「ねえ、魔獣って全然弱くないじゃないか」
家に着いてから、奈緒はティーナに尋ねた。
「弱いわよ。魔女と比べれば全然」
あっさり答えるティーナ。
「じゃあ、なんで…」
「魔女は手加減してくれるけど、魔獣はケモノだからねー」
手加減なんかしてくれるはずがない…、とティーナは言った。
つまり、今まで奈緒は大分手加減をされていたというわけだ。
「いっくらなんでも、あれくらいは倒せると思ったんだけどねー」
ティーナは、やれやれといったポーズで首を振った。
「うう……」
奈緒は唸るしかなかった。
「それで?怖い犬からその男の子が助けてくれたの?」
女の子が3人集まって、話をしていた。
「うん、それで犬とその子が取っ組み合いになって、男の子が噛まれちゃって、犬はどこかへ行っちゃったんだけど…」
「え!?大丈夫なの?それ」
「分かんない。本人は大丈夫だって言うんだけど、お医者さんへ行こうって言ったら、逃げちゃって…」
「ふーん…」
3人の内、1人は昨夜助けた女の子だった。
昨夜の出来事を、お昼ご飯を食べながら話していたのだ。
「でも、すごいわねー。白馬の王子様じゃない。危機に駆けつけて救ってくれて、名前も名乗らずに去っていくなんて」
「雪子って、そういうの好きだもんねー」
「そ、そんな事ないよ…」
雪子と呼ばれた女の子は、顔を赤くして答える。
「でもホント、お礼を言いたいんだけど、どこの誰か分からなくて…」
雪子が言う。
「顔は見たんでしょ?」
「暗かったからほとんど分からなかった。5年生か6年生くらいだと思うけど…」
「年下かあ…」
質問した側のテンションが下がる。どうやら年下は範囲外らしい。
「他に手がかりは無いの?」
もう1人の友達が尋ねる。
雪子は、しばらく言うのを迷った末に、顔を赤らめながら答えた。
「その…、おちんちんが…、とっても可愛かった……」
「「はあ?」」
友達2人が絶句する。
「ハッ!」
答えた後で、雪子が突然、思い出した。
「そうだ!もし、おちんちんが役に立たなくなったらどうしよう!?わたしのせいで…」
突然オロオロしだす雪子。
「ちょっ…、雪子落ち着いて!」
友達も、どうすればいいのか分からず、雪子を宥めようとする。
「だって、だって、私をかばって、それでおちんちんが噛まれちゃって、それでおちんちんが立たなくなったら…」
「分かったから、おちんちんを連呼しないで!」
「だって、だって…」
「…責任取って、お嫁に行ったら?」
冷静な方の友達が、呟いたのを聞き取り、「それだ!」と雪子が叫んだ。
放課後、
雪子の友達2人が、並んで歩いていた。
雪子は、学校が終わった途端に、飛び出していった。
例の王子様を探しに行ったのだろう。
「ねえ、雪子大丈夫かな?」
「今は様子を見よう。元に戻らなかったらまた考えよう」
しばらく歩いていると、2人の足がピタリと止まった。
道の隅に大きな犬が寝そべっているのを見つけたのだ。
犬は、こちらをちらりと見つめ、また元の向きに顔を戻した。
「ねえ…、雪子が襲われたのって、あれじゃない?」
「…同意する。あれはやばい。引き返すべき」
一目見て、只者でない空気を2人は感じた。
じりじりと後ろに下がろうとしたところ、
犬がのそりと立ち上がった。
「あ…」
「嫌な予感」
犬がゆっくりと、こちらに近づいてくる。
「に、逃げよう…」
「賛成」
後ろに振り返って、逃げようとした瞬間、
突然、女の子が飛び出してきて、2人とすれ違った。
フリフリ衣装のとても可愛らしい格好だ。
女の子はそのまま、犬の横を通り過ぎた。
犬はその女の子に興味を持って、追いかけた。
「ガウッ!」
犬が追い始めると、女の子は速度を上げた。
犬が本気で走り出すと、その犬に負けない速さで駆け抜け、1人と1匹はあっという間に見えなくなった。
「今のは何?」
「…魔法少女?」
冷静な方の友達が、的確な評価を下した。
「よし、ついてきた」
ミルキーナオは、後ろから追ってくる魔獣をチラ見した。
前回、魔力を吸ったことで、味を占めているはずだ。
自分を囮にすれば、必ず釣れるだろう。
そしてこちらの望んだ場所におびき寄せればいい。
ビルの合間の路地まで誘導したところで、奈緒は立ち止まった。
ここが、こちらの用意した戦場だ。
いつも魔女に呼ばれていたが、今度はこちらが呼び寄せる番だ。
路地に入ったところで、魔獣は足を止めた。
空気を敏感に感じ取っているようだ。
「さあ、こっちへこい」
奈緒が魔獣を呼びかける。
魔獣がゆっくりゆっくり、足を進める。
いつでも動ける体勢だ。
(今だ!)
奈緒が合図を送ると、
上空から、箱が落下してきた。
ビュンッ!
ビール瓶を入れるプラスチックのケースだ。瓶入りなので重い。
あらかじめ、路地の上空に吊るしておき、魔獣が真下にきたら落ちるように仕掛けておいたのだ。
魔法の攻撃には警戒していても、こういう物理的な罠には警戒が弱い。
魔法生物であるが故の弱点だ。
ガシャガシャガシャッ!!!
「グアアアァァ!」
魔獣の身体に次々とビールケースが落ちる。
バリアで防ごうとするも、魔力と関係が無い、物理的な攻撃が、直接ダメージを与える。
バーーンッ!!
突然、ビールケースが全て吹き飛んだ。
魔獣が魔力を炸裂させたのだ。
「ガルルルルッ!」
自由になった魔獣は、奈緒の姿を探す。
すると、捕縛用の網が魔獣に被さった。
今度は魔力を帯びた網だ。
「ガウッ!」
魔獣は網を切り裂こうとするが、ビールケースを吹き飛ばすのに、大きな魔法を使った直後のため、網を切るほどの威力にならない。
さらに2つ目の網が被さり、魔獣の動きを止めさせた。
(いけるっ!)
奈緒は魔獣の正面に立った。
必殺技の魔力チャージに入る。
魔法の杖の末端を股間に当てると、末端がスライム状になり、おちんちんを飲み込んだ。
杖に飲み込まれたおちんちんから、すごい力で魔力が吸い取られていく。
とてつもない快感が走り、耐えがたい刺激が、奈緒を射精に至らしめる。
だがここで射精してしまえば、必殺技は失敗になってしまう。
「あ…、あ…、だめっ…!」
覚悟を決めた奈緒の指が、おちんちんの根本に食い込む。
精液の通り道を遮断し、昇ってくる精液を塞き止める。
魔女美咲との戦いで使った方法だ。
もう2度と使う気はなかったが、実際に必殺技を放つにはこの方法しかなかった。
いつもの、無理矢理止められる場合と違い、自分の意思で止めるのは、肉体のダメージよりも精神的ダメージが大きい。
ほんの少し、指の力を緩めれば、苦しみから解放される。射精の快感を得られる。それを精神力で押さえ続けなければならないのだ。
(ああっ!はやくっ!はやく終わってっ…!)
射精の脈動が終わった。だが、魔力のチャージがまだ足りない。
間髪置かずに、次の射精の波が来る。
(え?ま、まだなの?これ以上は…)
どくんっ!どくんっ!
(あ、ああっ!だめーーーっ!)
1度目は乗り切ったが、2度目を耐えられる自信は無い。
何か別の事を考えて、それにしがみ付くしかない。
奈緒がしがみ付いたのは…
(…美咲ちゃん!美咲ちゃん!美咲ちゃんの……パンツ!!!)
奈緒の脳裏にパンツの映像が浮かび、その像にしがみ付いた。
(パンツ、パンツ、パンツ…!)
必死で指を喰い込ませ、精液を止め続ける。
やがて、魔力チャージが完了した。
溜め込んだ魔力の塊が、杖の先端から発射されようとしている。
(…美咲ちゃん!美咲ちゃんのパンツに……出すよ!!!)
「ミルキーバズーカ」
ドオォォォォォン!!!
大砲のような魔力弾が発射され、魔獣に直撃した。
魔獣はバリアを張って防ごうとしたが、そのバリアを粉砕し、そのまま魔獣の頭を吹き飛ばした。
(や、やった…)
奈緒はその場に崩れ落ち、変身も解除された。
「ヤッター!!奈緒!倒したわよーー!!」
ティーナが大喜びで叫ぶ。
「うまくいってよかったぁ…」
奈緒は仰向けに倒れたまま、ぐったりしている。
下半身は裸のままだ。
5発分の射精をしたくらいの疲労が、ドッと圧し掛かっていた。
必殺技だけでなく、事前準備のためにも、たくさんの魔力を使用した。
ビールケールを持ち上げて、空中で静止させるのにも魔力を使用したし、
捕縛用の網だって、1つ用意するだけで、変身をやり直したのだ。
それを2つも用意して、それでもギリギリだった。
もう、本当にクタクタだ。
(全部終わったら、美咲ちゃんのパンツを拝みにいこう…)
奈緒がフラグらしきものを立てる。
そして即座に、そのフラグを回収する者がやってきた。
シュルリッ
2人には気付かないように、蛇のようなものが滑り込んでいた。
魔獣の尻尾部分だった蛇だ。
魔獣の身体から切り離され、死にかけた蛇は、最後に牙を剥いた。
完全に油断している、奈緒の股間に潜り込み、丸出しのおきんたまに狙いを定め……
ガブリッ!!
噛みついた。
「!!!!」
完全に油断していたところに、クリティカルの強襲。
蛇の牙には、魔力を吸いだすための、強制絶頂毒が含まれていた。
「あ…あ…あ…」
どぴゅぅぅぅ!ずぴゅぅぅぅ!どぴゅぅぅぅ!
「あぎぃぃぃぃっ!!!!!」
「ど、どうしたの?奈緒?」
突然射精した奈緒に、ティーナが驚いて尋ねる。
「あーっ!あーっ!あーっっ!!!」
どぴゅぅぅぅ!どぴゅぅぅぅ!どぴゅぅぅぅ!
射精が止まらない。2度3度4度と、間断なく精液を出し続ける。
噛みついた蛇を外そうとするが、ガッチリと喰い込んでいて、外すことができない。
「奈緒、奈緒、落ち着いて!」
ティーナが声をかけるが、どうにもならない。
変身させても、即変身が解けてしまうのだ。
9度目、10度目の射精。
さらに射精は続く。
精液の量が少なくなり、やがて打ち止めとなった。
それでも射精は終わらない。
からっぽの精液を打ち出すために、おちんちんが何度も脈動する。
奈緒は何度も何度も空撃ちを繰り返した。
「あひぃぃぃぃ!もう出ないのにぃぃっ!!!」
蛇の牙の強制絶頂毒は、子種を完全に根絶やししてしまうほどの威力がある。
これを生身の状態で受けてしまったのが、不幸だった。
奈緒に最後の反撃をした後、魔獣は完全に死んだ。
奈緒の魔力を吸って、回復を図ろうとしていたが、間に合わなかったのだ。
奈緒の全身は、自分の精液でドロドロになっており、顔面にもこってりパックがされていた。
おきんたまの中はカラッポになり、もう何も出す事ができない。
変身できるだけの魔力が再度充填されるまで、
奈緒は、乾燥してカピカピになった精液まみれで、下半身丸見えのまま、路地裏で横たわっていた…