さて、ここらで設定をひとつまみ
都合のいい組織:図書館の本を回収して金儲けをしようと企む組織
この世界の図書館:ルイナ真エンド後、なんやかんやあって頭からの追跡を逃れた世界線。今までの接待の少しやさしい版をしているが、その時にグスタフソンが攫われた。ブチギレである
都合のいい組織のボス/依頼主:図書館の方を回収して金儲けをしようと企む…と思われていたが、ただグスタフソンが責められるのが見たい変態
アロイ:アロイ事務所代表の雇われ。グスタフソンの拷問と輸送を担当する。このSSの実質的主人公。金さえ積まれればなんでもするが、逆に金にならなければなにもしない。ピラとは仕事仲間。普段はひょうきんだが、一度仕事モードに入ると冷徹になる
ピラ:アロイ事務所所属のフィクサー。アロイのサポートを行う。論理的だが、アロイに対しては辛辣。アロイと同じように、一度仕事モードに入ると冷徹になる
メナト:都合のいい組織の下っ端。金がないから働いているが、本人は暴力があまり好きではない。
グリフィン:グスタフソンの夫。めっちゃ強い
で、実際読むに耐えない文章だから読む時は注意
*担架に拘束されているグスタフソンが護送車から下され、運ばれてくる。睡眠薬の効果で寝ており、服は着ておらず目隠しと口枷をされている*
モブ兵士1「お疲れ様です、アロイさん。例の女を連れてきました。搬送中は一度も目を覚ましませんでしたので薬はしっかり効いています。追っ手も今のところ確認できていません。」
アロイ「ご苦労。これからはこちらが引き継ごう」
モブ兵士1「了解しました。では、失礼します」
アロイ「うむ、お疲れ様」
アロイ「じゃあ…おい、君。そっちを持ってくれ」
ピラ「はい」
アロイ「じゃあ持ち上げるぞー…はい3、2、1!」
ピラ「よっ…と」
アロイ「はい、急ぐよ。いつ起きるかわかんないからね」
………
アロイ「よし、この部屋だね」
ピラ「はい、そうです」
アロイ「…」
ピラ「…」
アロイ「扉を開けてくれるかい?」
ピラ「できると思いますか?」
アロイ「担架を一旦おろすとかして、さ」
ピラ「あなたがすればいいじゃないですか」
アロイ「おいおいおい、それが上司に対する口の聞き方か?」
ピラ「あなた、別に私の上司じゃないですよね?」
アロイ「ま、まあそうだが…」
モブ兵士2「あの〜、私がやりましょうか?」
アロイ「助かるね」
*モブ兵士2が扉を開ける*
アロイ「君もあれくらい協力的ならもっと助かるんだけどなぁ」
ピラ「はいはい」
モブ兵士2「それと…」
アロイ「ん?どうした?」
モブ兵士2「これをアロイさんに届けるように、と伝えられたのですか…」
*モブ兵士2が金属製の首輪を差し出す*
アロイ「ああ〜これ持ってきてくれたの?いや〜手間が省けるね。ありがとう」
モブ兵士2「い、いえ…私は私の役割をこなしただけです…」
アロイ「ねえ?ピラちゃん」
ピラ「早く終わらせましょう」
アロイ「ねえ無視は酷くない?ねえ」
………
ピラ「足の拘束終わりました」
モブ兵士2「う、腕の拘束も終わりました」
アロイ「ご苦労様、ありがとね〜」
ピラ「あなた何かしました?」
アロイ「今からする」
*アロイがグスタフソンの首に首輪をつける。カチッという音とがして、首輪が外れなくなる*
アロイ「よ、し…ちゃんとロックかかってるね」
ピラ「もしかしてそれで終わりですか?」
アロイ「そうだけど何か?」
ピラ「はあ…」
アロイ「何よ、俺だってちゃんと働いただろ?」
ピラ「仕事量が違いすぎます」
アロイ「大して違わないだろ?君たちだってちょっと椅子のベルトを締めただけじゃないか」
ピラ「もういいです」
アロイ「ちょっと、待ってよ。これじゃ君の勝ち逃げみたいじゃん」
ピラ「勝ち逃げじゃなくて、私の勝ちです」
*モブ兵士2が少し笑みを浮かべる*
アロイ「ん?どうした?何かおかしかった?」
ピラ「あなたは見せ物だし、笑い物ですよ」
アロイ「ちょっ、それは─」
モブ兵士2「いえ、いえ!違います!私は、ただ…」
アロイ「ただ?」
モブ兵士2「あ、アロイさんとピラさんはもっと冷徹な方だ…って聞いていたので。お、思っていたよりこう…友好的?でよかったな…って」
アロイ「あ〜ね?」
*アロイが顎に手を置き、うんうんというふうに頷く。*
アロイ「君、名前は?」
メナト「め、メナトです」
アロイ「メナトくん」
メナト「は、はい。なんでしょう?」
アロイ「人を殺したことはあるかい?」
メナト「…え?」
アロイ「都市じゃあ珍しくもないことだろう?人殺しくらい」
メナト「た、確かにそうですが…わ、私はありません」
アロイ「じゃあ人を殺す覚悟はあるかい?人を死ぬよりひどい状態にする覚悟は?自分の情けを捨てる覚悟は?」
メナト「…」
アロイ「…ま、Yesじゃないと困るんだけどね」
アロイ「だって…」
*いつの間にか、ピラが様々な種類の拷問器具が乗ったワゴンを押して運んできていた*
アロイ「今から起こることは文字通りそれだから」
………
*ピラがグスタフソンに向けて、冷水の入ったバケツをひっくり返す*
グスタフソン「…!?」
アロイ「あー、おはよう。目覚めの気分を教えてくれるかい?」
グスタフソン「……ん……ぐ……」
*目を覚ましたグスタフソンが身を捩るが、すぐに拘束されていることに気が付く*
ピラ「あれじゃ何も言えませんよ」
アロイ「わかってるさ、そんなこと」
*アロイがピラに向かって少し手を振って合図をする*
ピラ「わかりました」
*ピラがグスタフソンの口枷を外す*
グスタフソン「っはあ…はあ…はあ…随分と…手荒だな…?」
アロイ「悪かったね、謝るべきかな?」
グスタフソン「ふぅ…いや、いい。あなたたちの目的くらい見当がつく」
アロイ「話が早くて助かるね。じゃあ…」
グスタフソン「…それに対する答えも決まっている」
アロイ「それは?」
グスタフソン「『ノー』だ」
アロイ「はっ…そうか、そうか」
グスタフソン「簡単に予想できたことじゃないか?」
アロイ「間違いないな」
*アロイが再度手を振り、ピラに合図を送る*
アロイ「だから…」
*ピラがグスタフソンの目隠しを外す*
アロイ「こちらも色々と準備させてもらった」
*目隠しを外されたグスタフソンが部屋の明かりに目をしかめるが、すぐに目の前に置かれた多数の拷問道具に気づく*
グスタフソン「なんだ、それを見せるためだけに私の目隠しを外したのか?」
アロイ「もちろん違う」
ピラ「人間は情報の8割を視覚に頼っていると言われています。拷問をするとしても目を塞いだ状態で行うのと目を塞いでいない状態で行うのでは、大きな差があります」
アロイ「それに、目隠しをしてちゃ目潰しもできない」
ピラ「また、とある実験によれば一度熱されたアイロンを見せた後目を塞ぎ、熱されていないアイロンを皮膚に押し当てた場合、まるで本当に熱されたアイロンを押し当てられたかのように火傷する…という結果が報告されています。つまり、あなたの目隠しを外すと言う行為には単純に拷問の方法を増やすという意味もあります」
グスタフソン「随分と話が冗長だな」
アロイ「こっちの余裕の表れってやつだよ」
グスタフソン「…そうか」
アロイ「だが、こちらとしても当然拷問だなんてめんどくさいことはしたくない。だから…」
グスタフソン「だから?」
アロイ「取引をしようじゃないか」
グスタフソン「『ノー』だ」
アロイ「おいおい、話くらい聞いてくれよ」
グスタフソン「…」
アロイ「お前にとっても悪くない話だぞ?」
グスタフソン「言ってみろ」
アロイ「お前は知ってる限りの図書館の情報を吐く。味方の数、武装、能力、配置、弱点、全て。代わりにこちらはお前を即座に解放する。どうだ?魅力的だろ?」
グスタフソン「荒唐無稽だな」
アロイ「そうか?悪くない取引だと思うが」
グスタフソン「私は…私が生き残るために味方を売ることはない。そうするくらいなら、大人しくここで朽ちることを選ぶ。だから答えは相変わらず『ノー』だ」
アロイ「本当に良いのか?こちらも相応の手段を取らざるを得なくなるぞ?」
グスタフソン「何度聞かれても答えは同じだ」
アロイ「はあ…そうか。めんどくさいなあ…ま、良いか」
*アロイが振り返る*
アロイ「ピラ、メナトくん」
ピラ「はい」
メナト「は、はい」
アロイ「仕事、始め」
………
*アロイが右手を少し動かし、ピラが即座にペンチを手渡した*
グスタフソン「まずはそれか?」
アロイ「ダメなのか?」
グスタフソン「質問に質問でなんとやらだ」
アロイ「随分と余裕じゃないか」
グスタフソン「思っていたより初歩的だったからな。もっと進歩し──」
*アロイが、ペンチでグスタフソンの左手の小指を思い切り握り潰す*
グスタフソン「っ……!」
アロイ「ピラ」
*アロイがピラにペンチを渡し、自分はもう一つ別のペンチを手に取る*
アロイ「俺右手やるから」
ピラ「わかりました」
*ペンチ握り、今度は右手の親指をペンチで潰す。骨がミシミシとなる音がし、完全に砕ける*
グスタフソン「ぐ……ぁ……あぁ………っ…」
アロイ「流石の司書補さんとは言え、これはだいぶこたえるだろ」
グスタフソン「はぁっ…はぁっ…幻想体に比べたら…大したことないな…」
*強がるグスタフソンの額に、大粒の冷や汗が流れる*
アロイ「そうか。ならまだ壊れないでくれよ?」
*そのままの勢いで、人差し指、中指、薬指と順番にペンチで砕いていき、ピラも同じように繰り返す。手から血が流れ骨の破片が飛び散り、肉が見え神経が飛び出す。皮が剥げ爪が割れ、指は全て見るに耐えない状態となった*
グスタフソン「!!!!!!!!!!」
*声にならない声でグスタフソンが叫ぶが、アロイもピラも眉毛ひとつ動かさない*
アロイ「さて…これで指全部逝ったな」
ピラ「まだ足の指がありますよ」
グスタフソン「う…ぁ…」
アロイ「その前に吐くさ」
ピラ「それもそうですね」
アロイ「メナトくん、ナイフ」
メナト「う…は、はい…」
*メナトが刃渡が小さいナイフを手に取り、アロイに手渡す。しかし、その動きはぎこちない*
アロイ「ありがとうね」
*感謝を伝えるアロイの表情は硬く、冷酷だった*
アロイ「おーい、グスタフソンさーん?起きてるー?」
*グスタフソンの息は浅く荒い。だが、気絶はしていない。それを確認したアロイは説明を始めた*
アロイ「次はこのナイフでちょっとずつ肉を削いで行くからね。そりゃあもう激痛だと思うよ。俺だって女の子の顔を傷つけたくないし…だから…さ?」
グスタフソン「ぅ…こと…わる…」
ピラ「やりましょう」
アロイ「だね」
*アロイはおもむろにナイフをかざし、少しずつグスタフソンの腕に近づけていく*
アロイ「じゃ、やっちゃうからね」
グスタフソン「はっ…かかって…こい」
*ナイフがグスタフソンにゆっくり刺さり、皮膚がぷつりと裂けて鮮血が垂れる。そこから少しずつナイフは上へと動いていき、その軌跡には真っ赤な線が残る*
アロイ「さっきよりはマシかな?でもここからだからね」
*アロイは刃を寝かせ、体の線に沿ってナイフを動かす。手慣れているアロイの技術により、薄い肉の膜が削ぎ落とされる*
グスタフソン「ッ……!」
アロイ「指は十本しかなかったからね。肉は…まあ、何回やったら死ぬかな?」
ピラ「正確に特定することは困難ですが、少なくとも十回より多いことは確かです」
アロイ「だって…さ!」
*少し強めに、力を込めてナイフが太ももの肉を削ぐ。前回とは違い、荒々しい動きにより大きめの肉片が削り落とされ、削がれた部位からはドロっとした血が流れる*
グスタフソン「ぐっ……!うぅ……」
アロイ「いやあ…お前のその格好、目にいいのは勿論だけど…本当にやりやすいな」
グスタフソン「はっ…はあ…はぁ…そうか?」
アロイ「おう、そうだ。誇ってもらってもいいんだぜ?」
*アロイはしばらくの間似たような行為を繰り返し続けた。ナイフとグスタフソンの体は血に塗れ、床にはグスタフソンから削がれた肉片がいくつも落ちており、グスタフソンは失神直前に見える*
アロイ「やぁ…粘るねえ」
ピラ「尋問対象の内7割以上は、この段階に到達する前に情報を吐いています」
グスタフソン「……私は……まだ粘るぞ……」
アロイ「俺はさ、払われた金以上の働きをするのは嫌いなんだ。面倒くさいからね。でしょ?ピラちゃん」
ピラ「否定しません」
アロイ「だから、さ…ちょっと情報を吐いてくれるだけで、お前も俺たちも助かるんだよ。俺はこれ以上働く必要がなくてハッピー、君はもう痛い目を見なくて良くなってハッピー。な?」
グスタフソン「何を…期待しっ──!!」
*言葉が終わるのを待たず、アロイが先ほどまで使っていたナイフを太ももに突き刺す。大きな血管を傷つけないように刺したため、出血は致命的ではない*
アロイ「どうだい?気は変わった?」
グスタフソン「変わらっ…ないっ…」
*アロイが額に手を置き、まるでやれやれとでも言うようにため息をつく*
アロイ「ほんっとうに強情だね…じゃあ…あれ、あれ持ってきてくれる?」
ピラ「少々お待ちを」
*ピラが扉を開け、退室する。それを見届けたのち、アロイが懐からタバコとライターを取り出してタバコを吸い始める*
アロイ「……ふぅ…」
*ふと、アロイがその場に立ち尽くすメナトに気づく。目の前で繰り広げられた残酷な光景にすっかり打ちのめされているようだ*
アロイ「おーい、大丈夫か?」
メナト「…ぁ」
アロイ「はぁ、困ったなあ…こんな子を雇うだなんて、人手不足がかなり深刻らしい」
*メナトは、目の焦点が合っておらず、体も細かく震えている*
ピラ「アロイさん、持ってきました」
*扉を開き、ピラが大型の安定電源を運んでくる*
アロイ「あー、ありがと。机にでも置いといて。そんでさ、もう一個頼み事があるんだけど…」
ピラ「なんでしょう」
アロイ「あの子を外に連れ出しといてくれるか?これ以上ここにいて壊れられちゃ面倒だ」
ピラ「彼女をですか?私は、この程度で壊れかける彼女が悪いと──」
アロイ「俺もそう思うんだが、それで依頼主と何かあったらめんどくさいだろ?だからさ、頼んだ」
ピラ「…はい、わかりました」
*ピラが立ち尽くすメナトの手を握り、半ば無理やり部屋から連れ出す。部屋にはタバコを吸い続けるアロイと、いまだに肩で呼吸しているグスタフソンが残される*
アロイ「ふぅ…やるか」
*アロイがタバコを吸う手を止め、グスタフソンの傷ついた指に押し当てる*
グスタフソン「…っ!!」
アロイ「火の始末はきっちりと…ってな」
*火の消えたタバコを机に捨てたアロイは、電源装置に取り付けられた二つのワニ口クリップを手に取る。尋問室には、少しの煙と微かな肉の焦げる匂いが漂っていた*
アロイ「じゃあ次の説明ね。…って言っても、まあ何をやるかなんて見りゃわかるか」
*アロイがワニ口クリップを小さい胸と脇腹に取り付ける。鋭い歯が皮膚に食い込み、鈍い痛みをもたらす。同時に、ピラが再度入室する*
グスタフソン「はっ…何をしようと…変わらないぞ…」
*アロイはグスタフソンを完全に無視している*
アロイ「ピラちゃん、丁度いいね。その電源装置、オンにしてくれない?」
ピラ「わかりました。段階はどこから?」
アロイ「まずは1番下から」
*ピラが電源装置のつまみを、1番下の目盛りに合わせる*
グスタフソン「…っ…なんだ…優しくなったな…?」
アロイ「1段あげて」
*ピラがつまみを少し回す*
グスタフソン「ぐっ……がっ……」
アロイ「もう1段」
*ピラは同じようにつまみを回す*
アロイ「もう1段」
*さらにもう一度。グスタフソンの体は跳ねるように痙攣し、肉の焼ける匂いがかすかに漂った*
グスタフソン「!!!!!!」
*何かを叫ぼうとグスタフソンが口を開けるも、何も出てこない。口の端から唾液が垂れ、全身から汗が吹き出している。少し失禁もしたようだ。尿と、唾液と、汗と血が混じった水たまりが椅子の下にはできていた*
アロイ「もう1─」
ピラ「アロイさん」
アロイ「ん?」
ピラ「これ以上あげると、命に関わります」
アロイ「あ、ああ…そうだね、ごめん。ちょっと熱くなっちゃったね」
*アロイはグスタフソンの強情さに、少し苛立っているようだった*
ピラ「少し休みますか?」
アロイ「ああ、そうさせてもらうよ」
*アロイは椅子を手繰り寄せて腰を下ろし、足を組んだ。すっかりくつろいでいるようだ*
グスタフソン「!!!!!!」
アロイ「あー、ピラちゃん?今と同じ電流流し続けて、危なくなったら止めといて」
ピラ「わかりました」
*アロイは目を閉じ、仮眠を始めた。グスタフソンの声にならない叫び声は、彼の耳には子守唄にしか聞こえていない*
………
??「─────」
ピ?「ア──さ─」
?ラ「ア─イさ─」
ピラ「アロイさん」
アロイ「ん…あともう少し…」
*ピラがアロイの肩をゆすり、起こそうとしている*
ピラ「起きてください。対象が気絶しましたよ」
アロイ「んあ、最初から言ってくれ…」
*アロイが起き上がり、伸びをする*
アロイ「ん、はぁ…よし。じゃあ…」
*アロイが何かを言う前に、再度ピラがグスタフソンの頭の上から冷水をかける*
アロイ「わかってるね」
ピラ「何回やったと思っているんですか?」
*グスタフソンが目を覚ますも、もはや何かを言う元気はないようだ*
アロイ「おーい、聞こえるー?耳は逝ってないだろ?」
ピラ「疲弊で発話能力が一時的に失われたのだと思われます」
アロイ「んー…じゃあさ、あの、ジェスチャーでいいから教えてよ。どう?取引に乗る気はない?」
*グスタフソンはゆっくと、本当にゆっくりと首を横に振った*
アロイ「チッ」
*アロイが舌打ちをすると、グスタフソンの無防備な脇腹に拳を叩き込んだ。拳は深くめり込み、打たれた箇所が目に見えて凹む*
グスタフソン「!!!」
*グスタフソンの体がくの字に折れようとするが、拘束具が軋むだけだった*
アロイ「あんまりバカにするなよ」
*アロイが手で合図を出す。ピラはそれを見て、少し躊躇する*
ピラ「アロイさん、しかし──」
アロイ「依頼主からアレは何本でも使っていいって言われてる。ちょっとくらい無理してもいいだろ」
*ピラは渋々アロイに特殊な器具を手渡す。それは小型のギロチンと万力が組み合わさったようなものであり、腕に嵌め込んで使うものであると一目でわかる*
アロイ「もう端的に言っちゃうけど、今から腕切り落とすね」
グスタフソン「!?」
*アロイが素早い手捌きで、器具をグスタフソンの腕に取り付ける*
アロイ「じゃ、締めるね」
*器具に取り付けられた取っ手を、アロイがゆっくりと締める。グスタフソンはなんとか手を動かして抵抗しようとするも、やはり拘束具が少し軋むだけであった。取っ手が回されるにつれ、ゆっくりと刃がグスタフソンの腕に迫っていく*
アロイ「腕にサヨナラだな」
*刃がグスタフソンの腕に食い込む。腕の肉を斬り、骨にたどり着くとアロイはその取っ手を回す手に力を入れた。すぐに骨が断たれ、そのままの勢いで腕は完全に切断された*
グスタフソン「!!!!!!!!!!!!」
*切断された腕が鈍い音を立てて床にぶつかる。切断面から血が噴き出し、床を赤く染めていく*
アロイ「止血」
ピラ「はい」
*慣れた手つきでピラが二の腕を縛り上げ、切断面に包帯を巻き簡易的な止血処置を施す。包帯が剥き出しの切断面に触れるたび、グスタフソンの体がびくりと跳ねる*
アロイ「じゃあどうせこの程度じゃ変わんないと思うから…左腕もいくね」
*同じことが、今度は左腕で繰り返される。グスタフソンの目からは涙が流れ、顔は苦痛で歪みぐちゃぐちゃである*
アロイ「どう?腕がなくなる気分は」
グスタフソン「…」
ピラ「今は喋れませんよ」
アロイ「うーん…あ、そうだ。あれ使おうよ、あれ」
ピラ「わかりました」
*ピラがワゴンから緑色の液体が入った注射器を取り、アロイに手渡す*
アロイ「ありがと。じゃあ…動かないでね」
*アロイは首輪のすぐ下に針を突き立て、中の液体を注射する。もはやこの程度の痛みでは、グスタフソンは反応を示さない*
グスタフソン「…ぁ」
*グスタフソンが声を漏らす*
アロイ「お、効果あったっぽいね。廉価版K社アンプルだよ、今のは」
グスタフソン「…殺せ」
*アロイは相変わらずグスタフソンを無視する*
アロイ「廉価版だから打たれた付近しか治んないんだけど…まあ声帯を治すには十分だな。それに、高いんだぜ?あれ。俺の給料何ヶ月分だよ」
ピラ「一ヶ月分程度です」
アロイ「ひゃあ…高いなあ」
グスタフソン「殺せ…」
アロイ「だからさ、あんまり使いたくないわけ。情報…吐いてくれる?」
グスタフソン「こ──」
アロイ「お前それしか言えないのか?」
*アロイは苛立っているように見えた*
アロイ「こっちとしてもいい加減吐いてほしいわけ。俺も疲れたし、お前ももう痛いのは嫌だろう?」
グスタフソン「はっ…そうか?私はまだまだ…いけるぞ」
アロイ「足」
ピラ「はい」
*先ほどの器具が少し大きくなったようなものを、アロイが手に持つ。もはや何も言わない*
グスタフソン「ぐっ…あっ…!」
*足が少しずつ切断される。肉が裂け、骨が断たれ、やがて腕と同じように足も切り落とされる*
アロイ「ピラ」
ピラ「わかっています」
*腕の時と同じように、ピラが切断面の止血を行う。その後もう一度同じ手順が繰り返され、両足が切断される。その過程で数度失神するも、その度にピラが冷水をかけ起こす*
アロイ「腕どころか足までなくなっちゃったけど…気分はどう?」
グスタフソン「ぁ…ぅ……」
アロイ「ちょっと痛すぎたかな?」
*アロイは少し笑う。憂さ晴らしができて満足したように見えた*
アロイ「さて…今日はここまでにするか」
ピラ「いいんですか?」
アロイ「いいさ、また明日やれば。それに…日当そんな高くないだろ?」
グスタフソン「………はっ…」
アロイ「なんだ、何がおかしい?」
グスタフソン「まるで…うぅ…金の亡者…だな…」
アロイ「金の亡者で何が悪い」
*アロイがグスタフソンに詰め寄る*
グスタフソン「金では…大切なものは手に入らない。いくら金を集めようと…あなたたちのやったことは許されることではない…」
*グスタフソンは、苦痛を必死で耐えているようだ*
アロイ「だからなんだ」
*アロイはグスタフソンの目の前に立ち、椅子に置かれた四肢のないグスタフソンを見下ろしている。グスタフソンも負けじと、涙と涎と血でぐしゃぐしゃになった顔で睨み返す*
アロイ「金じゃ買えない大切なもんはな、金がなかったらもっと手に入んねえんだよ。それに何が許されないだ。許す許さないを誰が決める?神様か?笑わせるな」
グスタフソン「私は…貧乏な家庭に生まれた。だが、大事な…仲間を手に入れた。居場所を手に入れた…愛を…手に入れた。」
*一転し、グスタフソンがアロイを反撃に出る*
グスタフソン「それに…誰が許さないか、だったか?教えてやろう。私の仲間だ。あいつらは…あいつはバカだ。バカだからこそ、絶対私を助けにくる。どんな不利益を被ることになっても、な…金で釣られなきゃ動かないお前とは違う。惨めだな、お前は」
*明らかな強がりからくる挑発だった*
アロイ「お前!」
ピラ「アロイさん」
*ピラがアロイを窘める*
ピラ「あなたらしくないですよ」
アロイ「チッ……ああ、そうだな。そうだ」
*アロイが深呼吸をし、普段通りの余裕のある顔に戻った*
アロイ「おい、お前」
*グスタフソンの長い髪を、アロイが鷲掴みにする。血に濡れたポニーテールが揺れ、グスタフソンの顔が苦痛に歪む*
グスタフソン「ぐっ……ぅ…」
アロイ「もう何回目かわからないが…俺たちをバカにするなよ」
*四肢がないグスタフソンは、もはや身を捩ることすらできない*
アロイ「ピラ」
ピラ「もう準備できています」
*ピラはいつの間にか、ワゴンから拷問器具を全て下ろし、台車に変化させていた*
アロイ「ありがとうね」
*アロイが、グスタフソンの髪を掴んだまま荒々しく引きずり、乱暴に放り出した。*
アロイ「よし、気分切り替えてこ。ピラちゃん、今度こそ扉を…?」
ピラ「あなたがやればいいじゃないですか」
アロイ「またか…」
ピラ「冗談です」
*ピラが扉を押し開ける*
アロイ「いや〜、やっぱり信じられるのはピラちゃんだけだね」
ピラ「侮辱ですか?」
アロイ「ねえやっぱり酷くない?俺に対する扱い」
*グスタフソンは先ほどまで自分を拷問していた冷血な相手とは思えないほどふざけた会話を、信じられないという顔で聞いている*
アロイ「あ、メナトくん」
*扉を開けた先には、じっと立ち尽くすメナトがいた。四肢がなくなり、台車の上に置かれたグスタフソンを見てギョッと身を強張らせた*
メナト「あ、アロイさん…ほ、本当にすみま──」
アロイ「いーのいーの、そういうこともあるって」
*アロイはメナトに笑って見せた。ひどく不気味な笑いだった*
メナト「あ、う…」
アロイ「ほら、行くよ」
*アロイが台車を押し、廊下の奥へと進む。ピラがその後ろを歩く*
メナト「は、はい」
*メナトも、少し遅れてその後に続く*
………
アロイ「ここが君の独房だね。感想はあるかい?」
*独房は黒いガラスで囲まれた部屋だった。内側からは外が見えず、一方的に監視される仕組みだ。中は驚くほど清潔で、どの壁にも継ぎ目ひとつない。天井の照明が部屋中をむらなく照らし、影を落としているのは天井の中央から吊るされた二本の鎖と床から伸びた二本の鎖だけだった。*
グスタフソン「腕も足もない人間に…こんな大層な独房が必要なのか?」
アロイ「当然そんなわけない」
*アロイは台車を押して、独房の中に入った*
アロイ「ピラちゃん…って、準備が早いね」
*ピラは、すでに廉価版K社アンプルを四本手にしていた*
ピラ「十分予測可能でしたから」
アロイ「やっぱりこの前の悪口撤回する。ピラちゃん最高だわ」
*ピラは無反応である。が、少し誇らしげに見えなくもない*
アロイ「じゃ、打つ前に…」
グスタフソン「…?」
*アロイがグスタフソンの首輪についた小さな液晶画面を操作し、何かのボタンを押す*
アロイ「これでよし、と…」
グスタフソン「何をした?」
アロイ「ちょっとちくっとするだけさ」
グスタフソン「何をしたのかと──」
*アロイの宣言通り、ちくりと微かな痛みが走った*
グスタフソン「…何か…打ったな…」
アロイ「ああ」
*アロイは笑顔で答えた*
アロイ「さて、いいニュースと悪いニュースがある。どっちから聞きたい?」
グスタフソン「…」
アロイ「じゃあ…いいニュースからな!」
*アロイは、過剰な身振り手振りで語り始めた*
アロイ「今から君の手足を治してあげる。どうだ?喜んでくれるかい?」
グスタフソン「はっ…そうか、ありがたいな」
*グスタフソンが皮肉っぽく笑う。その様子を見慣れた光景のように眺めているピラに、メナトは小さな恐怖を覚えた
アロイ「じゃあ…次は悪いニュースだね」
*アロイはかがみ込んで、グスタフソンと目線を合わせた*
アロイ「君の体にすこーし、薬を打ち込ませてもらった。その首輪から3時間おきに投与されるから、薬切れは期待しないほうがいい」
グスタフソン「…元々期待などしていない」
アロイ「で、何が打ち込まれたか気になるかい?」
*アロイは立ち上がり、指を折って数え始める。*
アロイ「えっと、確か…麻痺薬、微弱な睡眠薬、ちょっとした毒、感覚鋭敏薬、自白剤、媚薬、後そのほかにも素敵なものたくさん。今はまだ手足がないからわかんないと思うけど…もう動けないよ。ま、今からわかるけどね」
*ピラがアロイに近づく*
ピラ「手伝いましょう」
アロイ「ありがとね」
*ピラに廉価版K社アンプルを二本渡し、自分は早速グスタフソンの右腕があった場所に最初の一本を打ち込んだ*
グスタフソン「ぐっ……ぁあ……」
*切断面が盛り上がり、右腕が形を取り戻していく。再生はそれ自体が激しい痛みを伴った*
アロイ「あと三本ね。一気に行っちゃうよ」
*アロイとピラが手分けをして、残りの三本を打ち込む。しばらくして、まるで今日の拷問が嘘だったかのように四肢は元の状態に戻っていた*
グスタフソン「……」
*だが体はまったくと言っていいほど動かない。麻痺薬が効いていることをグスタフソンは確かめた*
グスタフソン「はっ…悪趣味だな。こんなか弱い『女の子』一人にここまでするのか?」
ピラ「あなたの力は到底『か弱い』とは形容できませんので」
アロイ「そーだそーだ。君、僕よりちょっと弱いくらいの強さはあるでしょ」
*グスタフソンが二人を睨みつけるが、どちらも全く気にしない*
アロイ「それじゃあ…ピラちゃん、メナトくん。ちょっと手助けしてくれるかい?」
ピラ「もちろんです」
メナト「は、はい…」
*唐突に自分の名前が呼ばれたことに、メナトは少し驚いたようだった*
アロイ「ピラちゃん、支えといて」
ピラ「わかりました」
*ピラは抵抗できないグスタフソンの体を抱え上げ、部屋の中央で膝立ちにさせて後ろから支えた*
アロイ「じゃ…メナトくん、足の方は任せたよ」
メナト「う…はい…」
*アロイはグスタフソンの手首に枷をはめ、天井から垂れる鎖に繋いだ。両腕は左右へ斜めに引き上げられ、体はそれに吊られるようにして膝立ちになる。メナトも慣れない手つきで足首に枷をはめ、床の鎖に繋いだ。膝は床についたまま、足首は後ろへ引かれて動かない。*
アロイ「よし…と。ピラちゃん、もういいよ」
*ピラが手を離す。支えるものを失ったグスタフソンの体は、麻痺薬のせいで自立することができずに少し前に倒れ込む。しかし、手首を鎖で繋がれているため、完全に倒れ切ることはない。張り詰めた鎖がガチャリと鳴り、その無機質な音だけが部屋に響いた*
アロイ「よーし、よし。もうほぼ完成だね」
アロイは拘束されたグスタフソンを満足げに眺めている。
アロイ「いやあ…本当に目にいい格好だな」
ピラ「格好というより全裸ですが」
アロイ「目の保養ではあるでしょ」
ピラ「私にはわかりませんね」
*ピラはやれやれと言わんばかりにため息をついた。それに引き換え、グスタフソンは顔を上げて二人を睨みつけることがやっとである*
ピラ「ああ、それと…」
*ピラが半球状の機械を三つ取り出した。そして、それをアロイに手渡す*
ピラ「依頼主からの指示です。これを取り付けるように言われています」
アロイ「なにそれ?」
ピラ「彼女の乳房及び女性器に取り付けることで効果を発揮する…と聞いています」
グスタフソン「今なんと──」
*何度目かわからない無視をしつつ、アロイは何かを察したらしい*
アロイ「ひゃあ…認めるわ。確かに悪趣味だな」
*そう言いながらも、アロイは器具をちゃっかり受け取った*
アロイ「ごめんねー、ちょっと触りますねー」
グスタフソン「やめろ、触るな…!」
*だがやはりと言うべきか、グスタフソンの体はぴくりとも動かなかった。アロイはそんなグスタフソンの体に、いとも容易く器具をとりつける*
アロイ「はい、取り付けました」
*ピラの方にアロイが振り向く*
アロイ「そんで、次はどうすればいいの?」
ピラ「次は…」
*ピラが懐からリモコンのようなものと目隠し、そして口枷を取り出す*
ピラ「目隠しと口枷をつけたのち、このボタンを押せばいいはずです」
アロイ「なるほどね…すぐ終わらせちゃおう」
*アロイは軽口を叩きながら、グスタフソンに目隠しと口枷をつける。*
グスタフソン「ん…むぐ…」
*アロイはそんなグスタフソンの様子を見たのち、顎に手を置いた*
ピラ「どうしたのですか?」
アロイ「いや…うん、なんでもない。次はどうすればいいの?」
ピラ「次は、このボタンを押せばいいはずです」
アロイ「なるほどね…じゃあ押しちゃおっか」
*グスタフソンが首を少し振って抵抗を試みるも、意味は全くなかった*
グスタフソン「っ…んっ…」
*アロイがボタンを押して器具が振動を開始すると、甘い声がグスタフソンの喉から漏れた。また、体がグスタフソンの意と反して少し跳ねる*
アロイ「ありゃ?麻痺薬は?」
ピラ「彼女の反応を見るため、一般的なものと比較して効力が短めなものを使用しているようです」
アロイ「うわぁ…」
*アロイは本格的に引いているようだった*
アロイ「…ここまでやる必要ある?」
ピラ「私にはわかりませんね」
アロイ「…」
*アロイは少し考え込んでいるようだった*
アロイ「メナトくん」
メナト「は、はい?」
*不意に名前を呼ばれ、メナトの声は思わず裏返った*
アロイ「そろそろ出よっか?」
メナト「え、あ…はい」
*三人が部屋から退出し、後ろで扉が閉まる。グスタフソンは器具を振り落とそうと身を捩っているが、意味がなかった。少しずつ頬が赤らみ、抵抗が少なくなる。やがて完全に動きがなくなり、稀に体が痙攣するのみになった。口枷を嵌められた口からは唾液を、陰部からは愛液を垂れ流している*
アロイ「さて…本題に入ろう。ここだけの秘密にして欲しいんだが、俺は雇い主に『こいつに情報を吐かせて、図書館の本を回収したら追加代金を出す』って言われたからこの仕事をしてるんだ」
メナト「そう…だったんですか」
アロイ「そうなんだよ。でも…」
ピラ「…アロイさんは無意味なことを嫌いますから」
*ピラが横から言葉を継いだ*
アロイ「そう、そうなんだよ。だからさ、こんなことしたくないわけ」
メナト「は、はあ…」
アロイ「俺は別に人を苦しめるのが好きなわけじゃないからね。俺はいつだって金の味方だ」
メナト「で、でもさっきは…」
ピラ「あれは演技ですね」
アロイ「うん。どう?結構熱演だったでしょ?」
メナト「騙されました…」
*メナトは非常におどおどして見える。だが、そんなメナトの様子にも構わずアロイは語り続けた*
アロイ「でさ、ぶっちゃけこの仕事もうやめたいワケ。金にならない」
ピラ「日当が安いですからね」
メナト「で、でもまだ初日ですよ…?」
アロイ「初日でわかるんだよ。あいつに情報を吐かせるのは無理だ」
メナト「プロの勘…というやつですか…?」
アロイ「そうとも言う」
メナト「そう…ですか…」
*メナトは少し困ったような目でアロイを見つめる*
アロイ「だからさ、君のボスに言っといてくんない?『俺この仕事降りる』…って」
メナト「え?」
アロイ「じゃ、任せたから」
メナト「ちょ、ちょっと待ってください!」
アロイ「ん?どうした?」
メナト「で、でももう依頼の代金が…」
ピラ「この依頼の代金は日別で払われいます。まだ明日の分は振り込まれていません」
メナト「う…」
アロイ「ああ、それとね」
メナト「?」
*アロイの目が真剣なものに変わった*
アロイ「嫌な予感がする。君もできるだけ早くこの職場を辞めたほうがいい」
メナト「…それも、プロの勘…ですか?」
アロイ「そうだね」
*そう言うと、アロイは後ろをついてくるピラと共に出口に向かって歩みを進めた*
アロイ「それじゃ、任せたよ」
ピラ「では、さようなら」
*メナトは歩き去る二人を止めることもできず、その場に立ち尽くした。そして、角を曲がって二人が見えなくなった後に残されたのはなにも言わないメナトと、独房の中で喘ぐグスタフソンの二人だけだった。*
*三日後、この施設はグスタフソンを救出に来たグリフィンの襲撃を受けて壊滅する。アロイとピラがそれを知るのはさらに四日後のことだ。メナトの行方は今もわかっていない*
もう後書きまで書く元気ないや…よくここまで読んだね…
君は狂っているよ(賞賛)