閨のくのいち 作:乱破
この国の中央に聳え立つ城、《
その名は体を表しているのではなく、中身を表している。
天守にほど近い、御殿と呼ばれる部屋の中。五人の人間がその場に座っていた。
「これで"お隣さん"との諍いも解決か?」
顔すらも覆う、全身に真白の布を纏った者が声をあげる。
見た目は当然、その声からも性別は判別できない。
そして、その白き者はこの御殿の上座、城主を位置する場に座っている。
「はい。彼奴が捕らえていた森人族は既に送り返しております。和解金も合わせて、手打ちにして下さると」
「うむ、流石仕事が早いな」
青を基調とした服を身に纏う男が返答する。それを聞いた《白》が満足そうに頷いた。
「さて、魔災についてはどうかな」
「コウと協力して解決済みだ。死者どころか負傷者もおらん」
「ちょっとぉ〜、誰のおかげだと思ってんの!アンタら
次の問いには赤い鎧を纏った大男、黄巾をマントのように翻す少女が答える。
「かはは、死傷者無しか。重畳重畳!」
《白》は愉快そうに声を上げて笑う。が、次の瞬間には笑みの気配など失せ、冷静な声色へと戻る。
「クロはいつも通りであろう?」
「……はい」
「ふふふ、命令すれば動くが命令せねば一切動かん。今回の件も我等が事を知る前に全て把握しておったろうに」
《黒》の少女に視線が集まる。
「報告しない暗部など存在価値があるのでしょうか……」
「暗部と言っても此奴は一人だ。しかも聞けば必ず答えが返ってくる。たった一人に情報収集能力が劣っているのは誰だろうな?」
「セキ……喧嘩なら買いますよ?」
「あ、ワタシも参戦するー!セキには一回ワタシらのありがたみをわからせないとダメだからね」
「ふん。貴様ら二人程度ではオレには勝てん」
「ぐぬぅ……!じゃあクロちゃんもこっち側!」
御殿が一気に騒がしくなる。
《白》《青》《赤》《黄》……そして《黒》。
彼らは国を治める為に存在する《
《白》。城主である彼、あるいは彼女は世間一般での王である。顔を含む全身を常に真白の布で覆い隠し、民や部下、他の《五色》にすらその正体を明かしていない。
代替わりしているのか、あるいは不老不死なのか。
一切が不明ではあるが、それでもこの国の顔として治世を行っている。
《青》。彼はこの国の文官達の主であり、《白》の秘書のような役割でもある。《白》が命じた政を実行し、《白》の為に民の声や他国の時勢を読む。この国のもう一つの頭であり、手足だ。服の着こなし、表情からも堅物で気の利かなそうな男だと簡単に想像できる。
《赤》。軍を纏める長であり、この国で最も武に優れた者。その巨体は正に六尺六寸の天を突く大男と呼ばれるに相応しい体躯であり、その場に存在するだけでも周囲を圧倒する。
《黄》。彼女はこの世に存在する
そして、《黒》。この国のたった一人の暗部であり、たった一人の忍。暗部であるにも関わらず、彼女の名は国内外に広まっている。彼女の存在を知っていようが、隠し通せるものは無い。
名前を捨てた彼らを民たちはその立場を表す色で呼び、彼ら自身も互いを色で呼び合っている。
「さて、会議は終了だな。お疲れ様」
「クロ」
そこに声がかかった。
二人の身長差は凄まじく、近づかれると彼の顔を見るにはほとんど真上を向く必要がある。
「"いつもの"だ」
「……はい」
「あーっ!またクロちゃんで性処理しようとしてる!」
目聡く様子を見ていた
彼女の言う通り、"いつもの"とは性処理、つまりは二人の性行為のことである。
軍に所属しているセキは任務後、つまり戦闘後の昂った身体を普段から持て余していた。彼は軍長を任されるほどに優秀で屈強な戦士ではあるが、その代償か戦闘によって得る快楽物質が常人より遥かに多い。自己鍛錬や部下の育成で昇華させていたが、時々に勢い余って備品を破壊したり、部下の命を危うく奪ってしまいそうになる案件などがあった。
そこに声をかけたのがクロだった。彼女自身前々から目をつけていたのもあり、ついでに身体の昂りを抑えられると誘ったのだ。その時は見た目も幼く見え体格差も相まってセキは断ることにした。
しかし、とある日に近場に巣を作った竜の討伐任務を命じられた。その戦闘後の熱を抑えきれそうもなく、あわや暴走寸前といったところをクロが処理して抑え込んだのだ。
「クロちゃん平然と仕事に戻ってたよね~。セキっては見た目に反してちんちんよわよわなの?」
「……………」
実際、その時のクロは暴走状態のセキに気絶するほど抱きつぶされたのだが、情事を見ていた訳でもないコウは当然知らない。
「クロちゃんがえっち大好きなのは知ってるけど、セキはロリコンで有名になってるよ?あ、ワタシは狙わないでね?」
なるほど、クロ自信一般女性と比べると体格に劣る。幼女趣味だと思われるのも当然である。
クロ以上の幼女体型をわざとらしくくねらせる彼女を無表情の二人が冷たい目で見つめる。
セキは大きくため息を吐き、クロの肩に手を置いた。
「相手してられん。苦労を掛けるが、行くぞ」
「いえ、私も楽しんでますので」
「……………えっ、無視?」
愕然とするコウをよそに二人は閨へと向かった。
この城の天守を除いて最上階に位置するこの階層は《五色》全員の住居も兼ねている。ハクの部屋を中央に、それぞれ四方を他の《五色》の部屋で固めている。
二人が向かう先はセキの部屋。そしてその寝室、大男に相応しい巨大な布団が部屋に敷かれている。
「……………」
セキに促され先に部屋に入るとクロは無言のまま服を脱ぐ。常に忍び装束である彼女は腰布を解いただけで裸体を晒せるようにしている。
セキもこちらも同じく常に着ている重厚な鎧を脱ぎ、その下に隠された厚みのある筋肉が空気に晒す。身体中には傷痕があり、まさしく歴戦の戦士といった肉体だ。
「……相変わらず、素敵な身体ですね」
「む……そうか」
クロが近づき、肉体に寄りそう。そのまま下腹部に手を伸ばし、その怒張を下着の上から撫でる。既に臨戦態勢を取っており、布越しでも伝わる熱は高い。
「……本日はどうしますか?」
「今日はそれなりの手応えだった。最初はお前に任せる」
「……はい」
返答に身体を火照らせてセキの前に這いつくばる。
彼女らの間にはいくつかのキーワードが存在している。『最初はお前に任せる』は、手コキやフェラなどで満足するまで奉仕しろ、その後はお前の身体を使う。という意味だ。
『好きにする』は言葉通りにクロを使って勝手に満たされる。『全部お前に任せる』は反対にクロが主体で奉仕しろ、という意味。
それぞれその日の戦闘の度合い、昂りによって変わる。本当に危険な状態の時は出会った瞬間に抱かれたりもする。
先日の一件からいまいち満たされていたなかったクロは好き放題に使われたかったが、贅沢は言わずに大人しく従った。それに、後からめちゃくちゃにされるのを想像しながら奉仕するのは悪くはない。
「では、失礼します」
下着をずらす。勢いよく飛び出した肉棒はクロの顔を覆い隠す。クロが今まで相手してきた中で最大級。大きいものに慣れているのも彼が原因と言っても差し支えない。
(……やっぱり、凄い。それに……この、オスの香り……♡)
肉棒を顔に乗せながらめいいっぱいに息を吸う。強烈な男の匂いが全身に巡り、腹の奥が疼くのを感じた。
いつもしているように亀頭の先に何度か口付けを落とし、右手に竿を、左手に玉袋を握って軽い快感から与えていく。
「すぅー……ふぁっ♡ん、すんすん……♡」
ゆっくり手を動かしながら、彼の匂いを何度も何度も体内に取り込んでいく。汗と、血と、欲望の匂い。
この行為はいつも身体を清める前に行われている。と言うより、クロがそうするように頼んだのだ。男がその肉体をもって争った後、即ち一番男が男である瞬間。この匂いをわざわざ落とすなんて考えられなかった。
「はぁ…はぁ……んんっ…♡ふーっふーッ……」
己の興奮に合わせて扱く手も速度を上げていく。そのうち、女を悦ばせる為に存在する性器が刺激を受けて更に角度を上げていった。鈴口からは透明な液体が漏れ、手の動きに合わせてくちゅくちゅといやらしい水音を鳴らしている。
「っ…ふ、では……咥えさせていただきまふ……♡」
言い終わる前にぷっくりと膨れ上がった亀頭を口に含む。
「はぁむ、あむ…ちゅうーッ……ぢゅぱっぢゅばっ♡じゅるるるるッ♡」
何度か啄むように口を動かし、亀頭をぱっくりと咥え込むと勢いよく先走り汁を吸い上げる。腰が小さくびくりと跳ね半歩後ずさるが、逃がすまいと両腕を腰に回して動きを封じる。
「んぐ……ご、ごぶッ♡ぐむ、んろろッ、ぐもっぐもっ♡」
今度は根元まで咥え込み、喉奥に異物がぶつかる感覚を味わいながら舌で竿全身を舐め磨く。
当然口呼吸が出来ず、鼻からオスの香りいっぱいの空気を吸い込む。慣れ親しんだ彼の香りは何度嗅いでも、否、嗅ぐ度にクロの興奮を強くしていく。
ぽたぽたと、愛液が地面に染みを作っていくのを自覚しながら奉仕を続ける。
「んんーーーっ……れりょ、えれえれ♡」
再び竿付近だけ口に含み、口を大きく開けながら見せつけるように舌でカリ部分を舐めとっていく。抑えを失って竿が跳ね回るが、まるで別の生き物かのように動く舌がついて離れない。
「んん……ちゅっ」
ようやく口を離し、震える亀頭に口付けをする。
全身をクロの涎で濡らした竿を軽く扱きながら、問いかける。
「……セキ。このまま射精しますか?……それとも、私の
見上げるセキの表情は最初から変わらず無表情だ。だがその目が、歴戦の戦士の瞳が目の前の
「……いい。尻を向けろ」
「……ッ♡は、はい……」
セキの身体から発されるオーラと欲望に身を震わせ、従順にその場に這いつくばり、尻を持ち上げる。
ふりふりと淫乱に揺れているのは自覚してか、無自覚か。
「……っひんッ♡」
セキの大きな両手が小さく豊かな尻を鷲掴みにし、太い親指が秘唇をこじ開ける。糸を引きながら開かれた蜜壺はこれからの行為への期待でたっぷりと粘液で満ちている。
ぐぢぃッ
「………ッ」
ぱんぱんに膨らんだ亀頭が入口に添えられる。
「はーッ…♡はーッ…♡」
呼吸を荒らげながらその時をじっと待つ。
ずろろろろっ! バヂィッ!!
「んぎィ、イッ!?♡かひュ……ッ♡あ、は………」
盛大に肉がぶつかる音が部屋を揺らす。
一息で突き込まれた凶悪な肉棒は容易くクロの最奥を押し上げた。腟内もそれに応えるように、その全身を呑み込めるようにと子宮が持ち上がり、丸呑みにした。
「ぐおっ!?♡ひゅっ、んあッ♡ん、ぎぃいいいいッッ♡」
挿入の衝撃が収まらない中、強烈なピストンが開始される。クロの細い腰をがっちりと掴み、快楽にのたうち回ることを許さずに何度も何度も子宮に向かって突き立てる。
無意識の反射で敷布を強く握りしめ、身体を弓なりに反らしあげながら必死に快楽に耐える。
「はへッ、は、……あッ♡んおおッ♡ん、むぐうッ!?♡」
その快楽の逃げ先を潰される。
片手がクロの頭を押さえ付け、斜め上から叩きつけるようなピストンに動きが変わる。衝撃の向かう先は押さえ付けられた脳天であり、全身余すところなく快楽を流し込まれていく。
「がひゅッ♡むご、お、おっ♡んほ、おおッ♡」
激しい抽挿で自らも莫大な快楽を味わいながら、女にもそれ以上の快楽を与えて力の差を味わわせ、屈服させる。
クロが求める性行為とは、これだ。ただ気持ちよくなるだけなら道具だけでいい。身も心も相手に塗り潰され、何度も何度も絶頂を繰り返し、気絶するまで犯されたい。
「ぁ、ああッ♡ごめんなひゃッ、イきますッッッ♡イっ〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡」
全身が強ばり、足先までピンと伸ばしながら絶頂を味わう。チカチカと目の前が点滅する中、肉を打つ音は変わらず続く。
「お、おぉぉおおッ!?♡こ、れェッ、これすきぃっ♡」
絶頂という快楽の頂点を味わいながら、更に積み重ねられる快楽。先日クロが肥えた男にした事と何ら変わりない。だが、男には射精という終わりがあるものの、女には絶頂に終わりが存在しない。絶頂した傍から新たに絶頂をし、またまた絶頂の最中に更に深い絶頂を加えられる。
「ひュッ、ん、ぎゅうッ♡んへっ、ぃ〜〜〜〜♡」
繰り返す絶頂に身体が悲鳴を上げ、潮を吹き出す。
子宮が抉られる度にぷしゅっ、ぷしゅっと音を上げて噴出されていき、敷布とセキの足と、自らの身体すらも濡らしていく。
「……っ、ふぅ、そろそろッ……!」
セキの頭を押さえ付けていた手が再び腰に回される。
「んにゃ、ぁあッ♡あぁあ゙ぁぁ゙あ゙あっっっっ♡」
自らが一番気持ちいいように。最高の射精を味わえるように腰を振り、同時に掴んでいるクロの腰も振らせる。
ラストスパート。抽挿の速度は最高潮となり、もはや響かせる音は絶え間すらない。
歯を食いしばってギリギリ限界まで耐える。ここまでくれば性交相手としてクロはもはやお役御免。男の自尊心を上げるパートナーではなく、精液を吐き出すためのただの肉穴として扱われる。
「ほお゙ッ♡おぉお゙ッ♡ふぉおお゙お゙ッッッ♡」
「……ッ、お、らァッ!」
「……ぉ…………♡♡♡」
破裂音にも近い、一際大きい衝突音。
腰を突き出す勢いのまま、隆々な肉体でクロの身体を圧し潰し、小さな子宮へと洪水のような白濁液を流し込んでいく。
「ぃ………ぁ……♡」
グリグリと子宮をこじ開けるようにしながら、何度か腰を引いて再びクロの身体に打ち付けていく。竿の奥に残った精液すらもピストンで強引に捻り出し、余すことなくクロの腟内を埋め尽くす。
全てを出し切った後、勢いのまま肉棒を引き抜くと、栓を失った精液たちが射精のような勢いで噴き出してくる。
「んぎゅっ……♡ふぉ……ぉ、ぁ……♡」
容赦のない連続絶頂。体内を埋め尽くす灼熱の精液。追い討ちとして繰り返された数回のピストン。それら全てを存分に味わったクロは、セキに押し倒された格好のまま全身をがくがくと余韻に震わせている。
だが、男の目は未だ女を得物として捉えている。
「クロ、次だ」
「……ッは、い」
満身創痍に見えた彼女だが、セキの言葉を聞いてむくりと起き上がる。手足を痙攣させながらも、その動きは行為前と変わらず滑らかだ。
「セキ……、次は、持ち上げて使ってくれませんか……」
「どうした、珍しく。もうへばったのか?」
「いえ、そういう気分なので……」
背中を晒し、両手をばんざいと挙げる。セキが軽くしゃがむと、その両手を太い首に巻き付けた。そのまま両膝の裏に手を入れられ、小さな身体は持ち上がっていく。
羽交い締め……フルネルソンの体勢だ。
「あ……♡ん、身一つ……動かせません……」
力に劣るクロはこの姿勢になるとされるがままになる。セキが鍛えているからではなく、小さく細い女の身体では男相手に手も足も出なくなるのだ。
暗部として……忍として強者である自分が、抵抗を許されない体勢で犯される。擬似的な敗北プレイと言っても差し支えないこれは、クロのお気に入りであった。まあ、もっと言うなら衆人環視の中でこのような至る所が丸出しで犯されたいという気持ちもある。
「っ、ほら、はやく……♡」
「……これではどちらが付き合ってやってるか分からんな」
「単純な、互恵関係です」
反り立った肉棒が再び腟内に侵入して行く。体勢も相まって強烈な圧迫感が小さな身体を襲う。
「ふっ……ぐっ、ぅ……ぎぃ……♡」
後ろから挿入されていた時とは違い、子宮口と共に腹側の膣壁が押し退けられていく。
高いカリ首がゴリゴリと膣壁を削り、伝わる快楽は休まる隙間もない。
「あっ___」
一瞬の浮遊感、そしてすぐさまどちゅり、という音が脳内に響く。
「ぉぎゅッッ♡♡♡」
身体を振り上げられ、その反動と重力を使った一撃。そのたった一撃でクロの意識は真っ白に塗りつぶされた。
「ぎゅいッ♡ひゅッ、んお゙ッ♡ふおおっ♡」
続けて振り子のように身体を揺らされ、再び身体が元の位置に戻ろうとしたタイミングに振りかぶった腰で押し出される。
子供の遊ぶ遊具のような動きでありながら、実際に行っている行為は鬼畜と呼ぶに相応しい。
「これぇっ♡ほ、んと……やばあっ♡」
ピストンの衝撃で腟内から肉棒が自動的に引き抜かれていく。が、カリが入口で引っかかる上、全身を剛腕で固められていてそれ以上身体は持ち上がらない。
重力の影響によって再び根元まで突き刺さり、同時に打ち上げられる。
「ほ、へっ、ぁ゙っ♡ぐ、ぎ、ぃい゙ぃッッ♡♡♡」
快楽から逃げようと身を捩ろうが、全身を固められているため無駄な抵抗に終わる。リズミカルに一秒に一度の突き上げを味わう以外の選択肢など与えられない。
「お゙ぉぅっ♡ふぉっ♡おお゙、おぉ゙おおおぉ゙お゙ッッッ♡♡」
堪らず、全身を強ばらせて絶頂する。当然ピストンは止まらないし、止められたくない。
「ふひぃっ♡ひぃ゙ッ〜〜〜〜〜ァ♡♡♡」
また、透明な液体を吹き出しながら絶頂する。狂ったような声を上げ、顔をぶんぶんと振り回す。
普段のクロを知るものが見れば驚くだろう。無表情で無感情、物静かな彼女が目を見開き、顔を引き攣らせ、獣のような喘ぎ声で鳴いているのだ。
「ぉ゙あッッ……♡」
数度の絶頂を繰り返し、身体が大きくびくりと跳ねたかと思うと、クロの動きが止まり、喘ぎ声も止んだ。暴れていた身体は動きを止め、クロの瞳の焦点も合い始める。
「……ひゅッ、ヒューッ……」
ピストンは止まらない。小さな身体が持ち上がる度にビクンビクンと大きく痙攣を繰り返す。
「ぁ……さ、さいこぉ……です……っ♡」
喘ぐことしか出来なかったクロは、絶頂を繰り返しながらも喋る程の余裕を取り返していた。
口の端から涎を垂らしつつも、その形は笑みのものへと変わっていく。
「セキ、に……お返し、しますっ……♡」
「ぬ、ぐっ……!?」
ぎゅうっ、と突然に腟が締まる。
滑らかに動かせていた腰の動きが止まり、ぎちぎちと膣壁が肉棒を締め上げていく。腰を引こうにも、絡みついた膣壁がぞりぞりと刺激を加えてくる。
「お、まえ……ッ」
「私だけ、気持ちいいのは……ッ、申し訳ないですから……」
膣の環境を操り、ポンプのように収縮と弛緩を繰り返すことで精液を無理矢理に絞り出そうとしてくる。がくがくと足が震え始め、筋骨隆々な男が膝を付きそうになるほどに力を奪われていく。
「ふふっ……♡腰、止まってますよ……」
抱え上げられたまま器用に尻だけを揺らし、ぐりぐりと動きを加えていく。
腕の力すらも抜けていき、拘束が弱まる。少しずつ自由を得ていく身体は、押し付ける腰の動きを更に激しい物へと変えていく。
「舐め、るなっ……」
「ふおっッ!?♡」
突然、セキの両腕が力を取り戻す。さらに握りこぶしとしていた両手がクロの頭を掴んだ。同時に腰の動きも再開し、下からの突き上げと共に上から肉棒に突き刺すように押し込んでいく。
「かひっ、ぁへッ♡ぉ、がふっ……ぉ゙ ♡しぎゅう……えぐれるっ……♡」
体内で子宮が圧殺されている。
上下からの圧迫によって亀頭が子宮口にすらも侵入しようと押し広げ、鈴口はもはや直接子宮内に子種を注ごうと狙いを定めている。
そんな限界を越えた快楽を受けながらも、ピストンの動きに合わせて腟内の圧力が変化させていく。
「ぉ、ヒュッ……ぉ゙ッ♡」
凶悪なピストンは息つく暇もない。やっとの思いで吸った空気すらも強制的に吐き出させられる。
白目を剝いて絶頂を繰り返すクロに対して、セキも自らの限界が近いことを察している。
ただでさえ名器と呼ぶに相応しいクロの腟内が、セキの動きを操るかのように精液を絞り出さんとしてくるのだ。そんな状態で滅茶苦茶に抽挿を繰り返しているものだから、当然のように精液が登ってくる。
「ッ、射精すぞ……しっかり受け止めろッ!」
「っ、ぁ゙……いッ……♡」
クロの身体を衝撃を逃がせないようにしっかりと抱え直す。精液と愛液が混ざった液体がピストンの衝撃で部屋中に飛び散りながら汚していく。
乱暴に強烈に腰の速度を上げていき、一際大きく腰を振りかぶった。
「____ぁ゙あぁあぁ゙あぁ゙ぁ゙ぁあぁぁ゙ッッッ!?♡♡♡」
射精と同時、今までの中で一番激しく潮を吹き出す。
鈴口は子宮内に半ば埋まっており、一滴残らず直接注がれていく。飛び出した精子の一粒一粒が逃げ回る卵を捕らえて犯してまわる。子宮内部は真っ白に染め上げられ、膨らんだ亀頭が出口に蓋をする。
「か、ぁ……♡ひ……♡ぉ、お゙ぉ゙……♡」
数十秒、長い絶頂が終わるまでその体内から肉棒が引き抜かれることは無かった。
平衡感覚を失い、視界を明暗点と繰り返させながらゆっくりと身体から力が失われていく。
長い絶頂の末、ゆっくりと肉棒が引き抜かれると、ぼたぼたと股座から精液が溢れ落ちていく。
「はぁーっ……はぁーっ……♡」
セキが気を使うようにゆっくりと身体を床に降ろしてやると、その顔に未だ硬さを失わない肉棒を押し付ける。
「れろ……ぢゅるるるっ、じゅぽっじゅぽっ……えれえれえれ……じゅううううっ」
クロは差し出された肉棒を愛おしそうに見つめながら、至る所に付着した精液を吸い上げ、舐め取り、綺麗にしていく。
「………んん………ちゅっ♡」
掃除を終え、自らを可愛がってくれた肉棒に口付けをする。そのまま、力なく淫液に塗れた布団に倒れ伏した。
セキは軽く羽織だけを纏い、身体を清めるために部屋を出ていく。その際、通りがかった侍女に部屋の掃除を命じた。
二分後、複数名の侍女が部屋に入ると、そこには既に誰もいなかった。
《五彩城》。その一階に大浴場が存在する。
セキが風呂の前までたどり着くと、そこには先客がいた。
「……セキ。先ほどはありがとうございました」
彼の同僚、黒き少女。クロだ。
「こちらも毎回助かっている。お前も風呂か?」
「はい。激しくするものですから……少し汗をかきました」
先程まで精液や愛液に塗れていた彼女だが、今はその形跡すらない。だが、セキと同じく浴場へと入っていく。
「……どうでしょう。中で二回戦でも」
「この後は部下の訓練だ。遠慮しておこう」
「……残念です」
《黒》と《赤》。無口は二人はそれ以降言葉を交わすこともなく、一緒に風呂を楽しんだ。
《五色》はそれぞれどう読んでもいいです。
《赤》はアカでもセキでも、《黒》もクロでもコクでもいいです。人によって呼び方は変わります。
誤字脱字ありましたらよろしくお願いします。