誤字だったり、色々ミスがあるかもしれません。
オリジナル主人公が『食戟のソーマ』のヒロインたちとスケベしまくります。
苦手な方は絶対に読み進めないでください。
だいたい女性優位で、前戯ばっかです(特に口)。
ここは『食戟のソーマ』の世界。
のちに遠月十傑の第一席まで上り詰める天才料理人──
彼が遠月茶寮料理學園に入学するより、数ヶ月前の話。
おれの名はカヅキ。
東京の片隅にある洋食店『ディッシュ』の一人息子である。
店もおれも知名度は無いに等しい。が、おれの作る料理はそこそこ評判だった。
そして──「女性を魅了する味」「一度食べたら病みつきになる」という都市伝説が広まっていた。
冬休みのある日、いつものようにランチタイムの仕事を手伝っていた。
おれの開発したレシピには基本的な事しか書かれておらず、両親は作れない。おれのメニューは
「ふう……」
ランチタイムの喧騒が一段落した店内で、一息つく。親父とおふくろが休憩に入ったタイミングだった。
カランコロン、と小気味良いドアベルの音が響いた。
一人の客が店内に足を踏み入れる。
「おっ! ここかここかぁ。普通の洋食屋って感じだけど……んーっ、結構いい匂いがすんな」
真紅のロングヘアを揺らし、好奇心に満ちた蛇のような金色の瞳で店内をぐるりと見回す女子高生。
ブレザーを羽織っているものの、その下のスクールセーターとブラウスは胸元が大きく開けられており、思わず目を奪われるほどの豊満な胸元とスタイルの良さが際立っている。
彼女は迷うことなく、厨房の様子が一番よく見えるカウンター席へとどかっと腰を下ろした。頬杖をつき、厨房に立つこちらの様子を面白そうに観察してくる。
「あー、腹減った! ちょっと面白い噂を聞いてさ。ディッシュって店に、一度食べたら病みつきになるヤバい飯を作るやつがいるってな」
ニシシ、と牙を覗かせるような悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「あたしは小林竜胆! 遠月茶寮料理學園の二年生。とりあえず、その女性を魅了する味ってやつ、あたしにも食わせてくれよ。一番自信のあるメニューで頼むぜ」
おれは目を見開いた。その視線は、彼女の胸元──豊かな胸元に向かった。竜胆の自己紹介よりも、まずそちらに注意が行った。
いやいや、流石に
その後、ようやく彼女の自己紹介について触れた。
──遠月茶寮料理學園。
「……と、遠月? えっ、あの……超絶エリート学校の?」
彼女はニヤニヤと悪戯っぽく笑いながら、「そうそう」と口にした。
わざとらしくカウンターから身を乗り出し、さらに胸元を強調してくる。からかっているのは明白だが、その表情には余裕すらあった。
「なんだなんだ、あたしの谷間に釘付けか? 素直なやつでいいじゃんか。減るもんじゃねーし、いくらでも見ていいぞー?」
「か、勘弁してください」
冷や汗を浮かべながら、おれは目を逸らしていた。いいよと言われて胸をガン見できるほど、オープンなスケベでもなかった。
「あっははは! ま、あたしは堅苦しいのは苦手だから、美味いもんさえ食えればなんだっていいんだけどな」
バンッ、と景気良くカウンターを手のひらで叩き、金色の瞳をらんらんと輝かせる。
「で? あたしの舌を唸らせてくれるんだろ? 女性を魅了するってやつ、早くあたしにも味見させてくれよ! ほらほら、急いで作ってくれ。腹と背中がくっつきそうだ」
まるで子供のように急かしながらも、その視線はおれの一挙手一投足を見逃すまいと、鋭く厨房の奥に向けられていた。
「は、はあ」
元気な人だなあ、と思った。
少しして、親父がやって来る。途中から話を聞いていたようで、しきりに「すごい」を連呼していた。
遠月茶寮料理學園の名は、料理人でなくとも知っているほど有名だ。現在中三であるおれは、事あるごとに親父やおふくろから「行ってみたらどうだ」と言われていた。しかし、自信がないから拒否していた。どうせ受かるわけがない、無駄だ──と。
「お前中三なのか。ならちょうど高等部から入れるじゃん!」
「か、勘弁……無理っすよおれ。自信ないもん」
「へえー」
彼女は身を乗り出して、おれを挑発するように笑う。
「女性を魅了するなんて、自分でハードル上げちゃってるんだぜ? もしあたしが一口食べて『普通じゃん』って思ったら、その時は……容赦なく酷評してやるからな。さあ、ウダウダ言ってねーで、とびっきりの一皿を作ってみろって。あたしの舌と胃袋でじっくり確かめてやるよ!」
おれは眉を
そもそも、女性を魅了する味だのなんだの──それらの
遠月の生徒にアピールするつもりもない、アピールするほどの腕もない。だが、彼女が客として来た以上、注文された以上は料理を出すしかない。
調理を開始する前に、おれは一度──店のトイレにこもった。調理に必要な
正直、彼女がオープンなのは助かった。
そう、おれの隠し味というのは、ザーメンソース──つまり精液だった。
中一の頃おふざけで試してみたところ、凄まじく料理が良くなったのだ。もちろん誰にも教えていないし、教えられるわけがない。
「どうぞ」
竜胆の前に皿を出す。それはシンプルな
「へぇ! 随分とシンプルじゃん。誤魔化しが利かないド直球で勝負してくるとは、中学生にしてはいい度胸してるなー!」
出された皿を覗き込み、竜胆は楽しそうに笑う。ナイフとフォークを手に取ると、一切れ切り分けてフォークに刺した。
「じゃ、遠月十傑……おっと、それはまだ気が早いか。とにかく、あたしの舌は誤魔化せないぜ? いただきまーす」
大きな口を開け、肉をパクリと放り込む。
もぐ、とひと噛みした瞬間――。
「…………ッ!?」
竜胆の動きが、ピタリと止まった。
好奇心に満ちていた蛇のような瞳が、極限まで見開かれる。
「な、なんだこれ……!? 噛んだ瞬間、肉の旨味が……いや、違う、それだけじゃない……ッ!」
ゴクリ、と喉を鳴らして飲み込んだ直後。
ぶわっと、竜胆の全身の毛穴から汗が噴き出した。いつもは快活で余裕のある彼女の顔があっという間に朱に染まり、ピンと張っていた姿勢が崩れる。
「あ……ぅ……んっ……! な、なんだよこの後味……っ。頭の奥がジンジン痺れるっていうか……下腹のあたりから、全身が、カッと熱く……ッ」
カタッ、とフォークを持つ手が震える。
彼女は無意識のうちに「あっつ……」と漏らし、自分の胸元を掻き毟るようにブラウスの襟を大きく引っ張った。ただでさえ開いていた胸元がさらに無防備に露わになり、汗ばんだ豊満な双丘が、荒くなった呼吸に合わせて激しく上下する。
それはまるで、極上の快感に打ち震えているかのような、ひどく扇情的な反応だった。
「美味い……いや、ヤバいっ……これ……ッ! 理屈じゃねぇ……脳みそが直接『もっと食え』って命令してきやがる……!」
一度フォークを動かし始めると、もう止まらなかった。
遠月学園の生徒としての矜持も、料理を分析する思考も完全に吹き飛び、竜胆はまるで何かに取り憑かれたように夢中で肉を口に運び続ける。あっという間に皿の上は空っぽになり、最後に残ったソースすらも名残惜しそうにフォークで掬い取って舐め取った。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
空になった皿を前に、竜胆はテーブルに突っ伏すようにして荒い息を吐いている。
熱を帯び、トロンと潤んだ金色の瞳が、ゆっくりとこちらを見上げた。その視線には、先ほどのカラッとした明るさとは違う、ねっとりとした熱情と飢えが混じっている。
「なぁ、お前……これ、一体何を使ったんだ……? 遠月で嫌ってほど美味いもん食ってきたあたしの舌でも……正体が全然わかんねー……」
彼女は舌なめずりをして、頬を紅潮させたまま身を乗り出してきた。
「けど……ヤバい……お前の料理、完全にクセになっちまった……! なぁ、頼む……もっと、もっとあたしに食わせてくれ……ッ!」
竜胆の艶っぽい仕草に、おれは喉を鳴らした。
「えっと……あの、口に合ったようで、何より……」
昼下がりのディッシュは、とても静かだった。先程まで竜胆と話していた親父も、いつの間にか休憩に戻っていた。
「口に合った、なんてチャチな言葉で片付けるんじゃねーよ……っ!」
荒い息を吐きながら、竜胆はカウンターにぐっと身を乗り出した。
その拍子に、豊満な双丘がカウンターの縁に押し付けられ、むにゅりと柔らかな形を変える。
彼女自身の火照った体温と、甘い汗の匂いが、静まり返った店内にふわりと漂ってきた。
「はぁっ……あー、ダメだ。体が熱くて、変な汗が止まんねぇ……なぁ、お前……さっきからあたしの胸ばっか見てるけどさぁ」
トロンと潤んだ瞳が、こちらの顔から、その下へとゆっくりと移動する。そして、カウンター越しに隠しきれない変化を察したのか、竜胆の唇の端が吊り上がった。
「なんだよ、お前もすげー熱くなってんじゃんか。中学生のくせに、いっちょ前に興奮しちゃってさー」
からかうような言葉とは裏腹に、彼女自身の声も熱を帯びて上ずっている。
親父が休憩に入り、完全に二人きりになった静かな空間。それを理解しているのか、竜胆はさらに顔を近づけてきた。吐息が届くほどの距離で、蛇が獲物を狙うような、しかし抗いがたい快楽に支配された熱っぽい瞳で見つめてくる。
「おっちゃんもいなくなっちまったし、今はあたしとお前だけだ……なぁ、頼むよ。もっとあたしに食わせてくれ。お前のそのヤバい隠し味がたっぷり入ったやつ……あたしの体が、もっとよこせって暴れてんだ」
ペロリ、と。
竜胆は艶やかな赤い舌で自身の唇を舐めめぐらせる。その表情は、極上の
「うっ……」
爬虫類のような彼女の瞳を見ていると、全て見抜かれているような──そんな気がしてくる。ザーメンソースという名の隠し味に、勘付いているのか。
おれは後ずさった。
「い、いや……あの、そう簡単に作れる、ものじゃ……」
「んー? なんで逃げんだよ。あたし、逃げられると余計に捕まえて食いつきたくなっちゃうタチなんだけどなー」
竜胆はカウンターに手をつき、ひらりと身軽な動作で厨房の中へと飛び越えてきた。短いスカートの裾がふわりと舞い、健康的な太ももが露わになるのも気に留める様子はない。
靴音を鳴らし、狭い厨房の中で後ずさるおれを追い詰めるように距離を詰めてくる。
先ほどまでの快活な雰囲気は鳴りを潜め、蛇が獲物をじっくりといたぶるような、ねっとりとしたプレッシャーが空間を支配していく。
「簡単に作れない? ふぅーん……そっかぁ」
おれの背中が壁に当たった瞬間、竜胆は両手をついて退路を塞いだ。いわゆる壁ドンの体勢だが、彼女の顔はすぐ目の前にある。
開いた胸元からこぼれそうな豊かな双丘が、おれの胸に当たりそうなほど密着していた。彼女の体から発せられる熱気と、甘く熟れたような汗の匂いが、鼻腔を直接くすぐってくる。
「ねぇ。あたしの舌は誤魔化せないって言ったろ? この理性をぶっ飛ばすような強烈な旨味と、体が芯から熱くなる感覚……ただのスパイスや食材じゃないことくらい、あたしにはわかるぜ……」
竜胆はおれの股間に視線を釘付けにしたまま、艶やかな赤い舌で自身の唇をペロリと舐めめぐらせた。
「お前がそんなに熱くなってんのも、あたしの体がこんなに疼いてんのも……全部繋がってんだろ? その隠し味って……お前の
熱を帯びた吐息が、首筋にかかる。
確信に満ちたその言葉と共に、竜胆はゆっくりと手を伸ばし、ズボンの上からその硬い膨らみへと指先を這わせた。
全くもって図星だった。彼女の指先が這うと、勃起は生地の下で嬉しそうに跳ねていた。まるで「竜胆に捧げたい」と言わんばかりだった。
ぶっちゃけ──最初から拒む気などなかった。
スケベなおれが、竜胆という魅力的な女性からのアプローチを断れるはずもない。
「あっはは! わかりやすいやつ! あたしの手が触れただけで、ビクンビクン跳ねちゃってさー」
ズボンの上からでもはっきりと分かる熱と硬さに、竜胆は牙を覗かせてひときわ嬉しそうに笑った。
抗うどころか、おれの視線に対して、彼女の金色の瞳がさらにギラリと危険な光を帯びる。獲物が自分から喉首を差し出してきたのを見て、彼女の中の野性が完全に目を覚ましたようだった。
「その顔……全然嫌がってねーじゃん。むしろ、あたしに全部食われたがってる顔だぜ?」
竜胆はおれの胸元に豊かな双丘をぐにゅりと押し当てたまま、もう片方の手でズボンの金具へと迷いなく手をかけた。
カチャリ、と静かな厨房に小さな音が響き、ジッパーがゆっくりと下ろされていく。
「さっきのハンバーグも、確かに理性が飛ぶくらい最高に美味かったけどさ……あたしの舌は妥協を知らないんだよね。薄まったやつじゃ、もう我慢できねーの」
ズボンと下着の隙間から、はち切れんばかりに膨れ上がったおれの熱を、竜胆は柔らかな手で直接包み込んだ。
「んっ……すげー熱い。ビクビク脈打って……今にも溢れ出しそうじゃんか」
熱い吐息をおれの耳元に吹きかけながら、竜胆は舌なめずりをする。その声は、極上のご馳走を前にした子供のように無邪気で、それでいてひどく淫靡に濡れていた。
「なぁ……今ここで、作りたての
「はあ、はあ……は、はいぃっ……」
竜胆の言葉に、おれは小さく頷く。彼女の手に包み込まれた肉棒は、ガチガチに硬く、熱くなって、先っぽからとろりとした汁を滴らせていた。カウパーだけではない。先程料理に用いたザーメンの残りだった。
「あはっ! もう我慢できないって顔してんなぁ」
竜胆は嬉しそうに目を細めると、厨房の床にぺたりと膝をついた。
上目遣いに金色の瞳を向けながら、はち切れんばかりに勃ち上がった硬直を間近で見つめる。先端からとろりと垂れる白濁した雫を指先ですくい取り、迷いなく自身の赤い舌へと運んだ。
「んむ……っ! は、はぁ……ッ! やっぱこれだ……! さっきの料理の奥にあった、あの痺れるようなコクと熱狂……混じり気なしの原液は、さらにヤバいじゃん……!」
一口味わっただけで、彼女の頬はさらに紅潮し、荒い息が漏れ出す。
蛇が獲物を丸呑みにするかのように、竜胆は大きく口を開けると、熱く脈打つ先端を唇で包み込み、そのまま根元へ向かって深く咥え込んだ。
「んぐっ……! じゅる、ちゅぷっ……んんぅ……ッ!」
温かく濡れた口腔と、柔軟な舌が全体を絡め取る。
極上の美味を貪るように、頬をすぼめて激しく吸い上げながら、金色の瞳でじっと見つめてくる。その視線は「早く全部寄越せ」と激しく急き立てるように熱を帯びていた。
「んひっ、い……! あっ、り、竜胆先輩、いきなりっ、あ、ああっ!」
たまらないくらい気持ちよかった。というより──気持ち良すぎた。腰がガクガクと揺れ、あられもない声をあげてしまう。
初めてのフェラチオに加えて、彼女の激しいバキュームと舌使い。あっという間に
肉棒の根元にある二つの厨房がトクントクンと忙しなく動く。竜胆という上客に捧げるための濃厚ザーメンを、せっせと準備していた。
「んふっ、じゅるるっ……! ちゅぷ、んむぅ……ッ!」
激しく腰を震わせる様子を見て、竜胆の金色の瞳がさらに愉悦に歪む。
咥え込んだまま喉を鳴らし、敏感なカリ首を舌先で執拗に転がしながら、空いた手でせわしなく蠢く睾丸を優しく、だが力強く揉みほぐすように包み込んだ。
「んぷはっ……! あははっ、もう限界かよ! まだ始めたばっかだぜ?」
一度口を離して銀色の糸を引かせると、荒い息を吐きながらペロリと唇を舐める。
だが、その手は止まらない。根元から先端へ向かってきつく握り込み、激しい上下動を加えながら、再び熱い舌を先端の口へと這わせた。
「我慢すんなって! お前のその特別な隠し味……あたしの喉の奥に、一滴残らず全部ぶちまけてみろよ! ほら、出せ! 全部あたしに食わせろッ!」
煽り立てるような言葉と共に、竜胆は再び奥深くまで喉を開いて一気に根元まで飲み込み、強烈な吸引力で吸い上げにかかった。
「あっ、それだめぇっ!」
我慢なんて出来るはずもなかった。
「んおおッ!!」
どぴゅどぴゅどぴゅっ! びゅるるるる────っ!
天国のようなバキュームを受けながら、彼女の口に
「んぐっ……!? んむぅっ……!!」
ビクビクと跳ね回る熱から、勢いよく白濁した液体が喉の奥へと叩きつけられる。
竜胆はむせるどころか、むしろその強烈な勢いと熱量を全身で歓喜するように受け止めた。
「ごきゅっ、んぐっ……こくっ……」
喉を大きく鳴らしながら、絶え間なく溢れ出す極上の隠し味を一滴残らず飲み干していく。蛇のような金色の瞳は快楽と未知の美食に出会った喜びに細められ、恍惚とした光を放っていた。
やがて勢いが収まると、名残惜しそうに先端をちゅぷりと吸い上げ、ゆっくりと口を離す。
「ぷはっ……! はぁっ、はぁっ……」
口の端からツツーッと垂れた濃い原液を、赤い舌で艶かしく舐め取った。
「あははっ! すげー量。それに……やっばい、これ。めちゃくちゃ濃くて、ド直球に脳みそ揺さぶってくるじゃんか……」
頬を真っ赤に染め、荒い息を吐きながら竜胆は笑う。口の周りを白く汚したまま、ペロリと再び自身の唇を舐めめぐらせた。
「さっきの料理の奥で感じた、あの痺れるような旨味……その正体がこれかぁ。いやぁ、あたしもまだまだだな。まさかこんな極上のスパイスが、中学生の坊主の股間に隠されてたなんてな!」
竜胆はふにゃりとだらしなく、それでいてひどく淫靡な笑みを浮かべると、火照った体をすり寄せるようにして、豊満な胸元を密着させてくる。
「あー……ダメだ、全身が熱くてフワフワする。お前のこの隠し味……完全にあたしの胃袋と体、掴んじゃったみたいだ。なぁ……まだ作れるだろ? あたし、もっといっぱい食いたいんだけど」
「はあっ……はあっ……」
おれは見事に蕩け切っていた。まさか、こんなに気持ちいいなんて。
でも、カウンター裏でこんなことをして。
もし誰か──それこそ親父かおふくろが来たら、完全にアウトだ。
「あ、あの……さすがに、これ以上は……」
「んー? なに言ってんだよ。口では『これ以上は』なんて言いながら……お前のここ、さっきよりビクビク脈打ってて、スッゲー硬いままじゃんか」
悪戯っぽく笑いながら、竜胆はおれの股間で熱を放ち続けるモノを、再びきゅっと手で握りしめた。
「あー、そっか。おっちゃんが戻ってくるかもしれないもんな。中学生のお坊ちゃんとしては、こんなとこ親に見られたら一大事だもんなー」
竜胆はケラケラと笑いながらも、身を引くどころか、ぐいっとおれのの腕を引いて、厨房のカウンター下の完全な死角へと引きずり込んだ。床に座り込む形になったおれの膝の間に、彼女は四つん這いになるようにしてするりと入り込む。
「ならさ……見つからなきゃいいだけの話だろ? ここなら外からは見えねーし」
至近距離で、蛇のような金色の瞳が怪しく光る。胸をおれの太ももにぐにゅりと押し付けながら、下からねっとりとした視線で見上げてきた。
「声、出さないように我慢しろよ? あたしの舌、さっきより手加減しないからさ……もしおっちゃんたちが来たら、お前が必死にごまかせよな?」
ペロリ、と。
竜胆は再び自身の唇を舌で舐めると、一切の躊躇なく、熱くそそり立つ先端にその赤い舌を這わせた。
「んむっ……ちゅぷっ、じゅるるるっ……!」
今度は声を出させないための試練とばかりに、根元まで一気に咥え込み、先ほどよりもさらに激しく、そしてねっとりと吸い上げ始める。誰かが来るかもしれないというスリルを楽しむかのように、竜胆はおれの隠し味の二杯目を求めて、貪欲に舌と唇を動かし続けた。
結局──彼女に三発も搾り取られてしまった。
ただ、その後の動きは恐ろしく早かった。
あっという間に事後処理を済ませ、後からやって来た親父に対して、何事もなかったかのように振る舞っていた。
おれはまだ余韻が抜けきっておらず、席に座って呼吸を整えていた。
「いやー、おっちゃん! マジで美味かったぜ、この店。特にそこの坊主が作ってくれた裏メニュー? あれ最高だった!」
屈託のない快活な笑い声を上げながら、竜胆は親父と楽しげに談笑している。数分前まで厨房の死角で理性を飛ばし、貪欲に快楽と味覚を貪っていた姿など微塵も感じさせない。遠月学園に通う、明るく気さくな女子高生そのものの顔だった。
親父が「うちの息子の料理を気に入ってくれて嬉しいよ」と上機嫌に笑うと、竜胆は「天才的な才能あるぜ!」と大きく頷く。
ふと、竜胆の蛇のような金色の瞳が、まだ余韻でぐったりと座り込んでいるこちらへと向けられた。
親父には見えない角度で、ペロリと艶やかな赤い舌を出して唇を舐め、悪戯っぽく笑いかけてくる。
「なー、カヅキって言ったっけ? お前、やっぱり遠月受けなよ。自信がないなんて勿体ねーって。お前のその……とびっきりの隠し味があれば、遠月でも絶対通用するからさ」
バンッ、と景気良くカウンターを叩いて立ち上がる。
「いやー、食った食った。お腹いっぱい、大満足だ。今度からあたし、この店の常連になるからな」
カバンを肩にかけ、店を出ようと歩き出す。だが、おれの横を通り過ぎる一瞬、親父の死角になる位置で、竜胆はフワリと甘い汗の匂いを漂わせて耳元に顔を寄せた。
「……今日の特別メニュー、すっげーご馳走だった。でも、あたしの舌は強欲だからさ……これじゃ全然足りねぇの」
吐息混じりの熱い声で囁くと、彼女はおれの太ももをポンと軽く叩いた。
「遠月に来たら、毎日あたし専用に作らせてやる。逃がさないからな」
パチリと片目でウィンクを残し、竜胆はカランコロンと小気味良いドアベルの音を響かせて、嵐のように店を去っていった。
後に残されたのは、彼女の放っていた強い熱気と、遠月学園という未知の世界への強烈な誘いだけだった。