それと、ナツはインモラルな関係でも受け入れる包容力があると思い、今作の展開にも加えてみました。エッチですよね、ナツって……。レベルがあまり上げられていないので、素材に余裕が出てきたら注いであげたいです。
pixivでのURL。
《 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=29233681 》
今日のデートはいつもと違って、どうも気まずい。いつものデートならナツと駄菓子屋巡りをして、じゃれ合いをして、そして、銃撃戦のサポートをして、と楽しい時間になるはずが不安な時間に変わってしまった。何せ、今日はSRTに通っている姉ちゃんも一緒にいるからだ。2人だけの時間を過ごしたかったのに、今日はどうしても話したいことがあるからと強引に入ってきたんだ。何を話すのか、不安で仕方がない。
「ではお義姉さん。紹介しよう、これがトリニティでも歴史ある銘菓、バーゲンダッツだ。歴史の重みが、このスプーン一匙にずっしりと乗ってるのだよ……」
「バーゲンダッツ、か。小隊の皆と割り勘して食べたなぁ。美味しいよねぇ。……ってもぉ!ナツちゃぁん。お義姉さんだなんてまだ早いなぁ。フユキ君も、こんなに立派になって……、お姉ちゃん、嬉しいなッ!」
「ち、近いよ。姉ちゃん……」
姉ちゃんが横から抱きついてきた。いつものように力を込めて僕の半身を抱き寄せる。……嗅ぎ慣れた首筋の匂いだ。姉ちゃんの身体からはいつもいい匂いがする。服で遮られてもよく匂ってくる。しかも、今は夏。薄着だ。抱き寄せられるだけで、「あの日」を思い出してズボンが窮屈になりそうだ。
「……あ」
姉ちゃんがやっと気づいた。下手に腰を曲げたら注目を集めてしまう。どうすれば……⁈
「ん?フユキ、私の盾が必要かい?」
……どうやらナツは察してくれたみたいだ。いつも見せているおどけたポーズを取りつつ、僕の周りをぐるぐると囲んで、周囲の視線を集めている。幸い、窮屈な時間はすぐに終わった。
「ここから動かなきゃね。そうだ、私の知ってる場所があるけれど、そこに避難しよう」
確かに、僕たちは視線を集めすぎた。ここから離れないと。
僕と姉ちゃんは、ナツの案内に従ってその場所に向かった。
[newpage]
「避難の場所って、……ラブホか。怖いよ。クロノスに見つかるのは勘弁だな」
僕たちは今、ラブホにいる。部屋の中では先週から流行っている曲が鳴り響く。「あの日」と空気が違うな。……いや、ナツがいるのに「あの日」を思い出すのはやめよう。
「そうかい?本来の用途以外にも、遊びとか一晩の宿とかで使うでしょ。私は気にしな――い」
ナツの言う通りだ。ラブホは本来の用途に加えて、友達でのパーティー、急な泊まりで使う人もいる。むしろ、僕たちの年ならそっちの方が有名かもしれない。事実、ナツはちょっと前に学校の友人たちとラブホでテスト勉強をしたそうだ。……そんな友達、僕も欲しかったなぁ。
「ふはぁ。……ふかふかベッドだぁ。いい……、寝ちゃいそうだよ。ね、フユキ君、私の隣で寝ない?」
……あぁ、とうとうナツにも「あの日」がバレる。僕と姉ちゃんがやってしまったことを聞いたら、ナツから軽蔑される。またこうして、僕から人が離れていく……。
僕とナツが会ったのは、本当にささいなきっかけだった。
愛用しているロケットランチャーの定期メンテナンスを終えた帰り道、僕は駄菓子屋を見つけた。テレビでよく見る、キヴォトスの外の国のものと近い雰囲気だ。姉ちゃんと一緒に買い物をした記憶を思い返しながら、入ろうとしたときだ。
「おお。ここも誰かさんに知られてしまったか……」
あ、誰かが来た。後ろを見る。
それが僕とナツの出会いだった。ナツの盾は僕の方を向いている。
「ああ、すまない。私は柚鳥ナツ。ここの駄菓子屋の常連だよ。求道者君、君の名前は?」
「ふっふっふ……、支援も爆破もすぐにお届け!勝利を振りまくランチャーボーイ!天神山フユキッ!」
「おお。すごいすごい。噂に聞いた通りだ。アメちゃん舐める?」
……あ。しまった。今は戦闘でもないのに、つい、いつもの名乗りをしてしまった。で、でも、ナツは許してくれた。それはともかく、このアメ、すごく美味しい……。ずっと舐めていたい。
「さてと、折角だしお店に入る?お菓子は仲良く食べてこそだよ」
誰かと食事をするなんて、姉ちゃん以外では初めてだ。皆のように振る舞っても、昔から僕はどこか違うように見えてしまうらしい。それのせいなのか、いつも独りであることが多かった。寂しさを紛らわせるために虚勢を張ることだってそう珍しくなくなった。でも、ナツは違う。ナツは僕を怖がらなかった。もっと、ナツのことを知りたくなる。
「あ、ありがとう。一緒に、いいかな?」
「もちろんさ。君は私の人生に革命を与えてくれそうだよ」
僕たちは一緒にお店の中へと入った。
姉ちゃんの言う通り、僕は隣で横になった。「あの日」から何度も見てきた、姉ちゃんの顔。何度も嗅いできた匂い。何度も触って……、いけない、ナツがいるのに。
「ん?フユキ?……ズボンの股が窮屈そうだね」
しまった。
ナツに見られてしまった。僕の秘密、ナツに知られてはいけない秘密が。
「もぉ、フユキ君。……私にいつも見せてくれるよね?ここに住んでから、お姉ちゃんは寂しかったんだぁ♡」
口をふさがれた、それも、姉ちゃんによって。相変わらず、姉ちゃんのキスは上手い。力任せにするのではなく、少しずつ滑り込ませて、焦らせて、そして奥へと滑り込ませる。顎の自由が段々となくなっていく。思えば、進学するとしてここに引っ越して3年だったかな。それより前は「あの日」から何度も何度も姉ちゃんといろんな場所を重ねてきた。あのときの記憶から何一つ変わっていない、姉ちゃんの身体、姉ちゃんの温もり、姉ちゃんのいやらしさ。
背後にいるはずのナツの声を聴く余裕なんて今の僕にはない。
そう、「あの日」から僕たちは平凡な姉弟ではなくなった。
狙撃手として姉ちゃんは通っていた学校では人気者だった。僕はというと、姉ちゃんのような器量の良さ、愛嬌なんて持っていない。当然の如く、学校では「天神山オトギの弟」として偏見や妬みを浴びてきた。両親からも、「オトギがあれだけできるんだ。お前だってやればできるだろう。怠けるな」と言われた。……一体、僕は何のためにいるんだろう。
どうせ僕は誰からも心配されないし、寄り添ってくれない。人気者で明るい姉ちゃんは僕の悩みなんて些細なものだと思うだろうし、どんな武器が僕に合うのかなんて分からない。そうだ、ネットの動画で見た配信者が度数の強いお酒を飲んでいたな。未成年の僕が飲んだら、きっと、気持ちいいまま死ねるかもしれない。……でも、ダメか。近所のお店は年齢確認が厳しいから難しい。どうしたものか。
そう思っていたとき、ドアをノックする音が聴こえた。
「……フユキ君、今、入っていいかな?」
「い、いいよ」
姉ちゃんの声だ。僕に何の用だろう?
ドアを開けるやすぐに、姉ちゃんは僕に抱きしめてきた。息も荒いし、目の周りが赤い。首筋に当たっている顎がフルフルと震えている。
こんな姉ちゃん、今まで見たことがない。
「……姉ちゃん?」
背中に当たる指先に力が籠った。小さいながらも怯える声が口から洩れている。
「フユキ君さ、そ、その……、私のわがまま、聞いてくれるかな?」
姉ちゃんがこうなるなんて余程のことだ。今は聞かないと。
「どうしたの?」
背中に回した僕の腕で、身体をより近づけさせた。荒かった姉ちゃんの息が落ち着く。
「私ね、帰ろうとしたとき、同級生の子に話しかけられたの。何を話すのかと思ったら、その子ね、私のことが好きだって告白してきたんだ」
「告白、か……。どんな人なの?」
「それがね、クラスではあまり目立たないような女の子だったの。……その子ね、私はそんな趣味はないと言っても、何度も何度も近づいては押し倒そうとしてきたの。私はずっと苦しかったんだ、こんな私でも愛してよ、って。……怖かった。自分は何も間違っていないとか思っているのが、怖かった。……だからさ、フユキ君、お願い」
――私とエッチしてよ。
姉ちゃんが悲しんでいる。僕は姉ちゃんの言う通りにした。
制服を脱がせ、余計な膨らみのない身体を露わにさせた。
静かにキスをした。
姉ちゃんのなすがままに脱がされた。
反りあがった自分のを姉ちゃんの顔に当てては咥えさせた。
姉ちゃんの股の茂みにも熱いキスをしてあげた。
……そして、思わずこぼれてしまった互いのエキスを含んだまま口を重ねた。
「に、苦いね……。付き合ってくれてありがとう、フユキ君」
あ、そうか。姉ちゃんとエッチしたから僕はもう童貞じゃない。それに、これを両親に知られたら僕たちは追い出されるかもしれない。これからの先行きがとても不安だ。
「姉ちゃん、どうして僕とエッチしたいと思ったの?」
姉ちゃんはしっかりしている。僕としたことがゆるされてはいけないことであるとも言わずとも分かっているはず。じゃあ、何で?
「……辛かったの。好きだって気持ちを誰かに向けてもその子に拒まれてばかりで。まるで、自分だけの秘密基地に招待しようにも皆から拒まれるような、そんな気分。でも、拒むだけじゃなくて勝手に入ってこようとする人もいるんだ。あの子みたいに。正直、私は女の子のことを好きになるなんて考えられないな。だから、フユキ君にお願いしたの。私は女だって実感したいから」
人気者だと思っていたけれど、姉ちゃんも姉ちゃんで悩みを抱えていたんだ。秘密基地、か……。姉ちゃんは昔からそういうのを作るのが得意だったな。
「ねぇ、その姉ちゃんの心の秘密基地さ、僕も入っていいかな?」
姉ちゃんはすぐに返事する。
「いいよ、いつでも大歓迎♡」
それから僕たちは何度も何度もエッチをした。季節も関係なく、時間も関係なく。
僕は姉ちゃんから勧められたロケットランチャーを自分の武器にしてみた。上手いか下手かは分からないけれど、支援物資を打ち出す技術を自分で生み出してからは人気者になったと思う。
ありがとう、姉ちゃん。
「す、すごい……。これがインモラルエッチか。まさにこれもロマンだよ!」
ナツの声だ。……って、ナツ⁈驚くどころか素直に受け入れている⁈
「家族同士のエッチは社会通念上してはいけないとされている。しかし、それでしか救われない人間がいたとしたらどうするべきだと思う?」
何やら問答みたいな話を始めてきた。いつものナツだ。今の僕たちを見ても、蔑む様子なんて全く見せていない。
「ん?ナツちゃん、もしかして、私たちとエッチしたい?」
「も―ち―ろ―ん!虎穴に入らずんば虎子を得ず!禁忌のロマンに入らなくては!」
既にナツは服を脱ぎ、僕の後ろにやってきた。
「にひ。……可愛いね、フユキ。私のバーゲンダッツ味のチューをあげよう」
「じゃあ、私はフユキ君のザーメントッピングをお口で作るね~~」
2人から同時に責められる。しかも、先程のバーゲンダッツによって僕の身体がどんどん染まっていく。
……僕たちの危険で甘い関係はまだまだ続きそうだ。