※この作品はR-18です。

超昂大戦SS 絶望超昂〜こぼれた愛と奇蹟の残滓   作:環 藍河

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第1話 沈黙の超昂戦士! 語られぬ栄誉に勇気の花束を

「本当にいいのか? アカリ、ユリカ…」

こくり。

「はい…あの人たちがいなければ、今の私はいません。

 エスカ・ルビーとしてここまで戦えたのは、皆さんのおかげですから。」

 

長きにわたる死闘の末、ダイビートは堕天同盟ティルスに打ち勝った。

ダイビート創立5年半の節目にして、幾世紀にも渡る聖魔戦争に終結をもたらした、大きな歴史の転換点。

その戦勝ムードも落ち着きを見せ、来たる6周年も間近の、ある夕方。

 

「それなのに、このまま…皆さんが誰の記憶にも残らないなんて…私…!」

「魔王さん。」

アカリに続き、意を決したユリカが直訴する。

「お願いです、行かせてください。私にとって、この訪問は…」

一瞬、ユリカの表情が沈む。

だが、彼女こそは勇気のレガリアを冠する超昂神騎。

「自分の弱さを越えて、次に向かうために…

 聖魔戦争終結の礎になるためだけに生きてきた私が、その先に踏み出すために、必要なんです。」

その強靱な意志で、逡巡を踏み越える。

 

……

…

 

ダイビートには、多種多様なスタッフとクルーが所属する。

 

もちろん、市民の注目は戦闘スタッフ…戦士、閃忍、神騎と魔女たちに俄然集まる。

だが、さやかを筆頭とする技術スタッフ、激闘に傷つく戦士を治療するメディカルスタッフ、指令室で情報戦を支える通信スタッフ、糧食を支え戦士を心身共に癒やす食堂スタッフ。物資や戦士の輸送を支えるロジスティクススタッフ、etc, etc…

市民がいちばん熱視線を送り、その歓喜に応えるのは超昂戦士たち。

一方、いわば裏方のスタッフにスポットライトが当たることは、まず無い。

 

だからこそ、超昂戦士たちは…

旗揚げ6周年と勤労感謝の日が近づくこの日。

「いつも美味しいごはん、ありがとう! 今夜はあたしの特製バーベキュー、いっぱい食べてよねっ!」

「バイクの整備、いつもありがとうな! おっちゃん達のおかげで、アタイはいつも全力出せるんだ!」

「私の処方を、いつも迅速に実践してくださり…感謝、感謝です。」

「必ず発売日0時に届くブルーレイ、今夜も絶対帰って観るんだあっ! …って気持ちで出動してるの!

…と・こ・ろ・でぇ、明日発売のロイダーGets4巻、もう届いてるんでしょ?

 今日ぐらいは、フライング鑑賞しても…ダメ?…ちっ。」

縁の下の力持ちたちに、超昂戦士たちはこぞって日頃の感謝を歓喜と花束で示した。

 

今でこそダイビートは戦闘スタッフ、その他クルーを加えると優に数千人を抱える大陣営。侵略者や幻魔の襲撃などものともしない、強靱な集団だ。

だが、超昂戦士が未熟で頼りなく、市民からは常に猜疑の目が向けられ、ダイビートがいつ壊滅に追いやられてもおかしくない、綱渡りだった時代を…戦士達は決して忘れない。

 

超昂戦士だけでも300人超えの布陣。

それは、一つでも選択を誤れば砂のように崩れ落ちたであろう、奇跡に奇跡を重ねた塊。

その花咲く日を信じて、厨房で、ガレージで、ラボで労務に邁進し続けた人々に。

黎明期からダイビートを支え続ける、日陰の花々に。

 

 私たちは人類を、神騎を、悪魔をも磔刑から掬い上げた。

 護り抜くことができたのは…皆さんのおかげだ…!

 

超昂戦士たちは、心からの謝意を捧げていた。

 

 

だが、その一方。

スタッフもクルーも、数多の超昂戦士たちさえも、全く知らない。

言葉を交わすどころか、誰も見た覚えが無い。

そんなチームがある。実在する。

 

おかしな話だが、無理もない。

その存在はトキサダとユーノにより、徹底して秘匿されているのだから。

 

ときに超昂戦士は、彼女らに窮地を救われる。

中には、再起不能の危機に追い込まれながら、彼女たちのおかげで蘇った超昂戦士も、少なくない。

いや…むしろ過半の、ほとんどの超昂戦士たちが、その手で命脈を繋ぐことができ、今日も戦場に立っている。

 

だが…その存在は決して表に出ることは無い。

彼女らと接触した者でさえ、その勇姿も、その声も心も、一切の痕跡を刻むことを許されないのだから。

 

身に、心に。

焼き刻まれたおぞましき烙印を、自らの決意により敢えて残すことを選んだ、気高くたくましき二人の戦士を除いては。

 

……

…

 

「ここ…ですね。」「うん。」

ビートポータルで飛翔したアカリとユリカは、異次元の狭間にそびえる、こぢんまりとした詰め所に降り立った。

その粗末な要塞は、存在を敵にも味方にも知られぬよう、大道寺博士の組んだプログラムにより虚数混じりの暗号座標を不規則に往来する。

 

その出動時には常に最悪の過酷なミッションが課され。

その遂行には強靱な肉体のみならず、絶望にも砕けないメンタル、戦術と工学と医学の高度なインテリジェンスを求められる。

それでも5年半の任務成功率は100%。日々忙殺されるにも関わらず、プレハブ同然の基地に詰め、コードネームを秘匿され、隠密として暗躍…。

超昂戦士の殆どがその存在すら気にとめない、ダイビートの秘密部隊。

 

「失礼します。」【…?】

「超昂戦士エスカ・ルビー。」「レガリアの神騎ユリエル。」

「ダイビート戦士救出部隊の皆さんに、感謝を伝えに来ました!」

【!?】

 

 どぼっ!「ごふうっ!!」

 がきいんっ!!「うあっ!」

 …しゅっ。

 

風を切る音は、その拳がルビーのお腹を撃ち抜いた後に、ルビーの耳に届く。

剣戟の衝撃波は、ユリエルの防御をかわし左腕を掻き切る。

 

【バカなのか! オレたちがここに居る意味を無くすつもりか!?】

『やはり…貴女がたの記憶は…消すよりありません!』

 

要塞の防人たちは、超昂変身を為し遂げた最強の超昂戦士と神騎に、ガードさえ許さずやすやすと一撃を打ち込む。

 

「す…すみません…でも…!」

「刻みたいんです。私たちの存在を、あなたたちの心に…!」

【!!】

崩れかける膝をこらえ、ルビーが。

刀傷に構わず聖剣ブレイブ・セプターを握り直し、ユリエルが。

かつて未来を救われた恩人に、今持つありったけのオーラをぶつける。

 

2人の真摯な、決意を秘めた眼差しに、名も無き秘密の超昂戦士たちが意識を改める。

 

『…かかって来なさい。』

【最後まで立っていたなら、話を聞いてやる。】

 

その風貌は、エスカレイヤーとエクシールの面影を色濃くあらわす。

だが、我らが知る慈愛の桜色も、凛と立つ群青も、そこには無い。

白き光と黒き影、彩りを自ら封じた二人の異界戦士…

 

エスカレイヤー・シャドウ。

エクシール・シャドウ。

 

一個大隊の陣容を備えるダイビートでも、過半の超昂戦士はこの二人には到底及ばない。

数十人で囲んだとして、たちまち脚がすくんで動けなくなるだろう。

 

「フラックスプロ-ジョン・ビート・エヴォリューション!」

「エクス・アムド! 目覚めて、私の勇気の証! ブレイブ・セプター!」

 

そんな二人の猛々しい威圧に抗い、立ち向かうルビーとユリエル。

だが、このときルビーの脳裏には、拭うべき、振りほどくべき虜囚の記憶がよぎっていた。

 

…

……

 

「あああーーーーーーっっ!!」

 

 どぷっ! どくどくどくどくっ!!

 びくんっ! びくびくびくびくっ!!

 

…かくん。

「お…おぷっ…あおおっ…!」

 

それは、旗揚げ間もない、ダイビート創立期。

 

悪を討つ正義のヒーローが、五体を震わせ、大の字で仰け反って絶頂を放つ。

もう、幾度目だろう。

紅蓮の超昂戦士、エスカ・ルビーは…

蹂躙され、敗者の証をこれでもかと注がれていた。

 

新人超昂戦士は今持てる全力で、アルダーク軍団に立ち向かった。

そして、到底、及ばなかった。

囲まれ、殴られ、蹴り飛ばされ、路上に力なく崩れ落ち…悪の手に落ちた。

 

(…う…っ…!?)

 

意識を取り戻したルビーを囲むのは、超昂戦士の戦闘力をごっそり抜き取るイデアの壁。

あとは、悪夢ともおぼしき、いつもの残酷な現実が待っていた。

 

「ブーーーーッ!!」

(ひっ…!!)

怯むものかと勇気を奮うも、本能で暴力に畏怖する。

百戦錬磨の今なら絶対に負けない、アルダークの先兵・フーマン軍団。

だがこの頃は、幾度もわからされた、ルビーの天敵だった。

 

「ああっ! …は、放せっ…くうっ…!」

 ずぶっ! ぐちゅっ! どぶっ!

(うああ~~っ! ま…また…奥までえっ…!)

フーマンが私刑とばかりに、制裁の怒張を代わる代わる超昂戦士に突き立てる。

 

(うぷっ! お…お腹っ、お尻も…ぉ…!)

前から、後ろから。

両手袋越しに、さらに唇から喉へ。

スーツが破けて露出した双丘に両脚の太もも、膝裏、ブーツの先まで。

(さ…裂け…ちゃううっ…!!)

 

「ブッ!」「ブブッ!」「ブ~ッ…!」

人語でなくともルビーに伝わる、捕食者たちの悪意。

堕とした獲物に擦り込む敗者の証を、一斉に放つ合図だった…!

(ひゃ…ああっ! やめてっ、やめてえっ…!!)

 

街を、人々を護りたい。その一途な思いで選んだ道だったのに。

無垢な勇敢の先に、正義の勝利は無く…!

 

どくっ! どくどくっ!!

どぷっ、どくんっ、どぷどぷどぷっ!!

ぶしゃああああっっっ!!

「ああああーーーーっっ!!」

がくがくがくがく、びくんびくんっっ!!!

 

 びちゃっ。どぷっ。

(う…ぶっ、うえっ…!)

 どくん。びゅううううっ…べちゃっ。

 

これが、勇気の代償。

敗者に浴びせられるシャンパンシャワーは、泥のように白く濁り、腐臭をぶちまけて悪阻を醸す。

(あああっ…ま…またっ…またあっ…!)

燃えるようなツーサイドアップから、エメラルドの瞳、戦士の決意をガードする胸のインナーとジュエル、臍帯部を包むレオタードも、秘所を護り抜くショーツさえも…

フーマンのバイオフルードで汚く塗りたくられ、超昂戦士エスカ・ルビーは床にだらしなく卒倒する。

 

 じゅくっ…

(う…っ…。…ううっ…!!)

 じわっ…ぽとっ。ぽとっ。

 

引きちぎられたショーツの代わりに、迸る湿度と粘りを知覚し…

ルビーは羞恥と屈辱、そして悔恨に瞳を濡らす。

 

初めて身を包んだとき、その凜々しさに胸を高鳴らせた、超昂戦士の戦闘フォーム。

煌めくヴァーミリオンレッドのカラーとスカート。

パールホワイトのフィストグローブ。

パルシオンに力漲る利き足のシューズと、軸足のブーツ。

その誇らしい自らの姿に、いかなる苦難も打ち破り、平和を取り戻すと誓ったのに。

 

(ごめんなさい…長官…ごめんなさい…!!)

真新しい戦闘スーツを全身べとべとに汚され、イデアの壁の天井を仰いで。

薄れ行く意識の中で、ルビーは謝罪を繰り返した。

 

戦う力をもらったのに。みんなの涙を止める力をもらったのに。

(私が…弱いから…

 ADDDを、使いこなせないから…!)

トレーニングも、戦闘訓練も、人一倍じゃ足りなかった。

(もっと…エスカレイヤーさんに…

ハルカさんに、エリスさんに、鍛えてもらわなきゃいけなかったんだ…)

 

 どがっ!! どすっ、ばきっ!

「ブブウッ!?」「ブッ!」「ブウーーッ!!」

 

『救護班へ。要救助戦士を発見。抵抗勢力は排除済。これからエスカ・ルビーを搬送します』

【…ったく、新人超昂戦士かよ。

もっと鍛えてもらいな。オレたちに二度と会わないように…な。】

 

事切れ寸前、走馬燈の代わりにルビーが垣間見たのは…

自分を圧倒するフーマンを凌駕し、何十体も屠る救出部隊2人の勇姿。

それは、園崎アカリが憧れ、こんな戦士になりたいと志し…

超昂戦士となった今も、なお手の届かない領域。

 

 …そうだ。

 強く、なるんだ。みんなを、護る強さを。

 この悔しさを、惨めさを超えて、いつか…!!

 

……

…

 

…がくっ。がくがくがくっ…!

「かはっ…あっ…あふっ…!」

救世主たちの膝は震え、這い上がる腕は辛うじて重力に抗う。

「ユリエルちゃん…まだ…立てる…?」

「ル…ルビーさんこそ…!」

 

救出部隊VS最強戦士と最強神騎、2対2のスパーリングが続く。

10分にも満たない戦闘時間にも関わらず、ルビーもユリエルも満身創痍。

ガッツに燃える紅蓮の戦闘服を、ジェットを、パルシオンで鞭打たれ、蹴りで、拳で引きちぎられ。

蒼く煌めくレガリアの聖鎧を、翼を、聖剣ソル=クラウンで薙ぎ払われ。斬られた羽根が幾度も舞う。

 

『…帰りなさい。』

【別にいいぞ。帰る気がなければ、その意識を刈り取って記憶消すだけだ。】

『そうね。次の瞬間、貴女方は基地の医務室で天井を見つめてる。

 何でベッドにいるのか、全く思い出せないでしょうね。』

 

「…それでも、いいんです…!」

【?】

「私たちが忘れても、あなた方は忘れない。

 救助した超昂戦士の…私たちの成長を!」

「貴女がたがダイビートに残した、大きな貢献を!!」

『…!!』

 

「アルダーク、ディストバーン、幻魔王さん。

 ノロイ、アナザーマイス。

 そして堕天同盟ティルス、エクシール・リバースさん…

 人が、神騎が、悪魔が歩みを止める未来を…私たちは変えてきました。」

「でも…駆け出しの未熟な私たちが、戦い敗れて囚われたとき…

 そのままこの命を失い、二度と戦えなくなっていたなら、この勝利はありませんでした。」

 

 ぐぐぐっ…!

 …ちゃきっ!

「だから…この拳、この蹴り…」

「そしてこの剣は…貴女がたの6年間の歩みそのもの!」

「お二人がくれた、私たちの全力!」

『「受け止めてくださいっ!!」』

 

紅蓮の拳を構え直し。蒼の聖剣を再び握りしめて。

一度、二度、三度と地球を救った一撃を…いま、再び。

 

「スターバースト…エスカレーションっっ!!」

「オーバーカム…パニッシャーっっ!!」

 

かつて、志半ばで敗れ、虜囚となった未熟な自分。

断たれかけた運命と決意は、すんでの処で救出部隊に拾われた。

その雪辱を誓って自らを鍛え抜き、遂にレガリアの超昂神騎となったユリエルは…堕天同盟盟主にして平行世界の母・磔刑神エゼルを、遂に凌駕した。

 

だが、その表情に使命を遂げた達成感は…皆無。

彼女もまた、去来する悔恨に胸を締め付けられる。

 

そして今、ここに勇者は最大最強の剣戟を放つ。

未来を繋いだ後も鍛え続け、更なる高みを目指したユリエルの、全力の一撃…

それは、己の過去を振り払うために。

そして、いつの日か過去に落とし前をつけるために。

 

…

……

 

 じゅぶっ! ずぶっずぶっじゅぶっ!

 がくがくがくっ、がくんっ!

 

「ああっ…くるっ、またあっ…!

 ちょうだいっ、今度こそっ、私のっ…

 赤ちゃん~~っっ!!」

 

それは、レガリアの超昂神騎を絶望に絡め取る牢獄。

真の勇気に目覚め、史上最強の超昂神騎となったユリエルは…最終決戦一歩手前、時の牢獄で堕天寸前まで陵辱の限りを尽くされていた。

 

 ずぐっ! ぐじゅっ! ぶすっ!

(ごめん…なさい…

 あのとき、護れなかった、私の赤ちゃん…!

 許してっ、許してえっ…

 今度はっ、絶対にいっ、育てるっ、からああっ……!!)

 

外界では刹那にも満たない、星の瞬きほどのひとときに過ぎなかった。

だからマヤエルもメガエルも、イヴもミカフィールも。エスカチームも、超昂戦士たちも…全く気づかなかった。

だが、ユリエル本人すら捕縛された瞬間を自覚できないほどの鮮やかさで…

時を停め、理性を蝕む牢獄の中、哀れ超昂神騎は異形の苗床と貶められた。

 

「ああっ! あんっ! あひゃっ! んんっ!」 

何百度も、幾千回も。

悪魔の使役する触手の獣欲が、ユリエルの鍛えた胴をぐるり絞めつける。

背丈ほどもある聖剣を易々振るう超昂神騎の胸筋を、まとわりついてはちゅうちゅう吸い上げ、韋駄天と舞う背中の光翼を乱暴に掴んでねじ曲げる。

 

 ずぶずぶずぶずぶっ…!

(あああ〜〜っ!! き…来た…あっ…!)

そして、母がユリカを宿した場所を。

いつか手を繋ぐ愛する人のために護ってきた、勇者の秘唇と胎を…

ぶすりと貫き、ずぶずぶと潜り込み、そして縦横無尽に中からなめずる。

 

「あ…ああっ…! い…っ!

 ~~っ…!」

 びくんっ!! びくびくびくびくっ!!

「ああああーーーーっっ!!」

 

神が、悪魔が、人が託した希望の結晶・レガリア。

その復活を託され、幾千年の空白を経て現れた、悪魔と神騎の宿した勇者。

レガリアを戴く勇者ユリエルは、ここにさらなる勇気を示し、超昂変身を成した。

神騎と悪魔と人が到った、最強の超昂神騎。

 

ああ。

その気高く勇猛なる翼は。

神武を握り、悪に打ち下ろすその両腕は。

かつて蹴散らし誅滅してきた幾多もの悪魔たちに、力無く縛られ、磔刑に繋がれる。

 

何一つ、護れない。

父の遺志も、母の薫陶も、魔王の託宣も…

自らの純潔さえも、堕ちた異形に汚く貫かれる。

 

腸を、臍を、秘唇を、前から後ろからほじり尽くされ、既に理性を消し飛ばされたレガリアの勇者。

「欲しいっ…欲しいよおっ…もう一度ぉ…!

 私の…子どもお〜〜っ!!」

X字架の枷に両手両足を嵌められ、純白の翼さえも鎖を打たれたユリエルは…

我を忘れ、使命もかなぐり捨て。

自らの仔を…異形の仔を宿さんと、卑猥に腰を前後に振る。

 

「あっ! あっあっあっ…来てるのぉ…!」

グラインドの度にずぶずぶと喰い込む異形が、ユリエルの欲望を叶えようと、ますます粘膜を濡らす。

 

 どくんっ!

 びゅーーーーーっ!!

 ぷしゃああああーーーーっ!!

「あはあああーーー〜〜〜っっっ!!!」

 

脈動。注入。絶頂。

3つの昂りが勇者の秘唇の奥でシンクロした。

超昂神騎、受胎の瞬間だった。

 

 ふるふるっ。ぴくん…ぴくん…びくんっ。

「はあっ…あはあっ…はひっ…」

砕けた聖鎧のほころびからこぼれ、しなだれる剥き出しの双丘と、その尖端からとろり流れる白濁。

余韻を噛み締め、磔のまま頬を赤らめ、賢者のまどろみを肚の奥で味わうユリエル。

 

だが、その静寂は中から破られる。

 

 ぼごっ! ごぼぼぶぶっ! ぼこんっ!!

「あひいっ! かはぁ…あごおっ!?

 お…お腹っ…おなかがああっ!?」

 

魔王を父に、神騎を母に持つ勇者。

その奇蹟の母胎は、至高の保育器だった。

忌み仔はたちまち増殖し、勇者はたちまち太鼓腹に。

我も我もと血にはやり、外に出せと、母を喰い破らん勢いで、中から超昂神騎をどすどす蹴りたぐる。

 

「あ…凄…いいーーーっ!

 はひっ、お腹っ、弾けるっ、パンクっ…!」

 

我が仔に、母胎を引きちぎられる…!?

脳裏によぎる絶命の悪夢が、快楽漬けの勇者を正気に引き戻す。

 

「あおおおおーーーーー〜〜〜っ!!」

 

その叫びが、幸いにも母胎へはいきみと伝わったか。

 

 ぼとっ。ぐちゃっ。べちょっ。

 ぐじゃぐじゃぐじゃ…ぼとんっ。

 

残らずひり出した、異形と勇者のあいの子たち。

 

 ふるふるふるっ…ぴくんっ…

 がくん。

 

呪われた赤子たちは…哀れにも、その儚い残り火を繋ぐことはなかった。

一体残らず、産まれ落ちた母の股の下から動くことなく、冷たい土にむくろをさらし、眠りについた。

ユリエルを繋ぐX字架が、そのまま墓標となった。

 

「あ…ああっ…?

 私の…わたしのおっ…子どもぉ〜〜〜!!!」

 

磔刑台に大の字と繋がれた、蒼き勇者の慟哭は…

 

 ひゅっ。しゅっ…

『リインカネート・パニッシャー。』

 

 ずばっ! ぐじゅっ! ざくっ!

 しゅううう……ふっ。

 

救援の神騎の放つ一閃で、かき消された。

 

『おぞましき、下級悪魔と超昂神騎の忌み仔…

 格が違いすぎたのでしょう。』

 剣戟は浄化の光をたたえ、嬰児の亡骸をたちまち空の彼方へ還す。

 

【そりゃあな。超昂神騎の胎なんざ、神力たっぷり、チート保育器。

 悪魔の混血なんて、そんな中だから生きられるだけ。外じゃひとたまりもないだろうよ。】

(あっ…!)

薄れる意識で救援部隊のもう一人の冷徹な解析を耳にし、ユリエルはようやく解らされる。

 

(私は…生きられない仔を求めて…

 そして…また、失った…)

 

覚えていた、はずだったのに。

超昂変身を遂げる前、悪魔の尖兵・ザインどもの慰み者と堕ちたユリエルは、今日と同じくザインの遺伝子で母胎を満たした。

そして今日と同じく、短い命を見送った。

 

それを…愚かな私は、繰り返した…?!

 

「…ぐすっ。」

 ぽとっ。ぽとっ。

 

ダメだ。私は勇者。

人類と神騎と悪魔の希望を繋ぐ戦士。

時を越えて託されたレガリアを戴く、超昂神騎。

こんなことで。こんな…ことで…!

 

(……。)

 

それでも。

零れ落ちるユリエルの無念は、止まることはなかった。

嗚咽を噛み殺すも、震わせる肩が手枷に繋がれた両の手首に血を滲ませる。

そして、行き場を喪った慟哭の捌け口は…

 

「あああああーーーーーっっ!!!」

 

狂おしいまでの鎮魂歌となって、処刑場に響いた。

 

……

…

 

「今日のことは…忘れません。」

『なっ!?』

「超昂神騎として…いえ、私が友咲ユリカであるために。

 私は…私の罪を、抱えて進みます。」

『ユリエル…あなた…』

 

囚われたオズウェルの罠から、救出部隊の暗躍で秘密裏に逃れたユリエルは…

涙を隠し、果敢にもそのまま磔刑神エゼルとの決戦に臨み、これを討った。

そして、崖っぷちの決戦を生き延び、マヤエル・メガエル・イヴ・ミカフィール…チームレガリアと奪還した平和を噛み締めた直後、ユリエルは救出部隊に召喚された。

敗北と凌辱の記憶を消すのだと、2度目の提案。

そして…拒むのも、ザインに囚われて以来、2度目であった。

 

戦い、ときに敗れて囚われ、陵辱をその身にその心に刻まれる超昂戦士たち。

そして、たった2名の救出部隊隊員…エスカレイヤー・シャドウとエクシール・シャドウの任務は2つ。

囚われた超昂戦士の救出。

そして、その苦悶の記憶を消去し、戦線復帰を促すこと。

 

普段は有無を言わせず記憶操作を施して、救護班に引き渡す。

だが、ユリエルは嘆願する。

 

 はあ…。

【またかよ。】

エスカレイヤー・シャドウが呆れて独りごちる。

【2度もあれだけひどい目を見て、まだ記憶を残したい、なんてほざくバカ、初めてだ。

…後悔するなよ。】

『初めて、ではありませんけどね。』

 

(…初めてじゃ、ない…?)

エクシール・シャドウの言が引っかかるユリエルだが…嘆願の裁定が下る。

 

『ユリエル。貴女の意志を尊重します。

 ただし。もう二度目ですから、言うまでも無いことですが…2つ、申し添えます。

 ひとつ。今後の日常や戦闘にトラウマが残り、克服できないと判断したら、強制的に記憶操作します。せいぜいメンタルヘルスに気を使うことですね。

 そして、もう一つ。この救出部隊のことは、絶対に誰にも告げないこと。私たちの存在と戦力は、敵に秘匿し、決して悟られてはならないのです。

 背いたときには…貴女がレガリアの超昂神騎であろうと、必ず誅滅しますので。』

 

 ぞくっ。

 

笑顔だが、エクシール・シャドウの目は笑っていない。

本気で、ユリエルを消すことも厭わないだろう。

 

『覚悟があるなら、その後は私のあずかり知るところではありません。』

【さっさと帰って、忘れろ。】

 

…こうしてユリカは、敗北の烙印を胸に秘め、帰還を果たす。

そして、見事に堕天同盟盟主を、その剣戟で討ち払った。

 

真の勇者となったユリエルの凱旋を、祝い、讃える仲間たちの中で。

おどける道化師が、仮面の下で惨めさを噛み殺すように。

悲痛を悟られないよう、ユリカは祝勝会で精一杯笑い…心で慟哭した。

 

……

…

 

だが…取り戻した日常の中、ユリカはすぐに悟る。

 

「ユリカー? どした? また上の空だし。」

「あ…えっ?」

「やり遂げたのはわかるけどー、あんまりボヘってると、今度は燃え尽き症候群になっちゃうぞ?」

 

チームレガリアを…仲間を見る目が、こんなにも辛い。

仲間なのに、秘密を隠している。

私は…翼の下に、聖鎧の裏に、消えない淫らな烙印を押されたレガリアの神騎。

そのくせ、みんなの前では無敵の超昂神騎ですよと強がって、今日も残党掃討に出撃しては、勇気の剣を振るっている。

 

裏切り者。嘘つき。

勇者なんて、とんだペテンだ。

 

怖い。

いつかマヤエルたちが、この真実に辿り着く日が。

その恐怖に、自分の瞳が歪んで、全てが決壊する日が。

自分の瞳が、仲間にどう映っているのか、知るのがこんなにも怖い。

 

…だから。

「そんなこと、ないよ。」

私は、隠し続ける。自分の弱さを。

 

…

……

 

それだけなら、まだマシだった。

知ってしまった。

戦いの中、マヤエルが失踪した日の意味を。

メガエルの配信が延期された日の意味を。

イヴも、ミカフィールも、ルクセールも。

 

共に戦った。共に勝った。

だが、その後数日の記憶が、無い。

共にいたはずの彼女たちと、いつも通りふざけ合ったはずの数日を、思い出せない。

まるで記録映画の一部だけモザイクを嵌め込まれたように…

戦闘から落伍し、イデアの壁に囚われ、辱めを受けた数日の記憶を消され、何事も無かったものとしてチームレガリアに合流する…そんな無間地獄のリフレイン。

 

一度や、二度ではなかった。

本人さえも知らない。

当然だ。記憶を奪われては、知る術が無い。

 

「…ううっ…!!」

これが…救助部隊の…シャドウの力なんだ。

敗北の汚辱を糊塗するため、本人だけじゃなく、仲間の記憶ごと、消してしまう。

 

ああ、ユリカ。友咲ユリカ。

私は、幸せだ。

敗れ、鎖に繋がれ、辱められた事実を、心で身体で覚えている。

敗北の記憶を消され、負け知らずの勇者を演じて戦う滑稽さを、免れている。

 

マヤ。メガ美。イヴ。ミカフィールさん。お母さん。

知っているのは、私だけで、いい。

私だけで…いいんだから……!!

 

(……ううう~~~~っっっ!!!)

気づいた日。知ってしまった日。

ユリエルは居ても立ってもいられず…

大空へはばたき、成層圏の虚空に慟哭を吼えた。

 

……

…

 

悪夢の現実は、まだ、続く。

(…思い出した……

 …斗羽さん…ゴウカさん…メイファールさんも…ああっ…!)

 

ユリカは気づいてしまった。

七雄プロの不在の辣腕に。空位の想破七閃に。少なすぎる九大神騎に。

ジークフリート派の欠けた階級も、パートの欠けたビートアイドルも…!

 

これは、仮説。

身体の傷痕が癒えず、あるいは心の裂傷が深く鋭く、あまりの酷さに戦線離脱が長期に至る超昂戦士。

そのリハビリの間は、最前線の超昂戦士の士気を鈍らせないため…

シャドウたちは、彼女たちのダイビートでの存在さえも記憶操作し、当初からいなかったものと隠蔽しているのだろう。

 

(…うそ…嘘だっ…!)

ユリカは自分を呪う。

その不自然を、おかしいとさえ気づかなかった。

人類の平和を護るため、みなぎるエナジーと万全の戦力で今日も出撃する(はずの)ダイビート。

その内実は…軸も歯車も欠け、針は外れ、鳩が取り払われた時計台も同然だった。

 

部品が足りない奇妙な時計は、今日も時を刻み、外されたはずの鐘を高く撞き鳴らす。

今日も正義を執行するダイビートは、とっくの昔に壊れていた。

 

……

…

 

そして、救出神騎の言葉の意味を、ユリカはほどなく知る。

 

(アカリさん…)

閂学園の日常で、先輩がチームメイトに注ぐ眼差し。

おどけるうらら。叱責するヒビキ。のろけるエリー。

手を焼くように(たはは…)と頬を掻き苦笑する、リーダーの瞳の奥は…

陰り、黄昏れ、胸を疼かせていた。

同じ境遇のユリカだから、察してしまった。

 

(そうか…。)

サファイアも、トパーズも、アメイズも。

空白の数日を疑わず、かけがえ無い仲閒たちに刻まれた烙印の存在など、気にもとめずに無邪気にいられたなら、どんなに澄んだ瞳を持てただろう。

 

チームメイトをこんなにも憂う瞳を、ユリカは見つけてしまった。

エスカ・ルビーも…この修羅を胸に抱えたまま、超昂戦士を続けている…!

 

……

…

 

そして、アカリもまた。

鏡写しのユリカの瞳を、見つけてしまった。

 

虜囚のまま辱められ、そして救出された駆け出しの超昂戦士、エスカ・ルビーは…

超昂戦士を志願した者の矜持とばかり、記憶を残して戦い続ける道を選んだ。

その孤独な茨の道を、ルビーは6年、怯まず走り続けた。

全身に棘の傷を幾重にも刻み、それでも信じる平和のために。助けたい誰かのために。

 

だが。

自分の傷は耐えられても…

 

…

……

 

《こ…このっ、下衆どもが…、想破の、面汚しどもが…あがああああっ!?

 や…やめろっ、そんなっ、汚くて、極太のおっ…

 さ…挿すなあっ…!

 ……あごおおおおおーーーーーっっっ!!》

 

『あへっ☆ 正義のヒーロー、エスカ・トパーズで~す。ぴーすぴーす❤

 みんな~、ヒーローは、こんなザコどものぉ、こんなおちんちんになんかぁ、

 ま…負けっ、負け…えええええーーーーーっっっっ!!?』

 

【い…いいっ、いいのおおっ❤

 自分のぉ、魔眼でぇ…とろけりゅうううっ……❤

 エキドナぁ、もっとぉ…。中までぇ、前も後ろもぉ、

 このだらしない魔女の奥うっ、しゃぶってえ~~~っ!】

 

……

…

 

記憶を残す決断をした。

それは、友たちの屈辱も、忘れること無く刻み、歩むこと。

耳を塞いでも心を閉ざしても消えない、仲間の救援要請と、淫靡な嬌声。

 

サファイア。トパーズ。アメイズ。

もし問うことができたなら、3人とも、自らこの大戦に志願したと言うだろう。

そして、自分が倒れ、拉致され、辱められたのは、自らの覚悟の帰結だと、笑って答えるだろう。

でも、エスカの名を冠して戦う、かけがえ無い仲間の惨劇は。

この悪夢は…私が、巻き込まなければ…?

 

……

…

「…アカリさん…」

(…あっ。)

 

「…ユリカちゃんも、なんだね。」

 

先輩として。道無き道の苦悶を知る、戦士として。

自制し、続く神騎の傷が、少しでも癒やされるように。

その夜、アカリは自室にユリカを招き、語り明かした。

超昂戦士の宿命と、それでも征くべき道を示し…胸を刺す痛みを、分かち合った。

そして、声が枯れるまで泣き、夜を明かした。

 

ほどなく、機密を共有する二人は、最高の絆で結ばれる。

そして、救出部隊へのお礼参りを企て、決行に至った…。

 

……

…

 

【オラ、起きろよっ!】

 

 じゃばああああっ!!

「ぶはっ!! ゲホッ、ゲホッ…!」

『容赦ありませんね。…では、こちらも。』

 がばっ…ぐいっ。

『ふんっ!!』

 ごきんっ!!

「うあああっっ!! げぼおっ!! ごぼっ!」

 

バケツの水をぶっかけられ、大の字で転がるエスカルビー・アステライズが。

羽交い締めから拳でみぞおちを引き上げられ、地に突っ伏す超昂神騎ユリエルが。

 

「あ…」「やっぱり…敵わなかった…」

断たれた意識を取り戻し、完敗を悟る。

 

【…ったく。二度と来るなよ。】

『こんな詰め所では、粗茶も出せませんのでね。それでは。』

 

 すっ…しゅんっ! 「〔!!〕」

 

エクシール・シャドウが掲げた掌。

放つ光に包まれ、記憶はそのままに、挑戦者たちは在るべき世界線に送還された。

 

 

【…おい、クソ長官。これから言うのは独り言だ。聞こえても、そのまま聞き流せ。】

『こちらの魔王さま。願わくば、どうかこれからも私たちを、謎の救出部隊のまま留め置かれますことを。』

 

自らの世界線では、市民にその存在を明かすことなく。

その並外れた実力と胆力で、迫り来る侵略者を、目覚める悪魔と堕天使を、誰にも悟られることなく根こそぎ屠り、棺桶に沈め続けてきた。

ゆえに、ビートポータルで招聘した二人に、トキサダはシャドウの二つ名を贈った。

そして、ダイビートの秘蔵っ子救出部隊として、二人を隠密とした。

 

【オレたちをハナから最前線に出せば、未来なんざ約束されてたろうに。

 お前なら、そうやってる間に、裏でルビーもユリエルも、傷つかずに育成できたんじゃねえのか?】

『強すぎる盾に庇護されたひよこは、いつまでも弱いまま…ということでしょうね。』

【勝手に頭ベルトを代弁するんじゃねえよ。】

 

 …ふう。

 

【超昂戦士は…傷つかずには、いられない。

 どんなに強くても、何度負けても、立ち上がる…ってか。】

 

シャドウとて無敗ではない。かつて元の世界で幾度か敗れ、倒れ、囚われている。

世間に存在を明かさず戦ったが故に、名も存在も知られることなく歴史から消える危機にも見舞われた。

幸い落ち延び、受けた凌辱を心に刻み、再起した。

無念のまま、志半ばのまま、敗れ消え去ることも覚悟で。

そうして戦い、戦い、戦い…

幸い、世界を救った。

 

今、2人の影なる超昂戦士は、トキサダに従い、光浴び華やかに咲き乱れる超昂戦士の陰で、静かに慎ましく咲く。

【元々、倒れても骨も拾われないオレたちだ。

 お前らのケツ拭いなんざハナからご褒美、檜舞台なんだよ。】

『存分に戦いなさい。貴女がたの栄光が、私たち救出部隊の勲章なのだから。』

 

ダイビートに迫る新たな敵。

超昂戦士は立ち向かうだろう。そしてまたも敗れる日が来るかもしれない。

これは…その危機に備えて牙を研ぐ、秘密の救出部隊を描いた閑話である。

 

……

…

 

「長官。もう一つ、お願いがあります。」

帰還したルビーの、もう一つの嘆願。

…

……

 

「あれは…俺の指揮の失態だ。アカリが抱え続ける必要は、無いんだ。」

「いえ。これは…私が、したいこと。

 あの日のエスカ・ルビーが届かなかった手を、もう一度だけ、伸ばしたいんです。」

 

【続く】




筆者の環藍河(たまき・あいか)です。
「絶望」をタイトルに冠するSSシリーズ、その2本目をこのたび立ち上げる運びとなりました。
※1本目は「絶望世界の超昂戦士」。駆けだしSS書き時代にガッツ全開ド直球で執筆、若気の至りながら今でも作者自身好きなシリーズです(ダイマ)。

超昂大戦はソシャゲです。サービス継続が必須です。
よってゲームオーバーはありません。分岐ifも通常ありません。
そのせいか、エスカレイヤーはじめ超昂シリーズで描かれた、背筋の凍るような背徳のシナリオは再現に至っておりません(と環は思っております。敗北寝室でも踏み込めない領域が…ある)。

…というわけで、公式が踏み込めないところにずかずか踏み入るノンデリSS書きの、無謀な挑戦をお届けします。
プロットはコレ含めて4話できてます。しばしお付き合いを賜れば幸いです。
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