内定ゼロの俺が、世界ごと「ハイスペ美女に全肯定される催眠ASMR」にされた件 ~上澄みの美女たちに甘やかされるハーレム生活~ 作:メロディ下村
あなたはまだ、知りません。立ち退きの日に、拾ってくれた2人が、あそこにいたのは、偶然ではありませんでした。
23時を過ぎました。湯上がりの体は、まだ温かい。廊下の先では、寝室の灯りが、やわらかい色で待っています。
約1か月前の、ある日のことです。日本に滞在していたシグリッドとハンネは、母性と恋情とスケベ心の雷に、真っ先に撃たれました。学生時代からの恋人同士という絆は、そのままです。向く先が、ひとつ増えただけでした。2人は権力と財力で、
次に、ハンネが、アパートを土地ごと購入し、取り壊しと立ち退きの通知を出しました。通知は2枚あり、読まれたのは、1枚目の「期限は3日後」だけです。2枚目には、転居先の手配と、費用の全額負担が書いてありました。最後まで読まない人が、最後まで読む人に拾われた、というわけです。ハイヤーの窓から、行き場なく歩くあなたを見つけた2人は、もう一度、雷に撃たれました。後部座席は、一生縁のない世界の席だと、あきらめていた場所でした。
同居して約1か月のこの夜、予定の23時から1時間遅れの、0時ちょうど。
「
頬にキスを残して、
あなた専用の、高級クラブのような広い寝室です。シャンデリアの灯りは半分に絞られ、磨かれた窓ガラスには、月光が一枚、貼りついています。
入口には、2人の美女が立っていました。
左はシグリッド、28歳。170cmを超える長身で、灯りの揺れを受けた金髪が、磨いた金のように、ゆるくうねって背中へ流れます。右手には、家の紋章を刻んだシグネットリングが光り、Hカップの胸を、堂々と張っていました。
右はハンネ、27歳。170cm強の、直立した立ち姿です。月光を映す窓ガラスのような銀灰色のストレートが、艶を帯びていました。組んだ指先は、見るからに冷たそうで、Gカップの胸は、静かに息をしています。
2人とも、紐のようなショーツ一枚だけです。お迎えは入口で、立って。そのハンネの作法に、シグリッドが付き合い、1時間が過ぎました。腕時計だけは外しておらず、肩にも二の腕にも、うっすら鳥肌が立っています。
世界でも指折りの上流階級を、1時間も立たせています。就活では、結果を待たされる側でした。立場が見事に逆転しています。
『ただいま……です』
「おかえりなさいませ、
声は事務的です。けれど、組んだ指先が、小さく震えていました。
「ふ、ふふふ……おかえりなさい、ミナト。待ちくたびれたわ。拒否権は、ないのよ」
シグリッドの白い腕が、あなたを引き寄せました。象牙色の肩は、思ったより冷たく、触れた肌から、みるみる温まります。
ハンネの冷たい手が、頬を包みました。触れているうちに、指先へ、あたたかさが戻ってきます。二の腕の鳥肌も、あなたの肌に触れるたび、ひとつずつ消えていきました。
2人は、あなたの両手を、それぞれの胸へ導きました。冷えていた乳房が、手のひらの下で、じわりと温もります。
「ちゅ……ミナト、お風呂は、どうだったかしら」
「
キスの雨を浴びながら、あなたは、ソファの真ん中へ運ばれました。両側から抱きつくように、2人も座ります。
手は、胸から太ももへ移されました。シグリッドが耳かきを取り出し、軽く揺らします。
「寝る前に、耳かきをしてあげましょうか。右耳は、私が」
「左耳は、わたくしが。……お掃除、させてくださいませ」
頷くと、2人の肩が、小さく弾みました。
ソファは深く、耳たぶは温かい。右耳にはシグリッドの息、左耳にはハンネの息が当たっています。そのぶん、肩の力が、少しずつ抜けていきます。
かり、かり、と、匙が耳の浅いところを撫でました。右耳の奥へ、深く吸った息が、低い呼気になって降りてきます。左耳では、息を止める無音のあとに、小さな「……っ」が漏れました。
「痛くないかしら、ミナト。……は、ぁ……ふふ、体がほどけてきたわね」
「お上手です、
お風呂で4人に隅々まで洗われて、使い果たしたはずの体が、それでも、甘く勃っています。2人は、それだけでは満足しません。
正面の壁一面のモニターに、光が灯りました。
映っているのは、縦型ショート動画が8本。左の列にシグリッド、右の列にハンネ。2列4段に並び、どれも数秒でループしています。フェラの最中のあなたは、別の誰かとのキスに忙しく、2人の顔を見る余裕がありません。その不満を、撮影で解いた映像でした。
8枚とも、主観視点です。画面の中の2人は、上流の美女に似つかわしくない、すぼめた口で、先端を吸い上げていました。1段目は、ポニーテールにヘソ上丈の体操服、ブルマ姿。2段目は、悪魔の角としっぽのサキュバス。3段目はバニー、4段目はビキニアーマーの女剣士です。
「1段目は運動会よ。ブルマは、お好き? ……ふ、ふふ、耳が赤くなったわ。答えは、分かったわね」
右耳の奥で、かり、と匙が引っかかった瞬間、画面のシグリッドが、先端をじゅる、と吸いました。左耳の縁を擦る音と、画面の濡れた音が、1拍ずれて重なります。耳を撫でられているのか、あの口に吸われているのか、腰の奥の熱が、区別をやめていきました。
「その下はサキュバス。主食は、ミナトの……せ、い、え、き」
シグリッドが、耳元で、一文字ずつ囁きます。吐息が、そのたびに、耳の内側をくすぐりました。
「3段目は、バニーガール。何色のバニーが、お好き?」
ハンネの息が、左耳の縁を、かすめていきます。
「黒も素敵ですが、赤は、いかがでしょう。……っ、
『白、です』
ハンネの唇が、白、と声なく動きました。頭の中の契約書に、1行が加わります。
画面の最後は、8枚そろった射精です。編集で揃えられた8本が、同じ瞬間に、白く跳ねて、終わります。画面の中のシグリッドは、根元まで含んで、頬を膨らませ、喉を鳴らしていました。体操服のハンネは、口の端から白い糸を垂らして、すべての画面で、とろけた顔のまま、すすっています。
本物の2人は、自分たちの顔を見て、耳の縁まで赤くなりました。
「……くすっ。……こほん。撮影も編集も、ガチで、わたくしが担当いたしました」
「ふ、ふふふ。8枚が同時になんて、ハンネ、編集に熱が入りすぎよ」
耳かきは、そこで止まりました。勃起は、完全に復活しています。
シグリッドが、髪を撫でながら、耳元で言いました。
「このまま、寝かせてあげたいの。眠っているあいだも、私たち、ミナトに触れていたいわ。……ミナトが、いいと言ってくれたら、ね」
ハンネが、背筋を伸ばしたまま、続けます。
「寝ている間の接触は、ご本人の同意が前提です。……いかがでしょうか、
『……お願いします』
眠そうな声でした。それでも、はっきり、2人に届いています。2人の肩が、同時に、小さく息を吸い込みました。
シグリッドは、ソファとつながった巨大なベッドの真ん中から、クッションを外してあります。両側から添い寝をしても、重さがかからないように、そこだけ取り外せる作りです。けれど、くぼみには、もう一つの使い道がありました。
くぼみに入って仰向けになったシグリッドは、サイズも高さもぴったりで、砂時計の曲線に乗った豊かな胸だけが、ベッドからはみ出しています。
起きているあなたは、女性の上に乗ることを遠慮します。だから、この寝床を使えるのは、眠る前に「お願いします」をもらえた夜だけです。
ハンネが、うとうとした体を支えて、ベッドの中心へ連れていきました。シグリッドの上に、背中から寝かせます。後頭部が、ずっしりした張りの胸に沈み、両腕が、頭を、後ろから抱き寄せました。
「延長分は、シグリッドさまに、代行をお願いしてあります。眠りに落ちた時点で、1時間分を、満了とみなします」
ハンネは、ベッドの縁に座り、冷たい手を、あなたの胸にのせました。太ももが、ぎゅっと擦り合わされています。
シグリッドの唇が、耳に触れる近さまで寄りました。右手の耳かきが、延長分の最初の一掻きを始めます。
「ミナト、聞こえるかしら。……私の胸が、背中で、上がって、下がっているでしょう。吸って、吐いて、そう。体は温かくて、重くもなくて、耳は、私の息の中。待たせた1時間は、87通で払わせて。1通目も、40通目も、最後の1通も、落とされたのではなくて、会えなかった会社の損失よ。……ふ。折れなかった背中が、いま、私の上で、休んでいるわね。延長の耳かきは、私が引き受けたの。ハンネの契約書に、私が署名したわ。……おやすみ、ミナト。ぜんぶ、私に、まかせて。いい子ね」
耳かきの音が、胸の上下と、同じ拍に揃いました。返事の代わりに、息がひとつ深くなり、まぶたが、静かに閉じました。
シグリッドが、調光のつまみを回すと、シャンデリアの灯りが、一段、落ちていきます。金髪だけが、暗がりに残ります。窓ガラスの月光が、ハンネの銀灰色の髪を、冷たく光らせました。
ハンネが、ショーツを脱ぎます。眠りの中でも、勃起は完全に起きていて、皮は、いつものように戻っていました。
最初に皮を剥いたのは、シグリッドです。ファーストキスも、チンカス掃除も、初めてのセックスも、シグリッドが相手でした。ハンネの初めては、パイズリと、お尻舐めです。
ハンネは、腰の上で、膝を開いてしゃがみ込み、足の裏でシーツを踏みました。冷たい手が、勃起を握ります。触れているうちに、指が温まり、先端は、濡れた入口ではなく、お尻の穴へ添えられました。
「ふ、ふふふ……ハンネ、本当に、そこが好きね」
「はい……
腰が落ちると、眠っているはずの喉が、小さく鳴りました。熱く狭い輪が、皮を、じわりと押し下げていきます。
ハンネは最近、お尻を、皮剥きだけのための穴にして、はまっています。あなたは、女性のお尻を壊すのではと、遠慮してきました。その遠慮をほぐすのが、狙いです。けれど、入る感覚は、すっかりクセになっていました。
「明日は、私も、お尻で剥いてもらおうかしら」
シグリッドが、頭を抱いたまま、耳元で息を漏らしました。
「
ハンネの声は、まだ小さい。けれど、その目は、本気でした。
眠ったままの勃起は、お尻の中で3往復すると、ずるりと剥けて、ピンク色の亀頭を現しました。きゅっと締まる入口が、カリの縁をなぞって、皮をきれいに外します。
ハンネは、いったん腰を浮かせて、勃起を抜きました。剥けた先端を、指で、濡れた入口へ導き直します。
「素敵です。……では、おやすみなさい、
ぬぷぷ。
ハンネは、前へ上体を倒しました。膝をシーツに落とし、両肘をつくと、肘と膝が、体重を引き受けます。胸にも腰にも、重みはかかりません。これはハンネのセックスではなく、掛け布団の仕事でした。
腰の動きは、いつもの激しさとは別物の、スローです。ハンネは、頬にキスをしながら、息だけで、数えます。
「いち……に……。……さ、ん……」
数える声は、息に溶けて、途中で細くなります。
「ふ、ふふふ。ハンネ、まだ、数えているのね」
「習慣、ですので……っ。条項番号を、振らないと……いくつ、でしたか……」
笑いが、小さく、シーツに溶けました。
シグリッドの胸は、一定の速さで、上がって、下がっています。その上下に、ハンネの腰の動きが、同じ拍で合っていきました。
夢の中で、湯船の湯が、足から腰へ上がってきます。下腹の熱が、湯の温度と、同じになりました。
ハンネの内側が、渦のように、きゅっと締まります。
熱が、腰の奥に集まり、尿道が、脈を打ちます。
止まらない。
「……っ、
シグリッドの腕が、頭を、胸の深くへ、抱え込みます。
「いいのよ……は、ぁ。そのまま、止まらなくて、いいの」
湯が、胸まで来ました。
息が、浅い。
夢の湯船の栓が、ひとりでに、抜けました。
湯が、渦を巻いて、下へ引かれます。亀頭が、ぱんぱんに張り、尿道が、根元から先端へ、何度も縮みました。腰が勝手に浮き、太ももが、びくびくと痙攣します。押し出される熱が、重く、尿道を一気に上がっていきます。背骨のいちばん下まで、白い火花が走りました。溢れた熱が、湯気になって、頭の中まで広がりました。
どくん。
また、脈打つ。
どくん。
どくん。
どくん。
眠ったままの先端が、ハンネの奥で、湯船の底を鳴らす音でした。
「ご、ごめんなさい、止まらなくて……
ハンネの腰が、小さく震えています。止められないのは、眠る体の射精も、ハンネの震えも、同じでした。腰は、まだ痙攣して、心臓だけが、速く打っています。
熱が引くと、夢の湯船は、ぬるくおさまりました。眠りは深いまま、体の内側だけが、ぼんやり温かい。
ハンネの銀灰色の髪は、汗で背中に張りつき、窓ガラスが、2人の息で曇っています。冷たかった指先も、すっかり温まっていました。
「……こほん。失礼いたしました。……お布団を、整えますね」
息を整えたハンネは、もう敬語に戻っています。濡れた場所を拭き、毛布の端を、あなたの肩まで引き上げました。
「あは、ハンネ、敬語が崩れていたわよ」
シグリッドは、咳払いで女王の声を取り戻し、頭を抱き直しました。
早ければ、朝9時に目が覚めます。けれど、できれば昼まで、このままでいてほしい。そう願う、2人です。
待たされた1時間は、愛された時間として数えられました。耳かきと、映像と、2人分の重さ。眠る前に、あなたが受け取った分です。
「遅延損害金は、以上で完済です。請求書は、
シグリッドの肩が、笑いをこらえて、小さく揺れました。
「ふ、ふふふ。2枚目は、ヴァルデンの署名つきで、全額免除でしょう?」
「……くすっ。……こほん。条文のとおりです」
どうやら、この家の書面は、2枚目まで読まないと、本当のことが書いていないようです。
次話は、幕間です。あなたが世界ごと書き換えられた夜を、あなたの側から振り返ります。布団に入るとき、今日の温かさを、思い出せます。