むかしむかしあるところに、
赤ずきん迅鯨ちゃんという女の子がいました。
ある時、赤ずきん迅鯨ちゃんはおつかいで、
森を隔てた離れにあるおばあさんの家を訪ねることになりました。
赤ずきん迅鯨ちゃんが森の小径を鼻歌を歌いながら歩いていると、
イケボな狼提督さんが現れました。
「赤ずきんや、どこに行くんだい?」
野性味を帯びたその容貌に、赤ずきん迅鯨ちゃんは一目で心を奪われました。
「あの、森を隔てたおばあさんのところです」
「そうかい、そうかい。気をつけて行くんだよ」
狼提督は身を翻し、繁みに飛び込むと、
一目散に何処かへ駆けて行ってしまいました。
赤ずきん迅鯨ちゃんは残念に思いながらも、
おばあさんの家へ向かいます。
一方その頃、狼提督は森の中を突っ切って、おばあさんの家に到着すると、
おばあさんに箱根温泉のチケットと交通費と土産代を渡し、
留守は自分が守ると言いくるめて、家から追い出してしまいました。
「クックック……後は待っているだけで赤ずきんが飛び込んでくる手筈よ」
狼提督はおばあさんになりすますため、
ベッドに横たわり、布団を被って待ち構えます。
それから幾ばくも時間を置かず、赤ずきん迅鯨ちゃんがドアを叩きました。
「おばあさま、赤ずきんが参りました。入ってよろしいですか?」
「よく来てくれたね赤ずきん、お上がりなさい」
狼提督は裏声で答えます。
赤ずきん迅鯨ちゃんは家に入ると、
ベッドの上のおばあさんに目を留めました。
「おばあさま、体調はいかがでしょうか?」
「ごめんねえ、赤ずきん。寒気がして布団から出られないのじゃよ」
狼提督はわざとらしく咳き込みます。
「大事になさって、おばあさま。
精がつくように、お母さまから
マムシの生き血とスッポンの粉末を混ぜたアップルパイを預かってきたの」
「どんなアップルパイだ」と、狼は突っ込みたかったのですが、
病気のおばあさんのふりを続けます。
「ごめんねえ、赤ずきん。今は食欲がないんだ。
テーブルの上に置いといておくれ」
元気があっても食べたくはないと、狼提督は思いました。
「それにしてもおばあさまの声、ほんとに酷そう。
まるでバリトン歌手の裏声みたい」
ゲホゲホと、狼提督は誤魔化すように咳き込みます。
「あのね、おばあさま。おばあさまの目はどうして憂いを帯びてるの?」
「それはね、赤ずきん。溷濁の世界情勢に希望が見出だせないからだよ」
予定とは違う問いかけでしたが、狼提督は上手く答えます。
「おばあさまの耳はどうしてそんなに大きいの?」
「それはね、お前の声をよく聞くためさ」
「おばあさまの手はどうしてそんなに毛むくじゃらなの?」
「寒さで毛皮が生えてきてしまったんだよ」
「おばあさまの口はどうしてそんなに大きいの?」
最初の一問以外は予定通りに進み、安堵しながら狼提督が答えます。
「それはね、お前を食べるためだからだよ!」
布団を跳ね除けながら狼提督は叫びました。
その姿を目の当たりにし、赤ずきん迅鯨ちゃんの顔が綻びました。
「好き!」
赤ずきん迅鯨ちゃんは狼提督に抱きつくと、ベッドの上に押し倒しました。
状況が飲み込めない狼提督でしたが、
押し付けられるたわわなものの感触から、
自分が今、社会的に危険な立場に置かれつつあると判断しました。
「ちょ、ダメ、迅鯨、ステイ、待って、タンマ」
制止する声を押し殺すように、
狼提督の唇に赤ずきん迅鯨ちゃんの唇が重ねられます。
その抵抗が全くの無駄であるかのように、
赤ずきん迅鯨ちゃんの舌は狼提督の口内に滑り込み、
彼の舌に絡みつきます。
甘い芳香が狼提督の口内に流れ込み、
ネチョネチョと音を立てて撹拌され、吸い出されていきます。
赤ずきん迅鯨ちゃんはひとしきり狼提督の口内を蹂躙すると、
ようやくその唇を離しました。
二人の唇の間には細い銀の糸が引いていました。
ようやく自由な呼吸を許された狼提督は、
白目を剥きかけながら逃れようともがきます。
ですが、軽々と抑え込まれ、首元のファスナーを引き下ろされました。
狼の毛皮――着ぐるみの中から、
インナーシャツとトランクス姿の男性が現れました。
なんと、狼提督は提督だったのです。
「提督、艦娘に腕力で勝てるなんて思わないでくださいね」
赤ずきん迅鯨ちゃんは艶然と微笑むと、
自ら胸当てを外し、ブラウスをはだけさせました。
豊満な双つの果実がまろび出します。
「な、なんでブラジャーをつけてないんだ、迅鯨!」
提督は半ば悲鳴のような声で訊ねます。
「なんでって、今この時のためにですよ」
迅鯨は提督のトランクスを引き下ろします。
ボロンと、屹立しつつあるそれがあらわになりました。
「迅鯨、ダメ、待った!」
提督は身を捩るものの、赤ずきん迅鯨ちゃんに捕らえられ、
身動きが取れません。
赤ずきん迅鯨ちゃんは提督の頭の両側に膝を突き、
彼の体を覆うようにして身を屈めました。
そして、自らの豊かな胸の膨らみで、提督のそれを挟み込み、
ゆったりとした動きでしごき上げます。
提督の眼前を、スカートの中が覆い尽くします。
そこには上と同様に下着は無く、花芯から溢れた蜜が太腿を濡らしていました。
赤ずきん迅鯨ちゃんは体を前後に揺らしながら、
提督のものを弄びます。
提督のものが峡谷を行き来するたびに、
赤ずきん迅鯨ちゃんの柔らかな双つの果実はうねり、形を変じ、
薄桃色の先端が狂ったように跳ね回ります。
熱く、反り立つ怒脹の先に、赤ずきん迅鯨ちゃんが舌を這わせます。
提督は下腹部に意識を集中させ、必死にこらえようとしています。
その嘲笑うように、赤ずきん迅鯨ちゃんはチロチロと亀の頭を嬲ります。
「ダメェ!」提督の短い叫びが響きます。
灼熱の獣欲が、迸りとなって赤ずきん迅鯨ちゃんの顔と乳房を汚します。
赤ずきん迅鯨ちゃんは顔にかかったベタつく粘液を、
うっとりしながら舐め回しました。
「嬉しいです、提督。私でこんなに元気になってくれるなんて」
「違うんだ、迅鯨。これは生理的な反応というやつで……」
顔を覆って虚しい言い訳をする提督をよそに、
赤ずきん迅鯨ちゃんは着衣を脱ぎ捨てると、立ち位置を変えました。
提督の腰にまたがるように、ガーターベルトとニーハイソックスだけの姿になった
赤ずきん迅鯨ちゃんがうずくまりました。
開け放たれた股間には肉色の妖花が息づき、
獲物の到来を涎を滴らせて待ち侘びています。
「ダメだ迅鯨、せめて突撃一番を」
「ダ・メ・で・す」
赤ずきん迅鯨ちゃんは微笑むと、ゆっくり腰をおろしていきます。
ズブズブと提督のものが、赤ずきん迅鯨ちゃんの胎内に沈んでいきます。
二人は一つになりました。
提督のものの先端は、赤ずきん迅鯨ちゃんの奥底に到っていました。
赤ずきん迅鯨ちゃんは体の奥底を刺し穿たれながら、
喜悦の喘ぎをあげ、腰を震わせます。
蜜壺に収められた提督の怒脹が、無数の肉襞に撫で回されます。
赤ずきん迅鯨ちゃんは獲物を喰らう蜘蛛のように提督の体に覆い被さりながら、
ゆっくりと腰を使い始めました。
「迅鯨、マズい、ダメ……」
そう呟くばかりになった提督を愛おしげに見下ろしながら、
赤ずきん迅鯨ちゃんは腰の動きを速めていきます。
ジュプジュプと提督が赤ずきん迅鯨ちゃんの体内を行き来する音が、
小屋の空気を揺らします。
提督のカリが赤ずきん迅鯨ちゃんの内壁を掻き立てるたびに、
無数の火花のような快楽が赤ずきん迅鯨ちゃんの中に噴き上がり、
その肢体を衝き動かす燃料となっているようでした。
「提督、提督、提督、提督……」
赤ずきん迅鯨ちゃんは涎を滴らせながら、提督の名を呼び続けます。
白い乳房が跳ね回り、提督の胸板を打ちました。
赤ずきん迅鯨ちゃんは背を反らせ、小さな悲鳴を溢しました。
全身が小刻みに震え、蜜壺が提督を締め潰さんばかりに収縮しました。
提督の熱い迸りが堰を破り、赤ずきん迅鯨ちゃんの胎内を灼いたのでした。
赤ずきん迅鯨ちゃんは、提督に覆いかぶさったまま、
全身を上下させ、荒い息をしていました。
やがて、赤ずきん迅鯨ちゃんは体を起こすと、
腰を引き、自らに刺さっていた肉棒を抜き取りました。
テラテラと粘液にまみれて光るそれは、まだ固さを保って震えていました。
赤ずきん迅鯨ちゃんはベッドから降りると、
テーブルの上の自身が持ってきたアップルパイを一切れ齧りました。
「せっかくおばあさまを旅行に出したんですもの。
目一杯愉しませてもらわないともったいないわよね」
赤ずきん迅鯨ちゃんの視界の隅で、動くものがありました。
提督が這って、逃げ出そうとしていたのです。
赤ずきん迅鯨ちゃんはそれを認めると、
易易とベッドに引き戻し、仰向けに転がしました。
「ダメ、迅鯨、もうダメ……」と、力無く呟く提督に、
迅鯨は蕩けるような笑みを見せると、
再び腰の上に跨り、提督のものを自らの中に挿し込みました。
提督の呻きが、赤ずきん迅鯨ちゃんの嗜虐心をくすぐります。
赤ずきん迅鯨ちゃんは、飽く様子も無く、
提督をしゃぶり続けました。
夜明けはまだまだ遠いようでした。
(了)