beloved〜僕が男に抱かれるだけの物語〜 作:毬藻 闇雪
悠馬の身体はまだ震えていた。
静かに上体を起こそうとするが、びくびくと激しい余韻が残っている。
健治が低く笑って言う。
「悠馬……それ、メスイキだよ」
「え……?」
「前立腺イキ。初めてだったろ? お前、ネコの才能あるかもな。すげぇ敏感に反応してた」
悠馬の顔が一瞬で真っ赤になった。
「ば、馬鹿言うなよ……!」
「なあ、悠馬……もうちょっと俺と、やらないか?」
返事をする間もなく、健治の大きな手が悠馬の膝を掴んだ。
無理やり足を開かれ、M字に近いあられもない姿にされてしまう。
「……あっ……」
これからされることへの期待からか、己の羞恥心との狭間で、思わず甘い声を漏らしてしまった。
「やっ……やめろよ! 恥ずかしいだろ!」
健治の濡れた瞳の前に、まだ半勃起のものと、ヒクヒクと小さく波打つ秘部が晒されている。
「おい! そんなに見るなって……!」
悠馬が悲鳴に近い声で懇願するが、健治の強い力に抗う術を持たない悠馬は、上半身をよじりながら、小さな抵抗を繰り返していた。
健治は思わず舌を出し、悠馬の窄まりまで一気に顔を寄せた。 悠馬の秘部の匂いが、健治の鼻腔を満たす。(切なそうにこんなにヒクついて、可愛そうに……。今すぐ舐めて慰めてやりたい……) 薄く色付いた尻の窄まり越しに、上気して頬を染める悠馬の顔を見て、再び穴を見る。 そうして健治は交互に目を泳がせ、悠馬の羞恥心を煽っていた。「頼む……離してくれ……」 顔を横にそらし、悠馬は小さく呟く。 だが、健治の視線に犯された悠馬のち○こは、再び活力を取り戻し、先っぽから透明なカウパーを溢れさせていた。
(こんなに美味そうに輝いていて、俺をそんなに挑発するなよ! ……これを今すぐ舐めてやるのは簡単だ。だが、それを悠馬から求めて来るよう、仕向ける必要があるな……)
そそり立った悠馬のち○こに、健治はフーッと息を吹きかける。
悠馬の全身が大きく跳ねた。
その瞬間、悠馬は顔を上げ怒鳴った。
「……健治! 頼むから離してくれ!」
そして再び悠馬は激しく暴れ、太く硬くなった一物を大きく暴れ回らせた。
悠馬のち○こは、ビタンビタンと卑猥な音を響かせながら、太腿と下腹にカウパーを滴らせ、打ち付けられている。
「すごい! 腰をそんなに浮かせたら。……誘ってるみたいだぞ……悠馬」
「ちがっ……! 健治、離して。頼む……」
健治はギンギンに目を輝かせ、一瞬も悠馬の下半身から目を離せなくなっていた――。
(理性が吹っ飛びそうだ! 当たり前か……ずっと好きだった悠馬のこんな姿が見られるとは、思ってもいなかったんだ。俺は一生、想像の中の悠馬としかセックスできないと思っていた。それが今、無理矢理やろうと思えばやれる! こんな近くで俺の悠馬が、あられもない姿で横たわっている!)
健治は唇を舐めながら、悠馬の下半身に釘付けだった。
悠馬は恐怖を感じ、両足を思いっきり引いて、そのまま健治の胸を押し返した。
「ぐはっ!」
健治が詰まった咳をして、苦しそうな顔をした。
悠馬は肘を付き、素早く上半身を起こした。
脚をベッドサイドから床へ落とし、立ち上がろうとした――
しかし健治の鍛えられた肉体で、簡単に悠馬はベッドに押し戻され、両腕を頭の上に押さえつけられてしまった。
健治は全体重を掛け、悠馬を押さえ付ける。
健治の端正な顔は歪み、その眉間に深い皺を寄せ、はぁはぁと荒い息を繰り返していた。
そして僅かばかり苛立った顔で、悠馬を見下ろした。
「悠馬、大丈夫。怖がらなくていい」
その口調は優しく穏やかだったが、抑え付けられた腕はピクリとも動かせず、悠馬は逃げることが叶わないことを瞬時に悟った。
「俺に全部、任せてくれるだろ?」
健治の声は優しいのに、目は熱を帯びている。
悠馬はその表情を見て、ビクッと大きく震えた。
(もう、俺……。これ以上何かされたら、本当におかしくなりそうなんだ……)
悠馬は繰り返し訪れる快感の波に、次第に抗えなくなっている自分に気付いていた。
(本当は、今すぐ健治にめちゃくちゃにされたい……)
頭に浮かんだ卑猥な考えを打ち消したくて、必死に抵抗を続けた。
健治の指が、再び悠馬の窄まりに触れる。
ローションをたっぷり塗りつけるその動作たけで、すでに感じている。
「んっ……」
悠馬の吐息のような微かな喘ぎ声も、健治は聞き漏らさなかった。
(……ちゃんと感じているな)
健治は、思わず口の端で笑ってしまう。
悠馬の窄まりに最初の一本がするりと入ると、すぐに二本目も、小さい穴を押し広げるように侵入してきた。
(……さすがに、キツイな)
健治は、悠馬の敏感になった穴の中で、二本の指を巧みに回転させながら、小刻みに動かし続けた。
「……んっ。あっ! んー……」
悠馬はビクビクと全身を跳ねさせながらも、次々と押し寄せる快感に、必死に抵抗していた。
「悠馬。大丈夫……力を抜いて。俺に任せて」
健治はゆっくりと指をストロークさせながら、徐々に奥へと侵入させた。
悠馬は息が詰まりそうになり、思わず腹に力を入れる。
それでも健治は焦らず、角度を変えながら前立腺を的確に擦り上げていく。
とうとう三本目の指が挿入ってきた…。
「んうっ……。……あはっ……!」
三本の指で中を掻き回すたび、さっきとは比べ物にならない快感が脊髄を駆け上がる。
悠馬の腰は勝手に跳ね、喉から甘い声が漏れた。
「ああっ……ん、はぁん!」
その時、健治が上体を倒し、悠馬の左の乳首を唇で強く噛んだ――
「……んふっ……あはんっ!」
全身が性感帯になったように、悠馬の身体は敏感に反応する。
脇腹から腰まで、人差し指でなぞりながら、舌は乳首を転がし続けた。
そして時折、軽く歯を立て甘噛みする。
「おい! やめろよ……っ! 女にするようなこと…」
頬を赤らめて、健治を睨みつける。
健治はそれを見て、ニヤッと笑った。
「お前、女よりいい声で鳴いてるじゃん」
聞き終わる前に、健治は、悠馬の前立腺をグイッと強く刺激した。
「やめろ……ああ……んっ……!」
悠馬の切なく甘美な声が、部屋中に響いた――。
(俺に身を任せてしまえば楽なのに、まだ認めたくないんだな。やめろと言ったその声が、すでに官能的に掠れているじゃないか)
健治は、悠馬の陥落も目前だと確信した。
抵抗する言葉とは裏腹に、身体は健治の指と舌に翻弄され、悦びに震え始めている。
健治はさらに指を深く埋めたまま、ゆっくりと出し入れを開始した。
もう片方の乳首も執拗に吸い上げ、指先で弾いて刺激を足した。
悠馬の目は潤み、息は完全に乱れていた。
「健治っ。……ん……あぁ……っ!」
抵抗の声は、いつしか甘い喘ぎに変わりつつあった。
悠馬は口の端からよだれを垂らし、唇を小さく震わせ続けていた――。