※この作品はR-18です。

閨のくのいち   作:乱破

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1.《黒》の少女

「曲者である!者共、であえであえ!」

 

金属同士を打ち合す甲高い音、魔法による光、そして増幅された声。

屋敷内のそこらじゅうから武士がわらわらと湧いて出てくる。侵入者が姿を表した場所に向かう者、屋敷から侵入者を出さないように出入口に向かう者、屋敷内を見回り警戒する者。

それら全ての動きを把握出来る位置に彼女はいた。

 

「……見つけた」

 

バタバタと、向かう先が決まっているかのように駆ける一団。集団行動に慣れており、全員で周囲を警戒していて隙がない。他の武士達とは練度が違う、歴戦の者たち。

 

「……主の下まで案内してもらう」

 

紛れていた人の群れから飛び出す。

だが、誰も彼女に気づくことが出来ない。番兵たちはキョロキョロと周囲を警戒しているが、視界が外れた1秒にも満たない間に群衆をくぐり抜けた。

拝借していた番兵の服が脱がれ、現れたのは黒い衣を纏った一人の少女。

一団の跡をつけていく。近づけば補足されるだろうが、距離をとれば問題は無い。侵入者を探す、外の雑音が大きいが、彼らの足音は実にわかりやすかった。無駄がなく、統率されている。

彼らは一流だが、少女も一流、いやそれ以上だった。

幾重もの通路を挟んで跡をつけてくる。普通なら足音一つ拾えない距離。だが、少女はそれを聞き、逆に一団は少女の音に気づかない。

そのうち、ふすまの音。

黒き少女は部屋の前まで向かい、耳をすませる。

 

「賊はまだ見つからんのか!」

「番兵の一人が一目捉えましたが、瞬きのうちに消えたと……」

「こんの無能共が!」

 

だだっ広い部屋の中央に座する肥えた男、この屋敷の主。彼こそが少女の求める目標であり、国を脅かす男の一人だ。

 

「ワシは例の部屋に向かう!お前らは必ず賊を捕らえろ、いいな!」

 

男は重い身体を持ち上げ、歩き出す。

部屋の奥、屏風の裏、掛け軸。それを軽く引っ張ると、カチリという音と共に隠し部屋への道が開かれた。

男たちはそれを見送ると、ため息を吐く。

 

「おっさんは悠々と捕まえた女使ってストレス解消か……」

「族がいるってのに呑気なもんだぜ。ま、あの部屋が一番安全なのは間違いないが……」

 

彼らはこの屋敷で最も主人に近しい存在だ。主人が何をしているのかも知っているし、なんなら協力までしている。

一息休憩をいれて侵入者を探しに行こうとした時、明るい部屋の中央に黒い影を見た。

 

「誰だ!?」

 

影……黒き少女は正面から、男たちの前に躍り出る。

 

「な……貴様、いやあなたは__」

 

真っ先に気づいた男の言葉が止まる。

ゴトン、という音で他の男たちも仲間の命が失われたことにやっと気が付く。

 

「なっ___」

「ぉ___」

 

今度は一言すら発することも出来ずに絶命した。喉を裂き、心臓を一突き。

少女は男たちの間をすり抜け、部屋の奥へ。

 

「な、どこに……!?」

「っ後ろだ!一体いつの間に!?」

 

残り二人……いや、もう二体の男が武器を取り出そうとする。だが腕を動かした瞬間、勢いのまま腕が飛んで行く。

 

「お前、腕が___」

 

男の一人が相方を振り向く。首を動かした勢いのまま、頭が数回回転し、地面に落ちた。

 

「う、わあああああああ!?」

 

片腕を失い、相方の首が落ちる姿を見て尻もちをついた男はその衝撃で全身がバラバラに崩れ落ちる。

部屋内には静寂だけが残り、そのうちにカチリと音がする。隠し部屋への道が開かれた。

音も出さず、地下へと向かう階段を下りていく。辿り着いた先は薄暗い地下牢のような部屋。そこに似つかぬ豪奢な寝台。

肉を打ち合う音と女の嬌声が部屋に反響する。

 

「フンッ!フンッ!どうした、締め付けが甘いぞッ!」

「あっ、んぐぅ!ご、ごめん、なひゃ……ッ!」

「貴様らのような田舎者をわざわざ飼ってやっているのだっ!もっとワシに感謝を示してみせろッ!」

 

寝台の上では肥えた男と美しい女が絡み合っていた。といっても、その行為は一方的なものだ。

男は女を後ろから組み伏せ、細い腕を引っ張り美しい金髪を乱暴に鷲掴みにしている。

そして贅肉を揺らしながら激しく腰を振る。敷布に刻まれた水跡と嬌声が行為の激しさを物語っていた。

 

「……………」

 

少女は寝台の隅に腰掛け、部屋を見回す。

中央に檻、階段のある手前側は寝台以外なにも無い。そして奥側、枷に繋がれた三人の女がそこにいた。

皆美しい金髪をしており、身体つきが傾らかだ。そして何よりも目を引く特徴は、皆、耳が長い事だろう。それは現在男に犯されている女も例外ではなかった。

森人族(エルフ)。森の奥などの僻地に住み、自然と共に暮らす一族。皆、見目麗しく数もいない為滅多に出会うことが出来ない。親愛なる隣人として我が国の近くに住んでいることは確認されているが、不干渉が徹底されていた。

だが、この男は美麗な女を手籠めにする為に国に秘密裏に彼女らを誘拐、そして現在地下牢での行為である。

誘拐の件が国に発覚したのは二週間後。森人族の使者によってもたらされた情報によってである。

幸いにも拐かされた者たちを解放、そして下手人を始末すること、賠償の三つを条件に争いは起こさないとの申合となった。

そして、事を大きくしない為に凄腕の忍である少女に白羽の矢がたったのである。

 

「うあッ!は、ぁ……っ、も…こんな、ことッやめてっ!」

「ぐふ……嫌がっているフリをして何度も達しておるではないか。ワシの目……いや、魔羅は誤魔化せんぞ?」

 

男の言葉通り、森人族の女は何度も絶頂していた。

人族よりも長い時を生きる彼女らは、生殖行為自体を滅多に行わない。つまり、生娘のようなものだった。さらに、男の肉棒は体型も相まって平均よりも大きい。抽挿の動きは身勝手で自分本位ではあるものの、女を感じさせるには十分以上だった。

 

「……………」

 

黒き少女は真横でその行為をじっと見ている。

男も女も行為に夢中、牢の中の女たちも彼女の気配に気づいていない。

いつでも男の首を殺(と)れる……が、彼女は動かない。というより、そうするつもりがないのだ。

 

「おぉぅ……ッ!で、射精るっ!射精すぞッ!しっかり子宮で受け止めろ!」

「やだっ!やだやだやだぁっ!」

 

目の前の行為は最終盤に差し掛かっていた。男はその豊満な身体で女に圧し掛かり、抵抗を許さずに腰の動きだけで膣奥を乱暴に突きまくる。

甲高い悲鳴と激しい水音が室内に響き渡り、程なくしてその時が訪れた。

 

「お゙ぉ……っ♡出とる出とる…ッ♡」

「ぁ、ああ……や、だ……………」

 

ぐりぐりと腰を押し付けながら気持ちよさそうな表情で射精する男。

男の性欲の深さを表すようにその量は膨大で、容易く膣内を満たし、収まりきらなかった分は敷布に小さな水たまりを生み出している。

 

「ぐ、う……ッ!全部ッ!出し切って……ッ!」

 

長い射精の合間、何度かの強いピストンを加え、根本から精液をひり出して膣内へと送り出す。一分程の長い射精を終え、勢いよく肉棒を抜くと同時に女からも射精するかという程の勢いで精液が溢れ出してきた。

 

「ぅ……ぁ……」

「ふぅ~やはり一発程度でへばるか。何匹か捕まえておいてよかったよかった」

 

激しい行為で意識が朦朧としている女の胸を揉みながら、男は寝台から立ち上がる。

 

「さあて……次はどいつにしてやろうか……」

「……私などいかがでしょう」

「ほう、自分から望むとはようやく立場が___」

 

男は気が付く、今かけられた声に聞き覚えが無いこと。そして、自らの後ろから聞こえたことを。

 

「だっ、誰だッ!?」

 

振り向いた先には少女がいた。

申し訳程度の照明に照らされたその容姿は美麗な森人族に勝るとも劣らない。

漆黒よりも暗い髪、乱雑に見えるその髪は滑らかだ。何より、光を反射し美しい鉄(くろがね)を思わせる。肌も褐色をしており、健康的な印象を与えてくる。そして、全身を黒に染め上げている中で異彩を放つ瞳、宝石のような真紅はじっと男を見つめていた。

忍装束。闇に溶け込むその衣服は動きやすさを追求されており、生地が薄い。寝台の淵に腰掛ける少女の身体の輪郭が、布の上からでも容易く理解できる。その上、彼女は女忍者……くノ一である。脇にも腰にも深く切れ込みが入っており、艶めかしい肌が正面からでも露出。横から見れば丸裸なようなものだ。

だが、身体の露出に対して表情は読めない。首に巻いた荒布が口元を覆い隠している。それも余計に少女の密やかで淫靡な雰囲気を掻き立てていた。

男は一瞬、黒き少女が侵入者であることを忘れ、喉を鳴らした。

だが、すぐに思い直し、そして思い至る。己は、この少女を知っている。

 

「あ、なたは……《黒》様」

「……はい、こんばんは」

 

《黒》と呼ばれた少女は立ち上がる。

一般的な身長の男に対して、《黒》は小さかった。一尺に近い、並べば親子ほどの身長差がある。

だが、そんな小さな少女に対して男は何もできない、動けない。

 

「主君の側近の一人である貴方がどうしてここに……」

「……ご自身で、お分かりですよね」

 

《黒》は男に近づき、触れる。出張った腹を撫で、そのまま下へと手を伸ばしていく。そして先ほどまで森人族の女を犯していた肉棒に触れ、優しく撫でる。

 

「立派なモノをお持ちですね。してはいけないことをするのは楽しかったですか?」

 

小さな手で竿を握り込み、根本から先端までゆっくりと扱く。

 

「森人族の誘拐。干渉は禁じられていたのに、破って、隠して……」

 

人差し指と親指にで輪を作り、カリ首をくるくると撫でる。

 

「……代償は高いですよ」

 

男がびくりと震えたのは恐怖か、快感か。

鈴口が爪先で何度も何度も軽く引っ掻かれる。

 

「で、では……どうしてこのようなことを?貴方ならワシ……私程度簡単に殺せる!」

「……趣味ですよ」

「は……」

「私、気持ちいいことが好きなんです。先ほどの情事を見て……少し昂っています」

 

もう一度竿を深く握り、今度は更にもう片手を金玉にまわす。男の興奮が伝わる程熱く、ぐつぐつと煮えたぎるように精液が製造されているのが分かった。

そのまま玉を優しく揉みながら、竿に小さな手を何度も往復させる。そして、丁度いい高さにあった男の乳首へと舌を伸ばす。

 

「ん……れろ、れぇ……ただ死ぬより、気持ちいいまま死んだ方が嬉しいですよね。だから……れりゅ、ちゅっちゅ……"良さそう"な方は、こうしてます」

「ぬ、ぅ……ッ!?」

「私が満足するまで止めません。枯れて死んだらそこまで……ああ、でも……」

 

手のひらで亀頭を撫でまわしながら少女は言う。

 

「"返り討ち"にしたら、逃げられるかもしれませんね?」

「おっ、おおッ!!」

 

見目は幼い少女、それに似合わぬ卓越した手淫が襲ってくる。男は幾人もの女を抱いてきた。当然手コキやフェラチオ、パイズリなど何度も味わってきたが、そのどれよりも目の前の少女の手指が一番の快楽を与えてきた。

 

「ちゅ、ちゅぱッ……えれえれ……ふふ、びくんびくん跳ねていますよ。こんな子供のお遊び程度の前戯で射精したりしませんよね……」

 

扱く速度が早くなる、かと思えばまたゆっくりと。

竿、カリ、亀頭と満遍なく与えられた快楽は、男の肉棒を普段よりも強固に、凶悪に肥大化させていく。

それに、男に少しでも射精感が表れるとすぐに焦らすような動きに変わり、溜められた欲望は全て玉に濃縮されていく。

 

「こ、これは罰ですかっ!?わざと射精させないように……!」

「ん、れりゅっ……もう我慢できませんか?思ったよりも堪え性がありませんね」

 

少女が口と手を男から離す。

どくんどくんと脈打つ肉棒。男にとって、はるか昔に一晩中色街で遊び尽くした時のような全盛期の高揚感。

 

「これは……期待できそうですね」

「はぁッ……はぁッ……!!」

 

そっと、柔らかいものが当てられる。

それは瑞々しい少女の肌であり、まるでその大きさを計るかのように、お腹を擦り付けている。

 

「全部入れたら……ここまで」

 

少女の指先が鈴口をなぞる。添えられた肉棒は少女の臍までも覆い隠している。

 

「……安心してください。大きいモノは慣れています。ちゃんと……根本まで気持ちよくしてあげますから……」

 

少女が男の手を引く。

全く力が籠っていなかったにも関わらず、男は一切抵抗出来ずにされるがまま引かれていく。

気がつくと、目の前には少女の美貌。そしてその両側に自らの両手があった。まるで、押し倒したかのような形。

ゆっくりと顔を巡らせる。軽くはだけた忍装束の内には艶めいた肌が見える。少しでも動けば緩やかに膨らんだ双丘の先端を望むことも叶うだろう。

亀頭の先に柔らかいものが触れた。少女の手が自らの股座へと導いていた。腰を少し動かせばとんでもない快楽を得られることは間違いない。

もう一度少女の顔を見る。表情は出会った時から変わらず、冷たい無表情。ただ、その瞳はじっと男の目だけを見つめていた。

 

「ぐ……、こ、この……ッ!」

「んっ……」

 

ぐいっと腰を押し込む。容易く少女の秘唇を割り、中へ中へと踏み込んでいく。しかし、それは同時に男の弱点も無防備に差し出すことを意味している。

 

(な、なんだこれは!?竿全体にねっとりと絡んで来よる……ッ!)

 

平均以上の大きさ。それに加えて普段以上になっているにも関わらず、あっさりと根本まで飲み込まれた。しかし、その膣内は緩いどころか寧ろ狭い。男の肉棒を掴んで離さない。

 

「んく……、ふふっ、大きいのは、分かり…やすくて、いいですね……っ」

 

少女が自らの腹を指先で叩く。細い身体なのも相まってか、男の形をくっきりと浮かび上がらせていた。

 

「……………動かないんですか?動かないなら、もう終わりに___」

「ッ!!」

 

少女の瞳が冷たくなり、細められる。男は焦ったように腰を振り始めた。

 

「ぐ、おッ……こ、腰が……抜ける……!」

「んん……っ、ほらっ、さっきの子にしていたように激しくしていいんですよ」

 

なんとも無茶な相談だった。

男が抱いてきた誰よりも膣内の具合が良い、良すぎる。腰を引くにも押すにも、蜜が絡んでポンプのように絞る動きをしてくる。

なにより、カリ首が膣壁に引っ掛かり無数の刺激が与えられるのだ。

だが、それは《黒》も同じはずだが、その表情に変化はない。多少吐息が漏れているが、それだけだ。

肉がぶつかり合う激しい音はせず、粘液同士が絡み合う淫猥な音のみが部屋に響く。

 

「お、おほッ♡と、とんでもない名器……ッ!」

 

ようやく、男がゆっくりと腰を動かし始める。

ずりずりと引き抜かれる肉棒は愛液で湿っており、締めつけの割に動かしやすい。

ならばと勢い任せに男が腰を振り始める。

 

「ふ、ふんッ!ふんッ……お、おぉ〜♡」

「……ッ」

 

段々とピストンの速度が上がっていき、ようやく性行為と呼べる形へと変わる。

男も気分が乗ってきたのか、少女の両脚を掴んで広げ、パンパンと部屋中に音を響かせている。

 

「はぁッ、はぁッ、こ、これほどのおめこ……経験した事のないッ!」

「そ、れはっ、よかった、ですね……」

 

悦ぶ男とは対称的に《黒》は退屈に感じ始めていた。

潜入前の調査で森人族を囲っていた事は当然、過去幾人もの女性を手篭めにしてきたとの情報も得た。

ピストンの勢いで声は多少漏れるものの、彼女にとっては何時間経とうが絶頂しようもない行為だった。

 

「ぐっ、ぬぅ……!く、《黒》様ッ!出しますぞっ!」

「……はぁ」

 

勢いよく腰を押し付けられ、子宮に直接大量の精液が注がれる。

ピチピチと体内で精子が荒れ狂うが、昂ってもない身体では何も感じることはない。

 

「おっ♡ほォ……ぉ♡」

 

男は満足気に腰をぐりぐり押し付けながら射精を愉しんでいる。

 

(ああ、彼は自分が気持ちいい事にしか興味ないのですね)

 

少女は理解した。

男は自分が気持ちよく射精出来れば満足する男だと。

相手が感じていようが感じていまいが関係ないのだと。

 

「……交代しましょう」

「ふ、ぅ……え、何か言いましたかな?」

「ですから、交代です」

 

クロの脚が男の腰に絡みつき、投げ飛ばすように姿勢が入れ替わる。男は寝台に横たわり、彼の腰の上に少女が座る。

 

「な、え、は……?」

 

あまりの一瞬の出来事に男が混乱する。が、直ぐに与えられた快感によって意識が塗り替えられる。

 

「せっかく良い"モノ"があるのですから、しっかりと味わわせて頂きます」

 

《黒》は男がしたように相手の脚を持ち上げ、勢いよく腰を振り落とす。激しく、乱暴に、それでいて自らの事しか考えずに腰を振るう。

 

「がっ、あ゙ッ!?《黒》様ッ、こ、ほぉ゙〜〜〜〜♡」

「あなたと同じようにッ、勝手に……好き放題しますっ……」

「やめ゛ぇッ……」

 

自らのGスポットを抉るように角度を変え、亀頭がそこを貫くようにと勢いをつけて腰を落とす。

そして直ぐさま引き抜き、また同じように腰を落とす。

 

「ッ、は、ぁッ……やっぱり、こうで、なくては……♡」

 

自ら一番弱い部分を責め、太いカリ首は腟壁をゴリゴリと削っていく。その度に腰が震え、艶めいた声が漏れる。さながら、自慰行為のようだ。

だが、扱っているのは実際の男根。当然のように刺激は相手にも帰っていく。

 

「ア"ァア"ァァア"アアァアア!?」

 

与えられる快楽は彼女基準のもの。当然耐えられるはずもなく、何度も何度も射精する。が、お構い無しに少女の抽挿は止まらない。

何度射精しようが、与えられる快楽によって萎えることも許されない。

 

「ふッ、んん……♡はぁッ、はぁッ♡あ、もう……すぐッ…」

 

狙いを済ませるかのように亀頭をGスポットにグリグリと押し付ける。

そして今以上の勢いでのピストンを開始した。

 

「あ゙ッ…はッ、はぁッ♡んぐ、ぉ……ッ♡」

 

激しい水音が室内に響き、弾けた水分が辺りに飛び散る。

少女は小さく絶頂し、動きが一瞬止まるが、瞬きのうちに抽挿を再開する。

小さな絶頂などは求めていない。彼女が欲しているのは脳まで焼けてしまいそうなほどの快楽である。

貪るように既に反応すら無くなった男の肉棒を喰らい、自らを高めていく。

 

「あ゙……ッ、き、た……っ♡」

 

そして、遂にその時が訪れる。

 

「んぐッ、お゙ッ、お゙ぉ〜〜〜〜ッッッ♡♡♡」

 

上体を思いっきり反らして絶頂する。

ぷしゃあ、と激しく潮を吹き上げ、辺りを汚していく。

そして、その絶頂を愉しみながらも肉棒を押し付ける腰は止まらず、自らに追い討ちのように快楽を与えていく。

 

「くひゅッ♡ふ、あ、あ……♡」

 

長い絶頂を堪能し、満足そうに腰を持ち上げる。

強い絶頂で全身を震わせていたのにも関わらず、《黒》の身体は崩れ落ちる気配がない。

反対に、やっと解放された肉棒は急激に力を失っていった。

 

「ん……ふぅ、多少物足りませんが……」

 

たった数秒。それだけで快楽を貪る獣のような姿は鳴りを潜め、いつものような無表情に戻る。

そして目線の先、自分を満たすことの出来なかった情けのない男の方を見下ろす。

 

「……気絶か、もしくは本当に枯れ死んでしまいましたかね」

 

懐から縄を取り出し、男の身体を縛り上げる。

そして、小さな身体で自らの数倍もある男をひょいと持ち上げた。

そのまま負荷でも無いかのように当然のように階段を登っていく。

地上。多少の喧騒は残っているものの、侵入者発見の報から時間が経っているためか、屋敷は落ち着きを取り戻し始めていた。

人払いされているのか、惨殺死体が残るこの部屋にはまだ誰も足を踏み入れてはいないようだ。

 

「……三流、ですね」

 

この屋敷の全ては三流だった。

警備の質も、近衛の武術も、屋敷の主でさえ。

誰にも見つかることなく、正門にたどり着いた。そこに男を吊るし、その首を掻っ切る。

正門に吊るされた肥えた男の死体。深夜とはいえ、時間も経たず誰かに気づかれるだろう。

地下室の存在を知っているものはもういない。

死体の調査の名目で来た検非違使が地下の森人族を回収してくれる。

 

「……任務達成」

 

その場から黒き少女の姿が消える。

まるで最初から誰もいなかったかのように。




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