※この作品はR-18です。

IS‐二人の男はSSランク‐   作:ニコネーム、フラフラ

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第二話 二人の彼氏に愛されて過ごす性活‐鈴視点‐

 

六月。梅雨の晴れ間の蒸し暑い日だった。

 

あたしは教室の窓際で額に汗を滲ませながら教科書を扇いでいた。半袖のブラウス越しに、外の熱気がじんわりと伝わってくる。日本の夏は、中国のそれとはまた違う湿った暑さだ。じっとりと肌にまとわりつくような、そんな暑さ。

 

(あーもう、暑い。なんで日本ってこんなに蒸すのよ)

 

あたしはペットボトルの水を一口含んだ。冷たい水が喉を通り過ぎていく。ふと前を見ると、一夏がこちらを振り返ってにこっと笑った。祐作はその隣で、何やらノートに書き込んでいる。

 

(……なんであの二人、こんなに涼しい顔してるのよ)

 

あたしは少しだけムッとした。あたしが暑さでぐったりしているのに、二人は平然としている。ずるい。

 

チャイムが鳴って、午前の授業が終わった。

 

「鈴、ちょっと来て」

 

祐作が立ち上がりながらあたしに声をかけた。その声は、いつもの穏やかな調子だった。でも、その目が少しだけ笑っている。

 

(……この目は、あれだ)

 

あたしは心臓がひとつ跳ねるのを感じた。この一ヶ月で、あたしは祐作のこの目が何を意味するのか、嫌というほど分かるようになっていた。

 

「な、何よ。あたし昼飯食べるんだけど」

「ちょっとだけ。すぐ終わるから」

「すぐ終わるって何がよ」

「来れば分かるよ」

 

祐作はそう言うとさっさと教室を出て行った。一夏もあたしの手を取って、にへらっと笑う。

 

「行こうぜ鈴」

「ちょっと、あたしの意思は!?」

 

あたしは抗議したけれど、一夏の手はしっかりとあたしの手を握っていて、振りほどけない。それどころか、引っ張られるようにして教室を出て行く。

 

(この二人、本当にあたしを連れ込む気満々じゃない)

 

廊下に出ると祐作が先に歩いていた。その背中を追いかけるように、一夏があたしを連れて行く。

 

すれ違う生徒たちが、あたしと一夏を見て何やら囁いている。あたしは顔が熱くなるのを感じた。

 

(あんたら、何見てんのよ。あたしは別にその、いやらしいことしに行くわけじゃ……)

 

いや、するんだけど。

 

祐作が向かったのは校舎の端にある非常階段だった。普段は使われていない、古びた階段。その下の薄暗い空間。

 

「ここなら誰も来ないよ」

 

祐作が振り返ってあたしを見た。その顔は、いつものふにゃりとした笑顔だった。でも、その目の奥にあたしは熱のようなものを感じ取った。

 

「……祐作、あんたねえ」

 

あたしは言いかけて言葉を飲んだ。祐作の手が、あたしの頬に触れたからだ。

 

「リン、暑いね」

「……誰のせいよ」

「僕のせいかな」

 

祐作はそう言って、あたしの唇にキスをした。一夏のキスとは違う、確かめるようなキス。あたしは目を閉じて、その感触に身を任せた。

 

「んっ……」

 

キスをしながら、祐作の手があたしのブラウスのボタンに触れる。

 

「ちょ、祐作、ここ学校……!」

「うん。だから静かにね」

 

祐作はそう言ってあたしのブラウスを脱がせにかかった。あたしは抵抗しようとしたけれど、一夏が後ろからあたしの体を支えている。

 

「鈴、大丈夫だって。誰も来ないから」

 

一夏の声が、耳元で聞こえた。その声があたしの体の奥をくすぐる。

 

(もう、この二人は本当に……)

 

あたしは抵抗を諦めて、祐作に身を任せた。

 

ブラウスが脱がされスカートも下ろされる。下着だけになったあたしの体に、非常階段の薄暗い光が当たる。私だけが裸みたいな状態。

 

「リン、可愛い」

 

祐作が、あたしの体を優しく撫でる。その手つきが丁寧で、あたしは自然と体の力を抜いていく。

 

「んっ……」

 

祐作の手が、あたしのブラジャーを外す。小さな胸が露わになる。祐作の指が、その先端を優しくつまんだ。

 

「あっ……」

「ここ、敏感だよね」

 

祐作はそう言って、あたしの胸を揉み始めた。一夏とは違う、ゆっくりとした愛撫。それが逆に、あたしの体をじわじわと熱くさせる。

 

「んっ、あっ……」

 

あたしは祐作の肩に手を置いて、体を支えた。足の力が抜けそうになる。

 

「鈴、こっちも」

 

一夏が後ろからあたしのショーツに手をかけた。ゆっくりと下ろされ、あたしの一番大事な場所が露わになる。

 

「あっ……」

「濡れてる」

 

一夏の指が、あたしのそこに触れる。優しく、確かめるように。

 

「んっ……」

 

あたしは声を噛み殺した。学校で、こんなところで声を出したら誰かに聞かれるかもしれない。でも、体は正直だ。一夏の指が動くたびに、あたしの腰が揺れる。

 

「鈴、入れるよ」

 

一夏が、あたしの後ろから入ってきた。ゆっくりと、あたしの中を満たしていく。

 

「んっ……!」

「リン、こっちも」

 

祐作が、あたしの前から入ってきた。二人同時に、あたしの中を満たしていく。

 

(また、二人同時……!)

 

あたしは声を必死に堪えた。でも、体は正直だ。二人の熱があたしの中で交差する。

 

「あっ、あっ……」

「鈴、声、我慢しなくていいよ。誰も来ないから」

 

一夏がそう言って、あたしの腰を掴んだ。リズムを刻み始める。

 

「んっ、ふっ……」

 

祐作も動き始める。二人のリズムが、あたしの体を波に乗せる。

 

(学校で、こんなこと……)

 

頭では分かっている。でも体はもう言うことを聞かない。二人の動きに合わせて、あたしの体が揺れる。

 

「リン、気持ちいい?」

 

祐作が耳元で囁く。その声に、あたしは頷くことしかできない。

 

「んっ……きもち、いい……」

「よかった」

 

祐作が微笑んで、あたしにキスをした。キスをしながらも、腰の動きは止まらない。

 

「鈴、俺も気持ちいい」

 

一夏が後ろから、あたしの胸を揉む。その手つきが少し強くて、あたしは声を上げそうになる。

 

「あっ、一夏、強すぎ……」

「ごめん。でも、鈴の中、すごく気持ちいいから」

 

一夏はそう言って、さらに激しく動き始めた。

 

「あっ、あっ、あっ……!」

 

あたしは声を抑えきれなくなった。非常階段の下に、あたしの喘ぎ声が響く。

 

「リン、もう少しだから」

 

祐作も動きを速める。二人のリズムが合わさって、あたしの体を追い詰めていく。

 

(もう、だめ……)

 

あたしは一夏の腕にしがみついた。体が震え始める。

 

「あっ、あたし、もう……!」

「一緒に、行こう」

 

祐作の声と共に、あたしは達した。

 

「ぁぁっ……!」

 

頭の中が真っ白になる。体が弓なりに反る。

 

同時に、二人も達した。あたしの中で二人の熱が弾ける。

 

「くっ……鈴…」

「リン……」

 

二人の声が重なって、あたしの名前を呼ぶ。

 

あたしはその声に包まれて、ゆっくりと意識を手放した。

 

*  *  *

 

「はぁ、はぁ……」

 

あたしは非常階段の壁に凭れて、息を整えていた。体はまだ熱くて、指先が少し震えている。

 

「鈴、大丈夫?」

 

一夏が心配そうに覗き込む。その顔は、いつもの飄々とした笑顔だった。

 

「……バカ」

 

あたしは小さく呟いた。それ以外、言葉が出てこない。

 

「リン、拭くよ」

 

祐作がティッシュを取り出して、あたしの体を拭き始めた。その手つきが優しくて、あたしは目を閉じた。

 

(本当に、この二人は……)

 

あたしは祐作の手に身を任せながら、ぼんやりと考えた。

 

この一ヶ月で、あたしは二人に何度も抱かれた。学校の、いろんな場所で。

 

階段の裏、トイレ体育倉庫、図書室の奥——数え切れないほどの場所で、あたしは二人に愛された。

 

(あたし、もう二人なしじゃ生きていけない体になっちゃったんだわ)

 

その事実が、あたしの胸の奥でじんわりと広がっていく。

 

怖くない。むしろ、安心する。

 

だって二人がいるから。

 

「ねえ、鈴」

 

一夏が、あたしの髪を撫でた。

 

「午後も授業あるけど、また放課後、どこか行こうな」

「……バカ」

 

あたしは小さく呟いて、一夏の胸に顔を埋めた。

 

(あたしは、本当に二人のものになっちゃったんだわ)

 

その事実が、あたしの胸の奥でじんわりと広がっていく。

 

怖くない。むしろ、安心する。

 

だって二人がいるから。

 

*  *  *

 

「それにしても、祐作」

 

あたしは、自分のブラウスを整えながら言った。

 

「あんた、よくこんな場所知ってるわね」

「まあ、色々調べたから」

 

祐作は、しれっと答えた。その顔はいつものふにゃりとした笑顔だった。

 

「色々って何よ」

「リンのためだよ」

「あたしのためって……」

 

あたしは顔を赤くした。祐作は、そういうことを平然と言う。それが、あたしの心をくすぐる。

 

「鈴、祐作はな、学校の地図見ながらどこが人目に付かないか、真剣に考えてたんだぞ」

 

一夏が、けらけらと笑いながら言った。

 

「マジで?」

「マジだよ。おかげで俺たち、色んな場所で鈴とできるんだからな」

「あんたねえ……」

 

あたしは、一夏と祐作を交互に睨んだ。でも、顔が緩んでしまってまともに睨めない。

 

(ほんと、この二人は……)

 

あたしは、小さくため息をついた。

 

「あたし、教室戻るわ。午後の授業遅刻する」

「一緒に戻ろう」

 

祐作が、あたしの手を取った。一夏も反対側から手を取る。

 

三人で、非常階段を後にする。

 

廊下に出ると外の光が眩しかった。蝉の声が、遠くから聞こえる。

 

(夏が来たんだわ)

 

あたしは、二人の手を握り返しながらそう思った。

 

この夏も、あたしは二人に愛されるんだろう。

 

それは、少しだけ怖くてでも、とても楽しみだった。

 

*  *  *

 

その日の放課後。

 

あたしは、祐作と一夏に連れられて屋上に来ていた。

 

夕暮れの空がオレンジ色に染まっている。風が、あたしの髪を揺らす。

 

「屋上は初めてだね」

 

祐作が、フェンスに寄りかかりながら言った。

 

「そうだっけ?」

「うん。今まで、階段の裏とトイレと体育倉庫だったから」

「よく覚えてるわね」

 

あたしは、少し呆れたように言った。でも、心の中では祐作がそうやってあたしとのことを覚えていてくれるのが、嬉しかった。

 

「鈴」

 

一夏が、あたしの肩を抱いた。

 

「屋上、誰も来ないから」

「……だから何よ」

「だから、ここでしよう」

 

一夏は、そう言って、あたしの唇にキスをした。

 

「んっ……」

 

あたしは、目を閉じた。一夏のキスはいつも優しい。でも、その奥に強い独占欲があるのを、あたしは知っている。

 

「リン」

 

祐作が、あたしの反対側からキスをした。一夏とは違う、確かめるようなキス。

 

(屋上で、夕暮れの中で……)

 

あたしは、二人に挟まれてキスをされながら、ぼんやりと考えた。

 

(あたしは、本当に二人のものなんだわ)

 

その事実が、あたしの胸の奥でじんわりと広がっていく。

 

怖くない。むしろ、安心する。

 

だって二人がいるから。

 

「鈴、今日は、どんな風にしようか」

 

一夏が、キスをやめてあたしに聞いた。

 

「どんな風って……」

「うん。前からとか、後ろからとか二人同時とか」

 

一夏は、真剣な顔で言った。その顔が少しだけおかしくて、あたしは笑ってしまった。

 

「あんたねえ、そういうことはもっとこう、雰囲気ってものがあるでしょ」

「雰囲気?」

「そうよ。ロマンチックとか、ムードとか」

「ロマンチックか……」

 

一夏は、少し考え込んだ。そしてあたしの手を取った。

 

「鈴、好きだ」

「……バカ」

 

あたしは、顔を赤くした。一夏はそういうことを、さらりと言う。それがあたしの心をくすぐる。

 

「僕からも」

 

祐作が、あたしのもう片方の手を取った。

 

「リン、愛してる」

「……あんたもバカ」

 

あたしは、二人の手を握り返した。

 

夕暮れの屋上であたしは二人に愛を囁かれて、体の奥が熱くなるのを感じた。

 

(あたしも、二人が好き)

 

その気持ちが、あたしの胸をいっぱいにする。

 

「あたしも、二人のこと、好きよ」

 

あたしは、小さく呟いた。でもその声は、ちゃんと二人に届いた。

 

「じゃあ、始めようか」

 

祐作が、あたしのブラウスに手をかけた。

 

「うん」

 

あたしは、頷いた。

 

夕暮れの屋上で、あたしは二人に抱かれた。

 

前から祐作、後ろから一夏。二人のリズムが、あたしの体を波に乗せる。

 

「あっ、あっ、あっ……」

 

風が、あたしの喘ぎ声を運んでいく。でも、誰も来ない。ここは二人が選んだ、誰も来ない場所だから。

 

(あたしは、二人のもの)

 

その事実が、あたしの体の奥で熱く燃えている。

 

「リン、気持ちいい?」

 

祐作が、耳元で囁く。

 

「んっ、きもち、いい……」

「よかった」

 

祐作が、微笑む。その顔が夕暮れの光に照らされて、とても綺麗だった。

 

「鈴、俺も気持ちいい」

 

一夏が、後ろからあたしの胸を揉む。

 

「あっ、一夏……」

「鈴の中、最高だ」

 

一夏の言葉が、あたしの体をさらに熱くする。

 

(もう、だめ……)

 

あたしは、二人の動きに合わせて体を揺らした。

 

「あっ、あっ、あたしもう……!」

「一緒に、行こう」

 

祐作の声と共に、あたしは達した。

 

「ぁぁっ……!」

 

頭の中が真っ白になる。体が、夕暮れの空に溶けていくようだった。

 

同時に、二人も達した。あたしの中で二人の熱が弾ける。

 

「くっ……鈴…出る」

「リン…出すよっ」

 

二人の声が重なって、あたしの名前を呼ぶ。

 

あたしは、その声に包まれてゆっくりと意識を手放した。

 

*  *  *

 

「はぁ、はぁ……」

 

あたしは、屋上の床に寝転がって息を整えていた。空は、もうすっかり暗くなっている。星が、いくつか光っていた。

 

「鈴、大丈夫?」

 

一夏が、心配そうに覗き込む。

 

「……バカ」

 

あたしは、小さく呟いた。それ以外言葉が出てこない。

 

「リン、拭くよ」

 

祐作が、ティッシュを取り出してあたしの体を拭き始めた。

 

(本当に、この二人は……)

 

あたしは、祐作の手に身を任せながらぼんやりと考えた。

 

この一ヶ月であたしは二人に何度も抱かれた。学校の、いろんな場所で。

 

そして、これからも、きっと抱かれるんだろう。

 

(あたしは、本当に二人のものになっちゃったんだわ)

 

その事実が、あたしの胸の奥でじんわりと広がっていく。

 

怖くない。むしろ、安心する。

 

だって二人がいるから。

 

「ねえ、鈴」

 

一夏が、あたしの髪を撫でた。

 

「明日も、どこか行こうな」

「……バカ」

 

あたしは、小さく呟いて一夏の胸に顔を埋めた。

 

(あたしは、本当に二人のものになっちゃったんだわ)

 

その事実が、あたしの胸の奥でじんわりと広がっていく。

 

怖くない。むしろ、安心する。

 

だって二人がいるから。

 

*  *  *

 

その夜。

 

あたしは、自分の部屋でベッドに横になっていた。

 

体は、まだ少し熱い。二人に触れられた場所が、じんじんと疼いている。

 

(今日も、すごかったな……)

 

あたしは、天井を見つめながらぼんやりと考えた。

 

階段の裏で、二人に抱かれた。屋上で二人に抱かれた。

 

(あたし、もう二人なしじゃ生きていけない体になっちゃったんだわ)

 

その事実が、あたしの胸の奥でじんわりと広がっていく。

 

怖くない。むしろ、安心する。

 

だって二人がいるから。

 

あたしは、スマホを手に取った。二人にメッセージを送ろうと思った。

 

『今日はありがとう。また明日ね』

 

送信ボタンを押す。すぐに、既読がついた。

 

『こちらこそ。おやすみ、リン』

 

祐作からの返信。続けて、一夏からも。

 

『おう、また明日な鈴。ゆっくり休めよ』

 

あたしは、そのメッセージを見て自然と笑みがこぼれた。

 

(あたしは、世界で一番幸せな女かもしれない)

 

そう思いながら、あたしはゆっくりと目を閉じた。

 

明日も、二人に会える。明日も二人に愛される。

 

その期待が、あたしの胸をいっぱいにする。

 

(あたしは、二人のもの)

 

その事実が、あたしの体の奥で静かに燃えている。

 

あたしは、その熱に包まれて眠りについた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

夏休み。待ちに待った夏休み。

 

あたしはバスの窓に額を押し付けて、流れていく景色を眺めていた。

 

緑の山々が後ろへ後ろへと飛び去っていく。時折、垣間見える海がキラキラと光っていて、あたしの心臓がひとつ跳ねた。

 

「海だ……」

 

小さく呟くと、隣に座った祐作が顔を上げた。

 

「もうすぐ着くよ。バス停まであと十分くらい」

 

祐作はスマホの地図を確認しながら言った。その声はいつもの穏やかな調子。でも、あたしは祐作の目がいつもよりキラキラしているのに気付いていた。

 

(……あんたも楽しみなんじゃないの)

 

あたしは心の中でツッコミを入れた。

 

反対側の席では、一夏が爆睡している。バスに乗った途端、秒で寝落ちしたのだ。この天然ジゴロめ。どんな状況でも寝られるのは一夏の特技だと言えるが、もう少し緊張感を持ってほしい。

 

「一夏、起きろ。もうすぐだぞ」

 

祐作が一夏の肩を揺する。一夏は「んあ……あと五分……」と寝ぼけた声で呟いて、また目を閉じた。

 

「こいつ、本当に……」

 

祐作が呆れたようにため息をついた。あたしも呆れた。でも、なんだかんだで一夏のこの無防備さが憎めない。

 

*  *  *

 

バス停を降りた瞬間、潮風が顔を叩いた。

 

「うわっ、暑い……!」

 

あたしは手で顔を覆った。太陽が容赦なく照りつけている。コンクリートの道が陽炎を上げていて、見ているだけで喉が渇く。

 

「大丈夫か鈴?」

 

一夏がやっと目を覚まして、あたしの荷物を勝手に持った。寝起きなのに逞しい腕でバッグを担ぐその姿が、なんだかかっこよくて、あたしは視線を逸らした。

 

「大丈夫よ。暑いだけ」

「水あるから。ほら」

 

一夏がボトルを差し出してきた。あたしは受け取って一口飲んだ。冷たい水が喉を潤していく。

 

「リン、こっち」

 

祐作が先導して歩き出した。あたしと一夏がその後ろを追う。

 

砂浜へ続く道は細くて、両側が草ぼうぼうだった。しかも途中から段差があって、普通の海水浴場とは明らかに違う。

 

「……祐作、あんた本当にこんな場所に海水浴場があるの?」

 

あたしは疑いの目を向けた。祐作は頷く。

 

「あるよ。地元の人しか来ないけど、水質はすごくいいんだ。ネットのレビューで見つけたんだけどね」

「ネットのレビューって……」

 

あたしは呆れた。でも、祐作がこういう場所を見つけるのはいつものことだ。学校の「人目に付かない場所」を探した時もそうだった。この幼馴染の情報収集能力は、ある意味で超能力級だ。

 

(……また、人目に付かない場所ってことでしょうね)

 

あたしは心当たりのある予感に、体の奥がじわりと熱くなるのを感じた。

 

岩場を越えた瞬間、視界が開けた。

 

「……わぁ」

 

思わず声が出た。

 

青い海が、どこまでも広がっていた。

 

岩場に遮られた小さな入り江。白い砂浜は百メートルほど。海の家もなければ、売店もない。あるのは、青い海と白い砂と、キラキラと光る太陽だけ。

 

「すげえ……」

 

一夏も目を丸くしている。

 

「誰もいないじゃない」

 

あたしは砂浜を見渡した。本当に、誰もいなかった。波の音と風の音だけが響いている。

 

「だからここにしたんだよ」

 

祐作がふにゃりと笑った。その笑顔を見た瞬間、あたしは確信した。

 

(やっぱり、この幼馴染はあたしにエッチする気満々じゃない)

 

*  *  *

 

砂浜に荷物を置いて、あたしはタオルの上に座った。

 

海風が髪を揺らす。潮の匂いが鼻腔をくすぐる。遠くの水平線がぼやけていて、海と空の境界が曖昧だ。

 

(……綺麗)

 

あたしはしばらくその景色に見とれていた。

 

「リン、着替えようか」

 

祐作の声で我に返った。そうだ。水着に着替えないと。

 

あたしはバッグから水着を取り出した。今年の夏に母が買ってくれた、オレンジ色のビキニ。大胆なデザインで、胸の部分が心もとないやつだ。

 

(……これ、着るの恥ずかしいんだけど)

 

あたしは水着を広げてため息をついた。貧乳にはビキニは荷が重い。でも、一夏と祐作は「可愛い」と言ってくれる。信じていいのかな。

 

「どこで着替えるの?」

 

あたしは周囲を見渡した。当然、更衣室なんてない。

 

「ここでいいんじゃないか?」

 

一夏がけろりと言った。

 

「はぁ?」

「誰もいないし。俺たちもここで着替えるし」

 

一夏はそう言うと、さっさとTシャツを脱ぎ始めた。引き締まった筋肉が露わになる。あたしは思わず目を逸らした。

 

「ちょっと待て一夏。リンの前でいきなり脱ぐな」

 

祐作が慌てて止めた。でも、その祐作も既にボタンのひとつを外している。

 

「あんたも脱ごうとしてるじゃない!」

「僕は構わないけど。リンが恥ずかしがると思って」

「恥ずかしがるわよ!」

 

あたしは叫んだ。でも、顔が熱い。この二人の体はもう何度も見ている。なのに、太陽の下で見るとまた違う。

 

一夏の筋肉が太陽に照らされて、汗で光っている。祐作のしなやかな体も、潮風に晒されていて、なんだか色っぽい。

 

(……あたし、何考えてるのよ)

 

「じゃあ、リンは岩陰で着替えればいいよ。僕たちの目隠しになる岩があるから」

 

祐作が指差した方向に、確かに人の隠れられるくらいの岩があった。あたしは素直に感謝した。

 

「……ありがとう」

 

あたしは水着を持って岩陰へ向かった。

 

*  *  *

 

岩陰で水着に着替えたあたしは、鏡代わりのスマホで自分の姿を確認した。

 

「……これ、どうなのよ」

 

オレンジ色のビキニが、あたしの小さな体を包んでいる。胸は……頑張ってもBカップ。布面積が余っている感が否めない。

 

(一夏と祐作は可愛いって言ってくれたけど)

 

それは優しさなのか、本音なのか。

 

あたしはため息をついて、岩陰を出た。

 

砂浜に戻ると、一夏と祐作が既に着替え終わって待っていた。二人とも海パン姿で、鍛えられた体が太陽の下で輝いている。

 

「リン、おそいぞー!」

 

一夏が手を振った。その笑顔が眩しすぎて、あたしは目を細めた。

 

「うるさいわよ。女は準備が多いの」

「……ぉお…」

 

一夏の声が、妙に真剣になった。

 

「祐作祐作。鈴、すげえ可愛い」

 

一夏があたしをじっと見ている。灰色の瞳が、太陽の光を反射して輝いている。その視線が、あたしの全身を舐めるように動いた。

 

「……何よ」

「いや、可愛いなと思って。その水着、すごく似合ってる」

 

一夏の言葉が、ストレートに胸に刺さった。

 

(……バカ)

 

「うん、僕もそう思うよ」

 

祐作が、あたしの体をじっくりと見た。垂れ目が細められて、夜色の瞳があたしを捉える。

 

「リンの肌、白いね。オレンジがよく映える」

「……二人とも、そういうことさらっと言わないでよ」

 

あたしは顔を赤くした。太陽のせいじゃない。絶対に太陽のせいじゃない。

 

「でも本当のことだよ」

 

祐作がふにゃりと笑った。その笑顔が、あたしの理性をガリガリと削っていく。

 

「ほら、海に入ろうぜ!」

 

一夏があたしの手を取った。そのまま砂浜を走り出す。

 

「ちょ、ちょっと一夏、待って!」

 

あたしは引っ張られるままに海へ向かった。熱い砂が足の裏をくすぐる。そして、次の瞬間、冷たい海水が足首を包んだ。

 

「ひゃっ!」

「気持ちいいだろ?」

 

一夏が振り返って笑った。海水が腰の高さまで来たところで、一夏が振り返る勢いを使って、あたしに向かって水をかけた。

 

「うわっ! 冷たい!」

「鈴、顔赤いぞ。暑いから冷やさないと」

「あんたのせいで赤いんじゃないの!」

 

あたしは叫びながら、一夏に水をかけ返した。一夏が「うおっ」と声を上げて、それでも笑っている。

 

「リン、こっちも」

 

祐作が反対側から水をかけてきた。あたしは挟み撃ちにされた。

 

「二人とも、卑怯よ!」

「戦略って言ってよ、リン」

 

祐作が涼しい顔で言った。この効率厨め。

 

あたしは二人に向かって盛大に水をかけた。でも、二人にはまるで効いていない。むしろ、二人が協力してあたしを水攻めにしてきた。

 

「あっ、もう、やめて……!」

 

あたしは笑いながら抵抗した。でも、二人の手が強くて、あたしは為す術もなく水まみれになった。

 

(……でも、楽しい)

 

海の冷たさと、二人の温かさ。その対比が、あたしの胸をいっぱいにする。

 

*  *  *

 

しばらく海で遊んで、三人で砂浜に戻った。タオルの上に座って、コンビニで買ったおにぎりを食べる。

 

「海のおにぎり、なんでこんなに美味いんだろ」

 

一夏が大きな口でおにぎりを頬張った。その食べ方が子供っぽくて、あたしはくすりと笑った。

 

「……自分で作ってないからじゃないの?」

「何か言ったか鈴?」

「何も」

 

あたしは自分のおにぎりを一口かじった。確かに美味しい。塩味と海風の組み合わせが、最高だった。

 

「リン、飲み物」

 

祐作が冷たい麦茶を差し出してきた。

 

「ありがとう」

 

あたしは麦茶を受け取って飲んだ。冷たさが喉を通り過ぎていく。

 

(……平和だわ)

 

波の音と、風の音と、二人の声。それだけが響いている。日常から切り離された、小さな楽園。

 

「ねえ、二人とも」

 

あたしは言った。

 

「ん?」

「何?」

「……来年も、ここに来ようね」

 

一夏がにこっと笑った。

 

「もちろん」

 

祐作がふわりと微笑んだ。

 

「来年も、再来年も、その先もずっと」

 

その二つの笑顔に、あたしの胸がきゅっと掴まれた。

 

「約束よ」

「約束だ」

 

二人が同時に答えた。あたしは嬉しくなって、二人の肩に額を預けた。

 

*  *  *

 

昼過ぎ。太陽が一番高くなった時刻。

 

一夏と祐作は海で泳いでいた。あたしは砂浜で寝転がって、二人の姿を眺めていた。

 

(……かっこいいわね)

 

一夏がクロールで海を切り裂く。祐作が平泳ぎで優雅に進む。対照的な泳ぎ方だけど、どちらも美しい。

 

(あたしの彼氏たちって、なんでこんなに)

 

「リン、入らないの?」

 

祐作が岸から声をかけた。濡れた髪が額に張り付いていて、それがまた色っぽい。

 

「もう少し休んでる」

「じゃあ、僕たちも上がるよ」

 

二人が砂浜に戻ってきた。濡れた体が太陽に照らされて、水滴がキラキラと光っている。

 

(……反則よ、そんな姿見せないで)

 

「リン、日焼け止め塗ってあげる」

 

祐作がタオルバッグからクリームを取り出した。

 

「え、自分で塗ったけ――」

「リンの肌が焼けて触れなくなるの辛いからもっとしっかり塗った方がいいよ」

 

祐作がそう捲し立てて、あたしの背後に回った。絶対エロいことしたいだけだって分かってても、その手を拒めない

その手が、日焼け止めを背中に塗り広げていく。

 

「んっ……」

 

祐作の手が背中を滑るたびに、体がゾクゾクした。

 

「リン、力抜いて」

「抜いてるわよ」

 

嘘だった。背中に触れられるだけで緊張する。この一ヶ月で二人に何度も抱かれたのに、触れられるたびにドキドキしてしまう。

 

「ほら、ここも」

 

祐作の手が腰に伸びた。日焼け止めを塗るふりをして、腰を撫で回している。

 

「……祐作、そこ日焼け止め要らないでしょ」

「念のため」

 

祐作がしれっと言った。この効率厨、日焼け止めを口実にあたしの体を触り始めた。

 

「鈴、俺も塗ってやるぞ」

 

一夏が反対側から近づいてきた。その手が、あたしの肩に触れる。

 

「もう祐作が塗ってくれてるから」

「足も塗らないと。ほら」

 

一夏があたしの足を取り始めた。大きな手が、足首からふくらはぎへとクリームを塗り広げていく。

 

「ちょ、一夏、そこ……」

「ん? ここどうした?」

 

一夏の手が太ももの内側に伸びた。あたしはビクンと体を跳ねさせた。

 

「そこは塗らなくていい!」

「でも日焼けするぞ」

「しないわよ!」

「リン、肩も」

 

祐作の手が肩から首筋へと滑った。その指先が、耳の裏を掠めた。

 

「んっ……」

 

声が漏れた。二人の手が、あたしの全身を這い回っている。日焼け止めを塗るという名目で、あたしの体を弄っている。

 

(……この二人、やってることは同じじゃない)

 

「ねえ、もう十分でしょ」

「まだまだ。ここも」

 

一夏の手が太ももの裏側に回った。祐作の手が脇腹を撫でる。

 

「んっ、あっ……」

 

声が止まらない。日焼け止めの手つきが、少しずついやらしくなっている。

 

「リン、ここも塗っとかないと」

 

祐作の手が、水着の上から胸に触れた。

 

「ひゃっ!?」

「日焼けすると大変だから」

 

祐作がしれっと言った。でもその手は明らかに日焼け止めを塗る手つきじゃない。水着の上から胸の先端を指で押している。

 

「……あんたねえ」

「何?」

「日焼け止め塗ってるふりして胸触ってるでしょ」

「ふりじゃないよ。日焼け止め塗ってるんだよ」

 

祐作がしれっと言い張った。その顔は真顔だ。

 

「嘘つき」

「嘘じゃないよ。リンの胸を日焼けから守ってるんだよ」

「……もう、どうしようもないわね」

 

あたしはため息をついた。でも体は正直だ。二人の手が触れるたびに体の奥が熱くなっている。

日焼け止めのクリームはとっくに肌に馴染んでいるはずなのに、祐作の手は依然としてあたしの胸を弄り続けている。水着の布地越しに指で先端を押したり擦ったり。そのたびにビクビクと背筋が震えてしまうのだから、本当に悔しい。

 

「んっ……あっ」

 

祐作の手つきがだんだんと大胆になっていく。最初は日焼け止めを塗るふりをしていたけれど、今はもう完全にあたしの胸を楽しむための愛撫だ。脇腹を撫で上げながら、耳元に熱い息を吹きかけてくる。

 

「リン……もう我慢できないよ」

 

祐作の声が甘く掠れた。いつもの穏やかな声じゃない。獣のような、抑えきれない欲求が滲んだ声だ。

 

「なっ……何を?」

 

あたしは寝そべったまま祐作を見上げた。太陽の光で目が眩む。でも祐作の顔が近づいてくるのは分かった。垂れ目が欲望で潤んでいる。

 

「リンの口……使わせて」

 

そう言うと祐作はあっさりと海パンを下ろした。

ビクンと反り返った彼のものが、太陽の下で露わになる。もうすっかり硬くなっていて、先走りが先端で光っていた。

 

(いきなりすぎでしょ!)

 

心の中で叫ぶけれど、視線はその逞しい姿に釘付けになる。匂いが鼻をくすぐる。潮の匂いと祐作の匂いが混ざり合って、頭をぼんやりさせる。

 

「ほら」

 

祐作が腰を少し前に出して、あたしの顔のすぐそばにそれを差し出した。

 

「咥えて」

 

短く命令された。その声に逆らえるわけがない。あたしは上半身を少し起こして、目の前の熱に手を伸ばした。

 

「……バカ。あたしの意思は無視?」

 

文句を言いながらも、あたしは躊躇うことなく口を開いた。だって欲しかったのだ。この熱を。祐作のものを味わいたかったのだ。

舌先で先端を舐めると、祐作が「んっ」と小さく息を漏らした。その反応が嬉しくて、あたしはさらに深く咥え込む。

口の中に広がる熱さと硬さ。生々しい脈動が唇に伝わってくる。

 

「んんっ……」

 

口いっぱいに頬張ると、祐作の手があたしの髪を優しく撫でた。でもその手はすぐに後頭部に回り、あたしの頭を固定する。

 

「動くよ、リン」

 

言うが早いか、祐作がゆっくりと腰を前後に動かし始めた。

ずちゅ……ずちゅ……。

ねっとりとした水音が砂浜に響く。恥ずかしい音。でも耳を塞ぐことはできない。

 

「っ……ふぅ……んっ!」

 

祐作の腰の動きに合わせて、あたしの頭も揺れる。彼はあたしの口の中を味わうように、ゆっくりと、でも確実に深浅を変えて出入りさせる。

喉の奥まで突かれると苦しくなって涙目になるけれど、それすらも心地よかった。

 

(祐作があたしの口を使って気持ちよくなってる)

 

その事実が体の芯を熱くする。

 

「んっ……すごいよリン……気持ちいい……」

 

祐作の喘ぎ声が耳に届く。その声を聞くだけで体が疼く。

あたしは必死に舌を動かして彼を愛撫した。彼の喜ぶ顔が見たくて。

 

その時だ。

 

「ずるいぞ祐作! お前ばっかり!」

 

背後から一夏の声が降ってきたかと思うと、あたしの腰がガシッと大きな手で掴まれた。

 

「んっ? ひゃぅっ!?」

 

驚いて祐作のものを咥えたまま声を上げようとして、ムセそうになる。

一夏は待つなんて言葉を知らないらしい。あたしの背後に回ると、濡れそぼったショーツを乱暴に引き剥がした。

 

「いちふぁっ!? 待っふぇっ……んんっ!」

 

抗議する間もなく、太くて硬いものがあたしの濡れきった秘所に押し当てられる。

ぬるぬるに濡れたそこは抵抗なく一夏を受け入れようとしていて、あたし自身の淫らさに顔が熱くなる。

 

「鈴の中……もうぐちゃぐちゃだぞ」

 

一夏が耳元で低く囁いた。その声にゾクゾクする。

 

「うるさっ……あぁっ!」

 

一夏が一気に腰を進めた。

ずぶりっ! と容赦なく貫かれる感覚。

前も後ろも塞がれて、あたしの体は二人の間で板挟みになった。

 

「んぐっ! んんっ!!」

 

祐作のものを咥えたまま悲鳴のような喘ぎが漏れる。

一夏は一度奥まで突くと、すぐに激しいピストン運動を始めた。遠慮も加減もない。ただひたすらに自分の欲望をぶつけてくるような、原始的な動き。

 

「くっ……鈴の中……最高だ……!」

「リン……僕のもっと味わって……」

「んんっ! んぶぅ…! んぉんっ!」

 

前からは祐作がゆっくりと口内を犯し、後ろからは一夏が激しく膣内を掻き回す。

対照的なリズム。でもその二つが合わさって、あたしの体を容赦ない波に飲み込んでいく。

 

(あたし……二人に挟まれて……使われてる♡)

 

口も下も二人専用の穴になって使われてる。

息をするのも苦しい。涎が口から溢れて砂浜に落ちる。お尻を叩かれるパンパンという音と、結合部からの卑猥な水音が交互に響く。

 

「んっ! あっ! んんぅっ!!」

 

言葉にならない声しか出せない。

でも嫌じゃない。むしろ脳が溶けてしまいそうなくらい気持ちいい。

二人に愛されているという圧倒的な実感が、あたしを幸せな深淵へと突き落としていく。

 

(もっと……もっと使って……♡)

 

あたしは心の中で懇願しながら、与えられる快感に身を委ねた。

青い空と白い砂浜の下で、あたしたち三人は一つに溶け合っていく。太陽の日差しだけじゃない。二人の熱さに焼かれて、あたしはまた新しい自分へと作り変えられていくのだ。

 

「んぐっ! んんっ!!」

 

祐作のものを咥えたまま、まともな声が出せない。

 

だって、今あたしは——四つん這いになっている。

 

砂浜の熱されたタオルの上、両手と両膝をついて、お尻を高く突き出したこの体勢。

 

(こんな格好……動物じゃないんだから……!)

 

でも逃げられない。前から祐作の手があたしの頭をしっかり掴んでいて、後ろから一夏の両手があたしの腰をガッチリと固定している。挟まれて、動けなくて、二人の思い通りになるだけ。

 

じゅるっ…。ずちゅ…! じゅぶっ…。ぐちゅっ!ねっとりとした水音が砂浜に響く。潮の音にかき消されない音。いやらしすぎる音。

 

(聞こえる…自分の中の音が…全部…)

 

顔が熱い。いや、顔だけじゃない。全身が燃えるように熱い。

 

後ろからは一夏が容赦なく腰を打ち付けてくる。パンパンパンパン! とお尻が叩かれる音がリズムを刻むたびに、体の奥がズズンと震える。

 

「くっ……鈴の中、きつすぎるぞ……!」

 

一夏の声が背後から降ってくる。息が荒い。いつもの飄々とした余裕なんてどこにもない。ただ本能のままにあたしを求めている声。

 

「んぐっ! んんっ…んぅぉ…!」

 

返事をしようとしても、祐作のものが口を塞いでいて声にならない。涎が唇の端から溢れて、タオルにポタポタと落ちる。

 

(あたし…口も下も…二人に使われて……)

 

その事実が、頭の中でグルグルと回る。

 

前から祐作がゆっくりと腰を前後させる。一夏とは違う、丁寧で確かめるような動き。でもそのゆっくりさが逆にえげつない。喉の奥までゆっくりと押し込まれて、ゆっくりと引き抜かれる。その間じゅう、舌でなぞられる感触が口中に広がる。

 

「んっ……リン、上手だよ……舌、動かして……」

 

祐作の声が上から降ってくる。優しくて、でも命令は絶対。あたしは言われるままに舌を動かした。先端を転がすように、裏筋をなぞるように。

 

「んっ……ふぅ……!」

 

祐作が小さく息を吐く。その反応が嬉しくて、あたしはもっと丁寧に舌を動かした。

 

でも——後ろからの一夏がそれを許さない。

 

「鈴、祐作のことばっかり見るなよ!」

 

一夏が強く腰を打ち付けた。ズンッ! と奥まで突かれて、あたしの体がガクンと揺れる。

 

「んぐぅっ!!」

 

祐作のものを咥えたまま悲鳴が漏れる。口の中のものが喉奥を突いて、ムセそうになる。でも祐作の手が頭を離さない。

 

「リン……頑張って……」

 

祐作の声が、どこか遠くから聞こえるみたいだ。

 

(頑張ってるわよ……! あんたたちが……あたしを……こんな風に……!)

 

心の中で叫んでも、口からは粘つく音しか出ない。

 

潮風が裸の肌に当たる。太陽が容赦なく照りつけていて、汗が背中を伝っていく。誰もいない入り江——でも、もし誰かが岩場を越えて来たら?

 

一瞬、その考えが頭をよぎった。

 

(見られたら……こんな格好で……二人に……!)

 

恐怖のはずが、なぜか体の奥がキュッと締まった。

 

一夏が「くっ」と呻く。

 

「鈴……さっき締まったぞ……見られるのが怖いのか?」

「んっ……!」

 

図椎された。でも否定できない。見られるかもしれないという羞恥心が、あたしをより一層敏感にしている。

 

「リン……興奮してるね」

 

祐作があたしの顎を指で持ち上げた。涙で滲んだ視界に、祐作の顔が映る。垂れ目が欲望で潤んでいて、でも口元は優しく笑っている。

 

「僕と一夏に使われてるリン……最高に可愛いよ」

 

その言葉が、胸の奥にストンと落ちた。

 

(……バカ。そんなこと言わないで……)

 

でも体は正直だ。祐作の言葉を聞いた瞬間、体の奥がまた熱く濡れた。

 

「鈴、濡れてきたぞ……もっと奥まで行くからな」

 

一夏が腰を掴む力を強くした。あたしの腰が一夏の手の中で固定される。逃げられない。どこにも逃げられない。

 

(あたしは……二人のもの……)

 

その事実が、頭の中で何度もリフレインする。

 

二人の所有物。二人のおもちゃ。二人に愛されるためにここにいる。

 

(おかしくなりそう……♡)

 

頭がぼんやりする。快感と息苦しさと羞恥と——悦び。全部が混ざり合って、あたしの理性をドロドロに溶かしていく。

 

一夏の動きが速くなった。ズンズンズンズン! と容赦ないピストン。あたしの体が前後に激しく揺れて、祐作のものを咥える深さが変わる。浅く咥えたかと思うと、喉奥まで押し込まれる。

 

「んぐっ! んぶっ! んんぅっ!!」

 

声がぐちゃぐちゃになる。口から涎が溢れて、目から涙がこぼれて、下からは愛液が滴る。全身の穴から体液が溢れて、あたしはもうボロボロだ。

 

(でも……嫌じゃない……むしろ……もっと……)

 

「リン……僕ももう限界……」

 

祐作の腰の動きが速くなる。ゆっくりだった動きが、今は激しくなっている。あたしの頭を掴む手に力が入る。

 

「リンの口の中に出すよ……飲んで……」

「鈴、俺も……もうすぐ……!」

 

前と後ろ、二人が同時に追い詰めてくる。

 

あたしは——逃げなかった。逃げられなかった。逃げたくもなかった。

 

むしろ、あたしは——腰を突き出した。

 

一夏に向かって。祐作に向かって。二人がより深く届くように。

 

(もっと……もっと奥まで……来て!)

 

「んぐっ……! んんっ!! んぉおっ!!」

 

喉の奥で祐作を迎え入れながら、腰を限界まで反らせて一夏を深く受け入れる。両端から二人がさらに奥へと踏み込んでくる。

 

「くっ……リン!」

「鈴っ……!」

 

二人の声が重なった——その瞬間。

 

祐作が喉の奥深くに向かって腰を突き出して、ドクドクと熱い液体を吐き出した。

同時に一夏が膣の最奥まで肉棒を埋めて、ビクビクと脈打ちながら精液を注ぎ込む。

 

「んっっ!! んぐぅぅっ!!!!!」

 

前からも後ろからも——同時に熱いものが溢れてくる。

 

口の中に広がる祐作の味。奥底に注ぎ込まれる一夏の熱。

 

二つの熱が体の中で交差して——あたしの頭の中で何かが弾けた。

 

「————っっっ!!!!」

 

声にならない声が喉の奥で爆ぜる。体が弓なりに反って、ピクンピクンと痙攣する。指先が砂浜のタオルを掻く。足の指が丸まる。

 

絶頂。

 

今までで一番強烈な絶頂。

 

頭の中が真っ白になって、視界が白く弾ける。波のように押し寄せる快感があたしの全身を包み込んで、溶かして、作り変えていく。

 

(……あたし……二人の……もので……)

 

思考が途切れる。言葉が溶ける。ただ快感の波に揺られて、あたしは意識を手放した。

 

*  *  *

 

「……リン。リン」

 

声が、遠くから聞こえる。

 

「……ん」

 

目を開けると、空があった。青い空と、白い雲と——祐作の顔。

 

「……おはよ」

 

祐作がふにゃりと笑った。その顔が逆光で光っていて天使みたいに見えた。いや、悪魔だ。

 

「……バカ」

 

あたしは小さく呟いた。体が綿菓子みたいにふにゃふにゃで、指一本動かせない。口の中に祐作の味が残っている。下の中には一夏の熱が溜まっている。

 

「鈴、大丈夫か?」

 

一夏が背中からあたしを覗き込む。灰色の瞳が心配そうに揺れている。

 

「大丈夫なわけないでしょ……あんな激しくして……」

「あはは……ごめんて。鈴がエロ過ぎたからさ」

 

一夏は笑って謝った。でも目が全く反省していない。

 

(このバカ一夏……反省の色がゼロよ)

 

でも——あたしも笑っていた。いつの間にか。だって、幸せだから。

 

太陽の下、青い海の前で、二人に挟まれて、ボロボロにされて。

 

(あたしはきっと、世界で一番幸せな女かもしれない)

 

そう思いながら、あたしは目を閉じた。二人の温もりに包まれて、波の音を子守唄にして。

 

この夏は、まだ始まったばかりだ。

 

 





賢者タイムで読み切った人へ。どんな部分が癖に刺さりました?

でも感想とかよりお気に入りにしてくれる方が嬉しいので、感想が面倒な人は、お気に入りにしてくれると嬉しいです。

現在はまだプロローグです。本編は学園編が始まってから。それまでは導入の為の犠牲と作者のお気に入りのキャラとエッチしているだけになります。

本編で、こんなシチュエーションで子作りしてる女の子の姿が見たいというのがあれば全部読んだ詳しい感想と一緒により詳しく書いてくれたら可能であれば採用します。

例えば「箒と一夏が寮で一緒になった時に、一夏が箒をシャワー室へ押し倒して処女を奪う」みたいな。

評価点数投票。感想投稿。お気に入り。全部メンドクサイって思う人用の、作者のモチベーション維持向上の一票

  • ……フッ……燃え尽きたぜ。出し切った……
  • うぉおおお!まだだ!まだ抜けるぞ!
  • もっとだ、もっと犯せ!女を堕とせ!
  • 物足りない。まだ我慢できる。
  • だめだ。解釈違い過ぎて抜けない。
  • モジガヨメナイ(.。o○)
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