※この作品はR-18です。

beloved〜親友が異様にかわいいので、彼女を寝取った上で、蹂躙することにした〜   作:毬藻 闇雪

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境界

 

 

 悠馬はベッドに沈み込み、荒い呼吸を繰り返していた。

 熱い波が何度も駆け上がり、頭の中が真っ白になっている。

 

 もう、自分が壊れてしまいそうだ……。

 

「はあっ……はあっ……」

 

 荒い呼吸を繰り返しながら、ぐったりとシーツに沈み込んでいく。

 目の前に投げ出された手のひらが、小刻みに震えている。

 

 自分の意志では止められない。

 絶頂の余韻で痙攣していた。

 

 ――脱力感がエグいな。

 

 目の前に投げ出された自分の手のひらをぼんやりと眺めていた。

 

 口元からよだれが垂れているのが分かった。

 

 悠馬は口から滴る唾液を拭おうとしたが、全身を統率する脳までもが、オーバーヒートしているみたいに熱を持ち、目の前の腕を持ち上げることさえ、ままならなかった。

 

 不意に健治が顔を寄せ、悠馬の唾液を舌先で舐めた。

 

「っ……!?」

 

 悠馬は反射的に顔を背けようとしたが、頭を押さえつけられ、抵抗は適わなかった。

 

 それはまるで健治を受け入れているに等しい。

 

 健治はそんな悠馬を見つめ、口元に薄い笑みを浮かべた。

 ねっとりと悠馬の唇に舌を這わせた。

 

 悠馬の瑞々しい唇に吸い付きながら、口中をその狂暴な舌で、滑らかに犯していく。

 

 悠馬の甘い吐息と、甘美な唾液を味わいながら、健治は自らの肉棒を、無意識のうちに、悠馬の身体に押し付けていた。

 

 悠馬もそれに気付いていたが、抵抗する意志も気力も失い、されるがまま受け入れるしかなかった。

 

 健治は悠馬に欲望の塊を押し当て、獣のように息を吐きながら、激しく腰を打ち当て続けた。

 

 内側に流れる滾(たぎ)ったものを放出させたい。

 だが、ただ出したい訳ではなかった。

 悠馬の体内で、全てを受け止めて欲しい。

 

 

 健治は悠馬から身を離すと、ゆっくりと息を吐いた。

 昂ぶりが、波の引くように静まっていく。

 

 簡単なことだった。

 

 これまでも、悠馬に悟られないよう、何度も自分を抑えてきた。

 

 衝動に任せるだけなら、誰にでもできる。

 

 欲しいものを手に入れるには、相手の隙を見極める必要がある。

 

 健治は次第に冷静さを取り戻し、呼吸を整えた。

 

 

 健治はベッドから離れ、ゆったりとソファーに腰を下ろした。

 

 足を組み、完全に脱力した悠馬のあられもない姿を、満足げに眺める。

 その姿を見ているだけで、胸の奥が満たされていく。

 

 

 ――本当に、きれいだ。

 

 その目には、愛おしむような色と、相手の意思さえ無視しようとする独占欲が同居していた。

 

 健治は口の端で笑いながら、悠馬の全身をその視線で舐め回した。

 悠馬の脚は、完全に開いたまま、ぴくぴくと震えている。

 

 ――気をやったみたいだな。

 才能ありすぎるだろ。

 

 濡れた窄(すぼ)まりが、充血してぷっくりと膨らみ、呼吸に合わせ小さく動いている。

 

 

 ――こいつは、まだ分かっていない。

 

 俺がどれほど悠馬(おまえ)を欲しがっているのか。

 

 そして、その欲望を叶えるためなら、どこまで踏み込むつもりなのかも。

 

 紙のように平たい悠馬の腹にかかった、白濁(はくだく)液が、煌めいていた。

 

 健治は、ごくんと喉を鳴らす。

 

「悠馬」

 

 健治は、甘く穏やかな声で呼びかけた。

 

「俺のネコにならないか?」

 

 悠馬が、かすかに顔を上げる。

 

「俺が一生、かわいがってやるよ。真菜なんかより、ずっとお前を分かってやれる」

 

 健治の声には、誘うような響きがあった。

 

 悠馬は息を整えながら、どうにか上体を起こそうとした。

 

「……はっ!? 馬鹿言うなよ。気持ちわりぃ」

 

 声はかすれていた。それでも、目だけは健治をまっすぐに睨みつける。

 

「俺は真菜と付き合ってんだよ。真菜のこと、愛してんの!」

 

 健治は小さく鼻で笑った。

 

「ふはっ……女とじゃ、イけないのに?」

 

冷たい視線が、悠馬を射抜く。

 

「俺の前で、こんなに何度もメスイキしといて」

 

 健治は冷たく言い放った。

 

「お前は、所詮その程度なんだよ。真菜を愛してる? 笑わせんな。

 あいつとじゃ、超えられないってことだろ?

 あの女と辿り着けない場所に、俺が連れて行ってやるよ」

 

 悠馬の胸に、怒りと羞恥が一気に込み上げた。

 

「ふざけんな!」

 

 悠馬の声が、部屋中に響いた。

 

「もう、帰るよ!!」

 

 怒りと羞恥を振り払うように、悠馬は服を手繰り寄せた。

 

 ベッドから降りようと、足を床につける。

 その瞬間、膝から力が抜けた。

 

 ――ドサッ!!

 

 悠馬は床に倒れ込んだ。

 

「おい、悠馬!」

 

 健治は声を低く響かせ立ち上がり、すぐさまそばに駆け寄った。

 悠馬の身体を力強く抱き上げる。

 

「離せよ!」

 

 悠馬は健治の胸を押し返したが、その手に力はない。

 

 その小さな抵抗が、健治にはまるで煽ってるようにしか見えず、密かにペニスを滾らせていた。

 

 健治は悠馬を軽々と抱き上げると、静かにベッドへ戻す。

 悠馬は身を捩(よじ)り、逃れようとした。

 

 健治の表情から、先ほどまでの穏やかさが消えた。

 

 悠馬はベッドに押しつけられた。

 健治の大きな身体が覆い被さってくる。

 

「なぁ」

 

 低い声だった。

 

「俺のことも気持ちよくさせて帰れよ。礼が、まだだろ?」

 

 甘い誘いは、いつの間にか命令へと変わっていた。

 

 悠馬は息を呑む。

 

「健治……やめてくれ」

 

 悠馬の声が震える。

 

「もう限界なんだ……」

 

 その声は弱々しく、震えていた。

 

 真菜の顔が脳裏をよぎった。

 

 身体に残る痺れと、胸の奥で渦巻く嫌悪や羞恥。

 そのどれもが、悠馬の思考を乱していた。

 

 健治は悠馬の耳元に唇を寄せて囁いた。

 

「いいから、俺の言うことを聞いて」

 

 耳元で囁く声は、ひどく静かだった。

 

「お前、もう俺の指だけでイッちゃう身体になってんだから」

 

 

 ――違う。

 

 そう言い返したかった。

 けれど、言葉が出てこない。

 

 健治は、その沈黙を見つめていた。

 

 悠馬が何を思っているのか、本当のところなど分からない。

 

 それでも、自分に都合のいい答えを信じることならできた。

 

 ――いつか、こいつ自身の口から言わせてやる。

 

 健治は微笑んだ。

 

 悠馬はその顔を見つめながら、初めて、自分が立っている場所そのものを見失いそうになっていた。

 

 絶望の鐘が、悠馬の脳裏に響き渡っていた――。

 

 

 

 

 

 

 

 

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