女帝・緋村怜華、恥じらい乙女に還る夜~部下の俺はギャップにもう限界です~【毎話読み切り】 作:ren@ハーメルン
金曜の夜。
今夜の解放感は、ひとしおだった。
なにしろ今週、怜華の部署は非常に良い数字を出せた。悠斗が積極的に攻勢に出たおかげだ。お祝いとして軽く嗜んだアルコールが、二人の熱と興奮をさらに高めている。
怜華の体は、前戯ですっかりとろけ、小さく震えている。
悠斗の指と唇で胸の先端を執拗に愛撫され、すでに何度か小さく達してしまっている。
頰は真っ赤。瞳は潤み、息は荒い。
「はぁっ、はぁっ……ゆうくん……」
怜華は息を整えながら、恥ずかしそうに悠斗の胸に顔を埋めている。
(怜華さん、くそ可愛い……)
蕩けきった怜華の表情に、悠斗の下半身は熱を帯びてゆく。
だが、まだ早い。
小さく狭い怜華の中を、充分にほぐしてやらねばならない。
まずは外側をじっくりと、続いて唇で可愛がってから、ひくつくそこに指を……。
いつもの流れを復習しつつ、手を腰から太ももへと滑らせようとする。
ふと、意を決したように、怜華が身じろいだ。
視線を伏せたまま、震える両手をそっと下へ伸ばしていく。
細い指先がためらいがちに。
悠斗の熱を、包み込むように握った。
「う……っ!?」
悠斗が小さく息を飲む。
怜華の両手はただ、熱を確かめるように包んでいる。
指先がそわそわと微かに動く。
それだけで、悠斗のものが怜華の掌の中でびくんと跳ねた。
「怜華、さん……?」
悠斗の声が掠れる。
そんなふうにそこを怜華に触られたのは、初めてだった。
「……私も、ゆうくんに……してあげたい」
声は小さく、震えている。
普段の凛とした部長の面影はなく、ただ、うぶで初々しい恋人の姿だけがある。
「えっ……どうしたんですか、いきなり」
「だ、だって、いつも私ばっかり……。それに今週は、仕事でも助けてもらってばっかりで」
照れ隠しなのか、少し早口で言い訳を口にする。
「不公平、でしょ」
いや、どこが不公平なんだよ……と、怜華の体にすっかり溺れた悠斗は思う。
公平性を盾にするなんて、怜華さんらしい言い訳ではあるのだけれど。
それにしても想定外の展開に、頭がついていけない。
悠斗が答えあぐねていると、怜華は慣れない手つきで、ゆっくりと指を上下に滑らせ始めた。
ぎこちなく、力の入れ方もわからないまま、時折、強く力んだり、ゆるゆるになったり。
初めて触るものを、慎重に探るように。
それだけで、悠斗の背筋に甘い電流が走る。
「う……っ、怜華さん……」
悠斗は息を荒げ、ただ、なされるがままになる。
怜華はさらに顔を赤くしながら、毛布をめくり、悠斗の腰に顔を寄せる。
恥ずかしそうに目を閉じると、熱く脈打つ先端に、ためらいながらもそっと唇をつけた。
ちゅ……。
「……っ!」
悠斗の腰がびくんと跳ねる。
驚いた怜華は動きを止めるが、すぐにまた、小さな優しいキスを何度も重ねてゆく。
ちゅ……ちゅっ……。
小さな音を立てて、唇が先端に触れるたび、
悠斗のものがぴくぴくと反応する。
舌先はまだ出さない。
ただ、形の良い唇で、ちゅ、ちゅ、と口づけを繰り返す。
伏せた睫毛が目の前で小刻みに揺れ、彼女の熱い吐息が先端にかかる。華奢な指先が、まさぐるように撫で回す。
その仕草が、たまらなく愛おしすぎて。
悠斗の頭の中は、真っ白になる。
(あの怜華さんが……俺のここに、唇を……)
(普段は部下を叱り飛ばす怜華さんが……こんなうぶな顔で、俺のものをぎこちなく握って……こんなことまで……)
独占欲と優越感と、深い愛情が一気に爆発する。
怜華の手つきはまだ不慣れで、それがまた、悠斗を追い詰める。
声が掠れていく。
「怜華さん……れいちゃん……。あぅ……っ」
怜華は意を決したように舌先をそっと出し、先端をぺろ……と、舐め上げる。
「くっ……れいちゃん……っ。気持ちいよ……」
怜華の舌はぎこちなく、頼りなく、ただ先端を優しく、ぺろぺろと舐め回す。
時折、恥ずかしさに震えながらも、また唇を寄せて、ちゅっ……と吸い付くようにキスをする。
やがて、怜華の小さな口が、先端を慎ましやかに咥えると、ちゅぱ……と吸い上げた。
「うう……っ」
正直、テクニックなんて欠片もない。
動きは不器用で、リズムも一定ではなく、時折歯が軽く当たったりもする。
でも、あの女帝が、自分のために、こんなにも恥ずかしがりながら、初めての奉仕をしようとしている。
その事実が、悠斗の理性を一瞬で溶かした。
(……怜華さんが……俺の……)
(こんなにうぶで、こんなに恥ずかしがって……それなのに……俺のために……)
悠斗の息が荒くなり、怜華の髪を優しく撫でながら、震える声で囁く。
「ああ……っ。怜華さんが、こんなこと……。はぁっ……たまらねぇ……」
悠斗の掠れた喘ぎに励まされたのか、怜華はさらに顔を赤くしながら、舌を少し大胆に動かし始める。
小さな口の中は、熱く狭い。
不慣れながらも頰を内側に凹ませ、涙目で上目遣いに悠斗を見つめながら、いやらしい音を立てて懸命に吸い上げる。
その姿はあまりにも可愛く、あまりにも健気で、悠斗を狂わせていく。
ついに悠斗は、限界を超えた。
「う…………っ!」
悠斗が怜華の頭を押しやるのとほぼ同時に、熱いものが怜華の手と唇の近くに放たれた。
驚いた怜華は、目を丸くする。
「ご、ごめん……! れいちゃん……」
「あ……ゆうくん……。びっくりした……」
怜華を抱き寄せて、顔をティッシュで優しく拭き取る。
「マジすいません……でも、気持ち良すぎて……」
「上手じゃなくて、ごめんなさい……。でも、良くしてあげたくて……」
「馬鹿、何言ってんですか。最高に良かった……。俺はもう……世界一幸せだよ」
悠斗は怜華の額にキスを落とす。
怜華は無言のまま、少し元気がなくなった悠斗のものを見つめていたが、ふと、小ぶりな自分の胸を寄せた。
「え、れい……ちゃん?」
真剣な顔で、怜華は、悠斗のものを挟もうとしていた。
両手で胸を寄せ、谷間を作って、懸命に先端を挟み込もうとする。
だが、うまく挟めない。
怜華の胸の大きさでは、物理的に無理な相談だった。
それでも怜華は悔しそうに眉を寄せ、悪戦苦闘を続ける。
「んっ、」
相棒に当たる、ふにふにとした感触。それはそれで、興奮する眺めではあったが、怜華は涙目になりつつあった。
「うぅ、ごめんなさい……。でも……」
度を超えた怜華のいじらしい姿に、悠斗は愛おしさを通り越してむしろ、心苦しさを覚えた。
「怜華、さんっ……」
(何やってんだよ……そんなことまで……)
もう十分だよ、そこまでしなくていいよ、と言いかけて悠斗は口をつぐんだ。
真面目で、プライドが高く、負けず嫌いの怜華。
胸が小さいことを、気にしていた怜華。
その言葉は、怜華をきっと、傷つける。
だけど、と悠斗は思う。
怜華の小ぶりな胸の良さは。
俺が、一番知っている。
怜華の胸には、俺しか知らない、最高の部分がある。
悠斗は少し体を離すと、反り上がった自分自身の先端を、怜華の小さなぽっち――乳首に、そっと接触させる。
「ひゃう……っ!?」
驚いて声を上げる怜華。
ぷるぷると震える怜華のそこは、瑞々しい小さな果実のようにやわらかく、それでいて芯には弾力があった。
目の前で、悠斗自身の蜜を塗りつけられ、てらてらと光っている。
その非日常的な光景は、二人の背徳心を煽るには充分だった。
「やん……っ」
「うっ……。れいちゃんのここ、エロすぎです……」
悠斗はゆっくりと、円を描くように、自分のもので怜華のそこを、なぶり始める。
先端でつんつんと優しく突き、あるいはカリで引っかけるように可愛がる。
「はぁんっ……!」
怜華の身体がびくんと震え、恥ずかしさで顔を真っ赤に染める。
小さなぽっちが、悠斗の先端にこねくり回されるたび、電流のような快感が走り、怜華の腰が無意識にくねる。
「ゆうくん……やっ……なに……。そんな、恥ずかしい……あんっ」
怜華の声が甘く掠れ、恥ずかしがりながらも、胸を少し押しつけてくる。
悠斗はその絵面に、興奮を抑えきれなくなっていた。相棒はさらに反り立ち、硬さを増していく。
「うっ……俺のものが……怜華さんのちくびを……くっ、この光景、やばすぎ……」
ふーっ、ふーっ、と悠斗の息が荒くなる。怒張の先端で怜華の乳首をさらに優しく、くるくると回すように動かす。
「ああんっ、やっ……すごいっ……」
怜華は涙をこぼしながら、悠斗の首に腕を回し、震える声で囁く。
「ゆうくん……あんっ……だめ……れいかばっかり、きもちくなって……」
「うっ……何言ってんすか……。れいちゃんのエロ乳首、最高に気持ちいいよ……」
悠斗は自身を左右に揺らし、怜華の極上の部分をなぶり続ける。怒張がびくびくと震えるたびに、怜華が喘ぐ。
手や舌と比べたら、ずっと拙い刺激のはずなのに。
その倒錯的な情景そのものが、二人の興奮をどこまでも煽っていく。
シチュと視覚だけでいくらでも高まれる、似たもの同士のバカップルだからこそ、できるプレイだった。
「あっ、あん、ああっ……!!」
「く、ごめん……れいちゃん、俺、また、出る……っ!!」
再び、熱が勢いよく放たれ、怜華のなだらかな美乳に紋様を描いた。
それを見た怜華は、満足げに目を細めて、優しく微笑む。
「はぁっ……。ゆうくん……ふふ」
(自分の胸で、ゆうくんに気持ち良くなってもらえた……)
怜華の心はいま、深い自己肯定感に、静かに満たされていた。
(ああ、私、このままでいいんだ……。小さい胸も、恋愛経験の浅さも……ゆうくんの前なら、取り繕う必要なんてない)
(私は……
(まだ、不公平だけど、きっといつか……)
「んっ……うれしい……。ゆうくん……うぅっ……」
怜華の頬に、一筋の涙が流れた。
泣き笑いする怜華の表情は、本当に美しかった。
「ああ。れいちゃんの胸、最っ高だったよ……」
悠斗は指で怜華の涙を拭うと、まだ敏感になっている胸の先端にそっと塗りつけた。
「やんっ……」
二人の背徳的な夜は、さらに更けていく。
(つづく)
次回、「5話 怜華、愛され中に緊急対応させられる」
愛され中の怜華に、緊急着信。全裸にバスローブで対応するシゴデキ怜華だが、体の奥には熱が残っていて…!?
独自路線を突っ走ってる自覚があるので、
果たして読む人がいるのか、カテエラじゃないか、正直すごい不安です。
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