※この作品はR-18です。

魔法少年ミルキーナオの受難   作:未羅(みら)

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66話  ユウヤ編7 (黒ヒゲ危機一発)

 奈緒達はようやく家に帰ってきた。

 

 「いい?奈緒。とにかく1勝して、妖精の事を聞き出すのよ」

 

 ティーナがイラつきながら奈緒に注文を出す。

 

 同族の妖精を気にしているのは分かる。それでも今のティーナはかなり焦っている。いつもの無駄に前向きなティーナではない。

 

 「もし魔女に吸収されてしまっている場合は、魔法委員会に報告するわ」

 「そしたらどうなるの?」

 「援軍が派遣されるはずよ」

 「援軍って?」

 「魔法界の役人よ。人間界に直接干渉する事は禁じられてるけど、魔法界の住人を救出するって名目なら動けるのよ」

 「へー、そうなんだ…」

 「逆に言えば、単に捕まってるだけなら援軍は出せないって事よ」

 それくらい、融通を利かせてくれてもいいのに…とティーナは憤る。

 

 「まずはそれを確認しないと…」

 部屋の中をウロウロと飛び回るティーナ。それをぼんやり眺める奈緒。

 

 ハッカ油の効果はまだ残っており、おちんちんが痛い。

 そして、ふと思いついた事をぼそりと呟く。

 

 「……妖精を助けたら、優也くんは解放されるかな……?」

 

 「え?あの子は魔女に堕とされてるんでしょ?あなたの敵よ」

 ティーナはユウヤの事は気にかけていないようだ。

 

 「で、でも……、無理矢理従ってるのかもしれないし……」

 「あなた、あんなに酷い目にあってるのに、あいつの味方するの?バカじゃないの?」

 勝負中に卑怯な手を使われたり、負けた事で罰ゲームを受けた事を言っているのだ。口は悪いが、奈緒に酷い事をしたのをティーナは怒っている。

 

 「でも……優也くんは『ごめん』って……」

 「ああもう……」

 ティーナは呆れてしまった。これ以上話しても堂々巡りになりそうだ。

 (もう、本当にお人好しなんだから……)

 仕方なく、ティーナは奈緒の話に合わせる事にした。これで奈緒がやる気になってくれるなら安いものだ。

 

 「そうね、もし妖精を人質にされているんだとしたら、助ければ味方になるかもね」

 「そっ、そうだよねっ!」

 奈緒は明るく頷いた。

 

 (あ、今の可愛い……)

 ティーナの胸がキュンとした。

 

 「じゃあ、今度こそ1勝するわよ!」

 「うんっ!」

 2人は一緒に気合を入れた。

 

 

 

 

 

 「ねぇユウヤ、今日は随分お優しかったわねぇ?」

 魔女ミリアが、ユウヤの頭を撫でながら耳元で囁く。

 ユウヤはビクリッと震えた。

 

 「こないだも、隙があったらおきんたまを潰してしまいなさいと言ってもしなかったし、もしかして同情しちゃったぁ?同じ魔法少年同士で……」

 「そ、それは……」

 「ふふふ…、あの子可愛いものね。一息に潰すのは勿体ないわぁ。虐め尽くして一晩中泣かせ続けたいくらいよぉ」

 

 ピクンッ

 ユウヤの身体が再び震えた。

 

 「あらぁ?今の反応は何かしら? ミルキーナオが心配? それとも……嫉妬しちゃったぁ?」

 ミリアがユウヤを後ろから抱き締める。

 ユウヤの身体が、弾力のある肢体に埋もれていく。

 

 「あ……ご主人様……」

 つい先程治したばかりのおちんちんが、ムクムクと膨らむ。

 

 「ユウヤ」

 「はい……」

 

 「今日は一晩中泣かせてあげる……」

 「は、はい……ご主人様……」

 その返事には、半分の期待と半分の恐怖が混じりあっていたが、拒む様子は無い。

 

 「オナホ妖精も来なさぁい。一緒に可愛がってあげるわぁ」

 「はあーーーい」

 

 ミリアに呼ばれて鳥籠の中から飛び出したのは、ティーナが探していた妖精だった。

 大きさはティーナとほぼ同じで、ティーナよりもふくよかな体型をしている。

 銀色の髪が、背中の妖精の羽に煽られて揺れていた。

 そしてその肢体には、触手服が取り付いていた。

 彼女は留守番をしている間、ずっと触手服に責められ続けていたのだ。

 

 「ミリアさまー。エリーを可愛がってくださーい」

 エリーと名乗る妖精が、媚びるような顔でミリアに近付く。

 

 「今日はユウヤにお仕置きをたっぷりするから、あなたも手伝いなさぁい」

 「はーい。ユウヤのダメなおちんちんに、たーっぷりお仕置きしちゃいますー」

 手を上げて返事をするエリー。

 

 ミリアは後ろからユウヤのおちんちんに指を置きながら宣言する。

 「ユウヤ、今からあなたのおちんちんにお仕置きをするわぁ」

 「は、はい。僕のダメなおちんちんに、いっぱいお仕置きしてください、ご主人様…」

 ユウヤは承諾する。

 「よく言ったわ。いくわよぉ」

 

 バチバチバチッ!

 最初の電撃が、ユウヤのおちんちんに落ちた。

 

 

 

 

 

 次の夜、奈緒とティーナはいつもの運動場に降り立つ。

 

 そこには魔女ミリアと魔法少年ユウヤが、待ち構えていた。

 

 「来たわねぇ、ミルキーナオ。今日で4回戦目よぉ」

 ミリアが手を広げて宣言する。

 

 「ミリア!約束は守ってくれるんでしょうね?」

 ティーナが開口一番問い詰めた。

 

 「約束ぅ?」

 「奈緒が1勝したら、妖精について教えるって約束よ!」

 「そんな約束したかしらぁ?ただの勘違いじゃなぁい?」

 

 実際には、挑発気味にそんな事を言っただけで、約束したわけではない。だが、今ここで『約束』にしてしまうのだ。

 

 「じゃあここで約束しなさい!1勝したら教えるって!」

 「分かったわぁ。このままじゃ面白くないし、そういう事にしてあげる」

 「よーしっ!」

 ティーナはガッツポーズをした。

 

 「奈緒!なんとしても勝つわよ!」

 「う…うん……」

 ティーナの強引な交渉に、奈緒はちょっと引いていた。

 

 

 「じゃあ始めるわぁ。今日の勝負はこれよぉ!」

 

 ミリアが魔法を発動させると、周囲が煙に包まれ、中心部に勝負空間が出現した。

 

 半径1メートルくらいのお立ち台と、それを囲む照明付きの柵。

 昨夜の長いレールを敷いた大掛かりなステージと違ってかなりシンプルなステージだ。

 

 「さあ、2人ともステージに上がりなさぁい」

 奈緒とユウヤは、お立ち台の上で向かい合わせで立たされた。

 お互い手が届く距離で、足を開いた状態で固定される。上半身はなんとか動くが、下半身は全く動かす事ができない。

 台の中央には大きな穴が開いていて、底の方に何かが大量に詰まっていた。

 

 

 「優也くん……」

 目の前にいるユウヤに声をかけるが、例によって無表情のままだ。

 

 「待ってて……、ユウヤくんを助けてあげる…」

 「…………」

 ユウヤは無反応を貫いている。

 

 「勝負の説明をするわ。さあ、受けとりなさぁい」

 ミリアが何かを放り投げ、それを奈緒がキャッチする。

 

 渡されたのは、サッカーボールくらいのサイズのオモチャの樽。無数の穴が開いていて、てっぺんには小さな人形が差し込まれている。

 

 奈緒は同じ物を友達の家で見た事があった。

 この穴にオモチャの剣を順に刺していって、人形が飛び出たら負けの、危機一発ゲームだ。

 

 「2人で交互に剣を刺しなさい。『当たり』が出たら負けよぉ」

 説明の内容はやっぱり危機一発ゲームだ。だが、それだけで済むはずがない。

 

 「まずはミルキーナオからよぉ」

 奈緒の右手に、いつの間にかオモチャの剣が握られていた。

 奈緒は嫌な予感がしながらも、一番下の段にある穴を選んで、剣を刺し込む。

 

 カチッ

 樽の中で作動音がして、剣が抜けなくなる。

 

 それと同時に、足元の装置が作動し、穴の底から人形が飛び出した。

 人形は樽の中に埋まっている物と同じ大きさだ。その人形がかなりの勢いで発射され…、下から突き上げるように、奈緒のおきんたまに命中した。

 

 ゴンッ!

 「ぐっ!?」

 完全に不意打ちだった奈緒は目を剥く。

 

 「ああああああああ………」

 身体を丸めようとしても、奈緒の身体は固定されていて動かない。

 痛みを逃がすための体勢もとる事ができない。

 

 「ああああああううううう……ぐううううう……」

 奈緒は樽を両手で握り締めながら、おきんたまの痛みに耐えるしかなかった。

 

 「剣を穴に刺すと、おきんたまに攻撃がくるわぁ。強さは10段階で、どの強さになるかは刺すまで分からないの。先におきんたまが潰れた方が負けねぇ」

 とんでもないルールを宣言する。

 

 「ちなみに、『当たり』が出たら確実に潰されちゃうから、負け確定なのよぉ」

 楽しそうに説明するミリア。

 奈緒の持っているオモチャの樽が、一転して爆弾のように見えた。

 

 

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