色欲の悪魔 作:アスモデウス
サンタクロースは闇の肉片を取り込んだことにより肉体が大きく変貌している。
無数の人形の頭でできた足、胴体を繋ぐのに頭が一つ、肩からは複数の腕が生えている。
サンタクロースは全てを理解した気になって調子に乗っている。
サンタが得た知識など、闇の悪魔が持っていた知識の一部でしかないというのに。
「私の人形達は闇の力で大きく力が増えました。粉々に砕かない限り貴方を襲い続けます」
サンタが俺を指差すと、屋上に大量の人形が現れる。
俺は手始めに先程奪った闇の悪魔の能力を使うことにした。
周囲を暗闇で覆い、闇のマントを作り出し、それを羽織る。
サンタも闇の力で強化され、見た目が更に変化する。
背中からも腕が生え、頭からは角が生える。
「素晴らしい。これが闇の力。しかし、どうして急に夜になったのでしょう……」
「無知程恐ろしいこともない。何が起きてるのかすら理解できない君では俺の命には到底届かない」
俺は襲い掛かって来る人形全てを圧力で粉々に砕く。
「今のは、圧力を掛けて砕いた…?馬鹿な。それは超越者のみが共通して持っている能力の筈……貴方は一体?」
「簒奪の悪魔ラスト。この世の全てを奪う者だ」
「簒奪の悪魔…!!」
俺はサンタの体に右腕で触れる。
サンタは抵抗しようとするが、身動きが取れない。
「何が…!?体が、動かない…!?」
「余りにも隙だらけだったから、精力の糸で拘束しちゃった。精力は俺以外に視認できないからね。さて、君を殺しても他の人形が本体となって襲い掛かって来るだろう。だから一つ策を練った」
サンタの人形の悪魔としての能力の繋がりを辿る。
そして世界中の人形に遠隔で攻撃する。
「これは…!?私の人形達が一斉に殺された!?」
「それともう一つ。君から力を奪うことにした」
俺は右腕をサンタの肉体の内側に突っ込み、その中にあるサンタの能力を掴む。
それを引き摺り出して俺のものにする。そうすれば、サンタは存在だけを残し、力の全てを俺に奪われた状態になる。
サンタの見た目は可愛らしい人形のような女の姿に変わる。先程までの悍ましさは皆無だ。
「さて、与えられた力に溺れた憐れな人形の悪魔よ。俺の女になるなら見逃してやっても良いぞ」
「……それ以外の選択肢があるのですか?」
「まあ、死んで地獄に生まれ変わるとか?能力は俺のものだから人間とほぼ変わらない状態で転生するけど」
「生き残るには選択肢は一つですね。良いでしょう、貴方の女になります。そうすれば、命は保障されるのでしょう?」
「俺の女に手を出す奴なんていないからね。それにさっきも言ったけど、人間と殆ど変わらないし、脅威ではない」
そろそろサンタを裸で放置するのも忍びなくなって来たので俺の闇のマントを羽織らせる。
サンタは抵抗することなくそれを受け入れた。
これにて各国の刺客達との戦いは終わりを迎えた。
死人は出たが、デンジ君は盗られていないし、闇の悪魔の力を奪うことにも成功した。
結果的には大勝利と言えるだろう。
闇の悪魔が出て来た時は流石に肝が冷えた。
皆を守りながら超越者と戦うのは疲れる。それもマジバトルだ。先に老いの悪魔の能力を奪ってなかったらもっと苦労しただろう。
かなり紙一重の戦いだった。闇の悪魔が俺以外に興味を持たなかったからこその全員生還だ。
戦いが終わったら事後処理だ。
クァンシ達とサンタの保護と死体処理やら結果報告やらとやることが多い。
仕事が落ち着いたらレゼのとこに行かないとな。最近、仕事ばかりで会えていないから。
俺はそんなことを考えながら、呆然とする皆を正気に戻して後処理を始めるのだった。
◇
翌日、マキマの執務室にて。俺はマキマと対面していた。
「任務お疲れ様。報告は聞いたよ。刺客達を見事に返り討ちにしたって」
「皆の協力があってこそだけどね。それより早速本題、クァンシと魔人達、そしてサンタは俺が貰う。今回の働きはそれに見合うと思っている」
「ボムちゃんは良いの?」
「…流石に気付いてたか。じゃ、レゼも貰う」
「分かった。良いよ。そもそも私に君を止められる程の力はないしね。闇の悪魔の力さえも奪ったラスト君と争う程愚かなこともないし」
「そうか……なんか、全てが終わったと思うとドッと疲れが来た気がする」
「闇の悪魔との戦いは疲れた?」
「そりゃあもう。楽しい気持ちもあったけど、やっぱ超越者相手にすんのはしんどいよ」
「簡単そうに思えて、意外とギリギリなんだね」
ギリギリなんてものじゃない。命懸けである。
闇の悪魔相手に闇の中で戦うとか正気じゃないね。
触れたら勝ちだけど、触れるまでが遠過ぎるのが超越者だ。たった0.01秒の攻防がどれどけキツいか。
存在を奪う順番を間違えたら即ゲームオーバーだ。
色欲の存在を奪って超越者達と対等になり、次に希死念慮がある故にある程度の抵抗をしたら死んでくれる老いの悪魔の存在を奪い、そして闇の中だという油断から触れ易い闇の悪魔の存在を奪った。
特に色欲の次に老いを奪えたのが良かった。時間停止の能力は俺の奪う能力と合わせたら無敵だ。
それでも超越者ならある程度は時間停止に対抗できるので触れ難いのは変わりない。
何にせよ、根源的恐怖の名を持つ悪魔の存在を二つも奪えた。
この調子でやり易い順番で戦えると死ぬ可能性が低くなって良い。
死の悪魔の存在を奪う日が楽しみである。
◇
さて、早川家の様子だが、パワーちゃんが地獄で闇の悪魔と遭遇したのがトラウマになってしまい、暗所恐怖症を発症した。
なので、パワーちゃんの面倒を見る為に俺は家に残ることにした。
デンジ君とアキ君はマキマと江の島に行った。
デンジ君は「先輩の分も楽しんで来るんで!!」と言い残した。
まぁ、旅行はまた行くんだし、今回行けなくても問題ない。
なのだが、パワーちゃんは俺が残ることになってしまったことを気にしている。
「ラスト〜ワシのせいで旅行行けなくてすまん…」
「気にしないでパワーちゃん。旅行はまた行くし、俺はパワーちゃんと居るのも楽しいよ」
「んぅ〜…お詫びにワシが夜の相手する〜…」
「良いの?無理しなくて良いんだよ?」
「ラストだから良い」
「そっか。じゃあお願いしようかな」
刺客達と戦っていた数日間ずっと気を張っていたので結構溜まっているし、パワーちゃんからやりたいと言ったのだから此処は甘えておこう。
パワーちゃんが俺の勃起した陰茎を咥える。
パワーちゃんは歯が鋭いので刺さらないように慎重にフェラをする。
「ぐぽっ…♡!ぐちゅ…♡!ちゅっ…♡!れろぉっ♡」
俺はパワーちゃんの頭を掴んで喉奥まで挿入する。
痛くならないように優しく抽送を繰り返す。
「ぐっぽ…♡!ぐぷっ♡!ぐぶぶっ♡!」
俺は昂る快感に身を任せて喉奥に吐精した。
パワーちゃんが精液を飲み下す。
「ごくっ♡!…ぷはっ♡!はぁー…♡はぁー…♡」
パワーちゃんが蕩けた瞳で俺を見る。
俺の精液には媚薬作用があるので興奮しているのだろう。
俺の陰茎もやる気充分と再び勃起した。
今度はパワーちゃんのズボンを脱がしてパンツをズラし、愛液で塗れた秘裂に陰茎を挿入する。
淫らな水音が鳴り響き、パワーちゃんが嬌声を上げる。
「おっ…♡!おおっ…♡!お゛っ…♡!」
膣肉が陰茎を締め付け、射精を促す。
俺はパワーちゃんの腰を掴んで勢い良く抽送を繰り返す。
「んおっ…♡!おおっ…♡!…んぅうっ♡♡!イグッ…♡♡♡!!!」
パワーちゃんの絶頂に合わせて射精する。
膣内が精液で満たされ、秘裂から精液が溢れ出る。
そうして俺とパワーちゃんは朝になってもヤり続け、デンジ君達が帰って来るまでに13回以上射精することになるのだった。
・ラスト
簒奪の悪魔。能力は肉体に触れたあらゆるものを奪う。奪えるのは存在、能力、見た目などと様々。
自分より格上を倒すのが大好き。
・サンタ
ラストに世界中に散らばっていた精巧な人形を一瞬で全員殺された為、トーリカの師匠をしていた個体が最後の人形。最後の一体が人形の悪魔であるのでこれを殺されると地獄に転生する。
しかし転生しても能力だけを奪われたので戦闘能力は皆無。
・クァンシ達
ラストの女になることで生き延びた。
現在はサンタとレゼと共にマンションの一室を借りて暮らしている。
・闇の悪魔との戦闘詳細
初手でラストが特大の精力弾を撃ち込んで闇の悪魔の気を引く。
次に互いに圧力で押し潰し合い、軽傷で済んだラストが時間停止の発動に成功。
闇の悪魔は怪我を治すのに手一杯で時間停止に対抗するのが遅れる。
闇の悪魔が怪我を治して時間停止に対抗しようとしたところでラストが闇の悪魔に触れることに成功。
闇の悪魔は存在を奪われ、ラストの勝利で終わる。