※この作品はR-18です。

異宗派のクソ女に村を焼かれ監禁セックスをさせられている俺の、歪んだ恋と復讐の物語   作:品川カタン

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女装させられますが逆アナルはありません。逆アナルバージョンは後日公開します。苦手な方はそちらを見なくても問題なく物語を理解できます。


第10話 強制女装立ちバック(ノーパンスカート捲り挿絵あり)

 俺は結局、あの後どうしたのかというと。

 

『……頬、痛そうだ。もう少し冷やした方がいいよ』

 

『……あ〜。これね、大丈夫大丈夫〜私こういうの慣れてるし』

 

 俺の心配をよそに、八つ当たりを終えたフロローはなんでもないことのように話してきた。

 

 俺は正直、この時はかなり苛立っていた。こいつの冗談や誠意のない態度を、いつものように受け流せないくらいには。

 

『……慣れちゃダメだろ。冷やしてくれ!!』

 

 ……大声でこうやって言ってしまい、フロローはキョトンとしていた。

 そして少し静かになったあと、「わかったよ」とだけ返事が返ってきて、フロローは帰っていった。

 

 気まずい。

 

 セックスをしている時に煽られて、怒鳴るような声を出したことはあったが、今回のような空気感は初めてだった。

 

(……昨日のことがあって忘れてたけど誕生日まであと一ヶ月くらいか)

 

 寒さが強くなり、俺は室内で少し厚めの長袖を着るようになった。長雨の季節だからか、部屋の空気が少し湿っているように感じる。フロローが「除湿機置いとこっか」などと話していて、パスラ派にはそんなものまであるのかと驚いた。

 

 結局、フロローは昨日だけ仕事を休み、今日は化粧やらで頬の赤みを隠して出勤しているようだ。そんなに無理をしてまでやらなきゃいけない仕事なのか、とも思ったが、まあパスラ派にも事情があるのだろう。俺の父さんが生きていた頃も、体調が悪くてもミザヤ派信者のために教会を開いていた。

 

 そしていつも通り、階段を下る音が聞こえた。

 音の正体は恐らくフロローなのだが、いつもと少しだけ足音が違う。普段履いているブーツは、もう少し高い音を鳴らすはずだ。だけど、足取りのテンポはやはり彼女だ。

 

(前みたいにワンピースとかに着替えて来たのか?)

 

 「開けるよー!」という声が響くと同時に扉が開いた。相変わらずノックはせずにそのままズカズカと入ってくる。そして、俺は驚くような光景を目の当たりにした。 

 

「じゃ〜〜〜ん!!」

 

「……は? な、なんだその服」

 

 現れたフロローは、なんと使用人……所謂メイドの服を着て楽しそうに笑っていた。

 

 ……いや、メイド服のような格好だがデザインが少しおかしい。本来、使用人の服ならば動きやすく上品に作られているはずだ。

 

「あ、育ちの良いクロードくんにはちょっと刺激が強かった〜〜? 〝こういう〟メイド服もあるんだよ! 世の中には!」

 

 それは俺が知っているメイド服と違い、胸元がかなり開いていて首にはフリルと黒いリボンがついていた。短くてフリフリとしたスカートから白い脚が伸びていて、膝上まである黒い靴下を履いていた。片手には銀のトレイを持っており、その上にはケーキがひとつだけ載っている。

 

 裸なんて何回も見ているんだから、今更こんな服で煽られることはないと思っていた。

 

「…………」

 

「あ、顔赤い! 気に入った〜?」

 

 正直、良いと思ってしまった。

 大きく開いた胸元から覗く胸が、ばいんと揺れてその柔らかさをよく表している。頭に飾られたフリルのカチューシャは、その両側についたリボンが合わさってなかなか似合っている。スカートは少し短すぎて下品なんじゃないかと思ったが、ふわふわとしたフリルの裾から覗く白い腿がなかなか扇情的だ。

 

「まあ、その、似合っていると思う」

 

「きゃ〜〜嬉しい! ありがと〜〜!」

 

 いつものようにわざとらしく喜びながら、俺の片手を掴みくるくると回り出した。急に掴まれたものだから、一瞬足がもつれて転びそうになったが床をしっかりと踏んで体勢を立て直し、とりあえず一緒に回った。

 

「じゃあ、まあ……今日はそれなのか」

 

「うん! そう! これでするんだよ〜!♡」

 

 回るのに飽きたのか、俺の手をぱっと離す。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 そして、トレイを持ちながらも片手でスカートを捲ってきたが──中にパンツを履いていなかった。ノーパンだ。既に少し濡れているのか、その割れ目の場所から艶が見える。

 

「なっ……は、履けよ……」

 

「え〜〜だってクロードくん興奮したらがっついて全部脱がしちゃうじゃん! この服のまんまでやりたいから事前にパンツだけ脱いできちゃった〜〜♡♡」

 

 そういうことは、あまり口に出して言わないで欲しい。俺だって男なのだから向こうから誘われたら乗るに決まっている。それを、がっついているなどと表現される筋合いは無い。

 

不満は口に出さずに我慢しつつ、スカートから手を離したフロローへ「わかった」とだけ返事をして、手を伸ばした時だった。

 

「あ、ちなみにクロードくんの分も用意してきたからね?」

 

「はい?」

 

 フロローに予想外のことを言われたことは何度もあったが、今回に関しては本当にその意図がわからない。誰がが俺の様子を見ていたら、こうやって素っ頓狂なことを言われる度に、間の抜けた声を出して同じような反応をするのかと責められそうだが、彼女は本当によく分からないことばかり言うのだから仕方ない。

 

 あ、だけど今回に関してはやはり彼女の考えがわかったかもしれない。彼女がメイド服を、俺が男性用の使用人服を着て、一緒にそういう背徳的なプレイでもしようと言うのかと思ったが──

 

「じゃ〜〜ん! これがクロードくんの分のメイド服で〜〜〜す!」

 

 その予想は悪い方向に裏切られた。

 

 フロローは、胸元が開いた短いスカートのメイド服を取り出して俺に見せてきた。

 

 その瞬間、俺は血の気が引くのを感じた。

 

「おっ……女物の服は嫌だ!! 今回に関しては無理だ!! やりたくない!!」

 

「え〜〜〜?」

 

 父の言葉を思い出した。

 

 夜、獣となった父だった生き物から耳元で囁かれたあの言葉、あの不愉快な感触、あの気持ちの悪い時間。

 

【クロ……お前は本当に可愛いね……】

 

 首を振る。

 嫌だ。あの時のことを思い出したくない。俺は可愛くない。母さんなんかに似ていない、俺は父さんの女じゃない。息子だ。男なんだ。こんな気持ちの悪い服を着て、女のフリをして遊ぶだなんてごめんだ!!

 

「…………」

 

「クロードく〜〜ん?」

 

 フロローも流石に俺の様子がおかしいことに気がついたのか、圧をかけて無理やり着させるようなことはしてこない。なら、断るチャンスだ。

 

「……フロロー、ごめん。俺はこれだけは──」

 

 その時だった。

 

「クロードくん」

 

 フロローが机の上にガンガントレイを置いた。浮いているみたいな軽い足取りで近づき、そして少し屈んで、胸の前で両手を組みながら俺の顔を見つめてきた。

 

「お願い、やって欲しいな? 私のこと好きなんでしょ?」

 

 上目遣い。

 猫撫で声。

 物欲しそうな瞳。

 そして、自分が可愛いとわかっている上でこれらをやっているような、あざとさ。

 

 本当に馬鹿だと思うだろう。いや、本当に馬鹿だ。俺は──俺は──フロローのこの顔を見て、一瞬でこの行為に対する嫌悪感が吹き飛んでしまった。

 

 俺に可愛く懇願しているその姿がきらきらして見えた。世界で一番と言っていいほどにはくだらないお願いを、「私のことが好きなら」という言葉ひとつで、甘美な願い事に変えてしまった。好きな女の子にお願いされて、好きな女の子のために聞く。ヒーローにでもなった気分だった。

 傍から見れば笑ってしまうくらい滑稽な姿を晒しているのは、重々承知だ。だけど俺は、こういったことに慣れていない。それがたとえ、大したことがない上にどうしようもないお願いだったとしても──やらなければ恥だと思うくらいには、俺は甘い感覚で盲目になっていたのだ。

 

「…………わかっ、た」

 

 饒舌な内心に比べて、現実で出せた返事はこのたどたどしい一言だった。

 

「…………」

 

 フロローは、一瞬目をぱちくりさせた後、

 

「やった〜! じゃ〜〜着替えさせてあげる! はいバンザーイ!」

 

 そう言いながら俺を着替えさせてきた。

 

 袖に腕を通していく。妙な緊張感が走り続けていて、着替えている間の記憶があまりない。フロローが「良かった〜入った〜!」と言ったのを聞いて、俺は着替え終わったのだなと気がついた。

 

「じゃ〜〜〜ん私たち、お揃いで〜〜す!」

 

 手を引っ張られ、洗面台の鏡の前に連れてこられた。全身は見えないが、確かにメイド服を着ている。しっかりカチューシャまでつけられている。

 正直なところ、似合っていないなと思った。そして、心のどこかでほっとしていた。だがやはり、それよりも二人してメイド服を着て立っている状況というのは、なかなか不思議だ。フロローは横ではしゃいでいるが、これで良いのかという気持ちがある。

 

「クロードくん、見せて見せて」

 

 両手で頬を包まれぐい、と引っ張られる。

 

「…………」

 

 そして、じーっと見られた。

 

「うん! 可愛いよクロードくん! 結構いい感じじゃん!」

 

 ニコッと笑うい、赤らんだ頬が持ち上がって目が細まった。

 

「か、かわ…………」

 

 心臓が跳ねた。

 俺は可愛いと言われた瞬間、昔のことを思い出してまた嫌な気分になるかと思った。

 

 だけど、ならなかった。そのことにも驚いた。

 

 なんなら、フロローから言われる「可愛い」という言葉に、少しの優越感すら覚えた。

 

(……いや、別に女の格好をするのが好きな訳じゃ全くないけど)

 

 そして、顔を引き寄せられた先で、視線を下げるとフロローの胸の谷間がよく見えた。優越感と性的興奮が混ざって、段々身体が熱くなってきた。緊張していてわからなくなっているだけなのかもしれないが、心のどこかにあるはずの嫌悪感が、今は見つからなかった。

 

「あっ、勃起してる〜♡♡」

 

「いや、これは別に服に興奮してるわけじゃ……!!」

 

 よく見たら俺のパンツが横に転がっていた。脱がされている。竿の先っちょに布が引っかかり、スカートが少し捲れた状態になっていた。丈が短いからか、裾が持ち上がっているのがよく目立つ。ただでさえ出ている脚がさらに露わになり、途端に恥ずかしさが込み上げてきた。

 

「じゃあ約束通り、このまんまやっていこうねクロードくん♡♡」

 

「別に約束したわけじゃ……あっ……!!」

 

 スカート越しに俺のものを掴まれ、そのまま上下に擦られる。

 

「スカートと一緒にシコシコされて気持ち良い?♡♡ これで射精しちゃったら恥ずかしいね♡♡ 」

 

「あっ、やめ、先っぽいじらないで……!!」

 

 フロローの手は止まらない。容赦なくスカートと一緒に竿を扱き、カリの引っかかり部分を執拗に責めてくる。我慢汁が溢れ、勃起に引っ張られた布の先が丸く滲んでいた。

 

「うわー♡♡ すっごい興奮してる♡♡ 我慢汁でスカートが濡れちゃった♡♡ 」

 

 胸を押し付けられ、さらに俺の物は硬くなった。薄い男の胸板に、丸くて柔らかいおっぱいが重なっている。その景色がかなり刺激的だ。

 主導権は完全に彼女に握られていて、射精しそうになるとゆっくりとスピードを落としてくる。そして、またフロローの気分でカリの裏側を親指で擦ったり、竿全体を包み込むように上下させたりと好きなように扱われた。

 

「う、あ、出る、出る……!!」

 

「いいよー♡♡ 一回射精しちゃえ♡♡ スカートに精子かけちゃえ♡♡」

 

 俺の物の弱点を完全に把握しているフロローの手コキには敵わず、俺はスカートの中で射精をした。丸くできていた染みが、さらに広がっていく。ベタベタとした感覚が気持ち悪いと感じると同時に、服の中……しかも、スカートの中で射精した感覚がなかなか背徳的で全然勃起が収まらなかった。

 

「あーあ♡♡ スカート汚れちゃったー♡♡ 黒いところにかかってるから濁った白がよく目立つね♡♡」

 

「あっちょっ、捲ったら見える!!」

 

 俺の抵抗も虚しく、フロローがわざわざ俺のスカートを捲ってくる。それを手で押さえようとする自分の仕草が、まるで本当に女みたいで少しドキドキした。むわっ、と出したての精液の匂いが籠ったスカートから解放されて広がり、フロローはスカートについたべとっとした精液を人差し指で掬った。それを、俺の目の前に見せてからニヤニヤしながら舐めとってしまった。その光景もまた、かなりエロかった。

 

「じゃ、早くケーキ食べたいし私もえっちしたいからー……はい、クロードくん! このまましちゃおっか!」

 

 俺も正直、もう我慢ができなかった。セックスをしたかった。ベッドに行くのかと思ったら、フロローが壁の方へと歩いていき、手をついた。そして自分の尻を後ろへ突き出してきた。このまま立ってやるのだろうか。

 

「立ったままでもできるんだよ! ほら、お尻の穴の下の方におまんこあるから、ちゃんと間違えないで挿れてね〜♡♡」

 

「わかってるって、場所くらい……!!」

 

 フロローが小馬鹿にした様子でくすくすと笑ってくる。俺も一緒に壁の方へと向かい、スカートを上に捲った。そして、ギンギンになっている物を臀を突き出しているフロローの中へと挿入していく。ぐちゅ、と音を立て奥まで竿が入るとフロローから「んっ♡♡」と小さな声が漏れた。

 

「そうっ♡♡ 上手上手〜♡♡ あっ♡♡ そのままお尻にパンパンするみたいにおまんこをぱんぱん突くんだよ〜♡♡」

 

「はあっ、うあっ、ううっ!!」

 

 あとから聞いたが、これは所謂立ちバックというやつらしい。自分のスカートを捲って勃起竿を出して、フロローのスカートもたくし上げて後ろから水音を激しく立てながらピストンしまくる。正面や騎乗位をされている時とは違い、後ろ側の腟壁に擦れている。それがいつもと違う感触と快楽を与えてきて、気持ち良い。

 

「んうっ♡♡ あっ♡♡ 気持ち良いよ♡♡ 立ちバックしてみたかったんだよねぇ♡♡ 一人でえっちなことする時、立ちながら試してる時もあるからさ〜♡♡」

 

「ひ、ひとりでしてんの……!? 女の子も……!?」

 

「ぷっ!! あははっ!! 当たり前じゃ〜〜ん!♡♡ クロードくんちょっと童貞すぎるって〜♡♡」

 

 お前が卒業させたんだろ!! と叫びそうになる前に、俺はフロローが自分でオナニーをしている姿を想像した。わざわざ立ちながら、指や前に使っていた玩具を挿れて一人であんあんと喘いでいるその姿。慰めるだけの行為でびくびくと腟を痙攣させて、愛液を溢れさせているその姿。妄想の中だったが、かなりそそられてしまい俺の物をさらに激しく出し入れさせた。

 

「あっ♡♡ 今、私がオナニーしてる姿想像して興奮したでしょ♡♡ 今えっちしてる癖に情けな〜い♡♡ メイド服着ながらえっちして、オナニーの話で腰へこへこさせて、ほんっとクロードくんって雑魚ちんぽだよね〜〜♡♡ 」

 

「はあっ、うるさいっ、くそっ、エロい!!」

 

 下品な言葉を叫びながら俺はフロローを犯すのをやめない。ミザヤの人間として、ここに来てからもなるべく直接的で性的な言葉を使わないようにしてきたのに、最近じゃその殊勝な心がけは意味を成していない。ピストンの動きに合わせて俺とフロローのスカートのフリルが揺れていく。

 

「こんな格好して、なんか女の子とえっちしてるみたいだね♡♡ おちんぽついた女の子だ♡♡ クロードくんは雑魚ちんぽじゃなくて雑魚メスなんだね〜〜♡♡」

 

「うるさい!!!」

 

 ばちゅんっ!! と音を立ててまんこを思いっきり突いてやると、フロローから「お゛っっ♡♡」と声が漏れて、白い臀の肉が揺れた。突く度に胸と臀がぶるんぶるんと揺れていく。

 

「はあっ、はあっ、イク、イきそう、出すぞ!!!」

 

「私もイきそう♡♡ クロードくん♡♡ メイド服えっちで一緒にイこうね♡♡ おまんこの奥に精液出して雑魚ちんぽじゃないって証明してやれ♡♡」

 

 俺のカリが限界まで膨らみ、フロローの腟内を引っ掛けて絶対に精液を逃がしてやらないようにしていた。壊れた理性が、本能が、こいつの中に出して孕ませてやれと叫んでいる。俺は、俺は男だ。母さんに重ねられてなんかいない、女を孕ませるために言うことを聞いてやって、こんなくだらないスカートを着ているだけだ!!

 

「出る、出る、出る!!」

 

「あ゛〜〜〜っ♡♡♡ イクッ♡♡ クロードくんのちんぽでイクッ♡♡ イッちゃう〜〜っ♡♡ 精液まんこに注がれるっ♡♡♡」

 

 激しいピストンに大きな胸を揺らしながら、ぎゅうう、とフロローの中が締まった。肉襞が吸い付くように竿を搾り取ってきて、発情した猫みたいな声を上げながらフロローは絶頂した。俺も、あまりの気持ちよさに呻き声が漏れていた。濃い精子が、立ったまま腟内へと注がれていく。噴水の水が噴き出すみたいに、びゅるると音を立てて子宮をぐちゃぐちゃにした。

 

「はあーっ、はあーっ、はあーっ……」

 

「はーい一回抜いて!♡♡ 運動したからケーキ食べるの!」

 

 にゅるんと俺の物を抜いた瞬間、溢れた精液がフロローの脚を伝って垂れていく。

 

「…………」

 

 そのエロい光景に唾を飲み込みつつ、俺はあれだけ嫌だった女装に対して、嫌悪感が無くなっていることに気がついた。

 

 俺のメイド服はもうぐちゃぐちゃだ。精液で汚れて、胸元のリボンも解けている。

 

(からかってはきたけど、フロローは俺の名前を呼び続けた)

 

 そして俺は、本当に……真に怖がっていたものについて、気がついた気がしたのだ。

 

【クロ……お前は本当にお母さんに似ていて可愛いね……】

 

 俺が〝クロード〟ではなく〝母さん〟として扱われること。

 

【お前は司祭の息子なんだからさー! ちょっとこういう話には混ぜれないって!】

 

 そして、あんなことをされているとも知らず、〝司祭の息子〟として扱って、俺を穢れなき青年だと思っていた友人たち。

 

(……フロローを理想化しすぎか?)

 

 フロローは、クズだ。

 

 ストレス発散に殺人をしても何も思わず、それを思想のためだと自分に言い聞かせ、孤独ではないと偽り、恐怖から目を背けている。そして、俺の大切な人間たちをめちゃくちゃにした。

 

 だけど、間違っていることを敢えて間違ったまま言うならば……

 

 フロローは、俺を安心させた。

 

「あ、ケーキ私の分しかないよ」

 

「えっ」

 

 俺もてっきり自分の分があるのかと思って机に座ろうとしたが、普通に皿はひとつしか用意されていなかった。こいつ、俺の部屋に来たのに一人で食べるつもりだったのか? いや、元々そういう女だった。

 

「ん〜〜……」

 

 そして、フロローが考え込むような仕草をしたあとに、

 

「はい」

 

 フォークでケーキを半分に切って、それを俺の分だと言った。

 

「…………」

 

 自分の分があると思ったとはいえ、正直、ここでくれるのは意外だった。だけど、くれるのならば貰おうと思って、俺も隣の椅子に座った。

 

「ありがとう」

 

「次からちゃんとふたつ持ってくるから許してね〜」

 

 フロローが食べ終わるのを待ち、次にフォークを借りて俺もケーキを口に運んだ。

最終回について(寝取られはありませんので安心してください)

  • 破滅ハッピーエンドから見たい
  • 破滅バッドエンドから見たい
  • どちらからでも良い
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