ラブコメの鈍感系主人公すぎる幼馴染♂の頼れる友人ポジである俺の日常がエロゲーすぎるんだが 作:三越利範
突然だが、俺は一人暮らしをしている。俺が望んだからというわけではなく、親の教育方針というやつだ。
子供の自立心を養うために、早いうちから一人暮らしを経験させたかったらしい。なんでも親に頼り切りだと、怠惰な人間になるぞ、とは親父の言。それについては同意だが、現実は親の思惑通りにはいかなかった。事実、俺の一人暮らしライフは怠惰を極めているからな。
「あー。家事めんどい。ゴミ出しだるい。今日もコンビニ弁当でいいか」
休日の俺ときたら干物同然である。週6で学業に励みながら、放課後の空き時間にバイトをして、その上家事をする? そんなのできるわけねーだろ。手抜きを覚えた俺の惨状を見るに、素直に実家ぐらしをさせておいたほうが良かったのではないかと思う。親という抑止力がないと、子供は堕落する一方なのだ。
――ピンポーン。
「ん?」
ベッドでゴロゴロ漫画を読んでいると、突然インターホンが鳴った。こんな休日に来客? 嫌な予感しかしねえな。公共の電波を濫用する国営ヤクザの支払い催促かな。いつもどおり居留守を決め込んでしまおうかと思ったが、その後もしばらくインターホンを連打され、まったく帰る気配がない。俺はしぶしぶ重い腰を上げた。
「うちはテレビ置いてねえよ!」
玄関扉を開けて怒鳴ると、そこには幼馴染の椎奈が立っていた。
「怒鳴らなくてもいいでしょ。耳がきーんとする」
「おまえ、こんな休日に何しにきたの」
「立ち話もなんだから上がるね」
「それ俺のセリフじゃね?」
勝手知ったるなんとやらって感じでずかずかと上がり込む幼馴染。まあ当たり前だけど、こいつには俺の住処を教えている。公男にはむかつくから教えていない。
白のパーカーに黒の短パンというラフな休日スタイルの椎奈は、きょろきょろと部屋の中を見回す。
「ふうん。ちゃんとキレイにしてるんだ。ゴミも溜めてないし。まあ合格かな」
「おまえは俺の母ちゃんなの?」
「おかゆーのお母さんに頼まれてるからね。たまに様子見に行ってやってって。餓死してないか心配みたい」
まるで漫画の幼馴染のようなことを言う。まあ、リアル幼馴染なのだが。
「で、何しにきたのおまえ。なんか買い物袋持ってるけど」
俺が訝しみながら訊ねると、椎奈はいたずらっぽく笑った。
「たまにはごはんでも作ってあげようかなって。ありがたく思いなよ」
「…………」
俺は確信する。これはなにか裏があるな。
「腹のうちを見せろよ。腐っても幼馴染だ。なにか魂胆があるのはわかってるぞ」
「ばれたか」
椎奈はぺろっと舌を出しておどけると、いそいそとエプロンをつける。
「今度、公男に手料理を作ってあげようかなって。男を落とすならまず胃袋を掴めっていうでしょ」
「俺は毒見役かよ」
「毒なんて入ってないから。あたしを何だと思ってるんだか」
椎奈は調理器具の場所を確認し、料理を始める。漫画のメシマズ系幼馴染には食傷気味だが、椎奈は普通に料理ができる。包丁の使い方もうまいし、危なっかしいところはないな。とんとんと小気味よく食材をきざみながら、椎奈はこちらも見ずに言う。
「あんた、たまに料理してる? せっかく良い調理器具持ってんだから使ってあげなよ」
「料理は最初の頃はやってたけど、後片付けがめんどくてやめたな」
「呆れるわー」
一人暮らし男あるあるだと思うけどな。最初はみんな「よーし。一人暮らし始めたし、料理とか頑張っちゃうぞー」とか意気込むんだけど、だんだん面倒臭くなるんだよな。うちの両親は共働きだけど、仕事をしつつ家事まで当たり前のようにこなす母親を、一人暮らしを始めてからわりと本気で尊敬した。
「なにつくんの?」
「オムライスとかどうかなって」
「最高じゃん」
男の胃袋を掴む料理とか謳って今どきなんの工夫もなく肉じゃがを紹介するやつはエアプだ。男を満足させるなら、一も二もなくとにかくカロリーだ。ジャンクなカロリー爆弾を食わせれば男は一発でメロメロになる。
「最近はたまご安くなってきてありがたいよね。相変わらずレジ袋が有料なのはカスだけど」
「セクシーな
主婦みたいなことを言いながら、椎奈は手際よく卵を溶く。華美さの欠片もない実用性重視の服に、雑に結いた髪。なんかこう、同棲中のカノジョみたいでたいへんよろしいですな。
むくむく。
「なあ、ムラムラしたんだけど」
子供が「ママー。おなかすいたー」と駄々をこねるように、俺は言った。
俺が椎奈のケツに勃起したチンポをぐいぐい押し付けると、彼女は面倒くさそうに振り返り、ため息をついた。
「仕方ないなー。おまんこ貸してあげるから、勝手に済ませちゃって」
「まじで。助かる!」
俺は枕元のチェストからコンドームを取ってペニスにつけると、椎奈のバックから短パンをするするとずりおろす。パンツもしまむらでセット販売されてそうな安っぽいやつだな。そうそう。こういうのでいいんだよ。
俺はショーツの股布をずらし、おまんこを露出させる。ぽっかり開いた膣口に穂先をあてがい、ぬぷぬぷとチンポを挿入する。前にしたときのようなグズ濡れマンコではないが、程よく固くていい感じにチンポをしごいてくるまんこ肉がたいへんグッドだ。
「んっ♡ んぅ……っ。いま料理してるから。激しくしないでよね」
「わかってるって」
俺はじっくりと味わうように、ゆっくりチンポを抜き挿しする。
――ぬぽっぬぽっ。ぬっぬっヌッ!
セックスではなくオナニー感覚なので、俺はゆるゆると腰を揺り動かす。
「んっ……ふぅふぅ。んんっ。ンッ! んんっ」
椎奈も本気モードじゃないな。それでいい。これはセックスじゃなくてオナニーの延長だからな。俺は椎奈のカラダを使って性欲処理をしている。背徳的で興奮するな。
――ぬぢゅっぬぢゅっ! ずぷずぷ。
「お、濡れてきたな。まんこ吸い付いてきてすげえ気持ちいいよ」
「んんっ。黙って。手元が狂うでしょ。今大事なところだから」
たまごを被せて割るタイプじゃなくて、しっかりチキンライスをくるむタイプのオムライスか。意外と手が込んでいる。好きな相手に作る用の料理だからしっかり手間を掛けたいってところか。へこへこと腰を揺すりながら、俺は椎奈のうなじに鼻先をうずめてニオイを嗅ぐ。
「なあ、なんかつけてる? すげえいいにおい」
「なんもつけてないよ。休日にそんなおしゃれするわけないじゃん」
それなのにこんな甘くて良いにおいがするのか。若い女ってずるいよな。全身がセックスだろこんなの。
「うー。たまんね。もう出そう」
「んんっ。勝手に出せば?」
ぞんざいに言いながら、椎奈はくいくいと腰をひねり、俺の股間にケツを押しつけてくる。最高かよ。俺はぶるっと全身を震わせて射精した。
「お。ん。……ふう。気持ちよかった」
「そ。……オムライスできたよ」
「じゃあ、食うか」
ザーメン入りのコンドームを縛ってゴミ箱に放り込むと、俺はチンポをウェットティッシュで拭う。そして部屋のミニテーブルの前にどっかり腰を落とした。椎奈はテーブルの上に2人分の皿を置く。形の良いオムライスの上には、ケチャップで『バカ』と描いてあった。
「いただきまーす」
「いただきます」
手を合わせ、幼馴染謹製のオムライスを頬張る。チキンライスのジャンクな味とたまごのまろやかな味がベストマッチ。やっぱこれよな。
「うめえ!」
「そ。よかった」
もりもりとオムライスを食っていると、椎奈が口を開いた。
「ねえ、あとでもう一回しよ」
「ん?」
「今度はあたしがムラムラしちゃったから」
「そっか」
俺達は再び黙り込み、もりもりとオムライスを喰った。
なんて爛れた休日だろう。でも、こういうのがいいんだよな、男ってやつは。
なあ、そうだろう?