※この作品はR-18です。

オリ主と食戟のソーマ ~禁の皿~   作:江合生成貫夫

4 / 9
某AIで出力したものに手を加えた作品です。
誤字だったり、色々ミスがあるかもしれません。

オリジナル主人公が『食戟のソーマ』のヒロインたちとスケベしまくります。
苦手な方は絶対に読み進めないでください。

だいたい女性優位で、マジで×3前戯ばっかです(特に口)。


極星寮

 

 

 

 

 

――放課後。

 

初日の全カリキュラムを終え、割り当てられた学生寮へと向かう道すがら。

 

鬱蒼とした木々が生い茂る山道を抜けた先に現れたのは、ツタが絡まる不気味で古びた巨大な洋館――『極星寮』だった。

 

「うおっ……ここが今日から住む寮か。遠月の割に、すっげぇボロいな」

 

同じ極星寮に入寮することになっていた創真が、首の後ろで手を組みながら建物を仰ぎ見る。

 

その重厚なエントランスの扉の向こうに、学園の厳しさとはまた違った、曲者揃いのカオスな共同生活が待ち受けているとは、知る由もなかった。

 

「ホームシックにならないといいが」

 

そんな冗談を口にしながら、おれたちは洋館の正面玄関へと歩いていく。

 

「ハハッ、まあ俺も親父と離れて暮らすの初めてだけど、ホームシックになる暇なんてなさそうだしな」

 

創真は気楽な様子で笑いながら、ツタの絡まる重厚な木製の扉に手をかけた。

ギギギギ……と、ホラー映画さながらの重苦しい音を立てて扉が開く。外観のボロさとは裏腹に、中は広々としたエントランスホールになっていたが、薄暗くどこか不気味な空気が漂っていた。

 

「……誰だい、騒々しいね。今日来るっていう編入生かい」

 

不意に、ホールの奥からドスの効いた低い声が響いた。

暗がりから姿を現したのは、逆立った髪が特徴的な、小柄な老婆だった。鋭い目つきでこちらを値踏みするように睨んでいる。

 

「あたしはこの極星寮の寮母、『極星の聖母(マリア)』こと大御堂(おおみどう)ふみ緒さ。……だがね、あんたたちをこの寮の住人として歓迎するのは、まだ早いよ」

 

ふみ緒はニヤリ、と挑戦的な笑みを浮かべた。

 

「この極星寮に入るための絶対条件……それは、あたしに料理を作り、この舌を満足させること! 名付けて『入寮試練』さ! 不合格なら即刻野宿。さあ、材料は厨房にある残り物なら何を使っても構わない。あたしを唸らせる一皿を作ってみな!」

 

その宣言を聞いた瞬間、隣にいた創真の顔にパッと歓喜の色が浮かんだ。

 

「おっ! なんだよ、いきなり料理作れるのか! さすが遠月、面白ぇことすんじゃん!」

 

シャペルの授業を乗り越えたばかりだというのに、創真は全く疲れた様子を見せず、背負っていたカバンから愛用の包丁セットを取り出した。

 

「おーし、早く厨房行こうぜ! 寮母さん、とびっきりのメシ食わせてやるから待っててくれよな!」

 

創真は意気揚々と厨房へ向かって歩き出す。

遠月学園の洗礼は、授業が終わった後も容赦なく待ち受けていた。

 

こうして、野宿を避けるための新たな戦いが幕を開ける──のだが。

 

一瞬、とんでもないビジョンが脳裏に浮かんだ。

 

「うおぉ……いやいや」

 

さすがに、あのばあさんとエッチな展開にはならないだろう

海のようなストライクゾーンを持つスケベ、名付けて『オーシャン・スケベ』の自覚があるおれでも、あの年齢は範囲外である。何かの間違いが起きない限り、絶対にありえないと断言できる。

 

それから、創真と共に厨房へ移動した。

 

ソーシャルディスタンスとか理由をつけて、彼と距離をとってから調理を開始する。これは授業でもプライベートでも変わらない。極力、調理の工程は見せない。ソースの秘密を隠すためである。

 

「ソーシャルディスタンス? なんだそりゃ、変わってんなー。ま、料理人の厨房は聖域って言うしな!」

 

創真はカラカラと笑いながらも、それ以上は踏み込まずに自身の調理台に向かい、手早く食材を捌き始めた。

 

やがて──おれの作った凡夫(シンプル)オムライスが、寮母であるふみ緒の前に提示される。

 

「ふん……見た目は随分と質素じゃないか。いくら残り物を使ったとはいえ、遠月の生徒が出すにしては工夫ってものが足りないねぇ」

 

ふみ緒は訝しげに目を細め、フォークを手に取った。

肉を小さく切り、気乗りしない様子で口へと運ぶ。

 

咀嚼した瞬間。

ふみ緒の深く刻まれたシワの奥にある鋭い両眼が、カッと極限まで見開かれた。

 

(な、なんだい……この得体の知れない奥深さは……ッ!?)

 

普段の三分の一まで抑えられた隠し味。

それは食べる者の理性をダイレクトに破壊する猛毒のような快楽ではなく、肉の旨味を何十倍にも引き上げ、体の芯から生命力を呼び覚ますような極上のコクとして作用していた。

 

「あ、あぁ……っ……!」

 

ふみ緒の口から、年齢に似合わない艶っぽい吐息が漏れる。

 

老いたはずの彼女の頬がみるみるうちに紅潮し、曲がっていた背筋がピンと伸びていく。まるで細胞の隅々までが数十年前の若さを取り戻していくような、圧倒的で暴力的なまでの旨味の奔流。

 

「お、美味しい……なんて深く、力強い味だい……っ! あたしが今まで味わってきたどんなスパイスにも当てはまらない……未知のエネルギーが、下腹の奥から全身へ湧き上がってくるようだよ……ッ!!」

 

ふみ緒は震える手でフォークを動かし、無我夢中で肉を口へと運び続ける。

あっという間に皿を平らげると、はぁはぁと荒い息を吐きながら、どこかトロンと潤んだ目でこちらを凝視してきた。

 

「アンタ……一体、どんな魔法を使ったんだい……っ。こんな心震える料理、堂島や才波がいた極星寮の黄金期にだって……」

 

その異様な光景に、自身の料理を仕上げていた創真が目を丸くしている。

 

「マジかよ……あの寮母さん、一口食った瞬間に50歳くらい若返ったみたいな顔してんぞ。やっぱお前の料理、すっげぇな!」

「……な、なんか……ちょっと……かわい──いやいやいやいや」

 

創真は感心したように笑うと、負けじと自身の品――サバ缶を使った特製ハンバーグ定食をふみ緒に提示し、見事に彼女の舌を唸らせてみせた。

 

「……ふぅ。まさか初日から、こんなバケモンみたいな新入生が二人も来るとはね」

 

ふみ緒はすっかり満足げな、それでいて隠し味の余韻でどこか火照った艶のある顔つきのまま大きく息を吐き出すと、エプロンのポケットからジャラジャラと鍵の束を取り出した。

 

「合格だよ。この極星寮は、あんたたちを歓迎する。……あんたの部屋は302号室、そっちの赤い髪の小僧は303号室さ。ほら、さっさと荷物を置いてきな!」

 

こうして、過酷な遠月学園での数少ない安息の地――曲者揃いの極星寮での生活が、無事にスタートを切ることとなった。

 

302号室に入ると、その場に荷物をおろす。

ベッドに座って一息ついた。

 

疲労感たっぷりだった。同時に、ようやく遠月学園に入学したという実感が湧いてくる。

ああ、本当におれは、この化け物エリート学校に来たのだな──と。

 

しかも、この遠月学園には竜胆やえりな、緋沙子、恵といった、これまでの人生で出会ったことのない美少女ばかり。

 

「やっぱり、料理を研鑽せし者は美しくなるのだろーか……」

 

──コンコン。

 

美少女たちの顔を思い浮かべていたその時、控えめに扉を叩く音が部屋に響いた。

 

「あ、あのぅ……302号室の編入生くん、いますか……?」

 

ギィッ、と古びた扉が少しだけ開き、隙間からおずおずと顔を覗かせたのは、青髪の三つ編みおさげに、綺麗な琥珀色の瞳を持った女生徒だった。ブレザーにリボンタイという制服をきっちりと着こなした彼女――田所恵は、お盆に乗せた急須と湯呑みを手に、もじもじと所在なさげに立っている。

 

「わ、私、同じ極星寮の田所恵です。その……さっきのシャペル先生の授業で一緒だったから、ご挨拶とお近づきの印に、お茶でもどうかなって思って……」

 

えりなや緋沙子のような張り詰めた威圧感も、竜胆が放つ肉食獣のような危険な匂いもない。ただそこにあるのは、純朴で心優しい、小動物のような愛らしさと温もりだ。

 

恵は部屋の中をチラリと確認すると、おれが無事に入寮できたことにホッとしたように、ふにゃりと柔らかい笑みを浮かべた。

 

「シャペル先生の授業、凄かったね。一人であんな短時間で『A』評価を取るなんて……私、本当にびっくりしちゃった。その、もし疲れてなかったら、お茶、淹れてもいいかな……?」

 

上目遣いにこちらの様子を窺いながら、恵は控えめに小首を傾げる。

遠月学園という過酷な戦場にあって、唯一のオアシスとも言えるような彼女の無垢な振る舞いは、図らずもおれの「料理を研鑽せし者は美しくなるのか」という仮説をさらに強く裏付けることになった。

 

「あ、ああ……ありがとう」

 

恵の言葉に頷き、お茶をごちそうになった。

やはり可愛い。竜胆やえりなたちに比べたら胸は控えめだが、それを補って余りある可愛らしさがある。

 

というか、おれは巨乳好きだが、胸のあるなしで女性の価値が決まるとは思っていない。実際、巨乳でないのにズキューンと来る相手はいるだろう。

ましてやおれはオーシャン・スケベなのだから。

 

ただ、あんまりじろじろと見るわけにもいかないので、時々目を逸らしつつ他愛のない話題を振った。

 

「いやあ……幸平くんとペアは大変だったんじゃないか? まあ、料理人として素晴らしいものを持ってるけど」

 

トクトク……と、急須から温かいほうじ茶の香ばしい匂いが部屋に広がる。

恵は湯呑みを両手で丁寧に差し出すと、おれの言葉に「あはは……」と困ったように、けれど心の底から安堵したような愛らしい苦笑いを浮かべた。

 

「はい……正直、お肉に大量の塩を入れられちゃった時は、もう絶対退学だーっ! て、頭の中が真っ白になっちゃって……。今思い出しても、心臓がバクバクしちゃいます」

 

青髪の三つ編みおさげを揺らしながら、彼女はホッとしたように胸をなでおろす。

 

「でも、幸平くんは全然パニックにならなくて。とっさにハチミツの酵素を使ってお肉を柔らかくして、あっという間にA評価をもぎ取っちゃったんです。本当に……びっくりするくらい、凄くて、頼もしい人だなって」

 

そこで言葉を切ると、恵は金色の瞳をキラキラと輝かせ、尊敬の眼差しで真っ直ぐにおれを見つめてきた。

 

「でも……カヅキくんも、すっごく格好良かったです! 一人であの『笑わない料理人』のシャペル先生を笑顔にしちゃうなんて……! 遠月の中等部からずっと上がってきたクラスのみんなも、すっごく驚いてましたよ」

 

恵は「えへへ」と照れたように微笑むと、膝の上で両手をきゅっと握りしめた。

 

「今日一日だけで、なんだか凄い才能を持った人たちにたくさん出会っちゃった気がします。私、ついていけるか不安ですけど……でも、少しだけ、これからの学園生活が楽しみになりました。……あ、お茶、まだ熱いので気をつけてくださいね」

 

湯気の立つお茶の香りと、彼女が放つふんわりとした優しい雰囲気が、極星寮のボロい一室をたちまち温かな空間へと変えていく。

竜胆の肉食獣のような色気や、えりなの気高い威圧感とは全く違う。田所恵という少女の素朴で純粋な可愛らしさに、今日一日で張り詰めていた心がゆっくりと解れていくのを感じた。

 

「あー、同級生だろう。敬語じゃなくていいよ。そっちのほうがかわい……んん、親しみがあっていいしな、うん」

 

火傷しないようにお茶を口元に運びながら、恵に告げる。

 

「えっ……? あ、う、うん……わかった」

 

おれが言いかけた『かわい……』という言葉に引っかかったのか、恵はポッと頬をほんのり桜色に染め、モジモジと指先をいじり始めた。

 

「その……今の、何か言いかけなかった……? 気のせい、かな……えへへ」

 

照れ隠しをするおれを見て、恵も少しだけ緊張が解けたのか、ふにゃりと柔らかい笑顔を見せる。ぎこちないながらも、同級生としての距離感で話そうと努めてくれているのが伝わってきた。

 

「そっか、そうだよね。せっかく同じ極星寮になったんだもんね。……えっと、これからよろしくね、カヅキくん!」

 

少しだけ背筋を伸ばし、改めて挨拶をしてくるその姿は、やはり小動物のような愛らしさに溢れていた。

 

「でも……ここって、個性的な先輩たちがたくさんいるって聞いたから……私、ちゃんとやっていけるかなぁ……」

 

先ほどまでのホッとした表情から一転、恵は少し不安そうに眉尻を下げて、空になったお盆をきゅっと胸元で抱きしめた。

 

「カヅキくんや幸平くんみたいに凄い人たちが一緒なら、なんだか心強いかも。……もし、料理のことで行き詰まったりしたら、その時は……相談に乗ってもらっても、いいかな……?」

 

上目遣いでチラリとこちらの様子を窺いながら、恵は期待と不安が入り混じったような声で問いかけてくる。遠月学園という弱肉強食の世界で、彼女の存在は間違いなく、おれにとって心が休まる貴重なオアシスになりそうだった。

 

「ああ、もちろんだ。むしろ、相談する事の方が多いかもな……おれは料理人として未熟だから」

 

わざとらしく肩をすくめたのだった。

 

それから──夜になった。

 

静寂に包まれた極星寮の自室。

古い建物の軋む音だけが微かに響く中、不意に――コンコンッ、と。ドアからではなく、背後の窓ガラスを叩く音がした。

 

ここは3階だ。鳥か何かかと思って視線を向けると、薄暗い窓の外で、赤い髪のシルエットがヒラヒラと手を振っているのが見えた。

 

ガラガラッ!

鍵を開ける間もなく、外から強引に窓枠がスライドされ、春の夜風と共に、甘く熟れたような香りが部屋の中にフワリと舞い込んでくる。

 

「よっ! 邪魔するぜー!」

 

窓枠にヒョイと身軽に飛び乗ったのは、小林竜胆だった。

 

「あっは、なんだその顔。あたしがいつでもどこでも味わいに来るって言ったの、冗談だと思ったか?」

 

ケラケラと笑いながら部屋にスルリと入り込むと、彼女は慣れた手つきでピシャリと窓を閉め、鍵をかけた。

 

「お前が無事に入寮試練をクリアして、この部屋割りになったって情報もバッチリ仕入れてきたぜ。……まあ、お前のあの隠し味があれば、ふみ緒さんの舌なんて一発だろうけどな!」

 

竜胆は楽しげに牙を覗かせると、遠慮する素振りなど一切見せずにベッドへと近づき、仰向けになっているおれの上にドサリと無防備に乗りかかってきた。

 

「んっ……」

 

規格外に豊満な双丘が、こちらの胸板にぐにゅりと重々しく押し付けられる。柔らかな肉の感触と彼女の体温が、衣服越しにダイレクトに伝わってきた。

 

「昼間はシャペルの授業も一人でクリアしたんだろ? 初日からすっげー大活躍じゃんか。……でもさ、あたしもちょっと困ってんだよね」

 

竜胆は蛇のような金色の瞳にねっとりとした熱を宿し、至近距離から見つめ下ろしてくる。

 

「朝に食わせてもらった特濃……あれが美味すぎてさぁ。夜になってベッドに入ったら、またお前の味が恋しくてウズウズしてきちゃって……全然眠れねーんだわ」

 

ペロリ、と。

竜胆は艶やかな赤い舌で自身の唇を舐めめぐらせると、胸板に両手をつく。腰をゆっくりと、意図的に股間の上へと擦り付けるように動かした。

 

「てことで、初日を無事に乗り切ったご褒美だ。あたしが朝までたっぷり、お前のこと気持ちよくしてやるよ。昼間とは違うやり方で、お前の極上のザーメン……全部あたしの中に注ぎ込んでくれよ……!」

 

「ちょちょちょ、まずいですって……ここ、壁薄そうですし……!」

 

そう言いながらも、股間はむくむくむくっ……と、あっという間に特濃を出す準備を整えてしまう。

 

ただ、おれが止めるまでもなく、予(・)想(・)外(・)の(・)イ(・)ベ(・)ン(・)ト(・)によってご褒美タイムは遮られる。

 

「壁が薄いからなんだって? バレるのが怖いなら、声を出さなきゃいいだけだろ。下半身はもうこんなに元気になってんじゃんか。あたしが上からたっぷり搾ってやるからさ。お前はただ気持ちいいの我慢して、静かに――」

 

ガタッ。ゴトゴトゴトッ!

 

甘い空気が最高潮に達しようとしたその瞬間。

真上の天井裏から、ネズミどころではない大きな物音が響いた。

 

「……んっ?」

 

竜胆がピタリと動きを止め、怪訝そうに天井を見上げた直後。

ベッドの真上にある天井板が、スゥッと音を立てて横にスライドした。

 

「やあやあ、新入生くん。今宵は極星寮へよ・う・こ・そ――って、おや?」

 

ポッカリと開いた天井の穴から、爽やかな笑顔を浮かべた茶髪の青年が顔を出した。

彼はベッドの上で重なり合う二人の姿を見るなり、パチクリと目を瞬かせる。そして、全く悪びれる様子もなく、スルスルと軽やかな身のこなしで床へと飛び降りてきた。

 

「げっ……一色(いっしき)じゃんか! なんでお前がこんなとこから出てくんだよ!」

 

竜胆が顔をしかめて抗議の声を上げる。

現れた青年――極星寮のリーダーにして、遠月学園十傑評議会・第七席である一色(いっしき)慧(さとし)は、裸エプロンという常軌を逸した格好のまま、朗らかに笑った。

 

「これはこれは。まさか第二席の竜胆先輩が、直々に新入生の歓迎にいらしていたとは。いやはや、極星寮の風紀もグローバルになったものですね」

「アホか! あたしは今、コイツと大事な味(・)見(・)の真っ最中だったんだよ! お前のせいでムードぶち壊しだぜ!」

 

竜胆は忌々しそうにベッドから降りると、乱れた胸元を直すこともせず、腰に手を当ててため息をついた。

 

「申し訳ありません、竜胆先輩。しかし、極星寮の伝統たる新入生歓迎会をすっぽかすわけにはいきませんからね」

 

変態的な出立ちとは裏腹に、一色は極めて爽やかなトーンで告げる。

 

「幸平くんも田所さんも、他の寮生たちも、すでに丸井くんの部屋に集まっています。もちろんカヅキくんも強制参加ですよ。……あ、そうだ。竜胆先輩もよろしければご一緒にいかがですか? 差し入れの特製ジュースや、とっておきもありますよ」

 

竜胆の蛇のような瞳がピカンッと輝いた。

 

「おっ、マジか! ……あーあ、せっかくの極上スープはおあずけか。ま、美味いもんと宴があるなら、そっちに混ざってやるのも悪くねーな!」

 

あっさりと食欲に釣られた竜胆は、ケラケラと笑いながら一色の背中をバンバンと叩く。

そして、ベッドの上に取り残されたこちらへ振り返ると、艶やかな唇をペロリと舐めめぐらせ、ウインクを飛ばした。

 

「てなわけで、おあずけにしてやるよ。……歓迎会が終わって、みんなが寝静まったら、また隙を見て続き……しような?」

 

色香たっぷりにそう囁き残し、竜胆は一色と共に「さあ、丸井の部屋へ急ごうぜ!」と上機嫌で廊下へ飛び出していってしまった。

 

開けっ放しになったドアの向こうから、ドタバタと騒がしい足音が遠ざかっていく。

急激に冷やされた股間の熱を持て余したまま、おれは極星寮の洗礼――カオス極まる新入生歓迎会へと強制連行されることとなった。

 

「……どこからツッコミを入れればいいんだ?」

 

ひらすらに戸惑っていた。ともかく歓迎会とやらに参加するため、丸井の部屋──205号室に移動するのだった。

 

扉を開けて205号室に足を踏み入れると、そこには外見のボロさからは想像もつかないほどカオスで熱気にあふれた空間が広がっていた。

 

「あーっ! なんでまた僕の部屋なんですか!? 歓迎会なら大広間でやってくださいよぉ!」

「まあまあ丸井、堅いこと言わないのー! ほら、新入生も来たし!」

 

丸眼鏡をかけた気弱そうな男子生徒――丸井善二が涙目で抗議しているのをよそに、オレンジ色の髪をお団子(シニヨン)にまとめた小柄な女生徒が、翡翠色の瞳を輝かせて元気よく飛び跳ねている。彼女が吉野悠姫だ。

 

その横では、長い赤髪と赤い瞳を持つ、大人びた雰囲気の女生徒――榊涼子が、一升瓶から白濁した謎の液体をコップに注いでいた。

 

「ふふっ、カヅキくんも歓迎するわ。私の特製『お米のジュース』、飲んでみる?」

 

ゆったりとした微笑みを浮かべる涼子の胸元は、えりなや竜胆にも引けを取らないほどの見事な巨乳であり、服の上からでもその豊満な質量がはっきりと主張している。

 

「あ、カヅキくん! こっち、空いてるよ」

 

部屋の隅からは、青髪の三つ編みおさげを揺らし、琥珀色の瞳をホッと和ませた田所恵が小さく手を振っていた。少しリラックスした部屋着姿が愛らしい。創真は手早く何かのつまみを作り始めていた。

 

そして、そのカオスな宴会の中心――丸井のベッドの上で胡座をかき、上機嫌で宴会を牛耳っている竜胆がいた。

 

「っかー!! なんだよこれ、一色の持ってきたもんも美味ぇけど、涼子のお米のジュースも最高じゃんか! ……おっ、やっと来たな、カヅキ!」

 

彼女は手にしたお猪口をグイッと煽った。完全に酔っ払いのオヤジのような振る舞いだが、動くたびに規格外に豊満な双丘が激しく揺れていた。

 

「お前、随分と時間がかかったじゃんか。もしかして、さっきのおあずけのせいで、まだ下半身の熱が引いてねーのか?」

 

竜胆は他の寮生たちには聞こえないような絶妙な声量でそうからかうと、蛇のような金色の瞳をねっとりと細め、艶やかな赤い舌で唇を舐めめぐらせた。

 

「ほらほら、突っ立ってないでこっち来いって。あたしの隣、空けておいてやったからさ。今日はいっぱい飲んで、いっぱい食って……夜更けまでみっちり、あたしに付き合ってもらうぜ?」

 

裸にエプロン姿で爽やかに笑う一色、悲鳴を上げる丸井、元気いっぱいの悠姫に、色気を振りまく涼子、そしてひたすら癒しを与えてくれる恵。

曲者しかいない極星寮の住人たちと、十傑第二席というバケモンが入り乱れる狂乱の宴。

 

理不尽に寸止めを食らった下半身の疼きを抱えながら、おれの遠月学園での第一夜は、文字通り休む暇もなかった。

 

「か、カオス……!」

 

とはいえ──なんだかんだ、おれも楽しんでいた。

 

カオスな宴会は、夜が更けるにつれてさらに熱気を増していく。

丸井の部屋の狭い空間には、お米のジュースの甘い香りが充満し、酔っ払いたちの笑い声が絶え間なく響いていた。

 

「ふふっ、カヅキくん。もう一杯どう?」

 

榊涼子が、空になったおれのコップに白濁した液体をとくとくと注ぎ足す。

彼女が身を乗り出すたびに、ゆったりとした服の襟元から、竜胆にも引けを取らないほどの圧倒的な双丘がたわわに揺れ動いた。大人びた微笑みと相まって、えりなや竜胆とはまた違う、蠱惑的でしっとりとした色気がむせ返るように放たれている。

 

その反対側では、吉野悠姫が「あはははっ! カヅキくんもどんどん飲んでよー!」と無邪気に笑いながらバンバンと背中を叩いてきている。胸こそ控えめだが、元気いっぱいの可愛らしさは見ているだけで眩しい。さらに斜め前では、おさげ髪の田所恵が「カヅキくんが困ってるよぉ……」とオロオロしながらも、優しく微笑みかけてくれていた。

 

個性豊かで、しかも美少女揃いの極星寮。

ただでさえ寸止めを食らって下半身に熱が燻っていたところに、全方位から押し寄せる美少女たちのフェロモンと無防備な隙。

股間がチャージし始めてしまうのも無理はない状況だった。

 

「おいおい」

 

不意に、隣に座っていた小林竜胆が、ニヤリと蛇のような金色の瞳を細めた。

彼女は他の寮生たちにバレないよう、テーブル代わりのちゃぶ台の下で、自身の太ももをおれの股間にピタリと密着させてきた。

 

「涼子のデカい胸とか、可愛い後輩たち見て……また下半身が限界までパンパンになってきてんじゃんか。わかりやすいヤツ」

 

竜胆は熱を持った吐息をおれの耳元に吹きかけながら、楽しげに喉を鳴らして囁く。

 

「ズボンの上からでも、すっげー熱気と……ヤバいくらい濃いモンが溜まってきてるのが伝わってくるぜ。もう爆発寸前って感じだな」

 

ちゃぶ台の下で、竜胆の柔らかな手がするりと伸びてくる。

彼女はスラックスの上から、はち切れんばかりに反り返った硬直を手のひらでギュッと優しく、逃がさないように握りしめた。

 

「んふっ、ビクビク跳ねてる。でもさ、あたし以外の女で発情すんなよ? お前のその中に溜まってる極上は、一滴残らずあたしの胃袋に収まる予定なんだからさ」

 

他の寮生たちがバカ騒ぎをしているすぐ横で、十傑第二席による大胆極まりない愛撫。

竜胆は艶やかな赤い舌でペロリと唇を舐めめぐらせると、おれの耳たぶを甘噛みし、誰にも聞こえない声で甘く、ねっとりと告げた。

 

「宴会が終わるまで、せいぜい限界まで特濃ソースをチャージしとけよ。夜更けになったら、あたしの舌と胸で、頭がおかしくなるまで搾り取ってやるからな……」

 

「っ……」

 

ぞくぞくぞくっ!

 

竜胆のせいで、おれはますますソースを溜めてしまう。ある意味、苦痛の時間だった。

 

やがて、宴もたけなわとなる。

創真と一色がなにかやっていたが、気にする余裕もなかった。

 

一言だけ挨拶すると、竜胆に切ない表情を向けて、さっさと302号室に戻った。

 

手を引きたかったものの、周りの生徒もいる手前──遠慮した。

 

「はあ……」

 

302号室のベッドに倒れ込んで間もなく、背後の扉が静かに開かれた。

 

「なんだよあの顔。あんな切なそうな目で見つめられたら、あたしの食欲に火が点いちゃうの、わかっててやっただろ?」

 

パタンと扉が閉まり、カチャリと内側から鍵がかけられる。

振り返ると、暗がりの中で蛇のような金色の瞳をらんらんと輝かせた小林竜胆が立っていた。甘い酒のような匂いと、彼女自身から立ち上る熟れたような芳醇な香りが、狭い部屋に充満していく。

 

「安心しろって。一色と創真のやつ、厨房でいきなり料理勝負始めちまってさ。他の連中はみんなそっちのギャラリーに行ってるから、この部屋にはもう誰も来ねーよ。朝まで、完全にあたしと二人きりだ」

 

竜胆は楽しげに牙を覗かせながらベッドへと近づいてくると、羽織っていたブレザーを無造作に床へと放り投げた。

ただでさえ大きく開いていたスクールセーターとブラウスのボタンを一番下まで外し、隠す気など微塵もない規格外に豊満な双丘を完全に外の空気へと晒す。

 

「あー、あたしもずっと限界だったんだわ。お前のズボン越しの熱と匂い嗅いでたら、頭がおかしくなりそうだったぜ」

 

ドサリ、と。

竜胆は四つん這いになってベッドに這い上がると、おれの股間に跨るようにしてその上に乗りかかった。

ズボンの上からでもはっきりとわかる、はち切れんばかりに膨れ上がった硬直。彼女はそれを両手で愛おしそうに撫で回すと、艶やかな赤い舌で自身の唇をねっとりと舐めめぐらせた。

 

「歓迎会の間中ずっと我慢して、あたしに弄られて……すっげぇパンパンじゃんか。これ、中にどれだけ特濃の原液が詰まってんだろな?」

 

ジジジッ、と軽快な音を立ててズボンのジッパーが下ろされる。

下着ごと一気に引き下げられて弾け出たのは、長時間の寸止めによって限界まで赤黒く鬱血し、先端からとめどなく透明な蜜を滴らせている猛々しい肉棒だった。

 

「うわっ……! 昼間より全然熱いし、ドクドク脈打ってんのが手から直に伝わってくる……あっはは、最高だぜ、カヅキ」

 

歓喜の声を上げた竜胆は、ずいっと身を乗り出すと、こぼれんばかりの二つの柔肉でその熱を両側からむにゅりと力強く挟み込んだ。

 

「んっ……ふふっ、この極上のサンドイッチ、お前もずっと待ってたんだろ?」

 

むにゅんっ、ぐにゅっ……と。

圧倒的な質量と柔らかさが、熱く反り返った硬直を暴力的な密着感で包み込み、下から上へとしごき上げる。同時に、竜胆は大きく口を開き、胸の谷間から顔を出した敏感な先端をパクリと深く咥え込んだ。

 

「んむっ……! じゅぽっ、ちゅるるるるっ……!!」

 

下からは双丘による極上の圧迫、上からは熱い口腔と柔軟な舌による強烈な吸引。

「おあずけ」を食らっていた身体には刺激が強すぎるほどの、容赦のない快楽の波状攻撃だ。

 

「んぷっ……ずずずっ……! ほら、我慢しなくていいぜ……っ! 数時間かけてじっくり溜め込んだお前の特濃ソース、あたしの口の中に一滴残らず……全部ぶちまけろっ!!」

 

竜胆は金色の瞳を激しく欲情させながら、獲物のすべてを搾り取るように、首を激しく上下させて猛烈な搾取を開始した。静かな302号室に、卑猥な水音と彼女の荒い鼻息だけが響き渡る。

 

「んはあぁっ! あっあっ、気持ちいいっ! イイですっ、竜胆先輩っ!」

 

あれだけ我慢させられた事、焦らされたことが、逆に快楽のスパイスになっていた。あまりの気持ちよさに白目を剥きかけ、嬌声をあげてしまう。

 

創真と一色の料理対決によってほとんどの生徒が厨房にいるという安心感から、遠慮なく喘いでいた。

 

「んぐっ……! ちゅる、じゅるるっ……!!」

 

竜胆は荒々しくも貪欲に首を揺らし、一切の容赦なく快楽を煽り立てていく。熱を帯びた口腔の締め付けと、胸の圧倒的な圧迫感が交互に押し寄せ、部屋の中には濡れた水音と押し殺しきれない吐息が充満していた。

 

「ぷはっ……! あははっ、すっげぇ声! いいぜ、もっと出せよ……っ! あたしの全部でお前を搾り尽くしてやるからさ!」

 

ギラギラと輝く金色の瞳で獲物を見下ろしながら、竜胆は再び熱い舌を絡めつき、猛烈なバキュームで吸い上げを再開した。

 

――だがその時。

薄暗い廊下、302号室の扉のすぐ外に、一人の人影が立ち尽くしていた。

 

「……あ、あの、カヅキくん……? 宴会で急にいなくなっちゃったから……大丈夫かなって、お水を持って……」

 

手にお盆とコップを持った田所恵だった。

彼女はノックをしようと手を伸ばしかけたところで、ピタリと動きを止めた。

 

木造の古い扉の隙間から漏れ聞こえてくる、艶めかしい水音。

そして、同級生であるはずの少年の、聞いたこともないような甘い喘ぎ声と――紛れもなく、あの十傑第二席・小林竜胆の声。

 

「ひゃ……っ!?」

 

恵の顔が、一瞬にして真っ赤を通り越して湯気を吹き出しそうなほど染まる。

手にしたお盆がカタカタと激しく震え、琥珀色の瞳は信じられないものを見るように見開かれていた。

 

(な、ななな……何してるの……!? 部屋の中で……カヅキくんと、先輩が……っ!?)

 

あまりに刺激的すぎる気配と生々しい吐息に、恵は息を呑んだまま足がすくみ、逃げ出すことすらできずにその場に凍りついてしまっていた。

 

「でうっ! はあはあ、でりゅうっ!」

 

気持ち良すぎて、呂律が回らない。おれの肉棒は、竜胆のパイズリフェラに屈して熱く脈打った──。

 

「んひいっ!」

 

どぷどぷどぷっ! びゅるるるるるるる──!!

 

我慢していた分、勢いと量はいつも以上だった。

 

「んぐっ……!? んむぅぅっ……!! ごきゅっ、ごきゅっ、んぐっ……ごきゅんっ……!!」

 

凄まじい勢いで口腔を満たし、喉の奥へと直接叩きつけられる熱量の奔流。長時間の寸止めによって極限まで濃縮された特濃の圧倒的な粘度と量に、竜胆の蛇のような金色の瞳がカッと見開かれた。

 

しかし、彼女はむせて口を離すどころか、むしろ歓喜に喉を鳴らす。豊満な双丘で限界までしごき上げながら、溢れ出た最後の一滴すら逃すまいと強烈なバキュームで吸い上げ、そのすべてを貪欲に胃袋へと流し込んでいった。

 

「ぷはぁっ……! はぁっ……はぁっ……んちゅ……っ」

 

ポンッ、と卑猥な音を立てて唇を離すと、竜胆は口の端から垂れそうになった白濁を、赤い舌でペロリと掬い取るように舐めめぐらせた。

 

「マジでヤバい、これ……っ! ドロッドロでめちゃくちゃ濃いじゃんか……!」

 

完全に虜となった竜胆は、とろんと潤んだ目で恍惚の笑みを浮かべる。だらしなく開かれた胸元を激しく上下させ、熱い吐息を漏らした。

 

「食道から胃の粘膜まで、カッと熱くなって……旨味で脳みそ溶けそう……あっはは、歓迎会ずっと我慢してた甲斐があったぜ。最高にごちそうさん!」

 

満足げに喉をゴロゴロと鳴らしながら、竜胆はおれの胸板にペタリとすり寄り、至福の余韻に浸り始めた。

 

――一方、薄い扉を隔てたすぐ廊下側。

 

「ひぐっ……あ……っ」

 

生々しい絶頂の叫びと、それに続く竜胆が何かを大量に飲み込む卑猥すぎる水音。それらを真正面から浴びてしまった田所恵は、完全にキャパシティの限界を迎えていた。

 

(の、飲ん、でる……!? 先輩が、カヅキくんの……お部屋で、えっちなことして……それを……っ!?)

 

純情な恵の許容量を、その事実は軽々とオーバーキルした。

ボンッ!と頭から湯気が出そうなほど顔を真っ赤にした彼女は、瞳をぐるぐると回し、涙目になりながら両手でギュッと耳を塞ぐ。

 

手にしたお盆の上でコップがカタカタと震える音すら響かせないよう、恵は「ふぇぇぇ……っ!」と声にならない悲鳴を上げながら踵を返し、脱兎のごとく自分の部屋へと逃げ帰ってしまった。

 

そんな扉の向こうの阿鼻叫喚など露知らず。

 

「あー、腹いっぱい……あたし、もう動けねーわ。今日はこのままここで寝かせてもらうぜー……」

 

すっかり満腹になった竜胆は、おれの上に重なりついたまま、無防備な寝息を立て始めようとしていた。

 

極星寮での記念すべき、そして波乱に満ちた第一夜は、こうして更けていくのだった。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。