ブルーアーカイブ二次創作短編集(R18版) 作:ダルメシアン0426
なんやかんやあった晄輪大祭は無事──無事……? 終わった。
いや、無事だったかどうかはわからないけど……大きな怪我や競技の中止といったようなことはなかったので無事終わったと言ってもいいだろう。……まぁ、最後の最後で大きなトラブルがあったが。
トラブルに関しての事後処理は後日に回し、後夜祭を楽しむ間もなく、各々疲れきった顔をして帰っていく。
先生も生徒たちと一緒に途中まで帰り、自身は忘れ物をした体で戻ってきていた。
カタカタ……。電気も何も付いていない暗い室内でモニターの明かりだけを頼りにメモ帳を開き記憶を探りながらパソコンに入力していき書類作りをしていく。
眠くなってきたな……そう思い、缶コーヒーを買いに行こうと席を立ち入口まで歩いていく。
ドアを開けようとドアノブを握ろうとした瞬間に、ガチャリッ、とドアが開く。
「「⁉」」
そこに居たのはオレンジの髪をして耳がぴょこんとしている体操着姿の少女──伊落マリーだった。
「マリー⁉ どうしてここに……」
「先生のことですからこちらにいらっしゃると思いまして……」
マリーはお見通しですよ、と笑う。
先生は罰が悪そうに頭を掻いて顔を逸らしていた。
「あはは……これは、そのですね? えーっと……」
マリーに対して普段は決して使わない敬語で言い訳を始める先生。
マリーは終始柔らかい笑顔だったが、目が笑っていなかった。
それに気が付いた先生は言い訳をやめ、ひたすら謝罪していた。
マリーはそんな先生を見て、ふぅ……、と溜め息を吐く。
「先生がどうしてここに居るのかはよくわかっています。私たち生徒のため、ですよね? ですが、先生もお疲れなはずです」
「はい、仰る通りでございます」
マリーが軽くお説教を始める。
「であるならば、今日は帰ってまた明日頑張りましょう? 私も微力ながらお力になりますよ」
「それは……」
駄目。きっぱりと言い放つ先生。
「どうしてでしょうか?」
「みんな疲れてるし、それにこういうのは大人の──先生の仕事だから」
「ですが! ……あ、す、すみません、つい大きな声を出してしまいました」
「ううん、大丈夫。マリーの気持ちもわかるから」
そう言ってマリーの頭を撫でる先生。
「…………先生のそういうところずるいです」
「ごめんね」
「いえ、謝らないでください」
先生はしばらくマリーの頭を撫でていたが、そろそろ仕事を再開しないと、と思い手を離す。
「じゃあね、マリー。気を付けて帰るんだよ」
去っていく先生を呼び止めるために手伝いを申し出るマリー。
「あの、先生、私もお手伝いします」
「いや、それは、でも……少し考えさせて」
悩む先生。どうするべきか。ここでマリーを帰した方がいいと思ってはいるのだろう。しかし、すっかり夜も更けて外は真っ暗だ。そんな中を一人で帰すのは先生として──大人として──間違っているだろう。だが、マリーを送り届けたら仕事をする時間が無くなってしまう可能性が高い。マリーに説得されて大聖堂に併設されている仮眠室で休んでください、と言われたら断り切れる自信は皆無だろうな、とも。
結論が出ずに床を見つめ考え込む先生。
カタカタ……と音が聞こえた。音源に目を向けるとそこには椅子に座って作業「をしているマリーが居た。
「マリー?」
「手伝います。いえ、お手伝いさせていただけませんか?」
位置的に必然的に上目遣いになるマリーに見つめられて先生は決断をする。
「わかったよ。手伝いお願いします」
先生が折れてマリーに頭を下げる。
「はい、お任せください!」
両手を合わせ、嬉しそうに微笑むマリー。
そして、二人で作業を始める。眠くなったりしないように先生は今日あったことを面白おかしく話し、マリーはそれを楽しそうに聞いていて。二人きりの空間はどこか甘酸っぱい穏やかな雰囲気だった。まるで恋人同士のような距離感と会話の仕方のようだ。……いや、実際には周囲に秘密にしている恋人同士なのだが……隠す気あるのか? この二人。
そうして話しながらも手を止めることもなく仕事をしていく。ふと時間を確認すると、あれから二時間ほど経っていた。
「もうこんな時間か……」
「あ、本当ですね……。なんだか時間が経つのが早いですね」
「私の仕事は一段落したけど、マリーは?」
「あ、私の方もこれで一段落ですね。後は細かい部分と確認で終わりだと思います」
「じゃあ、今日はもう帰ろうか」
「そうですね」
作業を保存したことを確認してパソコンの電源を落とす。
二人して伸びをしてお互いに労いの言葉を掛ける。
「お疲れ様。ありがとね、マリー」
「いえ、先生もお疲れ様です」
「よしっ、じゃあ帰ろうか」
「はい」
マリーが椅子から立ち上がりドアの方へと歩いていく。先生も後い続く。
ドアの手前で足が縺れたのか、はたまた何かに躓いたのか、転ぶ──
「きゃっ⁉」
「危ない!」
寸前に先生が手を伸ばし支える。
先生は持っていた荷物を放り投げマリーを抱きしめる。
来る衝撃に目をぎゅっと閉じていたマリーは想定していた衝撃が来ないことに頭に疑問符をいくつも浮かべる。あれ? 痛くない? どうして? と。
「大丈夫?」
先生の言葉を耳にし恐る恐る目を開けて現状を確認する。
「……? せ、先生⁉」
マリーは自分が先生に抱きしめられている、ということに気が付き驚きの声を上げる。
「痛いところはない?」
「は、はい……大丈夫です。ええっと、すみません、ありがとうございます」
「うん。どういたしまして。マリーに怪我がなくて良かったよ」
先生は安堵したようにそう言う。
抱きしめたままお互いに離れず見つめ合う。徐々に二人の距離が近づき……唇が重なる。
「ちゅっ、はぁ、ちゅっちゅっ……ん、ちぅ、ちゅるっ」
マリーが覗かせてくれた舌先をを唇で加え、口の中の浅井ところで舌を絡めあう。
「ふぁ……せんせい……だ、だめですよ……?」
お互いにこんな誰かに見られかれない場所でこれ以上の行為は不味いと頭ではわかってる。だけど止められない。ぴちゃぴちゃと甘い音色が響く、
「ちゅっ、ちゅぶっ、くちゅ、ちゅ……っ」
「んっ、はぁ……ちゅくっ、くちゅ、ちゅる……ちゅぶっ、ちゅっ、れろ、れる……っ」
本当にこれ以上は止まれなくなる。溶けかかった理性をかき集めて、先生はなんとか口を離すと銀色の糸が引いていた。ぷつり、とそれが途切れる。それを上気した頬で見つめるマリー。その淫靡な雰囲気に呑まれ、もう一度だけ──そう思い再びキスをしようと顔を近づける先生。
「はぁはぁ……ん、せんせい……これ以上は……」
蕩けた顔でそんな言葉を口にするマリー。
先生は断腸の思いで行為を中断することにした。
「そう、だね……ごめん」
「い、いえっ! 私の方こそごめんなさい……」
「いやいや、私が!」
「いえ、私が!」
お互いに謝りあう。それがおかしかったのか笑い合う。
「「ふふ、あはは」」
「っと、そろそろ帰ろうか」
「ふふっ、そうですね」
先生はマリーに問いかける。
「……マリー」
「はい、なんでしょうか?」
「えーと……あー、その、さ……この後って、時間ある?」
言い淀む先生。
「この後ですか? 今日は門限がいつもより伸びているのでまだ少しだけなら時間はありますけど……先生?」
「少しだけか……。今日、この後シャーレに来ない? いや、違う、シャーレに来てほしい」
熱情を滾らせマリーを見つめる先生。
「あ、あの、それって……その、そういうこと、ですよね……?」
顔を真っ赤にし瞳を伏せ、ちらちらっと確認するかのように先生を見るマリー。
「そうだね。マリーが想像してることだよ」
明確に言葉にしないずるい大人だ。
「……あぅ…………」
もじもじとし中々返事をしないマリーに追い打ちをかける先生。
「そろそろ返事が欲しいな。この後、シャーレに来てくれるよね?」
「ですが、門限が……」
本当は行きたいのだろうが、トリニティの中でもシスターフッドは特に門限に厳しい。
「そこは私がなんとかするからさ。……だからいいよね?」
「はい♡」
恥じらいながらも官能的な仕草。
先生はそれを目にし期待に股間を膨らませるのだった──。
先日投稿した同名のSSをしたものになります。
一応、以前のは残してあります。戒めです。
ちょっと、イベントストーリーエアプ過ぎたんで・・・・・・普通に恥ずかしい。
2023年9月31日(存在しない日) 改稿。
ようやく全部書き終わったんで明日の朝にはアカウント消せますわ。
まぁ、どこかで会うこともあるでしょう。
もしかしたら、同人イベントなんかでしれっとこの名前で参加してたり、ね?
最後に、僕が大好きで愛してやまない少女病の曲からこの言葉を。
「さよなら・・・・・・またいつか。いえ、きっともう出逢うことはないでしょうけど、これが、本当の終焉の歌―――」
少女病のラストアルバム 【真典セクサリス】から『to you』より歌詞抜粋
2026/10/12追記:同人イベントでしれっと参加⋯⋯こんなこと言ってたっけ?と見ながら思ってる。
本当はこの時期よりももっと前に頑張って書いて出す予定ではあったんだけど、なんか疲れてしまった。そうこうしている内に熱も冷めちゃった。これ仕上げて今までのやつをまとめて加筆修正して短編集という形で本出す予定だったんだけどなぁ⋯⋯。まぁ、もう終わったことだし別にいいんだけど。後は、マリー純愛√を150ページくらいで書いて出す予定だった。
出会い→交流→片想い→恋人→イチャラブセックス→結婚式→エピローグでボテ腹セックス後、幸せです──と告げておしまい。
みたいな? まぁ、夢物語で終わってしまったんだけどね。