「彰っ!」
寝取らせ騒動から数日後、俺は未だ晴れないモヤモヤを抱えながら学校の正門をくぐると、後ろから快活とした声がかけられ背中を強く叩かれる。
「い゛た゛っ!」
「何暗い顔してんのよ! ほら、もっとシャキッとしなさいよ」
そう言ってニッコリと笑いかけるのは、俺の幼馴染であり陸上部期待のエースでもある
瑞稀は俺と同い年で高校2年生。いつも元気でよく走り回っていて、ぴょこぴょこと跳ねるポニーテールがトレードマークでもある。本気で陸上の練習に打ち込んでいるのもあり、すらっと伸びる四肢は健康的な小麦色に日焼けしている。
「お前、本気で叩くなよ」
「ごめんごめん。でも目が覚めたでしょ?」
「別に眠いから暗い顔してた訳じゃねぇって」
「言われてみればいつも暗い顔してるか」
「してねーよ」
「せっかくイケメンなんだからさ、もっとニコニコしてればいいのに!」
「はぁ〜うっさいうっさい」
瑞稀とはいつもこんな感じだ。異性ではあるがそれを感じさせない男友達とするような気軽なやり取り。一緒にいても全く気を使うことのない気安い関係が俺にとってはとても心地が良かった。
「ねぇ! そういえば今日久しぶりにアンタの部屋行っていい?」
「はぁ? 何で急に」
「勉強教えてよ! あたし今度のテストやばくてさぁ〜! 赤点取ったら監督にどやされる〜!」
「……俺はいいけど、一応詩織に確認しねぇと」
「詩織ちゃんになら許可は取ってるから大丈夫! ねっ、お願い〜!」
瑞稀は俺と詩織が付き合っていることを知っている。というのも、彼女が出来たことを意気揚々と自慢げに瑞稀に報告したからなのだが。俺に先を越されたことが余程悔しかったのか、微妙な顔をしていた記憶がある。
「……わーったよ。じゃあ放課後な」
「よし!じゃあ決まりっ!」
ニコリと白い歯を見せて笑う瑞稀。そんな彼女の飾り気のない真っ直ぐな笑顔を見ていると、気がつけば俺も表情が和らいでいた。
きっと、俺と瑞稀は今後もずっとこんな感じで成長していくんだろうなと確信していた。男女の匂いなんて全くしない健全でカラッとした心地良い友人関係。
それが、ずっと続くと思っていた。
「瑞稀ちゃん、カメラ止めたりはしないでね」
「……うん」
瑞稀の耳元で優しく囁き俺の部屋から出ていく詩織。そして縛られて身動きの取れない俺の体の上にしなだれかかる瑞稀は、今までに見たことのない色を含んだ女の表情を浮かべていた。
………
「彰くん、今日……例のいいかな?」
「あ、いや今日は予定があって」
昼休み、詩織は俺の手を取って上目遣いに見上げながらそう呟いた。例のとは、十中八九寝取らせプレイのことだろう。つい数日前に初めてしたにも関わらず、早くも2回目の提案だった。
しかし今日は瑞稀と既に放課後俺の部屋で勉強会をする予定があったのでそれを伝えると、詩織は小さく微笑んで俺の手を握った。
「瑞稀ちゃんとだよね。それなら大丈夫。私から上手いこと伝えておくから」
「……でもなぁ」
「ダメ…?」
そう言ってウルウルと涙ぐんだような瞳で見つめてくる詩織。そんな様子にグッときてしまう時点で、やっぱり俺はまだ詩織のことが大好きなようだ。
「……わかったよ」
「ありがとう、彰くん。大好きだよ」
「俺も、好きだよ」
そう言って詩織は俺に抱きついてくる。俺も彼女の華奢な体を優しく抱き止めた。正直今日くらいはこんな事の記憶を消していたかったが仕方がない。俺は詩織が喜ぶためになら何でもすると決めたのだから、もう後には引けないんだ。
そして放課後、前回と同じくカメラのセットされた部屋で俺は落ち着かない様子で詩織のことを待っていた。一旦お茶でも飲もうかとリュックの中のペットボトルを握りしめたその時、ゆっくりとドアが開いて詩織が入ってくる。そしてその後ろからゆらりと姿を現した人物を見て、俺は手に持ったボトルを床に落とした。
「み、瑞稀……!? な、何でここに!」
「……」
「はい、彰くん。手出して」
完全に瑞稀に気を取られている間に、俺の両手は拘束具のような物で縛られる。でも今はそんな事を気にしている場合なんかじゃなかった。
「答えろよ瑞稀! 何でお前が…!」
瑞稀は何も答えない。勉強会の約束は上手いこと断ってくれるんじゃなかったのかと思い詩織に視線をやると、詩織は恍惚とした興奮混じりの表情で答えた。
「何でって……今日は瑞稀ちゃんに彰くんを寝取ってもらうからだよ…♥」ハァハァ
「…………は?」
彼女の一言に頭が真っ白になる。俺が口をあんぐりと開けて呆けている間に、詩織はカメラ画角調整などを済ませて部屋から出て行こうとする。
「じゃあ、後はよろしくね。瑞稀ちゃん」
「……うん」
「彰くんも後でね。それじゃあごゆっくり♥」
最後に歪んだ微笑みを浮かべて詩織は部屋から出て行った。取り残された俺と瑞稀の間に言葉は無く静寂がこの場を支配する。産まれて初めて流れる瑞稀との間の気まずい空気に耐えかねた俺は大声を上げる。
「な、何してんだよお前! じょ、冗談だよな!?」
戸惑いを隠しきれない俺が瑞稀の肩を掴んで揺さぶると、彼女は一度だけ息を吐いて俺の顔を見つめてくる。その大きな瞳には涙のようなものが滲んでいた。
「……それはこっちのセリフだよ」
「は、はぁ!?」
「彼女が出来たって聞いて……もう今までみたいな関係じゃいられないんだって気づいて……すっごく苦しくて……でも今更気づいたって手遅れだから何日もかけて気持ちを整理して現実を受け入れていつも通りに接してたのに…! 詩織ちゃんとこんな事してるなんて…!」
「ちょ、ちょっと待てよ! お前何言ってんだ…?」
「私、彰が好きなんだよ」
涙でぐしゃぐしゃになった瑞稀が俺のことを真っ直ぐに見つめながらそう告げた。全く予想していなかった告白を受けて俺は頭の中が真っ白になってフリーズしてしまうが、ほぼ反射で掠れた声を漏らす。
「……お、俺……彼女が……」
「うん。でもその彼女さんから提案してきたんだよ? だからさ」
ベッドに座る俺の膝の上に瑞稀が乗る。押し返そうとしたが手を縛られているので抵抗することはできない。そして瑞稀の顔が近くに迫ると、今まで意識したことのないオンナの匂いが鼻をくすぐった。
「彰のこと寝取っちゃうから…♥」
そう言って瑞稀は正面から俺の唇を奪った。恋人同士の甘いキスとは程遠い、本能の赴くままに唇を味わい貪る。舌をねじ込まれて口腔内のありとあらゆる箇所を絡め取られ、あっという間に俺たちの唇は一つに溶け合う。
「んっ♥ れろ♥ ちゅっ♥ ちゅ〜♥ じゅるっ♥ んれぇ♥ はむっ♥」
あまりにも情熱的な口付けに俺は顔を逸らして逃げようとするが、両手で顔を掴まれて逃げることを許してはくれない。
しばらくそのまま捕食されるかのような激しいキスが続く最中、俺は下半身に血液が集っていく感覚を確かに覚えていた。石鹸と瑞稀本来の匂いが混じった甘い香りと、スレンダーながらも確かに感じる柔らかい体の感触は徐々に俺の理性を溶かしにかかる。
「はぁ…♥ キス、しちゃったね…♥」
「ま、待ってくれ……俺、お前のことそんな風には……」
「ココ、こんなふうにしてるのに説得力なくない?」
そう言って瑞稀は俺の股間を突く。ソレは確かに硬く怒張していて、俺は何も言い返せずに唇を噛み締めて顔を逸らす。
「……あたしでも興奮するんだ♥ うれしい…♥」
「こ、これは…!」
何とかして言い訳を探す俺を他所に、瑞稀はズボンを脱がせにかかってくる。抵抗もできない俺はあっという間にひん剥かれてしまい産まれたままの姿にされる。
「わぁ……これ、おっきいよね…♥」
「瑞稀っ…! 頼む、これ以上は…!」
「ヤダ♥ あたしだってもう冷静じゃいられないよ。もうアンタのこと寝取ることしか考えられないんだからさ…♥」
瑞稀の冷たい手がそっと俺の肉棒を包む。感触や大きさを確かめるように何度も優しく力を込められ、それに体はビクビクと反応をしてしまう。
「じゃあ勝負しよっか…♥」
「しょ、勝負…?」
「今から彰のおちんちんシコシコするから、射精しなかったらそっちの勝ちでいいよ♥ あたしのこと女として見れないんだって本当に諦めるから」
「なっ…! そ、そんなの…!」
「でも…♥ 射精したらガチで寝取るから…♥」
その言葉を皮切りに、瑞稀はたどたどしい手つきでガチガチに反り返る俺の肉棒を上下に扱き始める。この前の涼香さんとは違い巧みな動きではないが、そもそも俺も女性とそういう経験をしたのは詩織と涼香さんしかいないのであっという間に射精感が込み上げてくる。
しゅこ…♥ しゅこ…♥ しゅこ…♥ しゅこ…♥
「うっ…!あ、ぁ…! く ぁ…っ゛!」
「すっごいビクビクしてる♥ 気持ちいい?」
段々と慣れてきたのか、滑らかな動きで肉棒が扱かれる。あの瑞稀に勃起したちんこをシコられているという事実に頭がオーバーヒートを起こして上手く思考が回らない。
「イケ♥ イケイケイケイケイケイケ♥♥♥ あたしの手コキでしゃせーしろっ♥♥」
「あ゛…っ!」
びゅびゅびゅっ…♥♥♥♥
速度を増していく瑞稀の手コキに耐えきれず、俺は体をビクンと痙攣させて大量の粘っこい精を解き放つ。頭ではダメだと分かっていても射精と快感は止まらず、俺はそのまま数秒間にわたって無様にも子種をばら撒き続けた。
「あはっ♥ あたしの勝ちぃ♥」
「はぁ……はぁ……くっ」
「えっ、てか早くない? そんなにあたしの手コキが気持ちよかったんだ♥」
「あっ、ま゛っ…! まって、いま゛…! イ゛ったばっか…っ」
射精後のちんこをねちっこく愛撫しながら、瑞稀は耳元で甘く囁いてくる。脳にダイレクトに響いてくる声を感じながら、射精後の敏感な性器を執拗に弄られ聞かれたくないような声が漏れる。
ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥
ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥
ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥ ニチ…♥
「ちんこ触られてびくびく〜ってしてるの……かわいい♥」
「う、うるっ……せぇ……っ」
「はぁ〜、あっつ…♥」
そう言って瑞稀は制服を脱ぎ捨てる。その下からは彼女がいつも着用している陸上競技用のユニフォームが姿を見せた。布面積の小さい服から覗く小麦色のすべすべとした肌に、薄っすらとだが綺麗に割れている腹筋に視線が吸い寄せられる。
「ねぇ、視線すごい感じるんだけど…♥ やっぱ男子ってこういうの好きなんだ…♥」
「ば、ばかっ! ち、ちげーよ…!」
「嘘つき…♥まだギンギンだし興奮しすぎ…♥」
「こ、これは……っ」
「でもアタシも人のこと言えないかぁ♥」
瑞稀は俺に見せつけるようにユニフォームのパンツをずらした。するとぐちゃぐちゃに濡れた綺麗な女性器が俺を誘惑する。
「アタシも、彰のちんこ触ってたらすっごい興奮しちゃった…♥」
「なっ」
「アタシたち、お揃いだね…♥」
いつもの快活とした笑みではなく蠱惑的な表情を浮かべる瑞稀は、俺の首に手を回すようにして密着しそのまま膝の上に座った。
「や、やめろって…! まじで…!」
「アンタが勝負に負けたら本気で寝取るって言ったじゃん…♥ アタシ本気だから…っ!」
瑞稀は腰を浮かせ、上向きに反っているちんこをゆっくりと膣の中へ呑み込んでいく。ミチミチと狭っ苦しい膣肉を掻き分けながら奥へ奥へとちんこが挿入される。
「ッ゛…!!」
「ま、まてって…! みず、きっ…!」
ちんこがずっぷりと膣に呑み込まれる頃には、ベッドのシーツに赤い血が付着していた。それは紛れもなく俺と瑞稀の体が一つに繋がった証拠だった。
「……せっくす、しちゃった…♥」
そう言ってニヤリと笑う瑞稀の目尻には涙が滲んでいる。痛みに耐えながら深い呼吸を繰り返して自身の膣に俺のちんこを馴染ませようとしているようだった。
「ぬ、抜けっ…! 瑞稀っ……抜いて…っ」
「何よ…♥ もう射精しそうなの…? 仕方ないわねぇ…♥ えいっ♥ えいっ♥」
「ッッ…!!!!」
瑞稀はゆっくりと腰を上下に揺らし始める。その度にぱちゅぱちゅと淫らな音が部屋の中に鳴り響いて俺の理性を刺激する。苦しそうに快楽に抗う俺を見て面白くなったのか、揶揄うように笑う瑞稀の笑顔はいつも悪ふざけしている時と同じだった。
「んっ♥ あっ♥ 気持ちいいっ♥」
「だめっ……だって…! まじ、で…っ」
目を閉じ、顔を逸らして、思いきり拳を握り締めて何とか射精しないように我慢する。しかし正面で揺れる瑞稀が顔を掴んで至近距離からジッと見つめてくる。
「逃げんなっ♥ ちゃんと見ろっ♥ 今、アンタがセックスしてるのは誰なのかっ♥」
「う、うぅ゛っ…!」
「ちゃんと体に刻みこみなさいっ…♥ アンタはアタシのまんこで気持ち良くなってんだからっ♥」
ばちゅんっ♥ ばちゅんっ♥ ばちゅんっ♥ ばちゅんっ♥
性器同士がゴリゴリと擦れ合って至極の快楽が生み出される。俺の体の上で跳ね続ける瑞稀は更に腰の動きを速くしていき、目の前のメスを孕ませようと俺の本能がムクムクと膨れ上がっていく。
「絶対寝取ってやるっ♥ アタシのこと好きにさせてやるっ♥ 覚悟しなさいっ♥」
「も、もう…! で、る……っ!」
「アタシも、イきそ…♥」
そう言って瑞稀は俺の唇を奪った。そしてそのまま、俺たちは深くて甘いキスを交わしながら絶頂を迎えたのだった。俺は荒い呼吸を繰り返しながら、目の前で絶頂する幼馴染の膣内に精液をどくどくと流し込んでいく。
「っ゛♥♥♥ すっごぉ…♥」
「うっ……ふ、ぅ……っ!」
射精が終わる頃には、俺たちは互いの体の境界線が分からなくてなるほどに一つに溶け合っていたのだった……
…………
その日の夜、俺は幼馴染の瑞稀とセックスして中出し射精までした事実を受け入れられず、ベッドの上で抜け殻のように呆けていたのだけれど、突如として詩織から電話がかかってきた。
『彰くん、ごめんねこんな夜に』
「……大丈夫だよ」
『映像、見たよ』
「っ」
一瞬で体が強張っていくのを感じた。心臓のバクバクとした音に続いて、液晶の向こうから吐息混じりな詩織の声が響いてくる。
『えっち、したんだね』
「そっ、それは…! 縛られてて……だから……」
『彰くん、すっごく気持ちよさそうな顔してるよ』
「えっ」
『ねぇ、瑞稀ちゃんのこと、好きになっちゃった?』
「そ、そんな訳ないだろ! 俺が好きなのは詩織だけだっ!」
詩織の言葉に対してカッとなって大声で怒鳴るように叫んでしまう。我に返って謝罪の言葉を述べよとしたその時、液晶の向こうからぴちゃぴちゃとした音が微かに聞こえてきた。
『はぁ…♥ はぁ…♥ 悔しいなぁ…♥ 私だって彰くんのこと大好きなのに…♥ こんなっ…♥ こんな激しいえっちしてっ…♥』
「し、詩織…?」
『ごめんねっ♥ 彰くんっ♥ こんな事させてっ♥ でも、わたしっ…♥ 悔しいのにすっごい興奮しちゃうの…♥ ごめんね♥ 変態でごめんねっ…♥』
詩織は恐らく自慰に耽っているのだろうか、言葉尻が強くなるのと比例して水のような音も激しさを増していく。耳元で鳴り響く彼女の矯正からその光景を想像してしまい、俺の股間もムクムクと膨れていく。
『彰くんっ♥ 好きっ♥ 好きだよっ♥ こんな、私のこと……受け止めてくれるっ…♥?』
「……もちろんだ。俺の方が、詩織のこと好きだよ」
『ありがとうっ♥ ダメだからねっ♥ ぜったい…♥ 他の女の子のこと、好きになったら…♥ ダメだからねっ♥ あっ……イク…♥』
液晶の向こうからは詩織の深い深い呼吸の音が聞こえてくる。俺はズボンを突き破りそうな程に勃起している自身のアソコをただぼーっと眺めていた。