※この作品はR-18です。

魔法少年ミルキーナオの受難   作:未羅(みら)

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17話  魔獣編1 (噛みつき)

 「うわ!なにこれ!?レベルが3も上がってる!!」

 

 「そ、そうなの?」

 

 妖精ティーナに定期検査を受けた奈緒が聞き返す。

 ヒナが確認してみろと言っていたのは、この事だったのだろうか?

 

 「ホント、ホント。すごいわねー。どんな経験を積んだの?」

 「……な、なんでもいいじゃないか」

 

 おきんたまを握り締められながら、自分が載っているエロ本を読まされて、何度も射精したなんて、とても言えない。

 

 「でも、能力アップが全部、おきんたま関係なのは何故かしら?

 「あうう…………」

 

 「玉の大きさもアップしてるわよ」

 

 ヒナに弄られて腫れあがったおきんたまは、そのままの大きさで定着してしまった。

 大きくなったおきんたまと、小さいままのおちんちんとのギャップが、嗜虐心をくすぐってしまう。

 

 「てい!」

 コンッ!

 ティーナがおきんたまを軽く蹴る。

 

 「いたっ!!!」

 奈緒が跳ねあがって悲鳴を上げる。

 

 「なにするんだよ!」

 「ごめんごめん、なんかこの玉、虐めたくなるのよね」

 全く反省した様子も無く、ティーナは言った。

 

 実際には微量の魅了魔法がかけられているのだが、ティーナは気付いていなかった。

 

 

 

 

 「あれ?」

 刻印を見ていたティーナが何か見つけた。

 

 「どうしたの?」

 「なんか刻印が書き換えられてる」

 「それって書き換えられるものなの?」

 「可能だけどすごく手間よ。相手の術式を読み解いた上で、都合よく変更させるわけだから…」

 

 それを可能にしてしまう魔女ヒナは、やはり優秀であるという事だろうか。

 

 「この刻印の形だと…

 ティーナはしばらく考え込む。

 

 「奈緒、変身してみて」

 「え?」

 

 ティーナは返事も待たずに、媚薬魔法をかける。

 

 「あうううぅぅっ!!いきなりぃぃっ」

 

 これまで、何度もこの魔法と受けたが、これに逆らう事は絶対にできない。

 何故なら、これは契約した奈緒のための専用魔法であり、魔法少年を無理矢理操るための鎖であるからだ。

 

 検査で最初から下半身を脱いでいた奈緒は、即座におちんちんを握り締め、射精に至る。

 

 どぴゅんっ!どぴゅんっ!どぴゅんっ!

 「あふうぅぅぅぅっ!!」

 

 精液が光の粒に変化し、白い光の膜になる。

 白い光の膜に包まれて、ミルキーナオに変身する。

 

 「あっ」

 「やっぱり…」

 

 変身衣装が変化していた。

 

 側面のフリルが増えて女の子らしさがアップしているのに対し、中心線のいやらしさがアップしていた。

 お腹に穴が開いていて、おへそが露出しており、胸の部分の生地が極薄になって、乳首の膨らみが薄っすら浮き出て見える。

 

 なにより、中央から割れたスカートの中身が…

 「…何これ」

 「…玉袋?」

 

 下着の形も変わり、フリル一杯の可愛いパンツに、ぷっくりと丸い袋が付いている。

 ティーナの言う通り、乳袋ならぬ玉袋といった感じかもしれない。

 おきんたまを包む部分にだけ布地が追加され、おきんたまの形をハッキリ際立たせる、巾着袋のような物が付与されている。根本部分はリボンで軽く締められており、宝物を包んでいるかのようだ。

 現実に作ろうとすれば、縫製の関係で不可能だが、魔法の産物であるこのパンツは、ぴったりと奈緒のサイズにフィットしていた。

 

 「これ、ヒナのデザイン?」

 「…でしょうねぇ……」

 

 「直せないの?」

 「たぶん、もっとムチャクチャな衣装になるわよ」

 「やっぱり…」

 

 どうしたものかと、2人は考え込んだ。

 

 

 

 

 

 

 ――すると、突然ティーナが何か感じ取った。

 

 「はっ!?」

 ティーナは奈緒に向かって叫ぶ。

 

 「奈緒!大変よ!」

 「また魔女?」

 

 ティーナは首を振る。

 「魔女じゃないわ」

 「え?」

 「魔獣よ」

 「まじゅう…」

 

 「人じゃなくて獣よ。魔法の力で作られた生き物」

 「強いの?」

 「魔女に比べれば大した事はないわ。厄介なのは、見境が無いってところよ」

 「見境って…

 「魔女は騒ぎを大きくして自分の首を絞めないように、ある程度計画的に動くわ。でも、魔獣は好き勝手に動く。つまり…」

 

 ティーナは一拍置いてから続ける。

 「…一般人に被害が出るわ」

 

 

 

 

 「キャア!!」

 闇夜に響く悲鳴。

 

 中学生くらいの女の子が、道に倒れこんでいた。

 上半身だけ起こして、目の前の獣に怯える。

 

 ぱっと見は犬だが、背中から羽が生え、その羽が青く光っている。

 まともな犬ではないのは、一目で分かる。

 

 その犬は、一睨みで女の子を腰砕けにしてしまった。

 

 犬はじりじりと女の子に近づく。

 女の子はガタガタ震えるだけで、声を上げる事もできずにいた。

 

 犬が女の子に飛びかかろうとした直前、犬がピクリと何かに反応した。

 

 遠くから魔力弾が飛んで来て、犬の足元に着弾した。

 犬は即座に横に飛んで避けた。

 そして、攻撃してきた相手を目に捉える。

 

 ミルキーナオが空中から降りてきた。

 即座に奈緒は魔獣を睨みつける。

 犬型の魔獣は、完全に興味を奈緒の方に移していた。

 ご馳走が向こうからやってきた、という感じだ。

 

 「魔法少年ミルキーナオ参上!」

 ティーナが勝手に名乗りを上げる。

 

 (やめてぇぇ~!!一般人の居る所で名乗らないでーーっ!!)

 奈緒はちらりと女の子の方へ見た。

 女の子は息を呑んで、こちらの様子を見守っている。

 

 (お願い!あんまりこっち見ないで!!)

 

 今が夜であるのが、何よりの救いだった。

 魔法少年の姿を見られるだけでも辛いのに、いやらしく改造されてしまった姿を、見られるのはさらに辛い。 スカートの中身は絶対死守したい。

 

 

 夜ではあるが、身体能力のアップした奈緒には、道路の電灯の光だけで、十分な明るさだった。

 目の前の魔獣の姿をハッキリ捉える事ができる。

 

 犬の姿をしているけれど、これは絶対犬じゃない。

 犬はこんなに嫌らしい表情をしない。

 欲望を込めた視線を送ってきたりしない。

 

 奈緒は魔獣の視線がスカートの中の巾着袋を捉えているのを感じ取り、おきんたまがキュッと縮み上がった。

 

 

 魔獣は奈緒に向かって飛びかかった。

 

 奈緒は後ろに飛んで避ける。

 

 次の瞬間、魔獣の腕が伸びた!

 正確には、魔力で出来た爪が、腕から飛び出してきたのである。

 

 奈緒はとっさにバリアで爪を防ぎ、身体を捻って右側に回り込もうと動く。

 だが、魔獣はすぐにその動きに対応した。

 

 お互いにグルグル回りながら隙を探す。

 根比べだが、奈緒の分が悪い。

 

 なかなか攻撃チャンスがこない奈緒が焦れて、強引に剣を魔獣に突き立てる。

 剣は魔獣のバリアに阻まれ、逆に奈緒が隙を見せる事になってしまう。

 

 魔獣の魔力の爪が横殴りに奈緒の下半身を狙う。

 奈緒は威力を殺すために自分から吹っ飛んだ。

 

 ゴロゴロゴロ…

 地面を転がった後に受け身をとったが、そこで動けなくなる。

 魔力の爪の攻撃を受けて、おちんちんにダメージが伝わってしまったのだ。

 まるで直接爪で引っ掻かれたような刺激に、必死に耐える。

 

 奈緒が止まったのを見計らって、魔獣が突進してくる。

 

 「風を!」

 突風が吹いて魔獣の突進にブレーキがかかる。

 

 すると、魔獣の口が開いて、口の中から魔力弾が発射された。

 (マジ!?口からビーム!?)

 

 奈緒は必死で身体を伏せて、魔力弾を避けた。

 だが、完全に無防備な状態になったのを魔獣が見逃がすはずは無かった。

 

 ガバッ!

 魔獣が奈緒の身体に覆い被さった。

 魔獣の体重が奈緒にかかる。

 ハアハアいう犬の口が目の前に迫った。

 

(こいつっ!全然弱くないじゃないか!)

 

 「くそっ!離れろ!」

 奈緒は膝で魔獣の脇を打つが、魔獣はビクともしない。

 

 魔獣は口を開け、奈緒の肩口に噛みついた。

 ガブリッ!

 

 「痛あぁぁぁぁっ!!!」

 

 物理的な痛みが肩に、魔力的な痛みがおちんちんに、同時に襲い掛かる。

 振りほどこうにも、痛みで力が出ない。

 そして射精が近づいてくる。

 

 (放せ!放せよぉ!)

 右足を折り畳んで、魔獣の腹に押し出して突飛ばそうとするが、効果がない。

 

 奈緒と魔獣が揉みあっていると、魔獣の尻尾の先端が、蛇の頭のように変化した。

 蛇の鎌首は、奈緒の股間に潜り込み…

 奈緒のパンツにできた巾着袋に噛みついた。

 

 ガブッ!

 「!?ひぎぃぃぃぃっっ!!!!」

 

 蛇の牙がおきんたまに食い込む。

 同時に、射精のスイッチが入ってしまった。

 

 どくんっ!どくんっ!どくんっ!

 「ひぎぃっ!あひぃっ!くひぃっ!」

 

 一噴きするたびに、激痛が走る。

 射精が終わるまで奈緒は、びくびくと身体を跳ねあがらせた。

 

 変身が解けて、飛散した魔力を魔獣が吸収した。

 非常に美味だったようで、フーフーと鼻息を荒くする。

 

 魔獣の口が奈緒から離れる。

 尻尾の蛇もおきんたまから離れた。

 

 十分満足したのか、魔獣はくるりと背を向けて立ち去ろうとする。

 背を向けてはいるが、こちらがおかしな行動を取れば、即返り討ちにできるような空気だった。

 

 

 

 奈緒自身は、肩を噛まれたにも関わらず、身体の傷は軽症だった。

 あの魔獣が魔法生物だからだろうか?

 魔力ダメージの方が大きく、さらに、気力までごっそり吸われたような感じだ。

 

 「奈緒、大丈夫?」

 ティーナが近づいてきたところで、反対方向から別人の声が聞こえてきた。

 

 「あ、あの、大丈夫ですか…?」

 

 先程襲われて、腰が抜けていた中学生くらいの女の子が、這いながらこちらに近づいてきた。

 立てないところを見ると、まだ腰が抜けたままのようだ。

 

 (ま、まずい!)

 「あ、ボクの方はなんとか…」

 奈緒はようやく身体を持ち上げる。

 

 「急にあの犬に襲われて私……、貴方が来てくれなかったらどうなってたか…」

 女の子が震えながら言った。

 

 「え…と、助けられたなら良かったです」

 奈緒は照れながら言った。

 考えてみれば、他人の危機を救ってお礼を言われたのは初めてだ。

 これこそ成りたかった正義の味方だと、そう思った。

 

 「……あっ!」

 「え?」

 突然女の子が何かに気付いた。

 

 「あ、その…、ごめんなさい!気付かなくて…」

 

 そう言われて奈緒も気付いた。

 変身が解けて、下半身裸の状態になっていたのだ。

 自室で変身して、そのまま来たのでパンツも自室だ。

 そして丸見えのおちんちんを目撃されてしまった…

 

 (み、みられちゃった…)

 

 女の子は、何か隠すものはないかと、身辺を探るが生憎何もない。

 仕方なく、スカートを脱ごうとする。

 

 「あ、あの、おかまいなく…、大丈夫ですから…」

 奈緒はなんとか止めようとする。

 

 「大丈夫なわけないでしょう?それに……そうだ!さっき、おちんちんを噛まれたでしょ?」

 女の子はさらに大事な事に気付いた。

 

 (ああ、そこも見られちゃったんだ…)

 実際に噛まれたのはおきんたまの方だが、この場合大した違いは無いだろう。

 実は今も、おきんたまが痛いのを我慢しているのだ。

 

 「お医者さん行きましょう!野犬に噛まれて病気を貰ったら大変よ!」

 

 「いえ、本当に大丈夫です。ではさようなら!」

 

 奈緒は立ち上がり、痛む身体に鞭を打って、その場から立ち去った。

 下半身は裸のままだ。

 

 「あ!待って!」

 女の子は追おうとするが、腰が抜けたままで立ち上がれない。

 「名前!せめて名前だけでも…!」

 

 だが、奈緒は何も言わずにその場を離れた。

 (名前なんて知られたら、外を歩けないじゃないか…!!)

 暗いし、顔もよく見えなかったはずだ。自分が特定される事はないだろう。

 

 

 

 この後、動揺した奈緒は家までスニーキングしながら帰った。

 変身し直す事を思い出したのは、家の前まで辿り着いてからだった。

 

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