ラビット族のムキムキマッチョのふたなり女王を討伐セヨ 作:江戸枕
ヒユウは馬車に揺られ、ラビット族の王都『マフマフ』に向かっていた。ラウールを出て既に3時間ほど経過している。
先日届いた手紙は帝国からの勅命であった。
ラビット族の王族が存亡の危機に瀕している。
理由は王女様がエロすぎるから。
どうにか王女様を倒して婿になって欲しい…
ヒユウは婿なんて全く興味はなかったが、そこまで強くてエロい女がいると言うことに興味が湧いてきた。
誰も太刀打ちできない女…どんな女だ…会ってみたい…そしてヤッてみたい。
手紙はラビット族王族が住む城への招待状にもなっていた。
ヒユウはまだ見ぬ女王の姿を思い浮かべ、ニヤリと笑うのだった。
※
マフマフに着き、馬車を降りると同時に、目の前にはまた馬車が用意されていた。
馬車の前にはラビット族の老人が1人立っている。
タキシードを着た老紳士だった。彼の耳はピコンと空に向かって伸びている。うさぎの耳…ラビット族のシンボルである。
「ヒユウ様、よくぞおいでになられました。私、王家召使のジジと申します」
老人はうやうやしく頭を下げ、こちらへと馬車へヒユウを案内した。
※
「ヒユウ様、よくぞきていただきました」
馬車は城下町をゆっくりと走っていく。
ヒユウは外を見る。
平和な光景だった。道端で話し込む女性達とその足元には子供達。大工仕事をしている男達の活気あふれる声。
平和な日常風景を思わず見入ってしまう。
「ああ、あんたらのスゴク強い女王ってのが気になってね」
「女王陛下もヒユウ様に興味深々ですよ。『どんなに強い殿方なのかしら…』と首を長くして待っております」
また外を見ると道を歩く青年と目が合う。
彼はヒユウと目が合った瞬間、あっ!と短く叫んだ後走り出した。そんなにオークが珍しいのだろうか。
「これからどういった流れなんだ?」
「早速、女王様様と『戦っていただきたい』のですが、問題ございますか?もしも準備が必要ならば、日をあらためて再戦でも問題ございません」
戦う…それはどういう意味なのだろうか?
肉体的に…それとも性的に…おそらく両方…
戦うと言う表現が気に入った。
「今からでも全く問題ない」
「流石でございます」
馬車はゆっくりと城下町を走っていく。
※
馬車の眼前に円形状の大きな建物が現れた。
その門の前で馬車が止まると、大仰に門が左右に開かれていく。
そして、馬車は建物の中に入っていく…
入った瞬間、ヒユウの体を打つような凄まじい歓声が響いた。
見れば、そこは円形コロシアム。
客は超満員。
先ほど青年が走り出した理由をそこで理解する。
なるほどな…
※
『さあ、今回我らが最強の女王様に挑むのはオーク族最強の戦士ヒユウ!!!精力旺盛で力自慢のオーク族の中でも、彼は別格の強さを誇るといい、一晩で五十人の女性を相手にしたこともあるとか!!!その強さ見せていただきましょう!!!』
大歓声の中、アナウンスが響き渡り、大歓声がまた一際大きくなる。
円形コロシアムの中央には大きな大きなベッドがひとつ設置されているだけで、あとは殺風景なモノだった。
ヒユウが馬車から降りる。ジジがヒユウに微笑みかけた。
ご武運を…
そう言い残しジジは去っていく。
さあ、来るなら来い…!!!
ヒユウは興奮でたける思いをなんとか押さえつけ、女王の登場を待った。
コロシアムの奥に設置された扉がゆっくりと開き、女が現れる。
彼女が近づき、輪郭がハッキリと分かるとヒユウは絶句した。
とんでもない女だった。
身長は180センチのヒユウよりも頭ひとつ大きい。
体も大きい。全身に筋肉の鎧を纏っているようだった。しかしらだからと言って色気がないわけではない。薄くまっちりと脂肪がついており女性らしい丸みを帯びている。胸と尻はとんでもない大きさだった。
ボンテージを身につけてはいるが、胸は露出しており、ほぼ裸で下半身を紐のようなビキニが隠しているだけだ。
「ヒユウ様…小さくて可愛らしいわね♡」
手を伸ばせば容易に触れらる距離まで近づいた時、女王はヒユウを見下ろしながらニンマリと笑った。