「うわ!なにこれ!?レベルが3も上がってる!!」
「そ、そうなの?」
妖精ティーナに定期検査を受けた奈緒が聞き返す。
ヒナが確認してみろと言っていたのは、この事だったのだろうか?
「ホント、ホント。すごいわねー。どんな経験を積んだの?」
「……な、なんでもいいじゃないか」
おきんたまを握り締められながら、自分が載っているエロ本を読まされて、何度も射精したなんて、とても言えない。
「でも、能力アップが全部、おきんたま関係なのは何故かしら?
「あうう…………」
「玉の大きさもアップしてるわよ」
ヒナに弄られて腫れあがったおきんたまは、そのままの大きさで定着してしまった。
大きくなったおきんたまと、小さいままのおちんちんとのギャップが、嗜虐心をくすぐってしまう。
「てい!」
コンッ!
ティーナがおきんたまを軽く蹴る。
「いたっ!!!」
奈緒が跳ねあがって悲鳴を上げる。
「なにするんだよ!」
「ごめんごめん、なんかこの玉、虐めたくなるのよね」
全く反省した様子も無く、ティーナは言った。
実際には微量の魅了魔法がかけられているのだが、ティーナは気付いていなかった。
「あれ?」
刻印を見ていたティーナが何か見つけた。
「どうしたの?」
「なんか刻印が書き換えられてる」
「それって書き換えられるものなの?」
「可能だけどすごく手間よ。相手の術式を読み解いた上で、都合よく変更させるわけだから…」
それを可能にしてしまう魔女ヒナは、やはり優秀であるという事だろうか。
「この刻印の形だと…
ティーナはしばらく考え込む。
「奈緒、変身してみて」
「え?」
ティーナは返事も待たずに、媚薬魔法をかける。
「あうううぅぅっ!!いきなりぃぃっ」
これまで、何度もこの魔法と受けたが、これに逆らう事は絶対にできない。
何故なら、これは契約した奈緒のための専用魔法であり、魔法少年を無理矢理操るための鎖であるからだ。
検査で最初から下半身を脱いでいた奈緒は、即座におちんちんを握り締め、射精に至る。
どぴゅんっ!どぴゅんっ!どぴゅんっ!
「あふうぅぅぅぅっ!!」
精液が光の粒に変化し、白い光の膜になる。
白い光の膜に包まれて、ミルキーナオに変身する。
「あっ」
「やっぱり…」
変身衣装が変化していた。
側面のフリルが増えて女の子らしさがアップしているのに対し、中心線のいやらしさがアップしていた。
お腹に穴が開いていて、おへそが露出しており、胸の部分の生地が極薄になって、乳首の膨らみが薄っすら浮き出て見える。
なにより、中央から割れたスカートの中身が…
「…何これ」
「…玉袋?」
下着の形も変わり、フリル一杯の可愛いパンツに、ぷっくりと丸い袋が付いている。
ティーナの言う通り、乳袋ならぬ玉袋といった感じかもしれない。
おきんたまを包む部分にだけ布地が追加され、おきんたまの形をハッキリ際立たせる、巾着袋のような物が付与されている。根本部分はリボンで軽く締められており、宝物を包んでいるかのようだ。
現実に作ろうとすれば、縫製の関係で不可能だが、魔法の産物であるこのパンツは、ぴったりと奈緒のサイズにフィットしていた。
「これ、ヒナのデザイン?」
「…でしょうねぇ……」
「直せないの?」
「たぶん、もっとムチャクチャな衣装になるわよ」
「やっぱり…」
どうしたものかと、2人は考え込んだ。
――すると、突然ティーナが何か感じ取った。
「はっ!?」
ティーナは奈緒に向かって叫ぶ。
「奈緒!大変よ!」
「また魔女?」
ティーナは首を振る。
「魔女じゃないわ」
「え?」
「魔獣よ」
「まじゅう…」
「人じゃなくて獣よ。魔法の力で作られた生き物」
「強いの?」
「魔女に比べれば大した事はないわ。厄介なのは、見境が無いってところよ」
「見境って…
「魔女は騒ぎを大きくして自分の首を絞めないように、ある程度計画的に動くわ。でも、魔獣は好き勝手に動く。つまり…」
ティーナは一拍置いてから続ける。
「…一般人に被害が出るわ」
「キャア!!」
闇夜に響く悲鳴。
中学生くらいの女の子が、道に倒れこんでいた。
上半身だけ起こして、目の前の獣に怯える。
ぱっと見は犬だが、背中から羽が生え、その羽が青く光っている。
まともな犬ではないのは、一目で分かる。
その犬は、一睨みで女の子を腰砕けにしてしまった。
犬はじりじりと女の子に近づく。
女の子はガタガタ震えるだけで、声を上げる事もできずにいた。
犬が女の子に飛びかかろうとした直前、犬がピクリと何かに反応した。
遠くから魔力弾が飛んで来て、犬の足元に着弾した。
犬は即座に横に飛んで避けた。
そして、攻撃してきた相手を目に捉える。
ミルキーナオが空中から降りてきた。
即座に奈緒は魔獣を睨みつける。
犬型の魔獣は、完全に興味を奈緒の方に移していた。
ご馳走が向こうからやってきた、という感じだ。
「魔法少年ミルキーナオ参上!」
ティーナが勝手に名乗りを上げる。
(やめてぇぇ~!!一般人の居る所で名乗らないでーーっ!!)
奈緒はちらりと女の子の方へ見た。
女の子は息を呑んで、こちらの様子を見守っている。
(お願い!あんまりこっち見ないで!!)
今が夜であるのが、何よりの救いだった。
魔法少年の姿を見られるだけでも辛いのに、いやらしく改造されてしまった姿を、見られるのはさらに辛い。 スカートの中身は絶対死守したい。
夜ではあるが、身体能力のアップした奈緒には、道路の電灯の光だけで、十分な明るさだった。
目の前の魔獣の姿をハッキリ捉える事ができる。
犬の姿をしているけれど、これは絶対犬じゃない。
犬はこんなに嫌らしい表情をしない。
欲望を込めた視線を送ってきたりしない。
奈緒は魔獣の視線がスカートの中の巾着袋を捉えているのを感じ取り、おきんたまがキュッと縮み上がった。
魔獣は奈緒に向かって飛びかかった。
奈緒は後ろに飛んで避ける。
次の瞬間、魔獣の腕が伸びた!
正確には、魔力で出来た爪が、腕から飛び出してきたのである。
奈緒はとっさにバリアで爪を防ぎ、身体を捻って右側に回り込もうと動く。
だが、魔獣はすぐにその動きに対応した。
お互いにグルグル回りながら隙を探す。
根比べだが、奈緒の分が悪い。
なかなか攻撃チャンスがこない奈緒が焦れて、強引に剣を魔獣に突き立てる。
剣は魔獣のバリアに阻まれ、逆に奈緒が隙を見せる事になってしまう。
魔獣の魔力の爪が横殴りに奈緒の下半身を狙う。
奈緒は威力を殺すために自分から吹っ飛んだ。
ゴロゴロゴロ…
地面を転がった後に受け身をとったが、そこで動けなくなる。
魔力の爪の攻撃を受けて、おちんちんにダメージが伝わってしまったのだ。
まるで直接爪で引っ掻かれたような刺激に、必死に耐える。
奈緒が止まったのを見計らって、魔獣が突進してくる。
「風を!」
突風が吹いて魔獣の突進にブレーキがかかる。
すると、魔獣の口が開いて、口の中から魔力弾が発射された。
(マジ!?口からビーム!?)
奈緒は必死で身体を伏せて、魔力弾を避けた。
だが、完全に無防備な状態になったのを魔獣が見逃がすはずは無かった。
ガバッ!
魔獣が奈緒の身体に覆い被さった。
魔獣の体重が奈緒にかかる。
ハアハアいう犬の口が目の前に迫った。
(こいつっ!全然弱くないじゃないか!)
「くそっ!離れろ!」
奈緒は膝で魔獣の脇を打つが、魔獣はビクともしない。
魔獣は口を開け、奈緒の肩口に噛みついた。
ガブリッ!
「痛あぁぁぁぁっ!!!」
物理的な痛みが肩に、魔力的な痛みがおちんちんに、同時に襲い掛かる。
振りほどこうにも、痛みで力が出ない。
そして射精が近づいてくる。
(放せ!放せよぉ!)
右足を折り畳んで、魔獣の腹に押し出して突飛ばそうとするが、効果がない。
奈緒と魔獣が揉みあっていると、魔獣の尻尾の先端が、蛇の頭のように変化した。
蛇の鎌首は、奈緒の股間に潜り込み…
奈緒のパンツにできた巾着袋に噛みついた。
ガブッ!
「!?ひぎぃぃぃぃっっ!!!!」
蛇の牙がおきんたまに食い込む。
同時に、射精のスイッチが入ってしまった。
どくんっ!どくんっ!どくんっ!
「ひぎぃっ!あひぃっ!くひぃっ!」
一噴きするたびに、激痛が走る。
射精が終わるまで奈緒は、びくびくと身体を跳ねあがらせた。
変身が解けて、飛散した魔力を魔獣が吸収した。
非常に美味だったようで、フーフーと鼻息を荒くする。
魔獣の口が奈緒から離れる。
尻尾の蛇もおきんたまから離れた。
十分満足したのか、魔獣はくるりと背を向けて立ち去ろうとする。
背を向けてはいるが、こちらがおかしな行動を取れば、即返り討ちにできるような空気だった。
奈緒自身は、肩を噛まれたにも関わらず、身体の傷は軽症だった。
あの魔獣が魔法生物だからだろうか?
魔力ダメージの方が大きく、さらに、気力までごっそり吸われたような感じだ。
「奈緒、大丈夫?」
ティーナが近づいてきたところで、反対方向から別人の声が聞こえてきた。
「あ、あの、大丈夫ですか…?」
先程襲われて、腰が抜けていた中学生くらいの女の子が、這いながらこちらに近づいてきた。
立てないところを見ると、まだ腰が抜けたままのようだ。
(ま、まずい!)
「あ、ボクの方はなんとか…」
奈緒はようやく身体を持ち上げる。
「急にあの犬に襲われて私……、貴方が来てくれなかったらどうなってたか…」
女の子が震えながら言った。
「え…と、助けられたなら良かったです」
奈緒は照れながら言った。
考えてみれば、他人の危機を救ってお礼を言われたのは初めてだ。
これこそ成りたかった正義の味方だと、そう思った。
「……あっ!」
「え?」
突然女の子が何かに気付いた。
「あ、その…、ごめんなさい!気付かなくて…」
そう言われて奈緒も気付いた。
変身が解けて、下半身裸の状態になっていたのだ。
自室で変身して、そのまま来たのでパンツも自室だ。
そして丸見えのおちんちんを目撃されてしまった…
(み、みられちゃった…)
女の子は、何か隠すものはないかと、身辺を探るが生憎何もない。
仕方なく、スカートを脱ごうとする。
「あ、あの、おかまいなく…、大丈夫ですから…」
奈緒はなんとか止めようとする。
「大丈夫なわけないでしょう?それに……そうだ!さっき、おちんちんを噛まれたでしょ?」
女の子はさらに大事な事に気付いた。
(ああ、そこも見られちゃったんだ…)
実際に噛まれたのはおきんたまの方だが、この場合大した違いは無いだろう。
実は今も、おきんたまが痛いのを我慢しているのだ。
「お医者さん行きましょう!野犬に噛まれて病気を貰ったら大変よ!」
「いえ、本当に大丈夫です。ではさようなら!」
奈緒は立ち上がり、痛む身体に鞭を打って、その場から立ち去った。
下半身は裸のままだ。
「あ!待って!」
女の子は追おうとするが、腰が抜けたままで立ち上がれない。
「名前!せめて名前だけでも…!」
だが、奈緒は何も言わずにその場を離れた。
(名前なんて知られたら、外を歩けないじゃないか…!!)
暗いし、顔もよく見えなかったはずだ。自分が特定される事はないだろう。
この後、動揺した奈緒は家までスニーキングしながら帰った。
変身し直す事を思い出したのは、家の前まで辿り着いてからだった。