ラブコメの鈍感系主人公すぎる幼馴染♂の頼れる友人ポジである俺の日常がエロゲーすぎるんだが 作:三越利範
――俺こと『
俺は、こいつはラブコメ漫画の主人公なんじゃないかと本気で疑っている。
「友人ー! 待たせてすまん!」
「ああ……?」
通学路で佇んでいた俺がスマホから顔を上げると、見飽きたツラの幼馴染が見慣れない美少女を連れて立っていた。またかよ、と俺は呆れる。
「誰だよその子」
「この子は
「棚橋です……はじめまして」
「名前を訊いてんじゃねーよ。おい、今度はどこから連れてきた?」
俺が苛立ちながら詰め寄ると、公男は悪びれもせず答えた。
「偶然道に迷っているところを助けたんだ。今日転校してきたらしくてな。そしたら小学校の頃に引っ越したクラスメイトだって判明して……うーん、なんか昔に大事な約束をした気がするんだよな」
「ラブコメよくばりセットか?」
どこにそんな都合の良い女が転がってるんだよ。空から女の子が降ってくるほうがまだ現実味あるぞ。
棚橋さん?は長い前髪を撫でつけながら、真っ赤な顔でどもりながら話す。
「あ、あの……小学校の頃、公男くんにはすごく良くしてもらいまして……。わ、わたし、ずっと公男くんのことが……しゅ、しゅき」
「え? なに? ちょっと耳が遠くて聞こえないんだ!」
「なんでおまえはそう都合のいい場面で難聴になるんだよ」
「うーん。最近耳掃除してないから? 苦手なんだよなー、耳掃除。誰かやってくんないかな」
「耳鼻科で耳くそ吸引してもらえ」
鈍感で難聴系なのもラブコメ主人公っぽいよな。クソが。
「それでさ、ひとつ頼みがあるんだけど」
「なんだよ」
「棚橋さんは転校してきたばかりだからさ。学校を案内してくれないか?」
「はあ?」
俺は呆れて物も言えない。どう考えてもそれは俺の役割じゃないだろ!
「おまえが連れてきたんだからおまえが案内するのが筋だろうが」
「そうしたいのは山々なんだけどさ。これから先約があるんだ。女の子との約束を破るのは最低だろ?」
こいつほんま……! 俺は怒りを堪えながら、頬を引きつらせて言った。
「わかったよ。俺がちゃんとエスコートしてやる」
「まじか! 悪いな!」
公男は俺の肩を気安くぽんぽんと叩いてくる。
「やっぱりおまえは最高に頼れる親友だよ! 愛してるぜ!」
「そうかい」
俺はおまえのことが大嫌いだけどな。クソが。
公男は俺達を置いて、学校の方へと駆けて行った。残された俺は、ちらりと棚橋さんを見る。
長めの前髪にカーテンのような過度に長いスカート。陰キャ丸出しの猫背。そしてどこか怯えたような表情でわかりにくいが、これがまたけっこうな美少女だ。相変わらずあいつは美少女にばかり惚れられるな。
それにしても、これまた負けヒロインオーラがすげえ子が惚れてきたもんだ。
「あのさ」
「ひゃっ! ひゃい……」
棚橋さんはあからさまにビクついている。会話もままならないか。こりゃ学校を案内するどころじゃないな。
まあいいや。どうせすることは一緒だからな。俺はすっと人差し指を立てて彼女の視線を誘導する。
「ちょっと指見てくれる?」
「はい……?」
――パチン。
「……なあ、千佳ちゃんだっけ。きみ、あいつのどこがそんなに好きなの?」
「公男(きみお)くんは優しくて。思いやりがあるところが好きです」
「セクシーな言い回しだなぁ。優しさ以外の取り柄がないのかよ」
――ぬぽぬぽ。ぬぽぬぽ。
「……っ?♡ ~~っ??♡♡」
千佳ちゃんは俺の質問によどみなく答える。だが、ときおり不思議そうに虚空を見ながらぴくぴくとカラダを痙攣させる。彼女の長いスカートは空き教室の床に乱雑に脱ぎ捨てられ、代わりに股には俺のチンポが深々と突き立てられていた。
「チンポどう? 処女なんでしょ? きもちいいか?」
――ぬぽっぬぽっ! ずぽっずぽっ!
「はい♡ 公男くんは良い人です♡ んんっ♡ わたしの初恋です♡」
「あはは。聞いてねーよ」
空き教室にこだまする肉のぶつかり合う音と、立ち込めるむっとするような性のにおい。快感に腰がびりびり痺れ、征服欲が満たされる。
けれども、千佳ちゃんはこの状況をまったく認識できていない。
――
子供の頃、動画サイトで催眠術をかける動画を見て、ノリでやってみたらなんかできちゃったんだよな。昔からなんでも器用にこなせるタイプだったから。こんなもん悪用するしかねえだろってことで、おもにそういう目的でちゃっかり活用している。
だが、催眠にかかっている女は自我が希薄になってしまうし、カラダの反応も悪いから抱いていてもあまり楽しくない。だから純粋に性欲処理がしたいときにしか使わないのだった。
俺は腰を振りながら、にっと口の端をつりあげる。
「なあ。好きでもない男のオナホになってる気分はどうだ?」
「はぁはぁ……♡ なんかお股……きもちいい……♡」
「会話が成立しねえ。やっぱこりゃマジでただのオナホだわ」
仕方ねえな。俺はもう一度指を鳴らす。
――パチン。
「えっ……? なに……これ」
千佳ちゃんの虚ろだった瞳に光が戻り、彼女はぎょっと目を見開く。知らん間に好きでもない男のチンポが股にねじ込まれているんだからそりゃびっくりだよな。
ようやく事態が飲み込めたのか、千佳ちゃんは喉を引きつらせ、バタバタと大きく身じろぎする。
「やだっ! やめてくださいっ! わたし、公男くんが好きで……!」
「知ってるよ」
「こんなことは、こ、困りますっ! 抜いてっ! おっ、おちんちんっ、挿れないで!」
もう遅いけどな。俺のデカチンは小柄な千佳ちゃんのオマンコにずっぽり刺さっている。証拠を残さないようにゴムはつけてるけど、好きでもない男に処女を奪われたショックはさぞ大きかろう。
だが、それ以上にカラダは正直なようだ。
――ぬぷっぬぷっぬぷっ! ずっずっずっ!
俺がゆるゆると腰を揺り動かし、千佳ちゃんの腟内を掘削すると、彼女はたまらず甘い声を漏らした。
「なにっ、これ♡♡ 嫌なのにっ♡ カラダ、きもちよくてぇっ♡♡」
「意識だけ目覚めてカラダはまだ催眠にかかってるんだよ。慣れればこういうこともできる」
状態としては金縛りのときと似ている。自己催眠で似たような状況を作れるが、あれ気持ちいいんだよな。
不思議だろうなぁ。破瓜のショックで泣きそうなくらい辛いはずなのに、カラダは無情にも快楽の電気信号を送ってくるのだ。頭がパンクしそうなんじゃないか?
「目が覚めたら全部忘れてるよ。だから安心して気持ちよくなりな」
俺がささやきながらリズミカルに腰を打ち付けると、千佳ちゃんは髪を振り乱し、だらしなく口を半開きにしながらみっともなく喘ぎ乱れる。
「あっ♡ あぅう♡ きもひっ♡♡ こんなのだめなのにっ♡ ごめんなさいっ♡♡ ごめんなさいっ♡♡」
「はは。誰に謝ってんの?」
千佳ちゃんはよだれと涙を垂れ流しながら、自らガンガン腰を振る。
「公男くんっ♡ ごめんなさいっ♡♡ わたし、このおちんちんっ♡♡ しゅき……っ♡♡」
――びくびくびくっ! びくんっ! びくっびくっ!!
千佳ちゃんはオーガズムに達した。「おっ♡ おっ♡」と濁った声で喘ぎながら、全身をガクガク震わせて快楽を貪っている。
俺も絶頂に達した。
「おっ、ふぅ……っ。めっちゃ出るっ」
びゅくびゅくと脈打つペニス。尿道を押し拡げて噴き出すザーメンが脳を焼くほどの快楽をもたらしてくれる。やっぱり"オナニー"は最高に気持ちいいな。
俺がチンポを引き抜くと、千佳ちゃんは糸が切れた人形のように眠りに落ちた。俺は彼女の衣服の乱れを整え、行為の痕跡を消す。
チャイムが鳴った。今日の午前中はサボりかな。
俺は寝息を立てる千佳ちゃんを保健室に運んだ。ベッドで目を覚ました千佳ちゃんは混乱していたが、「学校を案内しているときに倒れたんだよ」と説明すると、得心したようにうなずいた。
「わたし、貧血持ちで……よくあることなんです」
とかなんか勝手に納得してるし。チョロくて助かるぜ。
「神岡くんも……優しい人なんですね」
などと寝言みたいなことを言い出したときには、吹き出しそうになったがな。
昼休みになると、話を聞きつけた公男が保健室にやってきた。
「棚橋さん。よかったら一緒にお昼食べない? 他にも女の子が何人か一緒にいるけど、いいかな」
「おまえ、マジで最低だわ。いろんな意味で」
俺は呆れ返った。けれども千佳ちゃんは都合の悪いところは聞こえなかったのか、こくこくとうなずく。
「は、はい……! ごいっしょさせてくださいっ」
不憫すぎるな、この子。犯しておいてなんだが、俺は心底同情していた。
「友人。おまえも食うだろ?」
「はいはい。お供しますよっと」
俺は肩をすくめ、幼馴染の後ろをついていった。
――俺こと神岡友人には幼馴染がいる。なんの取り柄もないのに息をするように女に惚れられ、けれども今まで誰とも付き合ったことがない。それどころか女の子の好意にまったく気づかず、告白されそうになると都合よく難聴になる。あいつ絶対ラブコメ漫画の主人公だろって俺は思っている。
そんな幼馴染の頼れる友人ポジである俺は、さしずめ抜きエロゲーの主人公ってとこか。だって、あいつに惚れた美少女を裏でちゃっかりおいしくいただいちゃってるもんでね。
これも友人の特権……だよな?