妖精の尻尾のギルドは、ルーシィたちがいなくなったことで、少し、物足りない空気が流れていた。
シルは、カウンターの前で、ビールを飲みながら、その中を、ゆっくりと、見回していた。
『……ん?』
彼の視線が、ギルドの隅の、静かな席に、留まる。
そこには、一人の少女が、座っていた。
青髪を、ポニーテールにし、大きめのメガネを、かけている。
レビィ・マクガーデン。
彼女は、まさに、一冊の厚い本に、夢中になっていた。
その真剣な横顔が、何か、触れてはいけない、聖域のような雰囲気を、醸し出していた。
『……ああ、あいつにするか』
シルは、その姿を、見つめて、ニヤリと、笑う。
そして、カウンターのビールを、飲み干すと、その席を、立ち、ゆっくりと、レビィの元へと、向かう。
レビィは、まだ、シルの存在に、気づいていない。
彼女の世界は、今、その本の中にしか、ないようだった。
シルは、そんな彼女の隣に、そっと、腰を下ろす。
そして、何も言わずに、彼女の読む本を、覗き込む。
その本は、古代魔法文字で、埋め尽くされていた。
『……へえ、なかなか、難しいものを読んでるじゃないか』
シルは、心の中で、感心する。
そして、彼は、そっと、彼女の耳元で、囁いた。
「よお、レビィ」
「ひゃっ!?」
レビィは、その声に、ビクッと、肩を震わせ、手にしていた本を、床に、落としてしまう。
「わあっ! びっくりしたー!」
レビィは、手を胸に当てる。
そして、隣に座るシルを見て、その瞳を、大きく、見開いた。
「あ、この間の……シルだっけ? どうしたの、急に?」
レビィは、少し、怯えながらも、親しげに、尋ねる。
その様子は、まるで、警戒心のない、小動物のようだった。
「いや、なあ。お前が、なんか、すげぇ真剣な顔で、本を読んでたから、気になってな」
シルは、あっけらかんと、そう答える。
そして、床に落ちた本を、拾って、レビィに、手渡す。
「何か、難しい本だな」
「いやー、ただの、読書だよ……」
レビィは、少し、照れくさそうに、頭をかく。
彼女は、シルから、本を、受け取る。
「なんだ、難しくて、つまらなさそうだな」
シルは、そう言って、大きなあくびをした。
「なっ! つまらないなんて! この本はね、古代遺跡で発見された、超貴重な写本で、魔法の歴史が……!」
レビィは、その言葉に、カッとなって、反論する。
その瞳は、学者の、それだった。
「ああ、そうか。ごめんごめん」
シルは、それ以上、彼女を、煽ることなく、簡単に、謝る。
「……」
そんな彼の態度に、レビィは、少し、拍子抜けした様子だった。
その時だ。
シルの手が、テーブルの下を、這い、レビィの太ももに、触れる。
「ひゃっ!?」
レビィは、その突然の感触に、悲鳴を、あげる。
そして、その体を、ビクリと、震わせる。
「どうした?」
シルの声は、低く、そして、どこか、楽しげだった。
「今の声、周りに聞こえたぞ。ギルドのみんなが、お前の方を、見てるぜ」
「……!」
レビィは、その言葉に、ハッと、我に返る。
そして、ギルドの中を、見回す。
幸い、カナが何かおもしろい話をしていて、注目は、そちらに集まっていた。
だが、このままでは、いつ、見られるか、分からない。
「……だから、静かにしろよ」
シルは、そう呟くと、その手を、レビィのスカートの裾から、すっと、滑り込ませる。
「……!」
レビィの瞳が、恐怖で、見開かれる。
声は、出ない。
体は、動かない。
シルの手が、彼女の肌の暖かさに、触れた瞬間、彼女の全身は、氷のように、冷たくなった。
抵抗する意志など、とうの昔に、彼女の中からは、消え失せていた。
シルの指が、レビィの太ももの内側を、ゆっくりと、這い上がる。
その指先は、熱を帯びていて、その感触が、レビィの全身を、戦慄させた。
やがて、その指が、彼女の下着の布地に、触れる。
「……ん!」
レビィは、唇を固く噛み締め、その声を、殺す。
シルの指が、そのパンツの上から、彼女の秘部を、優しく、こすり始める。
『……やだ……! やめて……!』
彼女の心が、必死で、叫ぶ。
だが、その体は、まるで、違う生き物のように、その快感に、反応していく。
クリトリスが、彼の指先に、敏感に、反応し、彼女の秘部は、じわりと、濡れ始めていた。
「……いい反応だな」
シルの、その甘い声が、レビィの耳に、こびりつく。
彼女は、顔を真っ赤にする。
彼の指が、彼女の下着の布地を、ずらしていく。
そして、その指が、温かく、濡れた、彼女の肉壁へと、入り込む。
「ひゃあっ……!」
レビィは、思わず、その声を、あげる。
だが、すぐに、自分の口を、押さえる。
シルの指が、彼女の中で、ゆっくりと、動き始める。
その動きが、彼女に、未曾有の快感を、与えていた。
「……んぐっ……ん……!」
彼女は、誰にも聞こえないように、その喘ぎを、懸命に、押し殺す。
その瞳からは、涙が、溢れてくる。
レビィは快感に耐えられなくなり絶頂する。
その時に
「ねえ、レビィ何してんの?」
カナの声が、二人の目の前から、響いた。
レビィは、その声に、フッと、我に返る。
そして、自分の体が、どうなっているかを、理解する。
シルの手が、まだ、自分のスカートの中に、あり、その指は、自分の中に、入っていた。
「ひっ……!」
彼女は、絶叫しそうになるが、それを、懸命に、堪える。
そして、シルの方を、見る。
シルは、テーブルの上に肘をついて、カナの方を、見ていた。
その手は、まるで、どこにもないかのように、彼女のスカートの中で、動いていた。
「あ、あの、カナ……! な、何……?」
レビィは、震える声で、答える。
その声が、うまく、出せない。
「なんだよ、あんたの顔。どっか具合でも悪いのか?」
「い、いや……! 大丈夫だよ……!」
「ほんとか?」
カナは、少し、心配そうな顔で、レビィの顔を、覗き込む。
「……」
その時、シルの指が、彼女の中で、さらに、動き出す。
「んぐっ……!」
レビィの体が、ビクリと、震える。
その喉の奥で、か細い声が、漏れる。
「……なんだ、その声本当におかしいぞ」
「い、いや……! なんでも……!」
レビィは、必死に、否定する。
「まあ、いいか。何かあったら、言いなよ」
カナは、そう言うと、そこを、離れていった。
カナはレビィの様子がおかしいと思いながらもメンバーと談笑している。
シルはカナが見えなくなったのを確認すると手を動かすのを再開する。
カナは、席に戻った後も、レビィのことを、気にかけていた。
『あの子の、あの顔は、確かにおかしかった。病気かな? それとも、何か、悩みごとでも?』
そう思いつつも、彼女は、目の前のメンバーとの、楽しい談笑に、再び、集中した。
「……」
カナの姿が、完全に、見えなくなったのを確認すると、シルは、その手の動きを、再開した。
「……あ……!」
レビィの体が、弾ける。
先ほどまでの、緊張と恐怖が、一気に、快感へと、変貌していた。
「……なんだよ、おまえも。結構、濡れてんじゃねーか」
シルは、そう呟き、その指を、さらに、奥へと、進める。
「んぐっ……ん……!」
レビィは、もはや、抵抗する意思など、なかった。
ただ、シルの指先が与える快感に、身を任せ、その体を、震わせるだけだった。
「……」
シルは、その反応を、見つめて、満足げに、笑う。
「……さあ、イけよ」
「……!」
その言葉が、彼女の中で、何かを、弾けさせる。
「んあっ……ッ!」
レビィの体が、激しく、痙攣する。
その視界が、白く、染め上げられる。
誰にも聞こえない、無音の、絶叫だった。
「……」
シルは、そんな彼女から、そっと、手を、離した。
シルは、隣に座る、ぐったりとしたレビィの顔を、見つめる。
「……」
レビィは、顔を伏せたまま、何も言わない。
その肩は、まだ、絶頂の余韻で、細かく、震えていた。
「……いいか、レビィ」
シルは、その耳に、そっと、囁いた。
「……今から、俺の家に、来い」
「……えっ……?」
レビィは、その言葉に、フッと、顔を上げる。
その瞳には、まだ、快感の霞が、かかっていた。
「……私、そんな……!」
「……来い」
シルの声に、力が、こもる。
それは、命令だった。
「……」
レビィは、その瞳を見て、何かを、言い返そうとする。
だが、その唇は、二度と、開かなかった。
「……分かった……」
彼女は、小さな声で、そう答えるしか、なかった。
「……」
シルは、その答えに、満足げに、頷くと、ゆっくりと、席を立った。
「……」
レビィは、その後ろ姿を見送り、自分の体を、抱きしめる。
シルが触れた、その場所が、まだ、熱を帯びていた。
『……私、どうしちゃったの……?』
彼女は、そう呟き、ゆっくりと、立ち上がった。
そして、シルの後を、追うように、ギルドの扉を、くぐっていった。