その夜…
「じゃあ、授業中に射精しないように設定すればいいのね?」
学校での出来事を愚痴ったところ、そんな回答が返ってきた。
「え?そんな事できるの?」
「簡単よ。制約を加えるだけ」
「じゃあ、やってよ。授業中におもらしなんて絶対嫌だからね」
「わかったわ。それじゃ、服を脱いで」
「え?」
「刻印を書き足すんだから、おちんちんを出しなさいよ」
「ま、またあれやるの…?」
「ちょっと書き足すだけよ。すぐに終わるわ」
奈緒はしぶしぶ全裸になって、おちんちんを丸出しにした。
ティーナは魔法の筆で、おちんちんの根本に刻印を刻む。
サラサラサラ…
刻印の線が増えていく。
「ほら、動いちゃだめだって言ってるでしょ」
「そ、そんな事いったって……」
ビクンッとおちんちんが跳ねた。
「あ」
ティーナが声を上げた。
(ちょーっと失敗しちゃったかな…?まあ黙ってれば分からないわよね)
「どうしたの?」
「なんでもないわよ。さあ、これで刻印はおしまい!」
ペシッとおちんちんの幹を叩いた。
「ひっ!」
奈緒が小さな悲鳴を上げた。
次の日…
パタパタ……
ピタッ
「あ」
「あ」
廊下でバッタリと出会ったのは、昨日ぶつかった少女だった。
同じ学年のようだが、見た事のない顔だ。別のクラスの子だろうか?
(そうだ、昨日ぶつかった事を謝らないと)
奈緒が謝罪の言葉を発しようとした途端、それを遮るように、少女が喋りだした。
「ねえ……、昨日…わたしのパンツ見たでしょう?」
ギクリと反応する奈緒。
その途端、脳裏に焼き付いた昨日の光景がはっきりと浮かび上がった。
飾り気の無い純白のパンツと、縫い目の曲線…
奈緒の顔が赤くなると同時に、ズボンの中でおちんちんが反応する。
「やっぱり…」
奈緒の表情を見て、少女は確信したようだ。
「あ、あの…」
なんとか弁解しようとする奈緒を、またしても女生徒が遮った。
「…違うから…」
「えっ?」
「いつもはもっと可愛いパンツだから…、昨日は…ちょっと油断してただけだから…」
(何言ってるの!?この子!)
ぶつかった事を怒っているわけでもなく、パンツを見た事を怒っているわけでもなく、全く別の事を気にしているようだ。
「ほら…見て……」
女生徒は自分のスカートに手をかけ、ゆっくりとめくり上げた。
ギリギリ、中身が見えない高さまで裾が上がる。
「!?」
奈緒はスカートと、少女の顔を見比べる。
「…見て」
少女は訴えるように奈緒を見つめる。
スカートの裾がさらに上がり、パンツの一部が見えるようになると、奈緒はそこから目が離せなくなった。
やがて、完全に裾が上がり、少女の下着が丸見えになる。
本人が言っているように、可愛らしい下着だ。
全体を薄いピンク色で包み、中央にフリルの花があり、そこから葉を思わせるフリルが左右に広がっている。
単調でもなく、華美でもなく、少女の魅力を最大限に引き出し……
ムクムクッ!!
奈緒のおちんちんが急速に膨張した。
(しまった!)
そう思った時には止めようがなく、あっという間に覚醒状態になる。
奈緒が焦っていると、少女はスカートを戻し、「分かってもらえた?」と尋ねた。
一体、何がどう「分かってもらえた」のか理解できないまま、奈緒は頭をコクコクと頷かせる。
「じゃあ…」
少女はそれだけ言うと、後ろを向いた。
そして、タタタターッと早足で去っていった。
流石に恥ずかしかったのかもしれない。
あまりにも突拍子のない出来事に、奈緒は呆然と立ち尽くした。
「あふうう……」
授業中、またも奈緒のおちんちんはパンパンに膨れ上がっていた。
昨日と同じように、先程の光景が脳裏に焼き付いたまま離れない。
少女の魅力を最大限に引き出したパンツは、そのまま奈緒の精力を最大限に引き出してしまっていた。
一度燃え上がってしまった身体は、自然に消える事はない。
収まる事のないおちんちんを、ズボンの上から指で少しずつ掻く。
だがやがて、それでは足りなくなってくる。
発情した身体は、激しいオナニーを要求する。
昨夜のティーナとのやりとりを思い出す。
もう授業中に精液をおもらしする事はないはずだ…
わずかに油断した奈緒の手は、ズボンの上から激しくおちんちんをしごいた。
「あ、あ、あああっ………っ」
気持ちいい。もう止まらない。
いつの間にか肩がガクガク揺れている。
(ああ…来るっ……)
そして奈緒はイってしまった。
どろどろの精液が輸精管に押し寄せる。
だが精液がおちんちんの根元まで来たところで、突然おちんちんがキュッと閉まり、精液を塞き止めてしまった!
ティーナの刻んだ刻印が発動し、射精を止めてしまったのだ。
「ひぐっっっっ!?」
どくんっ、どくんっ、どくんっ
出口が塞がっている事などお構いなしに、精液の波は次々と押し寄せてくる。何度も、何度も。
「ああ……出ない……ああ……でも…出せない……あああ……たすけてえ……」
どくんっ、どくんっ、どくんっ
逃れられない苦しみに、奈緒は頭を机に擦り付ける。
奈緒はたっぷり射精に擁する時間苦しみ、出せないままの精液が取り残された。
「どうした三月?また具合が悪いのか?」
どうして先生はいつも手遅れのタイミングで声をかけてくるのだろう?
この後、なんとかトイレまで辿り着いた奈緒は、ようやく不発射精で溜まった分を吐き出す事ができたのだった。
「ひどいじゃないか!あんな魔法かけるなんて!」
自宅へ帰り、ティーナを見るなり、奈緒は怒鳴りつけた。
「別に間違ってないでしょ?射精はしてないんだから」
「あんなのひどいよ!もういいから戻してよ!」
制約の取り消しを願い出た奈緒を、ティーナは首を振って拒否した。
「だめよ。だってもう契約しちゃったもの。取り消す事はできないわ。それに『授業中』なんて曖昧な条件じゃ、あんな風な制約をかけるしかないのよ。「全然イけないように」なんて制約かけたら、変身するとき困るじゃない」
「そ、そんなあ…」
奈緒ががっくりと膝を落とす。
実はこれ、ティーナが刻印を書き間違えたせいなのである。
本来は『イくのを我慢できる』という刻印を書き込むつもりが、
『イっても精液を射精せない』という効果になってしまったのだ。
その事に気付きながら、
ティーナは平然と誤魔化した。
適当な理由をつけて、追及を逃れようとしている。
もっと細かく追及すれば、ボロが出るのに、
奈緒はすぐに追及する事を諦めてしまう。
この気弱さが、奈緒の欠点であり、魔法少年として目を付けられた原因でもあった。
「それより魔女よ!魔女!明日こそ勝つわよ!作戦を立てるわよ!」
ティーナは強引に話題を変える。
(もう取り消しできないのは本当だし、しょーがないものね)
(それより、最初の契約刻印の時に、3箇所くらい失敗した線があるんだけど、何も起きてないって事は、大丈夫よね。うん)
やはり、奈緒に一番ダメージを与えているのは、この妖精なのかもしれない。
昨日と一昨日、謎の少女に出会ったのと同じ場所で同じ時間、奈緒はキョロキョロと彼女の姿を探した。
(あの子はどこのクラスの子なんだろう?変な子だったけど、またバッタリ会ったりして…)
まだ名前すら分からないないのだ。手がかりは無く、彼女の姿は見つからない。
(そんな偶然何度も起こらないよね…)
(…偶然…)
奈緒の脳裏にまたあの光景が蘇った。
突き出したお尻と飾り気の無い白いパンツ。スカートをたくし上げて見えたフリルの花の魅力的なパンツ…
細部の皺まで正確に思い出してしまう。
実はこれは、ティーナとの契約で得た副次的な能力だった。
本来は、『重要な視覚情報を完全記憶する能力』で、魔導書の記述や魔法陣の形を記憶するためのである。
魔力の記憶領域(メモリー)に記録して、必要時に呼び出す事ができる、便利な能力だ。
『人間スマホ』とか言ってはいけない。
ところが、ティーナが契約の刻印を所々書き間違えたため、バグが発生してしまった。
現在は、奈緒にとって『オカズになる視覚情報を勝手にメモリーに記録し、勝手に脳内再生して発情させる』、はた迷惑な能力になってしまっている。
奈緒が性的に興奮する情報以外、記録できないのだから、始末に悪い。
いずれ奈緒が成長すれば、ある程度コントロールできるようになるだろうが、それは大分先の話になるだろう。
ともかく、この能力が発動したせいで、奈緒のおちんちんは覚醒状態になってしまった。
おちんちんを鎮めるために奈緒はトイレに向かったが、あいにく人が多くて断念せざるを得なかった。
他人が壁向こうにいる状態で、オナニーなどできはしない。
少なくとも今の奈緒にはできない。
仕方がないので、上の階のトイレへ移動しようと、奈緒は階段へ向かった。
階段には人気がなく、少し安心した。
おちんちんは大きく勃起したままだ。
今の股間の状態で階段を登るのは、少しつらいため、奈緒は1段1段慎重に登っていく。
「あ」
突然頭上から声がした。
びっくりして顔を上げると、例の少女が階段の上の方に立っていた。
探していた人物に出会えて、奈緒はほっとする。
だが次の瞬間、
屈んだ体勢でいた奈緒の位置から、少女のミニスカートの中身が見え、パステルブルーの縞々パンツの一部が目に飛び込んだ。
(あ、今日は可愛い方のパンツじゃないんだ…)
しばしの時間、お互いに、一言も発せずに固まる。
傍から見れば、奈緒が階段下からスカートの中を覗き込んでいるような図式である。(間違っていない)
(そうだ、名前を聞いて……)
「ねえ…」
奈緒が口を開こうとした瞬間、
少女が無言で、階段を一段降りる。
フワッ
空気抵抗によって短いスカートがふわりと持ち上がり、縞パンがハッキリと見えた。
見えたのは、ほんの一瞬だったにも関わらず、奈緒のメモリーにはしっかりと記録され、即座に脳裏でスロー再生された。
縞の形が、少女の肉の膨らみを立体的に浮かび上がらせている。
しかも、階段を降りる際に身体を捻る事によって、縞の形が右に左に変化し、立体的な肉の動きが如実に表現される。
少女の健康的な肉体を視覚情報として強調する素晴らしい……
ムクムクッ!ビキンッ!
ズボンの中のおちんちんが臨戦態勢に入る。
(しまった!)
今の変化を少女の目はしっかりと捉えているように感じた。
だが、それに対して何も言わず、無言で階段を降り、やがて奈緒の隣までやってくる。そして…
「…よく見えた?」
小さく、そう囁いた。
少女の声にハッとなり、現実に引き戻された。
罪悪感が急に湧き上がる。
「どうだった?よければ感想を聞かせてもらえる?」
「え?え?あの……」
奈緒は口ごもる。
まさか、今思いついた事をそのまま口にするわけにはいかない。
何か他の表現が……
奈緒が答えに困っているのを見て、女生徒は別の話題を出す。
「…美咲」
「え?」
「美咲(みさき)、それがわたしの名前。あなたは…?」
「あ…、奈緒……」
「そう…」
それ以上は何も言わなかった。
美咲と名乗った少女は、階段を降りていく。
ところが、最後の2段となったところで、こちらをちらりと見た。
そして何を思ったか、突然ジャンプ!!
「え!?」
スタンッ
少女は2段飛ばしで床に着地する。
ジャンプして上昇から落下に切り替わる際に、スカートが完全に裏返り、縞パンに包まれたお尻が露出した。
縞パンの後ろにはウサギの絵がプリントされていた。
(あ、うさちゃんだ)
さらに着地の際に身体を折り曲げる事で、お尻が突き出され、縞々の立体感がドーンと迫ってくる。
最後にスカートがカーテンコールのように上から降りてきて、縞パンを隠す。
一連の光景を、奈緒のメモリーにはしっかり記録された。
美咲は着地してから奈緒を振り返ると、「してやったり」という表情をして、早足でこの場を去っていった。
(何あの子…?何なの……?)
後に残された奈緒は呆然と立ち尽くしていた。
脳内では、新しく記録された光景がリピート再生されていた。
トイレにいくタイミングを見失った奈緒は、またしても授業中に、不発射精で苦しむのだった。