺だって鬼じゃねえ。あんたがこのスラムのドブ水や、蛆の湧いた残飯を一口食っただけで即座に寝込むような、ひ弱な身体だってことは承知の上よ。あんたにポックリ逝かれちゃあ、俺としても都合が悪ィからな。毒を盛ったり、粗悪品を掴ませて腹を壊させるような真似は絶対に死んでもしねえよ」

 

 商人は下卑た笑みを浮かべ、わざとらしく両手を広げてみせた。

 

 それは慈悲でも親切でもない。純然たる損得勘定だ。

 俺の生体魔脈が焼け焦げ、男としての機能が完全に死んでいることは、当然スラムを牛耳るこいつらにも筒抜けになっている。

 だが同時に、この絶世の美貌と神話の威力を誇る『天の精霊』二柱が、なぜかこの無力な俺を唯一の魂の契約主として仰ぎ、俺の生存にすべてを依存しているという事実もまた、誰もが知るところだった。

 

 俺が死ねば、精霊は消える。

 俺が健康を損ねて行き倒れれば、この極上の獲物をしゃぶり尽くす機会は永遠に失われる。だからこそ、商人は俺を騙して毒を盛るような真似はしない。

 俺が生き長らえ、精霊の手綱を握り続ける肉体として機能し続けるよう、最低限の生命維持と健康だけは絶対に保証された確実な品を用意するのだ。

 

 だが――その対価が、常識の範疇に収まるはずがなかった。

 

「……で、代金はいくらだ」

 

 俺が単刀直入に尋ねると、商人は脂ぎった指を五本、俺の目の前に突き出した。

 

「銀貨五枚。……五百レアルポッキリだ」

 

 その数字を聞いた瞬間、俺の隣でじっと控えていたヒカリが、眉を吊り上げてテーブルに身を乗り出した。金色の髪が激しく揺れ、美貌が怒りに朱く染まる。

 

「――ふざけないでよッ! 銀貨五枚ですって!?」

 

鋭いヒカリの罵声が小屋の中に響き渡る。

 

「平民の家庭が一週間は暮らせる金額じゃない! 水三瓶とパンと干し肉の端切れで銀貨五枚だなんて、いくらなんでも暴利が過ぎるわ! 王都の大市場なら、銀貨一枚……ううん、銅貨数十枚で買える程度のものじゃないの! また値上がりしてる!」

 

「おいおい、手前ぇのような浮世離れした精霊様にゃあ、このスラムの流通の苦労ってモンが分からねえらしいな」

 

 商人はヒカリの剣幕に怯むどころか、その怒りに満ちた瞳と、激しい呼吸で上下する豊かな胸元を舐め回すように見つめながら、嘲笑を浮かべた。

 

「ここは城壁の外だぜ? 衛兵の検問を潜り抜け、ギルドの目を盗んで、平民街の正規市場からスラムの奥まで『清潔な水と食糧』を無傷で運んでくるのに、どれだけの苦労が伴うと思ってやがる。それに、あんたらの大事な主のひ弱な腹を守るための、神官による祈祷の手間賃まで乗っかってんだ。むしろ、この危険なスラムで確実に命を繋げる保証料込みなら、銀貨五枚なんざ破格の安さだぜ」

 

 ギリギリと限界まで吊り上げられた、足元を見る価格設定。

 商人は俺たちがこの要求を呑むしかないことを知っている。相場より法外に高いが、決して手が出せない絶対の不可能ではない。俺たちから搾り取れる限界。精霊たちの肉体とプライドを削り落とせばどうにか捻出できる絶妙な高値を、正確無比に突いてきているのだ。

 

「……ぐっ、汚い……! 最初から私たちの足元を見て……!」

 

 ヒカリが屈辱に唇を噛み、震える拳を握りしめる。

 その横で、ホムラがそっとヒカリの肩に手を置き、静かに首を横に振った。真紅の髪を揺らし、穏やかな瞳で商人を見据える。だが、その声の奥には、張り裂けそうな自己犠牲の覚悟が滲んでいた。

 

「……分かりました。銀貨五枚ですね。……払います」

 

「おい、ホムラ!」

 

 ヒカリが悲痛な声を上げるが、ホムラは悲しげに微笑むだけだった。

 

「いいのよ、ヒカリちゃん。リュージ君が病気になったら、私たちの契約そのものが破綻してしまうわ。リュージ君の健康な身体と命……それだけは、何があっても買い続けなきゃいけないものだから」

 

 ホムラの視線が、痛ましいほど真っ直ぐに俺へと向けられる。

 転移の直後、俺の魔脈を焼き尽くし、男としての尊厳を奪ってしまったことに対する、底知れない贖罪の意識。

 彼女たちは、俺に清潔な飯を食わせ、安全な水を与えて生き長らえさせることだけを、自らの存在意義にしてしまっているのだ。

 

 俺の胃の腑が、ギリギリと締め付けられるように痛んだ。

 現代で培ったちっぽけなプライドなど、この世界では一文の価値もない。自分が稼いだ金でもなく、自分の男としての力でもなく、ただ二人の精霊が身を削ることでしか、俺は明日のパン一口すら口にできない。

 その惨めさと無力感が、鉛のように重くのしかかる。

 

「……だがな、商人」

 

 俺は喉の渇きを堪えながら、冷徹な仮面を貼り直して口を開いた。

 

「生憎と、手持ちの現金は銀貨3枚と少しの銅貨しかない。今ここで銀貨五枚を現ナマで支払うことはできない」

 

 その言葉を待っていたと言わんばかりに、商人の顔に下品極まりない三日月型の笑みが浮かんだ。

 だらしなく開いた口から黄色い歯が覗き、喉の奥を鳴らして笑う。

 

「知ってるよ、リュージの旦那。……最初から、あんたの懐に銀貨の蓄えなんぞねえことくらい、お見通しさ」

 

 商人は立ち上がり、テーブル越しにゆっくりと身を乗り出してきた。脂ぎった男の体臭が、一気に間近へと迫る。

 

「金がねえなら、別のモンで払ってもらうしかねえなぁ。……なあ、後ろの天の精霊様よ。あんたら、その極上の肉体を持て余してんだろう?」

 

 商人の濁った視線が、ホムラの豊満な胸元と、ヒカリのすらりと伸びた太ももをねっとりと舐め上げた。

 

「俺はこれでも多忙な身でね。下水掃除の荒くれどものように、腰を据えて朝まで抱き潰すほどの時間はねえ。だがよォ……このスラムの商売の合間、ほんのひと時、男の溜まったモノを吐き出すための『手と口』くらいなら、喜んで借りてやりたいと思ってたところなんだよ」

 

 小屋の空気が、一瞬にして凍りついた。

 用心棒たちがニヤニヤと下品な笑みを浮かべ、ホムラとヒカリの退路を塞ぐように一歩前に出る。

 

「おい、待ちなさいよ……! 手と口を貸すって、アンタ……!」

 

 ヒカリが青ざめた顔で後退りしようとする。だが、商人はテーブルの上の安全な水と食糧を手元に引き寄せ、冷酷に告げた。

 

「銀貨五枚分だ。あんたら二人がかりで、俺のコレを綺麗サッパリ気持ちよく抜いてくれたら、この上等な水とパンと肉はそのままくれてやる。どうだ? 主を飢えさせたくねえんだろ? 腹を壊して死なせたくねえんだろ? ……だったら、服を脱ぐ手間も省いてやる。手と口だけでいいんだ、安い商売だろうがよォ!」

 

 商人が自らの下腹部をポンポンと叩きながら、下卑た声を響かせる。

 

 俺の視界が、屈辱で真っ赤に染まった。

 止めたい。怒鳴りつけて、この下劣な商人を叩き出したい。だが、俺の体内には闘気も魔力もなく、腰の立たない役立たずの肉体があるだけだ。

 俺がここで見栄を張って拒絶すれば、水も肉も手に入らず、待っているのは俺の衰弱死と、それに伴う二柱の消滅だけだ。

 

「……っ……わかり、ました」

 

 震える声で、最初にそう応じたのはホムラだった。

 彼女は紅の瞳に涙を滲ませながらも、覚悟を決めたように一歩、前へと踏み出していた。真紅の軽鎧の下で、豊かな胸が哀しげに波打っている。

 

「ホムラ……っ!」

 

「いいの、ヒカリちゃん。……手と、口だけで……リュージ君の命が繋がるなら。……私たちのこの身体は、リュージ君を生かすための道具なんだから」

 

 ホムラが震える手で、自らの豊かな胸元へ手を当て、谷間を強調しながら商人の足元へと跪く。その背中は、主である俺を守るための、痛ましいほどの自己犠牲に満ちていた。

 

 

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 ヒカリは絶望に目を見開き、そして――助けを求めるように、俺の顔を見つめた。

 その金色の瞳には、「止めてほしい」という少女のような脆弱さと、「あんたのために耐えなきゃいけない」という過酷な現実への諦念が、激しく入り混じっていた。

 

 俺は――自身の生き延びる意思を、なくすことができなかった。

 唇を血が出るほど強く噛み締め、爪が掌に食い込むほど拳を握りしめながら、ただ低く、掠れた声で命じるしかなかった。

 

「……ヒカリ。頼む、行ってくれ」

 

 その一言が、またヒカリの心にひとつ傷を付けたのが伝わってきた。

 彼女は一瞬だけ、泣き出しそうな子供のように顔を歪め――次の瞬間には、すべてを諦めた冷たい能面のような表情を浮かべた。

 

「……了解よ、マスター」

 

 硬く乾いた返答を残し、ヒカリはゆっくりと歩みを進め、ホムラの隣へと膝をついた。

 

 板敷きの床に膝をついた二柱の天の精霊――ホムラとヒカリを前にして、金貸しの商人はこれ見よがしに腰紐を緩め、油染みたズボンの前を押し開いた。

 

 

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 現れたのは、下卑た欲望に充血し、赤黒く猛り狂った太い肉竿だった。毛深い付け根から立ち上る、垢と汗の混じり合った饐えた男の体臭が、狭い室内に生々しく充満する。亀頭の先からはすでに我慢汁が滲み出し、だらしなく濡れた光沢を放っていた。

 

「ほら見ろよ、天の精霊様方。俺のこれが、あんたら極上の女を前にしてギンギンに猛ってやがるぜ。さっさと始めろ……! 手でも口でもいい、俺を絵本に伝わる楽園に連れて行ってみせろ!」

 

 商人は粗末な丸椅子にどっかりと深く腰掛け、大股を開いて自らの醜悪な性器を突き出した。

 

 片や、鮮やかな真紅のショートヘアに豊満な胸元を惜しげもなく晒した、穏やかな美貌の炎の精霊、ホムラ。

 片や、波打つ黄金の長髪に気の強そうな金色の双眸を湛えた、均整の取れた肉感美を誇る光の精霊、ヒカリ。

 

 その巨躯の足元に、ホムラがまず両膝を揃えて擦り寄った。

 豊かな胸を包む真紅の軽鎧が、彼女の乱れた息遣いに合わせて艶めかしく軋む。ホムラは上目遣いに男の顔を一度見つめ、それから観念したように、ふっくらとした桜色の唇を小さく割り開いた。

 

「……んっ、ちゅ……」

 

 

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 最初の一触れは、肉竿の根元、毛むくじゃらで重たげに垂れ下がった陰嚢だった。

 ホムラの温かな吐息が男の急所に吹きかけられ、続いて湿り気を帯びた熱い舌先が、革袋のような皮膚のしわを丁寧に割り広げるように這い回る。じゅる、と皮膚を吸い上げる湿った粘着音が土間に小さく響いた。

 

「ぐぅっ……! あぁ、これだ、これだよ……! 炎の精霊ってのは、息まで熱くてたまんねえな!」

 

 商人が喉を鳴らして歓喜の声を漏らす。

 ホムラの舌は、主である俺の命を繋ぐパンと水のために、徹底して献身的に動いていた。炎を司る彼女の口腔内は、人間よりもわずかに体温が高い。その灼熱の粘膜が、毛深い玉袋を丸ごと包み込むようにして口内へと吸い込み、じゅるり、じゅぷ、と音を立てて転がす。

 

 

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「んむ……じゅるる……っ、ちゅぷ、れろ……」

 

 

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 男の汚らわしい体臭と汗の塩気が舌全体に広がっているはずなのに、ホムラは眉一つ顰めない。それどころか、男を少しでも早く昇天させようと、豊満な二つの乳房の谷間に男の太ももを挟み込み、柔らかな肉の圧迫感を与えながら、口蓋全体で陰嚢をしゃぶり立てていた。

 顎の先からは男の汗と彼女自身の唾液が混じり合って糸を引いて垂れ落ち、真紅の装甲の縁を濡らしていく。

 

 

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「おい、もっと強く握れよ……! んぐっ、そうだ、金髪の方、お前だ……指を絡めて根元まで扱け!」

 

 その隣で、屈辱に唇を噛み締めながら立ち尽くすように膝をついていたヒカリが、震える両手を伸ばした。

 

 

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 かつて光の剣を振るい、魔獣の群れを一瞬で両断した神聖な指先。汚れを知らないはずの白皙の肌が、いまや血管を怒張させた商人の赤黒い肉竿へと触れる。

 

「……っ!」

 

 

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 ヒカリが小さく息を呑む。

 男の性器の熱さと、先端から分泌された粘つく先走りの生温かい感触が、彼女の掌にべっとりと付着したのだ。金色の長髪がハラリと肩からこぼれ落ち、端整な横顔が激しい羞恥と怒りで朱に染まる。

 

 金貸しの下卑た声が響く。

 ヒカリは屈辱に奥歯を噛み締めながらも、細くしなやかな指先で、男の猛り狂った太い肉竿を両手で包み込んでいた。白銀の装甲が外された柔らかな手のひらが、脈打つ血管の筋を捉え、ねっとりと擦り上げる。

 精霊のすべすべした手のひらが、脂ぎった中年男の汚らわしい欲望を直接受け止めているのだ。男の先端から滲み出る透明なカウパーが、ヒカリの白皙の指先を濡らし、いやらしい粘着音を立てて糸を引く。

 

「おい、手加減すんなって言っただろうが! 銀貨五枚分だぞ、もっと根元からぎっちり扱き上げろ!」

 

 商人の野卑な怒声が飛ぶ。

 ヒカリは金色の瞳に悔し涙を滲ませながら、奥歯をギリリと鳴らした。そして、両手で男の太い竿を根元から鷲掴みにすると、ぎゅっと締め付けるように圧をかけた。

 

 

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「……くっ……ん、これでいいんでしょ……っ」

 

 ヒカリの声は震えていた。勝気な彼女が、瞳に微かな涙を浮かべながら、それでも言われた通りに上下動を繰り返す。

 主である俺の魔脈が焼け焦げ、インポテンツとなった身体を維持し、明日の食事と生活物資を得るために。

 男から生体魔力を注ぎ込まれるためには、こうして粘膜と肌を差し出すしかない。その現実を噛み締めながら、ヒカリは懸命に男の竿をしごき立てていた。

 

 キュッ、と皮が擦れる乾いた音が、やがて男の分泌液とホムラから零れた唾液によって、ねちゃねちゃとした水音へと変わっていく。

 ヒカリの細くしなやかな指が、男の張り裂けんばかりの亀頭を包み込み、親指の腹で尿道の口をぐりぐりと押し広げるように擦り上げた。手のひら全体で竿を上下させるたび、男の熱い血管の拍動が直に伝わってくる。

 

 

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「ひひっ、いいぞ……! 指が細えから、締め付けがやべえ……! もっと早く動かせ、光の精霊様よォ!」

 

「んっ……あ……っ、は、早く……逝きなさいよ……っ! こんな汚いモノ、ずっと触ってられるわけないでしょ……!」

 

 

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 ヒカリは吐き捨てるように荒い息を吐きながら、両手を交互に上下させ、一心不乱に男の肉竿を扱き立てた。激しいピストン運動に連動して、白銀の薄布一枚で覆われた彼女の豊満な胸が激しく上下に揺れる。露出した太ももが痙攣するように震え、男の剛直が手のひらを通過するたびに、ジュプッ、ネチャッ、といやらしい飛沫が跳ねて彼女の美しい頬を汚した。

 

「おい、金髪! 手だけじゃ物足りねえ! 口だ、お前も口を寄越せ!」

 

 

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 商人が快楽に顔を歪ませ、ヒカリの金髪を乱暴に鷲掴みにした。

 

「きゃっ……!?」

 

「二人で同時に吸え! 片方が玉を吸って、片方が頭を呑み込むんだよ! 早くしろ!」

 

 

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 頭皮を引っ張られたヒカリの顔が、無理やり男の股間へと引き倒される。

 目の前には、怒張して先端から白く濁った体液を垂らす男の亀頭。

 ヒカリの瞳が恐怖と屈辱に見開かれ、喉が引きつった。だが、商人の背後で用心棒がパンの入った袋を持ち上げ、床に落とす仕草を見せる。

 

「……っ……や、やめて……っ」

 

 

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 ヒカリの瞳から、ついに大粒の涙が零れ落ちた。

 彼女は俺を一瞬だけ、救いを求めるように見上げた。だが、俺は動けない。止める術など持たない俺は、ただ歯を食いしばって見つめ返すことしかできない。

 

 

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 ヒカリは小さく嗚咽を漏らしながら――自ら、その美しい唇を窄めて男の先端へと押し当てた。

 

「ん……っ、んぐぅ……っ!」

 

 ズチュウッ、と鈍い水音が響く。

 男の太い亀頭が、ヒカリの小さな口蓋を無理やり押し広げて侵入していった。口腔内に入りきらない太さのモノを無理やりねじ込まれ、ヒカリの頬が大きく膨らむ。唇の両端から、入り切らない唾液がボタボタと滴り落ちる。

 

 

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「ぐふぅッ……! 入った、天の精霊の口に俺のちんぽが丸ごと入ったぞ……ッ!」

 

 

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 商人は腰を突き上げ、ヒカリの頭を両手で押さえつけて喉奥へと侵入を試みる。

 オエッ、とヒカリの喉が激しく痙攣し、涙がボロボロと溢れ出す。だが、彼女は決して吐き出さず、細い舌で男の傘の裏側を必死に巻き上げるように舐めしゃぶった。少しでも早く、この男を限界へ叩き込むために。

 

「ちゅ……じゅる、んむ……っ、どうですか……? 気持ちいいですか……?」

 

「ああ……っ、たまんねえ……! なんだその舌遣いはよォ! 炎の精霊ってのは、口の中までこんなに熱いのか……っ!」

 

 そのすぐ下では、ホムラがさらに激しく陰嚢を吸い上げていた。

 

 

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 ホムラが豊かな胸を男の毛深い太ももに押し当てながら、上目遣いに男を見つめていた。

 彼女の濡れた唇が、男の太い陰嚢を包み込むようにして愛撫している。

 チュルルッ、ジュポポッ、と下品極まりない吸引音が部屋を満たす。ホムラは両手で自らの唾液でドロドロに濡れた男の睾丸を転がしながら、時折、ヒカリの唇から溢れ出ている男の竿の根元にまで舌を這わせて追撃を加える。

 

 ジュポッ、ジュルルッ、と下品な水音が小屋の中に反響する。

 ホムラの肉感的な唇が男の玉袋を吸い上げ、熱を帯びた舌先でしわの奥まで丹念に舐め清めていく。男が快感に腰を跳ね上げるたびに、ホムラの大きな胸がたゆんと揺れ、谷間に男の汗が滴り落ちる。男の性器を咥え込む手前、彼女の口元からは涎が溢れ、顎を伝って胸元へと落ちていた。

 

 

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 二柱の精霊の、手と口による二重の奉仕。

 上からはヒカリが狭い喉奥で先端を締め上げ、下からはホムラが熱い口腔で睾丸を貪り食うように吸い尽くす。さらにヒカリの残った片手が、二人の口の隙間に露出した竿の真ん中を激しく扱き上げる。

 

 

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 俺の視線が、その光景に釘付けになる。

 下腹部が熱くなるのを感じる。性欲はあるのだ。男としての欲望も、嫉妬も、狂おしい独占欲も、俺の頭の中には渦巻いている。だが、股間はピクリとも反応しない。転移直後の契約事故で、二人の高圧な神威によって生体魔脈とともに焼き焦がされた俺の生殖機能は、完全に沈黙したままだ。

 

 

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 自分が真の意味で抱いたこともない至高の精霊たちが、ブタのような商人の性処理の道具にされている。

 その光景を見せつけられながら、俺はただ、唇を噛んで耐えるしかなかった。

 

 

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「あぁ……っ! だ、駄目だ、もう出そうだ……! おい、口開けろ! 二人とも口を寄せろッ!」

 

 金貸しが息を荒らげ、腰を突き出す。

 ヒカリが男の竿を限界までしごき上げ、ホムラが顔を上げてぽっかりと口を開く。ヒカリもまた、屈辱に頬を染めながら、唇をすぼめて顔を寄せた。

 

 

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ドビュッ、ドピュルルッ――!

 

「あぁ……っ、くそッ、もう我慢できねえ! 出る、出るぞッ! 全部呑み込めェッ!」

 

 商人の息が乱れ、太ももの筋肉が引き攣るように硬直した。

 

 

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 ビクンッ、と肉竿がヒカリの口の中で跳ねる。

 

「んむぅッ――!?」

 

 ドピュッ、ドピュルルッ――!

 

 

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 ヒカリの喉奥に向けて、濃密な白濁液が激しい勢いで射出された。

 ゴホッ、と咽びそうになるヒカリの頭を商人は逃がさず、腰を押し付けてさらに奥へと精液を叩き込む。口内に収まりきらなかった飛沫が、ヒカリの唇の端から溢れ出し、彼女の顎を伝って下で待機していたホムラの顔面へと降り注いだ。

 

「ん……っ、んちゅ……っ」

 

 

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 ホムラは目を瞑りながら、滴り落ちてきた精液を自らの舌で迎え入れ、ぺろりと舐め取って飲み込んだ。

 ドクドクと拍動を繰り返しながら、商人の性器は何度も何度も濃厚な欲望を吐き出し続ける。ヒカリは喉を激しく上下させ、男の放つ生臭い塊を、逃げ場のないまま何度もごくり、ごくりと強制的に嚥下させられていた。

 

 

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 勢いよく放たれた濃厚な白濁液が、二人の精霊の顔面と開かれた口腔へと飛び散った。

 ホムラの舌の上にぽってりと落ちた熱い精液が、彼女の喉奥へと流れ込む。ヒカリの鼻筋や唇の端にも白い飛沫がへばりつき、彼女は目を固く瞑りながら、唇に掛かった他人の残滓を舌で拭い取って飲み込んだ。

 

 ゴクリ、と喉を鳴らす音。

 足りない魔力を補うための反射的な動き。男の放った精液に含まれる魔力が、二人の胃の腑へと落ち、彼女たちの肌に薄紅色の高熱をもたらしていく。

 精霊であっても、本来食事は必要だ。しかし、彼女たちは自分たちは通常の食べ物を取らず、それら全てを俺に与えてくれる。そして代わりに……唾棄すべき、他者の精液で腹を満たしてくれている。

 

 

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「おお、いい飲みっぷりだね〜」

 

「オレたちも護衛中でさえなけりゃな〜」

 

「ふぅ……ッ! くそッ、信じられねえ……天の精霊の口と手で抜かせるなんざ、どんな貴族でも味わえねえ筈の贅沢だぜ……」

 

 

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 金貸しは大きく息を吐き出しながら、だらしなく萎えかけたモノを仕舞おうともせず、天井を見上げて悦に入っていた。

 だが、その表情はすぐに、激しい悔恨と吝嗇の色へと歪んでいった。

 

「……チッ。おい、リュージとか言ったな」

 

 男は脂ぎった顔を俺に向け、忌々しそうに舌打ちした。

 

「お前、なんで探索者ギルドなんぞに先に駆け込みやがったんだ? あそこのデブ職員に二人の処女をくれてやったって話を聞いた時、俺がどれだけ地団駄を踏んだか分かりやがるか?」

 

 金貸しは膝立ちになり、俺を指差しながら唾を飛ばした。

 

「俺のところに来てりゃあよ……こんなはした金の日銭稼ぎで、その場限りの手コキやフェラで済ませるような真似はさせなかったぜ。最初から俺が、お前に法外な利息で金を貸し付けてやったのによォ!」

 

 男の言葉に、俺は無言で冷たい視線を返す。だが男は止まらなかった。頭の中で描いていたであろう、おぞましい搾取の青写真をまくし立て始めた。

 

「いいか? 十日で五割、いや十割のトイチだ。返せるわけのねえ暴利を吹っかけて、お前を借金の鎖で雁字搦めにする。契約書に血判を押させて、お前の身柄を俺の私有物にしてやるんだ。逃げようとしても無駄だ、教会へ連れて行ってなァ……『ジンドー的観点』から、お前に『自傷および自殺を禁ずる奇跡』をキッチリとかけて貰うのさ!」

 

 教会の奇跡。

 命を奪うことを禁じ、生かし続けるための神聖な術式。それを、自殺による借金踏み倒しを防ぐための首輪として使う――スラムの悪徳金貸しが債務者を骨の髄までしゃぶり尽くす時の常套手段だ。

 

「そうすりゃあよォ! お前は死ぬことも逃げることも許されず、ただ生きているだけになる! 精霊の契約主であるお前さえ死なね〜ように生かしておけば、この二柱の絶世の美女は人界に縛り付けられたままだ! 消滅もしねえ、反抗もできねえ! 愛するお前のために、何時迄も働いてくれたはずさあ!」

 

 金貸しは、精液で汚れたヒカリの金髪を乱暴に掴み、その端整な顔を無理やり引き寄せた。

 

「お前がいなくなるまで……いや、お前を無理やり生かし続けて、俺の代だけじゃねえ、俺の息子に、下手すりゃ孫にまで相続させて引き継げる最高級コールガールに仕立て上げられたのによォッ! 永久に若い美少女たちだ、予約はいくらでもやって来る。そうすりゃあ、貴族や大商人どもに一晩金貨数十枚で貸し出して、俺は一生遊んで暮らせるはずだったんだ! それをお前ら……こんなスラムのドブネズミ掃除のチンピラなんぞに、二人の身体を切り売りしやがって……もったいねえにも程があるだろうがッ!」

 

 ヒカリが痛みに顔を歪め、金貸しの腕を払いのけようとするが、魔力が満ち切っていない身体では力が入らない。

 ホムラは静かに瞳を伏せ、ただ俺の前に立ちはだかるようにして膝をついていた。

 

「……おい、リュージ。今からでも遅かねえぞ? どうだ、俺と契約を結び直さねえか? お前を絶対に死なせないように穴ぐらに閉じ込めて、美味い飯と安酒を死ぬまで食わせて、飲ませてやる。二ヶ月……? いや、一ヶ月に一度は精霊様の顔を見せてやってもいい。その代わり、この二人とヒバナとかいうアンドロイドの手綱を俺に寄越せ。俺の一族や息子にも、そして孫にもこの精霊の極上の穴っぽこを与えてやるんだよ……」

 

 金貸しの濁った息が、狭い小屋を満たす。

 

 俺はゆっくりと立ち上がり、冷徹な声で告げた。

 

「話は終わりか? ……約束の銀貨を置いて、さっさと消えろ」

 

「チッ……愛想のねえ野郎だ。不能のくせに、いつまでその極上女たちを抱え込んでいられるか、見ものだな。ほれ、おまけだ、商品の他に持ってけや」

 

 金貸しは忌々しそうに銀貨を数枚、土間へ投げ捨てると、ズボンを直して小屋から出て行った。

 その後を護衛たちが追って去っていく。

 

「じゃ、次の休みはオレも来るわ。楽しみだぜ」

 

「あ、ずりー。俺もぜってえ来るからな」

 

「護衛ども、テメエらは余裕があるんだ。コイツらを長生きさせるため、最低でも銀貨10枚は払え」

 

「で、それを後で商人様が回収すると」

 

「商売上手だなぁ」

 

 喧騒が去っていく。

 静まり返った室内で、チャリンと冷たい音を立てて転がる銀貨。

 ホムラがそれを拾い集め、精液で汚れた口元を拭いながら、力なく微笑んだ。

 

「……リュージ君、これで……明日のご飯代が払えますね」

 

「……バカ。笑ってんじゃないわよ、ホムラ……っ」

 

 ヒカリがボロ毛布に顔を埋め、震える肩を抱きしめていた。

 金貸しの精液の臭いが、彼女たちの柔らかな肌から立ち上っている。俺が貫くことを許されない、至高の肉体。それを他人に貸し出し、上前を撥ねて生き延びる――この現実が、鋭利な刃となって俺の胸を抉り続けていた。




活動報告に別章に登場する予定のキャラクターイラストを投稿しました。
https://h.syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=346148&uid=482789

同じ世界観でのTSモノの設定の草案を見直し中です。 参考までにどれが好みか教えてください。

  • サモンナイト3のアティTS転生異種姦モノ
  • ソフィーとコルネリアのTS転生エロコメ
  • ハーフエルフっぽい少女リンクにTS転生
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