レイプから始まる異世界生活 私は「犯られ戻り」で異世界を生きていく 作:みなぽん
天童 昴(てんどう・すばる)
十八歳。黒髪のショートカット。小柄で細身だが、弓道の有段者で、神社の境内を走り回り、祭りの準備や薪割り、掃除などを手伝って育ったため、体幹が強く運動神経もいい。性格は快活、行動的、好奇心旺盛。異世界に転生時に権能を特殊な授かる。それは「犯られ戻り」男に犯されると一定のタイミングで
過去の時間に戻ることができる。
アルキュオネー=ヴァル=ルシリオン 種族 人間
二つ名 傲慢(プライド)のアル
金色の髪とサフィアの瞳を持つ、姫君のような美貌の聖騎士。お嬢様言葉が堅苦しい印象を与えるが、高貴な誇りゆえ。
•武器:光翼剣《ルクス・レギナ》
「聖騎士の力は心の中に宿るもの、気高い心で自らに誇りが持てる生き方をするのです。」
アリステラ・エーレクトラー 聖導女
大陸で大きな勢力をもつリーキスト教団の聖導女。心優しい彼女は、自らの意思で孤児たちをあつめ
孤児院で世話をしている。子供たちのためであれば、どんな犠牲も厭わない彼女周囲の汚れた男たちから
時に利用され、時に虐げられる。しかし彼女の清い心はくじける事は無い。
⭐️聖導女 アリステラ・エーレクトラー
市場の西端、大通りから一本入った静かな路地に、その店はあった。
「聖導女のクッキー」と書かれた小さな木の看板。古びているが、丁寧に拭かれている。店の前には小さな焼き窯があり、午後になると甘い香りが路地に漂う。
昴がこの店を見つけたのは、アルキュオネーとパーティを組んで三週間目のことだった。
「アル姉、あそこのクッキーすごく美味しいの」
「クッキー?」
「うん。市場の西の端。聖導女さんが焼いてるの。孤児たちに食べさせるために」
「聖導女ね」
「それってこの世界の……修道女みたいなもの?」
「聖導女はこの世界の宗教組織「リーキスト教団」に属する女性聖職者で、孤児や貧民の救済を使命としている。教団の中でも現場に立ち自ら進んで貧しい者の中に身を置く者たちよ。とりあえず今日もクッキーを買ってきてちょうだい。私は家の修理をしておくわ。」
アルキュオネーは昴に教え、彼女は家の雨漏りの修繕のために家に向かった。
昴は一人で店を訪れた。
「いらっしゃいませ」
店の奥から現れたのは白い修道服をまとった若い女性だった。年は二十歳くらい。背は昴より低い。淡い金髪を、白い布で覆っている。色素の薄い肌。長い睫毛の下に、澄んだ瞳。
清楚だった。静かで、穏やかで、どこか儚げな美しさがあった。
「クッキーを、ください」
「はい。銅貨三枚です」
昴は銅貨を払いクッキーを受け取った。素朴な味だった。小麦粉と蜂蜜と、少しの塩。派手さはないが噛むほどに甘みが広がる。
「美味しい」
「ありがとうございます」
聖導女は微笑んだ。その笑顔は、曇りのない空のように清らかだった。
「あなたは、孤児たちを養っているんですよね」
「はい。この店の裏に、小さな孤児院があります。十人の子供たちがいます」
「十人も」
「はい。みんな、戦争で親を失った子たちです。ドルガルドとの戦争で……」
聖導女は言葉を濁した。昴は頷いた。この大陸のどこにいても、戦争の影はある。
「あなたのお名前は」
「アリステラ・エーレクトラーと申します」
「昴です。天童昴」
「昴様。変わったお名前ですね」
「異国から来たので」
「そうでしたか。異国の方は珍しい。よろしければ、またいらしてください。毎日午後には焼いていますから」
「うん。また来る」
昴は店を出た。クッキーの袋を抱えて、家への道を歩いた。アリステラの笑顔が、なぜか心に残った。
それから昴は、週に二、三度、アリステラの店を訪れるようになった。
クッキーを買い、少し話をする。アリステラは孤児たちの話をよくした。
「一番小さい子は、四歳です。リナと言います。戦争で母を失って、この孤児院に来ました。最初は泣いてばかりでしたが、今はよく笑います」
「えらいね、アリステラさん」
「いいえ。わたくしはただ、クッキーを焼いているだけです。子供たちが笑ってくれるのは、子供たち自身が強いからです」
「そういうの、謙遜って言うんだよ」
「ふふ。昴様は、優しいですね」
アリステラはいつも控えめだった。自分のことを話さない。孤児たちの話、教団の話、クッキーの話。でも自分の話はしない。
昴はそれが気になっていた。でも詮索するのは失礼だと思っていた。
⭐️夕暮れの路地
その日、昴は市場で食材を買った帰りだった。いつものようにアリステラの店に寄ろうとして、路地の入り口で足を止めた。
アリステラが店の外に立っていた。
いつもの白い修道服。だが、様子が違った。誰かと話している。大柄な男だった。五十歳くらい。上等な絹の服を着て、指に金の指輪をいくつも嵌めている。商人だ。裕福な商人。
昴は路地の角に隠れた。覗き見するつもりはなかった。だが、何かが気になった。アリステラの表情が、いつもと違った。笑顔ではない。強張った、硬い表情。
「アリステラ」
男の声が聞こえた。低く、太い声。
「デイブロン様」
「今月の分だ。準備はできているか」
「はい。ですが……」
「だが?」
「もう少し、猶予をいただけませんか。子供たちの冬支度が……」
「猶予?」
男は笑った。低い、蔑むような笑い声だった。
「アリステラ。お前の借金は、もう金貨五十枚だ。利子をつければ七十枚。このままじゃ、冬が来る前に孤児院は潰れるぞ」
「……」
「ガキどもは皆、野垂れ死だ。寒空の下でな。お前が守りたいと思っている、あの十人の子供たちが。一人残らず」
アリステラの肩が震えた。昴は拳を握りしめた。
「猶予が欲しいなら、方法はある」
男の手が伸びた。アリステラの肩に触れた。大きな手のひらが、修道服の上から彼女の体を撫でた。
「これから俺の店に来い。」
「……はい」
「素直でよろしい」
男の手がアリステラの腰に回った。彼女の体を引き寄せた。アリステラは抵抗しなかった。されるがままに、男の胸に抱かれた。
「お前の体は、なかなかいい。清楚な修道女が、俺の下で喘ぐ。最高だよ」
「……」
「借金の猶予の代償だ。文句はないな」
「……はい」
男がアリステラの肩を抱き、路地の奥へ歩き出した。昴は角に隠れたまま、二人が去っていくのを見た。アリステラの背中が、小さく見えた。
昴は動けなかった。
昴は尾行した。
すべきではないと思った。でも、体が動いた。アリステラが何をされているのか、見なければならないと思った。
デイブロンの店は市場の裏通りにあった。表向きは織物商。だが、店の奥には彼の私室がある。昴は店の裏手に回り、窓の隙間から中を覗いた。
部屋の中。蝋燭の灯り。デイブロンが椅子に座っている。アリステラがその前に立っている。
「脱げ」
デイブロンの声。命令。
アリステラはゆっくりと、修道服の紐に手をかけた。白い布が、彼女の肩から滑り落ちた。
昴は息を止めた。
アリステラの体が露わになった。白い肌。細い肩。小さな胸。修道服の下に隠れていた、女性の体。
清楚な修道女の裸体。それは、昴が想像していたよりもずっと儚げで、ずっと美しかった。
「こっちに来い」
アリステラが歩み寄った。デイブロンの前に立った。男の手が伸び、彼女の腰を掴んだ。引き寄せた。
「跪け」
アリステラは跪いた。デイブロンの脚の間に。男は自分の服を脱ぎ、昂ぶりを露出させた。太く醜い。
「しゃぶれ」
アリステラは口を開いた。男のものを口に含んだ。ゆっくりと、丁寧に。
「う……」
デイブロンが呻いた。アリステラの頭を掴み、腰を動かした。彼女の口の中を、男のものが出入りした。アリステラは嘔吐きそうになりながらも、続けた。
「いいぞ。聖導女の口は。神に祈る口が、俺のものを咥えている」
デイブロンが笑った。下卑た笑い。
アリステラの目から、涙が一筋こぼれた。だが彼女は止めなかった。
「もういい。ベッドに行け」
アリステラが立ち上がった。ベッドに横たわった。脚を開いた。デイブロンが上に覆いかぶさった。
「ククク 、清楚な顔して、神に仕える体が俺のものを受け入れる」
男がアリステラの中に入った。巨体が小さい身体を押しつぶすようにのしかかる
「あ……」
アリステラの声。男の太い逸物の痛みを堪える声。デイブロンが動き始めた。ゆっくりと、しかし容赦なく。バンバンバンバンと心地よさげに腰を振る。
「どうだ。感じるか」
「……」
「答えろ」
「……はい 感じます」
「嘘をつくな。お前は感じていない。だが、それでいい。俺はお前が感じるかどうかなど、どうでもいい。俺が気持ちよければそれでいい」
デイブロンの動きが激しくなった。アリステラの体が揺れた。白い肌に、男の汗が落ちた。蝋燭の灯りが、二人の影を壁に映した。聖導女の体が、商人の欲望に汚されていく。
昴は窓の隙間から、全てを見ていた。
アリステラは天井を見ていた。
蝋燭の灯りが、天井に揺れる影を作っている。デイブロンの体が、自分の上で動いている。男の息遣い。汗の匂い。体の中をこすられる感覚。
痛みは、もう感じなかった。
男の容赦ない攻め、体が裂けるようだった。でも、何度も何度も繰り返されるうちに、痛みは麻痺した。感覚も麻痺した。今はただ、時間が過ぎるのを待っている。
あとどれくらいだろう。この男が終わるまで。十分。二十分。長くて三十分。
アリステラは心の中で数を数えた。
一、二、三、四——
数えることで、心を別の場所に置くことができる。体はここにある。でも心は、孤児院にいる。リナの笑顔。子供たちの寝顔。明日の朝、クッキーを焼くこと。子供たちが食べる顔。
それだけを考えていれば、この時間は耐えられる。
デイブロンの動きが速くなった。男の呼吸が荒くなった。アリステラは目を閉じた。
「く……」
男が彼女の中で果てた。熱い液体が注がれる感覚。アリステラはそれを感じながら、心の中ではリナの顔を思い浮かべていた。
「ふう」
デイブロンが体を起こした。汗を拭きながら、満足そうな顔をした。
「今日はよかったぞ。アリステラ」
「……ううっありがとうご、、ざいます」
デイブロンがベッドから降りた。財布から金貨を数枚取り出し、アリステラの体の上に投げた。
「今月の猶予分だ。利子の一部に充てろ」
「はい」
「今度はもっと稼がせてやるぞ、性女アリステラ!」
「はい」
デイブロンは服を着て、部屋を出ていった。扉が閉まる音。アリステラはベッドの上に一人残された。
彼女はゆっくりと体を起こした。脚の間から、男の体液が流れ出た。太ももを伝って、シーツに落ちた。
アリステラはそれを見た。
汚れている。自分の体が、汚れている。
でも、涙は出なかった。もう泣き尽くした。最初の頃は、毎晩泣いた。神に謝った。自分は穢れたと。もう神に仕える資格はないと。
でも、今は泣かない。
アリステラは立ち上がり水桶の水で体を拭いた。
修道服を着た。白い布が、汚れた体を隠した。
「神様」
アリステラは呟いた。
「わたくしは、汚れました。でも子供たちは守ります。この体が汚れても、子供たちが生きられるならそれでいいのです」
窓の外には、夕暮れの空があった。橙色の光が、路地を照らしている。
アリステラは店を出た。孤児院へ帰る道を歩いた。白い修道服を着た、清楚な聖導女。誰も彼女が何をしてきたか知らない。
⭐️昴の葛藤
昴は宿に戻った。
「昴? どうしたのですか。顔色が悪い」
アルキュオネーが心配そうに言った。
「なんでもない」
「嘘です。何かあったのでしょう」
昴は黙った。話すべきかどうか迷った。アリステラの秘密。彼女が孤児院のために体を売っていること。でも、話せばアリステラを傷つけるかもしれない。
「アル姉」
「はい」
「人を助けるために、自分を犠牲にするのは正しいこと?」
アルキュオネーは少し考えた。
「正しいかどうかは、わたくしにはわかりません。ですが——」
「うん」
「自分を犠牲にしなければならない状況を作った者が、最も悪いのです。犠牲になる者は、責められません」
昴はアルキュオネーの言葉を噛みしめた。
「アル姉は、自分を犠牲にしたことある?」
「ええ。何度も」
「後悔してる?」
「いいえ。後悔はしていません。ですが、苦しいです。今でも」
アルキュオネーは昴を見た。
「昴。あなたが何を見たのか、わたくしにはわかりません。ですが、あなたが助けたいと思っているのなら、助ければいい。方法は一緒に考えましょう」
昴は頷いた。涙が出そうだった。
「ありがとう、アル姉」
その夜、昴は眠れなかった。
アリステラの体がデイブロンに犯される光景が、頭から離れなかった。白い肌。涙。それでも止まらないクッキー焼きの手。
アリステラは、何のために戦っているのだろう。
孤児たちのために。でも、その方法は——。
昴は決意した。明日アリステラに会いに行こう。そして、話をしよう。何か別の方法があるはずだ。自分にできることがあるはずだ。
翌朝、昴は市場の西端へ向かった。アリステラの店の前に立った。看板はいつも通り。焼き窯から、甘い香りが漂っている。
「昴様」
アリステラが店から出てきた。いつもの笑顔。白い修道服。清楚な聖導女。
「おはようございます。今日もクッキーを買いに来てくださったのですか」
「アリステラさん」
昴は真っ直ぐに彼女を見た。
「話があるの」
アリステラの笑顔が、少しだけ曇った。
「……何の話でしょう」
「昨日、見てしまった。あなたがデイブロンという男と」
アリステラの顔から、表情が消えた。
「……」
「ごめんなさい。尾行するつもりはなかった。でも、あなたの様子がおかしくて」
アリステラは黙っていた。長い沈黙の後、彼女は静かに言った。
「見てしまわれたのですね」
「うん」
「……そうですか」
アリステラは俯いた。白い修道服の裾を、ぎゅっと握った。
「昴様。わたくしは、汚れています」
「そんなこと」
「いいえ。事実です。わたくしは、神に仕える身でありながら男に体を売っています。借金の代償に。孤児院を守るために」
「でも、それは」
「言い訳です。どんな理由があっても、わたくしは穢れたのです」
アリステラの目から涙がこぼれた。初めて、昴の前で泣いた。
「でも、子供たちは守りたいのです。リナは四歳。冬が来る前に暖かい服が必要です。他の子たちも。わたくしの体が汚れても、子供たちが生きられるならそれでいいと思っていました」
「アリステラさん」
「でも、見られてしまった。昴様に。もう、この店にも来られませんね」
「そんなことない」
昴はアリステラの手を握った。
「わたしは、あなたを軽蔑なんかしない。あなたは、子供たちのために戦っている。その方法が正しいかどうかはわからない。でも、あなたが悪いわけじゃない」
「昴様……」
「一緒に考えよう。別の方法を。あなたが体を売らなくても、子供たちが守れる方法を」
アリステラは昴の顔を見た。瞳に、光が戻った。
「……いいのですか」
「うん。わたしも、アル姉もいる。アル姉は聖騎士で、強くて賢いの。お金のことはわからないけど、何か方法があるはず」
アリステラは、初めて本当の笑顔を見せた。涙で濡れた、でも心からの笑顔。
「昴様。あなたは、優しい人ですね」
「そんなことないよ」
「いいえ。優しい。わたくしは、初めて会ったときからそう思っていました」
アリステラは昴の手を握り返した。白く細い手。でも、クッキーを焼くために小さな火傷の跡があった。
「ありがとうございます。昴様」
その日、昴はアリステラと長く話した。孤児院のこと。借金のこと。デイブロンのこと。教団のこと。
アリステラは全てを話した。十人の子供たち。戦争で親を失ったこと。教団から派遣され、孤児院を任されたこと。最初は順調だったこと。でも、ある年の冬子供が病気になり、薬を買うために借金をしたこと。それが膨らんで、今では金貨七十枚になったこと。
「返せる見込みは、ありません」
アリステラは言った。
「クッキーを焼いても、月に金貨二枚がせいぜいです。利子の方が多い。わたくしは、デイブロンに体を売って猶予をもらっているだけ。元金は、一銭も減っていません」
「じゃあ、ずっと」
「はい。デイブロンが飽きるまで。あるいは、わたくしの体が壊れるまで」
アリステラは淡々と言った。自分の体のことを、他人事のように。
昴は拳を握った。
「絶対に、何とかする」
「昴様」
「アル姉に相談する。何か方法があるはず」
アリステラは微笑んだ。でもその笑顔には、諦めが混じっていた。
「ありがとうございます。でも、無理をなさらないでください。これは、わたくしの問題ですから」
アリステラの目に、また涙が浮かんだ。でも今度は笑顔だった。
「……はい。ありがとうございます、昴様」
その日、昴は宿に戻りアルキュオネーに全てを話した。
「なるほど」
アルキュオネーは静かに聞いた。
「孤児院の借金。商人の搾取。聖導女の犠牲」
「アル姉、何とかできないかな」
すがるように昴がいう。
「お姉ちゃんに任せなさい❤️」
アルキュオネーは優しく抱きしめた。
⭐️デイブロンの取引
デイブロンの店の奥室。蝋燭の灯りが揺れる中、二人の男が向かい合って座っていた。
「ギュンター伯爵。かねがねの御要望、承知いたしました」
デイブロンが恭しく頭を下げた。向かいに座る男は、ギュンター・フォン・レーベンスヴァルト。地方貴族で領地を持つが、その実態は放蕩者として知られていた。四十代半ば。肥え太った体に派手な天鵞絨の服。宝石を散りばめた指輪が蝋燭の光を反射してギラギラと光っている。
「デイブロン殿。例の件だがね」
ギュンター伯爵は太い指でテーブルを叩いた。
「来月、領地の別邸で私的な宴を開く。招待客は私と懇意にしている貴族や豪商たち。十人ほどだ。彼らに満足してもらえるような『趣向』を用意してほしい」
「趣向、でございますか」
「そうだ。ただ女を並べるだけでは面白くない。もっと刺激的なものがいい。背徳的で、倒錯していて、一度見たら忘れられないような」
ギュンター伯爵の目がねっとりと光った。
「以前から噂には聞いていたが……デイブロン殿の手元に、『聖導女』がいるそうじゃないか」
デイブロンの口元が歪んだ。
「……よくご存知で。ええ、おります。アリステラ・エーレクトラー。リーキスト教団の聖導女でしてね。清楚で敬虔な修道女ですよ」
「その修道女を裸にして踊らせたい」
ギュンター伯爵が身を乗り出した。
「神に仕える聖なる女が、肉欲に溺れて蠢く。これ以上の背徳があるかね? 私の客たちは皆、そういうものを好む」
デイブロンは少し考えた。
「聖導女を裸踊り……確かに刺激的でございますな。ですが彼女は借金の代償に体を売っているだけで、そこまでの了承をするかどうか」
「金で100!十分だろう?」
ギュンター伯爵はあっさりと言った。
「その代わり彼女は私の宴で踊り、私と寝る。その後客たちにもサービスしてもらう。それが条件だ」
「……承知いたしました。彼女を説得しましょう」
「もう一つ」
ギュンター伯爵は指を一本立てた。
「聖導女一人では足りない。他にも女が必要だ。だがただの娼婦ではつまらない。もっと素人っぽさが欲しい。街の良家の奥様とか、無垢な娘とか。金に困っているのがいいな。そんな女たちを何人か集めてくれ」
「街の女性たちを……」
「そうだ。金ズクで釣ればいい。あるいは借金をネタに脅すなり、攫ってくるなり。方法は任せる。ただし質のいい女を頼むよ」
デイブロンの目が暗く光った。
「……お任せください。この街には金に困っている者も多い。適任者を数名選びましょう」
「楽しみだ」
ギュンター伯爵は下卑た笑い声を上げた。
「聖導女と素人女たち。背徳の宴になりそうだ」
翌日デイブロンはアリステラを店に呼んだ。
「アリステラ。良い知らせだ」
デイブロンはあえて明るい声を出した。
「お前の借金だが全額帳消しにする者が現れた」
アリステラの目が見開かれた。
「本当ですか」
「ああ。ただし条件がある」
デイブロンの声色が変わった。
「来月ギュンター伯爵という貴族が私的な宴を開く。そこでお前には踊ってもらう」
「踊る……ですか」
「裸でな」
アリステラの顔から血が引いた。
「裸で……踊る……」
「それだけじゃない。宴の間お前は客たちの相手をする。つまり体を差し出すということだ」
アリステラは震えた。修道服の下で体が小刻みに震えた。
「……そんなこと」
「嫌か? なら借金は帳消しにならない。冬が来る前に孤児院は潰れる。子供たちは野垂れ死ぬだろう」
デイブロンの言葉がアリステラの胸に突き刺さった。
子供たちの顔が浮かんだ。リナの笑顔。他の子たちの寝顔。
「……わたくしが断れば子供たちはどうなりますか」
「俺の知ったことじゃない。だが冬を越せないだろうな」
アリステラは目を閉じた。
神様。
わたくしは何度も汚れました。でも子供たちは守りたい。そのために体を売ってきました。
でも裸で踊るのは——客たちの相手をするのは——
それはこれまでとは違う。これまではデイブロン一人だけだった。でも宴なら何人もの男に——
「……わかりました」
アリステラは目を開けた。瞳は乾いていた。もう涙は出なかった。
「お受けします」
「賢明だ」
デイブロンは満足そうに頷いた。
「当日は俺が迎えに行く。それまでに心の準備をしておけ」
昴はアリステラから話を聞いた。
「……裸で踊るんですって?」
昴の声が震えた。
「はい。ギュンター伯爵という貴族の宴で」
アリステラは淡々と言った。感情を押し殺すように。
「借金が帳消しになるから」
「そんなのって……!」
「昴様。わたくしは決めたのです」
アリステラは昴を見た。
「子供たちのためならわたくしは何でもします。裸で踊ることも客たちの相手することも」
「でもそれは間違ってる! アル姉だってそう言ってた! 自分を犠牲にしなきゃいけない状況を作った奴が一番悪いって!」
「ええ。でも状況は変わりません。借金はあるし子供たちは冬を越せない。わたくしにできるのはこれだけなのです」
アリステラの目には諦めがあった。昴は拳を握った。
「……わたしも行く」
「えっ?」
「その宴にわたしも行く」
「昴様何を言って——」
「アリステラさん一人にはさせない。わたしが一緒に行く。わたしも客たちの相手をするから」
「いけません! 昴様までそんな——」
「わたしは決めたの!」
昴は叫んだ。
「アリステラさんが一人で行くなんて絶対ダメ! わたしが一緒にいるから少しはマシになるかもしれない。だから行く!」
アリステラは昴を見た。真っ直ぐな瞳。揺るがない意志。
「……昴様」
「お願い行かせて。アル姉には内緒にするから」
アリステラは長い間黙っていた。そしてゆっくりと頷いた。
「……わかりました。でも無理はしないでください」
「うん」
昴は心の中でアルキュオネーに謝った。
ごめんアル姉。でもアリステラさんを見捨てられない。
⭐️享楽の館
ギュンター伯爵の別邸は街の郊外にあった。石造りの三階建てで周囲には庭が広がっている。だが今夜その庭には誰もいない。別邸の中だけで宴が行われるからだ。
昴とアリステラは馬車で別邸に到着した。
「ここが……」
昴は別邸を見上げた。窓から漏れる光は暖かく見えるが中で何が行われるか想像するだけで寒気がした。
中に入るとすでに客たちが集まっていた。十人の男たち。貴族と豪商。年齢は四十代から六十代。全員が上等な服を着て宝石を身につけ太った体を椅子に沈めていた。
「おお来たか」
ギュンター伯爵が立ち上がった。
「聖導女アリステラと……これは誰だ?」
「昴です。……アリステラさんの友人です」
「友人? ふむまあいい。女は多い方が面白い」
ギュンター伯爵は昴を見てニヤリと笑った。
他にも女たちがいた。
マリエラ。三十代半ばの主婦。夫が怪我をして働けなくなり治療費が必要だった。「金貨30枚もらえる」という言葉に騙されて来たらしい。
カレン。十八歳の娘。父親が博打で作った借金のかたに差し出された。「親父の借金を帳消しにする代わりに来い」と言われて。
ミュイ。二十歳の街娘。「高給の仕事がある」と誘われて店に来たところ眠り薬を盛られ気づけばここにいた。「帰して」と泣き叫んだが誰も聞かなかった。
四人の女たちは別邸の一室に通された。
「まずは着替えてもらう」
用意されたのは薄い絹の衣装一枚きりだった。下着はない。
「これを着てステージに出てくれ」
四人は震えながら着替えた。絹一枚では隠せるものも隠せない。体のラインも乳首の色も透けて見える。
そして広間に通された。
広間の中央には丸いステージがあった。客たちはステージを囲むように座っている。
「さあ始めよう」
ギュンター伯爵が手を叩いた。
「まずはメインイベントだ。聖導女アリステラの裸踊り!」
アリステラがステージに上がった。
絹一枚の体が蝋燭の光に照らされる。
音楽が始まった。奇妙なリズムの音楽だった。
アリステラは踊り始めた。
最初はぎこちなかった。手足が震えていた。だが次第に体が動いた。無理やり動かしているような動きだった。
そして絹を脱ぎ捨てた。
白い裸体が露わになった。
細い肩小さな胸薄い腹細い脚。
清楚な修道女が今ステージの上で裸体で蠢いている。
客たちから歓声が上がった。
「いいぞ! 聖導女だ! 神に仕える体だ!」
「もっと見せろ! 脚を開け!」
アリステラは脚を開いた。
客たちの歓声が大きくなった。
ギュンター伯爵が立ち上がった。
「私からいただこうか」
彼はステージに上がりアリステラを押し倒した。
「あっ……!」
ギュンター伯爵の太い体がアリステラにかぶさった。
「聖なる体だ……これから俺のもので汚してやる」
ギュンター伯爵がアリステラの中に入った。
「いっ……!」
アリステラの声が響いた。
客たちは興奮して立ち上がった。
「次は俺だ!」「俺も!」「聖導女を犯すなんて一生に一度だ!」
宴は狂乱していった。
アリステラだけでなく他の女たちも客たちに回された。
昴も例外ではなかった。
「お前も友達なんだろ? 聖導女と仲良しだもんなぁ」
太った商人が昴を掴んだ。
「離して!」
「暴れるな! お前には特別な酒を飲ませてやる」
商人は昴の口に杯を押し付けた。
液体が喉に流し込まれた。
甘い匂りと共に喉を通る液体。
何これ——
体が熱くなった。
下腹部が熱い。粘膜が疼く。
媚薬だった。
他の女たちも同様だった。
マリエラは二人の貴族に挟まれ媚薬入りの酒を飲まされていた。「夫に内緒で楽しめ」と囁かれながら体を弄られる。「いやぁ……」マリエラは首を振ったが体は言うことを聞かなかった。媚薬の効果で乳首が硬くなり秘所から蜜が溢れていた。「ほら濡れてるぞ」と貴族に指で掻き回されマリエラは声を上げてしまった。「ああっ……ダメぇ……」夫以外の男に触れられて嫌悪する心とは裏腹に体は快楽を貪ってしまった。「素人の奥様はいい味が出るな」と二人はマリエラの中に入った。「ひぃいいっ! あなたごめんなさい……!」マリエラは泣きながら背徳の快楽に溺れていった。
カレンも媚薬で理性を失いかけていた。「親父の借金分は働いてもらうぞ」と商人たちに言われ体を弄られる。「お嬢ちゃん可愛い顔していい体してるな」と胸を揉まれ秘所に指を入れられカレンは声を上げた。「あっあっ……やめて……でも……」嫌悪と快楽が入り混じる。「感じてるじゃねえか」と言われカレンは首を振った。「違う……感じてない……!」だが体は正直だった。「素直になれよ」と商人たちがカレンの中に入った。「あああっ!」カレンは声を上げてしまった。「親父なんかに売られるなんて……」悲しみと快楽の中でカレンは翻弄された。
ミュイは最初から泣いていた。「帰してよぉ……」だが誰も聞かなかった。「攫ってきたんだから楽しませてもらわないとな」と貴族たちに押さえつけられ媚薬を飲まされた。「いやぁ……」体が熱くなる。「おっともう効いてきたか」と秘所を指で弄られミュイは声を上げた。「あっあっ……」自由意志を奪われ快楽だけが支配する世界でミュイは泣き続けた。「帰して……お願い……」だが貴族たちは容赦しなかった。「攫ってきた商品だ文句言うな」と次々と犯していった。
昴もまた媚薬の効果に抗えなかった。
体が熱い。粘膜が疼く。
商人の手が体を這う。「小娘の体は引き締まってていいな」と胸を揉まれ乳首をつまれた。「んっ……」声が出た。「感じてるのか」「違う……」だが体は正直だった。「嘘つきめ」と商人の手が秘所に入ってきた。「あっ!」指が出し入れされる度に快感が走る。「小娘の割には淫乱だな」と言われ昴は屈辱に震えた。「違う……これは媚薬で……」だが商人たちは聞かなかった。「言い訳すんな」と商人の中に入った。「ああっ!」昴は声を上げてしまった。「犯られ戻り」発動まであとどれくらいだろうかとぼんやり考えながら昴は快楽に溺れていった。
宴はさらに激しくなった。
女たちは次々と回された。一人終われば次が来る。また次が来る。
アリステラはすでに三人の客を受け入れていた。
白い肌に赤い痕が散らばっている。太ももから体液が垂れている。
だがまだ終わらない。「次は俺だ」とまた別の客が来る。
アリステラは天井を見ていた。(神様……わたくしは汚れました……でも子供たちは守ります……)
マリエラも三人目を受け入れていた。「夫さんごめんなさい……でも気持ちいい……」媚薬と背徳感でマリエラは正気を失いかけていた。「旦那よりいいか?」「ちが……でも……」夫への罪悪感と快楽が混ざり合いマリエラは泣きながら喘いだ。
カレンも二人目に入っていた。「親父なんかに売られて……でも感じちゃう……」悔しさと快楽が入り混じる。「親父より俺の方がいいか?」「ちが……でも……」親父への恨みと快楽の中でカレンは翻弄された。
ミュイも二人目に入っていた。「帰してよぉ……でも気持ちいいよぉ……」自由意志を奪われた恐怖と快楽の中でミュイは泣き続けた。「帰して……でももっと……」矛盾する言葉が出た。「素直になれよ」と言われミュイは首を振った。「なりたくない……でもなる……」悲しみと快楽の中でミュイは壊れていった。
昴も三人目に入っていた。(これは媚薬……わたしの意思じゃない……)そう思おうとした。でも体は正直だった。(気持ちいい……アル姉ごめん……)アルキュオネーへの罪悪感と快楽の中で昴は溺れていった。(犯られ戻り発動してほしい……でもまだ発動しない……)発動すればこの地獄から逃れられる。でもまだ発動しない。(どうして……)
宴は深夜まで続いた。
たくさんの男たちと四人の女たち。
乱交パーティーだった。
男たちの歓声と女たちの喘ぎ声が交錯する。
蝋燭の光に照らされた肉と肉のぶつかる音。
酒と汗と体液の匂い。
背徳と快楽と絶望が混ざり合う地獄。
それを見下ろすのは天井に描かれた天使たちだった。
神聖なる場所での冒涜的な光景。
ギュンター伯爵は満足そうに笑っていた。「これこそ貴族の娯楽だ」と言いながら次々と女たちを犯していった。
デイブロンもその一人だった。「聖導女も素人女も金次第だ」と言いながらマリエラの中に入った。「旦那よりいいか?」「ちが……でも……」マリエラは泣きながら答えた。「嘘つきめ」とデイブロンはさらに激しく動いた。
アリステラはもう何人目かわからなくなっていた。(あとどれくらいだろう……)心の中で数を数え続けていた。(一二三四——)数えることで正気を保とうとした。(あと少し……あと少しで終わる……)
だが終わらなかった。(まだ来る……まだ来る……)
アリステラの目から涙が出た。(神様助けて……でも助けなくていい……子供たちが守れるならそれでいい……)
昴もまた限界に近づいていた。(アル姉ごめん……わたしもう無理かも……)意識が白く霞んでいった。(犯られ戻り発動して……お願い発動して……)
だがまだ発動しなかった。(どうして発動しないの……)
夜明けまで宴は続いた。
女たちの中には意識を失う者も出た。
それでも男たちは止まらなかった。「気絶したらかえってやりやすい」と言いながら犯し続けた。
太陽が昇り始めたときようやく宴は終わった。
女たちはボロボロだった。
体液と汗と涙にまみれ赤い痕と青痣だらけで意識朦朧としていた。
女たちの中で、最もたくさんの男に犯された、アリステラは床に横たわっていた。目には光がなく、完全に息絶えてていた
マリエラもカレンもミュイも動けなかった。
「ふん聖導女は死んだか、、使い終わった人形たちは処分しないとな。全員、息の根を止めて裏庭にでも埋めておくが良い。」
大商人と貴族たちの悪魔的所業が垣間見えた。
傭兵たちが、剣を持って倒れている女たちを突き刺していく
昴もまた床に横たわっていた。(アル姉ごめん……)
意識が遠のいていった。(ごめん……)
昴の「犯られ戻り」が発動した。
⭐️アルキュオネーの決断
初めてアリステラのことを頼んだあの日、昴が突然に狂ったような声で叫び、泣きわめいた。
「殺される アリステラさんも みんな みんな 犯されて殺されるぅ!」
そしてデルフォイの巫女が信託を受けたかのようにデイブロンとギュンター伯爵のおぞましい悪業をアルに伝え、アリステラた救済を懇願し糸の切れた人形のように気絶した。
彼女のその必死な願いにアルは応えようとしていた。
アルトリア王国 ルシファール城の地下
アルキュオネーは黒曜石で磨かれた広い寝室に案内された。壁には炎が踊り、妖艶な光が床を彩る。二メートル近い巨漢が玉座のような椅子に腰掛けている。レオニダス・アルトリア、第二王子にしてキングナイツの騎士団長である。
「ようこそ亡国の聖騎士殿。わざわざこんなところまで何のご用で?」
レオニダスは優雅に立ち上がる。鍛え抜かれた鋼の肉体を包むのは漆黒の軽鎧だけだった。
「あなたの力をお借りしたいのです」アルキュオネーは静かに答えた。「非道な商人と貴族が主催する宴会。彼らは罪のない女性たちを…」
「神への冒涜的な宴、それに違法な人身売買か」レオニダスは冷笑した。「で、その見返りは?」
アルキュオネーは顔を上げる。「私の出来る限りでお応えします。その代わり約束してください…この宴を阻止すると」
レオニダスは一瞬彼女の毅然とした態度に戸惑い、「なるほど」と呟く。
「アルキュオネー お前は賢い女だ。俺が何を求めるかわかっているな?では契約成立だな」
騎士は服を脱ぎ捨てる。彫像のような肉体がさらけ出され、硬いペニスがぴくりと反応した。
「まずは礼節をわきまえてもらおう」レオニダスはベッドに腰掛けた。「アウレリア王国 第三王女 アルキュオネー ! 俺に跪いて奉仕してくれ」
アルキュオネーは屈辱に耐えながら膝をつく。見上げる視線に情欲が滲む。彼女は雄々しく勃起した性器に唇をつけた。
「上手いな」レオニダスは彼女の頭を撫でる。「しかし少し不慣れか」
アルキュオネーは精一杯の抵抗を見せたが、レオニダスの剛直なものが喉奥まで入り込むと嗚咽が漏れた。騎士は彼女の後頭部を掴み、自ら腰を振る。
「そう、いいぞ」彼は恍惚とする。「聖騎士の口を使っていると思うと興奮する」
アルキュオネーは屈辱に耐えながらも彼のものを咥え続けた。やがてレオニダスは彼女の口内で爆発する。
「飲み込め」騎士は命じた。ドビュドビュドビュ
アルキュオネーは嫌悪感を押し殺して液体を飲み干す。唇から零れた残滓を指で拭われた。
「さて」レオニダスは彼女を引き寄せる。「次はどうする?」
アルキュオネーは衣服を脱ぎ始めた。金色の髪が白い肌に絡みつく。レオニダスは目を細めた。
「美しい」騎士は舌舐めずりする。「特にこの乳房が素晴らしい」
彼は後ろから抱きすくめ、豊かな双丘を鷲掴みにする。掌で捏ねるように揉みしだきながら先端の蕾を摘まむ。
「あぅ…」アルキュオネーは小さく喘いだ。
「敏感だな」レオニダスは笑う。「普段は冷たい顔をしているのに」
彼はアルキュオネーをベッドに押し倒す。四つん這いにさせた彼女の尻を掴み、硬くそそり立った肉槍を蜜壺に突き入れた。
「ひっ!?」アルキュオネーは背を仰け反らせる。
「いい反応だ」レオニダスは抽送を開始する。「気高い王女でも女は女だな」
パンッ!パチュンッ!パジュッ!レオニダスの打擲が響く。アルキュオネーは必死に枕に顔を埋めるが声が漏れてしまう。
「ほら」レオニダスは彼女の顎を掴む。「しっかり見ていろ」
鏡台に映る姿。乱れた髪。紅潮した頬。潤んだ瞳。涎を垂らす口元。そして後ろから突かれる肢体…
「これが本当のあなただ」レオニダスは囁く。「高貴な聖騎士様が獣のように交わっている」
「ちがっ…違います…!」アルキュオネーは首を振る。
「違わないさ」レオニダスは笑う。「現に悦んでいるではないか」
事実だった。彼女の中は甘く蕩けている。騎士の肉棒が出入りする度に歓喜の泉が湧き出す。理性と本能の狭間でアルキュオネーは苦しむ。
「もっと見せてくれ」レオニダスは彼女を仰向けにする。「どうされたい?」
アルキュオネーは答えることができなかった。代わりに騎士は彼女に覆いかぶさり唇を塞ぐ。熱い舌が口腔を蹂躙する間も律動は続く。
グチョッグヂャ!ヌポォッ!結合部から滴る蜜が褥を濡らす。レオニダスは彼女の両腿を抱え上げ、さらに深く貫いた。
「ああっ!そこはダメッ!!」アルキュオネーは悲鳴を上げる。
「ここか?」レオニダスは重点的に攻める。「聖騎士殿もここが弱いのか」
アルキュオネーは激しく首を振るが、言葉とは裏腹に膣壁は騎士の肉竿を締め上げる。快感に身悶える彼女を見てレオニダスは愉悦に浸る。
「締まる…最高だ…」騎士は唸る。「そろそろ逝くぞ!」
「ダメです…お願い…中には…」
「断る」
ズブゥッ!最奥まで押し込まれた一撃。次の瞬間灼熱の奔流がアルキュオネーの胎内に注がれる。
ビューッ!!ドプドプドプ……!
「あっ…あぁぁっ…!!!」アルキュオネーは絶頂を迎えた。全身を駆け巡る快美感。レオニダスは余韻に浸るように腰をゆっくり動かし続ける。
「良かったか?」彼は訊ねる。
アルキュオネーは恥辱に涙する。誇り高き聖騎士が下衆な騎士団長の玩具となるなど…しかし身体は正直だった。未だ膣内で脈打つ肉塊に反応してしまう。
「まだだ」レオニダスは彼女を抱き起こす。「朝まで付き合ってもらうぞ」
アルキュオネーは呆然とする。レオニダスのペニスは既に硬度を取り戻していた。
その後の七時間は地獄だった。騎士の剛直は衰えることなくアルキュオネーを苛む。正常位・バック・座位・駅弁…ありとあらゆる体位で貫かれ続けた。
何度も絶頂を迎え、幾度となく膣内射精された。気高く冷徹だった聖騎士は、もはや快楽に溺れる雌豚と化していた。
「アルっ…アルキュオネー!」
「あっ…あひぃっ!レオニダス様…もっとぉ…!」
もはや抵抗の意思はない。むしろ自分から腰を振り快楽を求めている。レオニダスは彼女の変貌に満足げだ。
「ほら…望み通りやってやる」彼は激しく突き上げる。
ドチュッ!ズンッ!ヌチャアッ!粘液が泡立つ音。アルキュオネーは頭を掻き毟りながら狂乱する。
「イクッ!おちんぽで支配されてイッちゃぅぅ!!」
ビクンビクン!全身を痙攣させまたしても絶頂する。しかし騎士は止まらない。さらなる絶頂へと追い立てていく。
「まだまだだ…今夜は寝かせんぞ!」
レオニダスの宣言通り、二人は朝まで獣のように交わり続けた。最終的にはアルキュオネーが気絶するまで蹂躙された。
〜〜〜
夜明け頃アルキュオネーは目を覚ました。全身に残る疲労と虚脱感。そして股間に感じる違和感…
彼女は恐る恐るシーツを見る。夥しい量の白濁液。乾いて茶色く変色したものから新鮮なものまで…自分がどれほど汚されたのか痛感した。
「気が付いたか」レオニダスが浴室から出てくる。「どうだ気分は?」
「レオニダス 、、最低です」アルキュオネーは苦々しく答える。
「だろうな」レオニダスは笑う。「だが約束は守る。今夜お前らの友人とやらを助けに行ってやる」
アルキュオネーは安堵の息を吐く。目的は達成されたのだ。
アルキュオネーは浴槽へ向かう。その背中にレオニダスの声が追いかける。
「また頼み事があればいつでも来い。私もお前の味が忘れられそうにない」
アルキュオネーは何も答えなかった。ただ湯船に浸かりながら昨夜の痴態を思い返す。誇り高き聖騎士が雌犬のように啼いた記憶…羞恥心で全身が熱くなる。
「これで…昴は救われる」彼女は呟く。
犠牲は大きかったが目的は果たした。あとは王子騎士団を信じるしかない―
⭐️救出の宴
ギュンター伯爵の別邸は夜の闇に包まれていた。招待客十人と使用人合わせて二十人ほどが入り口を固めている。表門には屈強な用心棒が立ち警備も厳重だ。
「正面突破は無理かしら」
アルキュオネーが呟いた。昴と並んで門柱の影から様子を窺っている。
「でも行くしかない」
昴は和弓を握り締めた。背中には矢筒。アルキュオネーは光翼剣《ルクス・レギナ》を腰に佩いている。
「そうですね。行きましょう」
二人は屋敷の裏手へ回った。厨房の勝手口は意外にも無人だった。薄暗い廊下を進むと広間の扉がわずかに開いている。
「昴さんはここで待機を」
アルキュオネーが耳打ちした。「わたくしが中に入って注意を引きつけます。その隙に昴さんはステージ上の女性たちを保護してください」
「わかった」
アルキュオネーは深呼吸し扉を勢いよく開けた。
「皆さん落ち着いてください!」
突然の聖騎士の出現に宴の場が騒然となった。蠟燭の灯りに照らされた広間には裸の女性たちと酔っぱらった貴族たち。音楽は中断され悲鳴と怒号が入り混じる。
「なんだ!」「聖導女の次は美人聖騎士?いい余興だな」
客達がざわめく
「こいつ 曲者か!名を名乗れ」
ギュンター伯爵が叫んだ。だがその言葉が終わる前にアルキュオネーは動いた。
「悪党に名乗る名前はない!」
光翼剣が一閃。空気が震え蠟燭の炎が揺れる。その隙に昴はステージへ駆け上がった。
「昴!」
アリステラが驚愕の表情で昴を見つめる。昴は素早く彼女と他の女性たちに自分の外套を被せた。
「今のうちよ!走って!」
四人の女性たちを伴い昴は出口へ向かう。途中で屈強な用心棒が立ち塞がった。
「させるか!」
「させません」
昴の矢が用心棒の肩に命中した。的確な射撃。弓道の基礎が異世界でも通用する。痛みに怯んだ用心棒を横目に昴たちは外へ飛び出した。
「待てぇぇぇぇ!」
背後から罵声が飛ぶ。だが時すでに遅し。昴たちの姿は夜の闇に消えていた。
広間ではアルキュオネーvs.ギュンター伯爵のバトルが始まっていた。
「よくも我が愉しみを邪魔しおって!」
ギュンター伯爵は怒りに震えながら剣を抜いた。他の貴族たちもそれに倣う。多勢に無勢だがアルキュオネーは微塵も動じない。
「貴方がたの罪は明らかです。王宮騎士団に通報しました。すぐに到着するでしょう」
「馬鹿め!誰が信じるというのだ!」
ギュンター伯爵が斬りかかる。アルキュオネーは紙一重で避けると反撃の突きを見舞った。
「ぐはぁっ!」
伯爵の胸甲が砕け後ろによろめく。続いて襲いかかる二人の貴族の剣を光翼剣で受け流しながらアルキュオネーは冷静に観察していた。
(この程度なら楽勝です)
刹那―彼女の背後に忍び寄る影。
「隙あり!」ギュンターの護衛が毒塗りの短剣を振り下ろす。アルキュオネーは咄嗟に身を捻ったが僅かに掠めてしまった。
チリッと鋭い痛みが走る。(毒…)
体が急激に重くなる。それでも光翼剣を振るい次々と貴族たちを制圧していく。だが徐々に動きが鈍くなるのを感じた。
「効いてきたようだな」
ギュンター伯爵が嘲笑う。アルキュオネーは剣を杖代わりに立つのがやっとだった。
「終わりだ聖騎士!」
伯爵が再度襲いかかる。その時―
「そこまでだ!」
低い声が響いた。振り向くと入口にレオニダスが立っていた。巨大な体躯を包む黒鎧。右手には大剣《バルムンク》を握っている。
「レオニダス殿下!?」
ギュンター伯爵の顔色が変わる。続いて騎士団が雪崩れ込み一気に制圧が始まった。
「貴様らの所業は全て把握している」レオニダスが宣告する。「人身売買幇助及び婦女子強姦罪により逮捕する」
捕り物劇は瞬く間に片付いた。抵抗する者もいたがレオニダスの一太刀で黙らせられた。
アルキュオネーは壁際に座り込んでいた。毒の影響で意識が朦朧としている。
「無茶をしたものだ」レオニダスが彼女の前で膝をつきポーションをかける。「だが良くやった」
アルキュオネーはかすかに微笑む。「約束…守りましたね」
「ああ」レオニダスは頷く。「お前のおかげで多くの尊厳が救われた」
その時、昴たちが戻ってきた。アリステラは安心した表情。マリエラとカレンも無事。ミュイは疲れ果てているが生還できたことに喜んでいる。
「アル姉!」昴が駆け寄る。「大丈夫?」
「ええ…少し毒を…」
昴は慌てて鞄を探る。「ヒーリングポーションがあるよ!」
瓶を傾けると黄金色の液体がアルキュオネーの口に入る。すぐに顔色が良くなった。
「助かりました…」
「良かった」昴は安堵の息を吐く。「アリステラさんも無事だよ」
「はい」アリステラが微笑む。「ありがとうございました」
ギュンター伯爵をはじめ全員が拘束された。屋敷からは大量の人間の遺体が見つかりさらなる捜査が入ることになった。
事件解決後レオニダスはアルキュオネーと昴を王宮へ招いた。
「今回の功績に報いたい」王は二人を見据える。「何か望みがあれば申せ」
「では」アルキュオネーが口を開く。「アリステラ殿の孤児院に対する支援と彼女の借金帳消しを」
「心得た」王は頷く。
昴は緊張しながら挙手した。「あ…あの…私たち冒険者なんですけど…」
「ほう?」
「銅ランクから銀ランクへの昇格を検討してもらえませんか?」
王は笑った。「よいだろう。二人には特例措置を与えよう」
二人の目標が同時に達成された瞬間だった。
⭐️新たな始まり
数日後。昴とアルキュオネーはデルムの孤児院を訪れていた。新たに改築された建物からは子供たちの楽しそうな声が聞こえる。
「アリステラさん!」昴が手を振る。
アリステラは笑顔で迎えてくれた。「いらっしゃいませ。お二人のおかげです」
「孤児院の運営は大丈夫?」昴が訊ねる。
「はい。王宮からの補助金もありますし住民の方々の寄付も増えました」
ミュイも顔を出した。彼女は今孤児院で働きながら学校に通っている。
「ここでの生活楽しいです」ミュイが言った。「皆さん優しいし…」
「それは良かった」アルキュオネーが微笑む。
マリエラとカレンも時々手伝いに来ているとのこと。それぞれの人生が新しい方向へ動き出していた。
夕暮れ時。二人は丘の上で佇んでいた。地平に沈む太陽が大地を赤く染めている。
「色々ありましたね」アルキュオネーが呟く。
「うん」昴は頷く。「でも全部終わった」
「いいえ」アルキュオネーは首を振る。「まだ始まったばかりです。これからも色んな困難があるでしょう」
「その時は一緒に対処しよう」昴は笑顔で答える。「私たち二人で」
アルキュオネーは昴を見つめた。そして静かに囁く。「本当に貴方は素敵な人です」
二人は夕日に照らされながら肩を寄せ合った。
風が優しく吹き抜け新たな未来への希望を乗せていく…