※この作品はR-18です。

特級チー牛と性処理支援相談員さん【国家公認】   作:メロディ下村

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【この話で読めること】常識改変/処女喪失/騎乗位/乳揉み/指先舐め/中出し/お掃除フェラ/対面座位でイチャイチャ

【この話の登場人物】
・あげは……渋谷のネイルサロンの共同経営者(二十三歳)。予約が数か月待ちのカリスマネイリスト。正統派ギャルで、仕事一筋。

・ラクシュミ……あげはと店を営む共同経営者(二十三歳)。インド出身の、清楚なお嬢様。胸はあげはより控えめ。

・玲央奈れおな……特級チー牛の「ドスケベ福祉広域調整官」。腰まで届く黒髪の、冷たく澄ました美女。今回の依頼人。

・牛山千尋……国に認定された特級チー牛。大学を中退したばかりのキモオタ。


あげは×ラクシュミ 仕上げに処女を納品

 チンジェルを終えた牛山千尋うしやまちひろの姿に、あげはとラクシュミはすっかり見とれていました。顔にかかった精液も、そのままです。

 

「いい感じじゃん、オタクくん……」

 

 あげはが、うっとりと目を細めました。

 

「……素敵よ、牛山さん」

 

 ラクシュミも、頬を染めて頷きます。

 

『ふひっ……き、君たちの、おかげだよ』

 

 さっきまでの苛立ちなど、もうどうでもよくなっていました。あげはは、牛山の裸から目を離せません。

 

 牛山は二人の前まで来ると、覆いかぶさるように身を寄せました。そして、どんっと音を立てて壁に手をつきます。左手はあげはの顔の横、右手はラクシュミの顔の横です。

 

 並んで立つ二人は、ひょろりとした両腕のあいだに閉じ込められました。逃げ道をふさがれて、あげはの心臓が跳ねました。

 

『つ、つまり、その……あげはさんとラクシュミさんの、お、おまんこで……セックス、させてよ。ふひひっ』

 

「ちょっ……う、うん」

 

 あげはが、真っ赤な顔で目を泳がせました。

 

「……しかたない……わね」

 

 ラクシュミも、視線を逸らしながら小さく頷きます。

 

 最低の要求でした。それでも、あげはは頬を染めて応じていました。

 

 冴えないオタクくんが、精いっぱいおしゃれをして言い寄ってきたのです。そこへ、壁際に追い詰めての迫り方です。自分たちのネイルアートで磨き上げた牛山が、どうしようもなく魅力的に見えていました。

 

 その場の空気に、呑まれていたのかもしれません。二人は言われるがまま、ベッドに上がりました。

 

「今回だけ……今日だけだし」

 

 あげはが、自分に言い聞かせるように言いました。

 

「普段は、こんなこと、しないのよ……特別なんだから」

 

 ラクシュミも、つんと澄ました声で続けます。

 

『ほ、ほら、下着も……脱いでよ。ふひひっ』

 

 ベッドの真ん中に、牛山が仰向けに寝そべっていました。二人はブラとショーツを外しながら、そこへ近づいていきます。今回だけだから、とあげはは何度も口に出していました。

 

 ピンクのレースから解き放たれたあげはの乳房が、ぷるんと重たげに弾みます。ラクシュミの胸は、あげはより控えめです。それでも形がよく、小麦色の肌の先で、濃い色の乳首がつんと上を向いていました。

 

 牛山は、二人の裸を見て嬉しそうに笑いました。客の手本になるよう、二人は美容もスタイル維持も怠りません。もともとの素材も抜群な、二十三歳の女盛りの裸でした。

 

 興奮で息を荒げた牛山は、仰向けのまま二人を手招きしました。上に跨がれ、という意味です。

 

『は、はやく、はやく……ハメさせて、ほら』

 

「急かさないでよ……わかったし」

 

 あげはが、唇を尖らせて牛山の腰に跨がりました。膝をシーツについて、反り返った肉棒の真上に腰を浮かせます。

 

「……あげは、がんばってね」

 

 ラクシュミは牛山の肩の横に膝をつき、あげはと向かい合う位置から、そっと声をかけます。

 

 あげはは、その肉茎を握って、自分の入口にあてがいました。長いネイルが当たらないよう、指を浮かせた不慣れな握り方です。

 

 ラクシュミは、片手で牛山の胸元を撫でながら、もう片方の手を伸ばして、あげはの腰を支えていました。あげはは覚悟を決めるように、深く息を吸いました。

 

『ふひぃ、ふひぃ……あ、あげはさん、あげはさん……』

 

「はぁ、ふぅ……あたしのおまんこで、オタクくんのチンポ、仕上げたげる……っ、んっ、いっ……!」

 

「……あげは、無理しないで」

 

 あげはの腰つきは、明らかに慣れていませんでした。牛山はにやりと笑うと、腰が沈みかけた瞬間を狙って、下から思いきり突き上げました。

 

 ずぶり、と一息に奥まで貫かれます。あげはは悲鳴を上げて、牛山の胸に両手をつきました。

 

 長い爪の先が、生白い肌に食い込みます。踏ん張って受け入れたつなぎ目から、薄く血が滲んでいました。

 

「いっ……たぁ……ふと、すぎ……っ」

 

 きつく締まる中に、牛山は顔をとろけさせました。眼鏡の奥の目が、興奮でにやけきっています。

 

『しょ、処女……? 処女なの……? う、うひひっ』

 

「んぅっ、ふぅっ……だって、仕事、ばっかだったし……っ」

 

 あげはが、途切れ途切れに答えました。

 

「あげはは、お店のことばかりだったのよ。そういうことをする暇も、なかったの」

 

 ラクシュミが、あげはの腰を撫でながら言い添えます。

 

 二十二歳で店を構えてから、あげははずっと仕事一筋でした。恋人を作るより、お客さんの爪を綺麗にするほうが、ずっと楽しかったのです。男に媚びる必要など、一度もありませんでした。

 

「……今日だけの、特別なんだから……っ」

 

 あげはは初めての感触に慣れようと、痛みに耐えながら小さく腰を動かしはじめました。ラクシュミは、心配そうにあげはを見つめています。

 

 そんな二人に、牛山の手が容赦なく伸びました。右手で真上のあげはの乳房を、左手で肩の横のラクシュミの乳房を、鷲づかみにしたのです。

 

『うひっ……お、おっぱいだ……むひっ』

 

「あっ、あっ、んっ……んっ、んくっ」

 

「ちょっと……っ、強い、わ……っ」

 

 牛山は、二人の膨らみを堂々と揉み比べ、その柔らかさを楽しんでいきます。

 

 軽い上下の動きでも、ゆさっ、ゆさっと重たげに弾むあげはの双丘。手のひらにすっぽり収まり、むにゅっと形を変えるラクシュミの美乳。牛山はそこに指を食い込ませ、たぷたぷと揺さぶって、我が物顔で味わいました。

 

 それでも、あげはは、その手を振り払えませんでした。乳房を掴む牛山の指先には、自分たちが唾液で仕上げたハンドジェルが光っているのです。それを見ると、なぜか胸がじんとしてしまうのでした。

 

『お、おっぱい、いいじゃん……おっ、うひっ』

 

「もう、もうっ……んっ、んっ、えいっ、えいっ」

 

 あげはが、頬をふくらませて腰を振りました。

 

「……まったく、っ、あっ……やさしく、してちょうだい」

 

 ラクシュミは、牛山の手を押さえるように撫でています。

 

 揉まれながらも、あげはは少しずつ感触に慣れてきました。小悪魔のような笑顔が戻り、腰の動きが速くなっていきます。

 

 ラクシュミは、そんなあげはの表情を見て、ほっと息をつきました。胸を揉む牛山の手を撫でながら、その感触にぴくっ、ぴくっと肩を震わせています。

 

◇

 

『お、おっ……エロく、なってきた……おふぅ』

 

「えいっ、えいっ、どうだっ……んっ、んひっ、やんっ、ほらほらっ」

 

「あげは……あんっ、がんばって」

 

 牛山の腰に跨がったあげはは、片手を薄い胸板について、勝ち気な笑顔で見下ろしていました。ぱちゅっ、ぱちゅっと、肌のぶつかる音が部屋に響きます。

 

 ふいに、牛山があげはの乳房から手を離しました。代わりに、腰の横で揺れていたあげはの右手を取ります。

 

『お、お返しの……ハンドジェル。ふひっ』

 

 牛山は、あげはの指先を口に含みました。派手なロングネイルごと、人差し指と中指をちゅぱちゅぱとしゃぶります。

 

「ひゃっ!? ゆび、だめっ……そこ、弱いのに……っ」

 

『おっ、し、締まった……あげはさん、指、弱いんだ……むひひっ』

 

「ちが……っ、あっ、あ゙っ……んぁっ♡ 指、ちゅぱちゅぱ、しないでぇ……っ♡」

 

 ネイリストの指先は、あげはの一番敏感なところでした。毎日お客さんの爪を磨き、細い筆を操ってきた指です。そこを舌でなぞられるたびに、腰の奥がきゅうっと縮みました。

 

 牛山の舌は分厚く、ぬるく、もたもたしていました。それなのに、指の腹とロングネイルのあいだにしつこく入り込み、爪の裏をざりざりとこそいでいきます。

 

 あげはの中が、牛山の肉幹をきつく締めつけます。自分の体の反応に、あげははかあっと赤くなりました。

 

 満足したのか、牛山はあげはの指をちゅぽんと離しました。今度は両手を、肩の横で身を乗り出しているラクシュミの胸へ伸ばします。目の前に垂れた二つの膨らみを、下からすくうように掴みました。

 

『ラ、ラクシュミさんのも……ふひっ、ちょうどいい、大きさ……』

 

「あっ、んんっ……ちょっ、まっ……あぁっ」

 

 両手で乳房を鷲づかみにし、円を描くように乱暴にこね回します。人差し指で乳首を引っかいては押し込み、存分に弄びました。

 

『ういぃ、おっ、おほぉ……きもちぃ、おふぅ』

 

「あんっ、あんっ……きもち、いいっ……んぅぅっ」

 

 あげはの声が、だんだん甘くとろけていきます。

 

「そこ……は、だめ……なのに……っ」

 

 ラクシュミは乳首をつままれて、言葉が途切れ途切れになっていました。

 

 けれど牛山は、揉みしだいているラクシュミには、まるで目もくれませんでした。見ているのは、ラクシュミの肩越しに、腰の上で乳房をゆさゆさと弾ませるあげはだけです。興奮しきった顔で、その痴態を眺めています。

 

 ラクシュミは、乱暴な手つきを咎めるように牛山を見下ろしました。けれど牛山は、まったくラクシュミのほうを見ません。ラクシュミの薄い唇が、小さく尖りました。

 

 あげはのほうは、どんどん自信をつけていました。初めてでも、こんなオタクくん相手なら楽勝じゃね。そう思うと腰つきは激しくなり、自分が牛山を支配しているような気分になっていきます。

 

 その牛山は、ラクシュミの胸を揉む以外は少しも動かず、涎を垂らして恍惚としていました。

 

『お、おぉっ、も、もう……で、出る、出ちゃう』

 

「えいっ、えいっ、んっ、んふっ……えっ、あひっ!?」

 

「んっ、んっ……あっ、いたっ、んぅぅっ」

 

 どぴゅっ、どびゅるるっ。

 

 あげはが腰を落とした瞬間、牛山は断りもなく、その奥に射精しはじめました。

 

 一滴でも多く出そうと、牛山は腰をびくんと突き上げます。あげはは仰け反り、奥に浴びせられる熱さに悲鳴を上げました。射精の勢いに合わせて、牛山はラクシュミの乳房も思いきり握りしめます。

 

『おほぉっ、おうっ、おうっ……ふひぃっ』

 

「あ゙っ、あっ、あぁっ♡ っは、あつい、なか……っ、お゙っ、ああぁっ♡」

 

「ひぅっ、んっ……くぅぅっ」

 

 どくっ、どびゅっ。

 

 牛山は、なおもあげはの中へ注ぎ続けました。

 

 あげはは、注がれる熱さと、無理やり引きずり出される快感に身を震わせていました。ラクシュミも、握りしめられる乳房から快感を流し込まれ、びくん、びくんと跳ねています。

 

『おっ、おぉ……ふぃぃ、よ、よかった……』

 

「はぁ、はぁ……なか、出てるの、わかる……すごい、出てるし……」

 

「ひぅっ……も、もう……」

 

 たっぷりと射精を味わうと、牛山はふうっと息をついて、突き上げていた腰をようやくシーツに沈めました。

 

 お腹の奥で、注がれた精がじわじわと広がっていきます。あげははなぜか、温かい気持ちになっていました。肩の横のラクシュミは、ぺたんと座り込み、手の跡で赤くなった自分の乳房を見下ろして、そっと胸に手を当てています。

 

◇

 

 しばらくのあいだ、あげはは牛山の胸に両手をついたまま、息が整うのを待っていました。

 

「……すごく、よかったし」

 

 ぽつりとこぼしてから、あげはは慌てて唇を結びました。それから、ゆっくりと腰を上げて、中に入っていた肉棒を抜いていきます。

 

『おっ、むひっ……ふひひっ』

 

「んんっ、ふぅ……あんっ、垂れてくるし……」

 

 あげはの股間から、どろりとした白濁が太ももへ伝い落ちていきました。

 

「……いっぱい、出たのね」

 

 ラクシュミが、まじまじとそこを覗き込みます。

 

 あまりの濃さに、二人はしばらく目を奪われていました。そんな二人に、牛山はぬらぬらと光る逸物を掴んで、見せつけるように揺らします。

 

『ふひぃ……チ、チンポ、完璧に、ジェルの重ね塗り、できたよ』

 

 息も整わないまま、二人は牛山の言葉どおりにそれを見ました。中に出し終えて、少し柔らかくなりかけた陰茎です。

 

 その瞬間、あげはの胸は、さっき以上にきゅんと弾みました。

 

『ど、どうかな、どうかな』

 

「……すてき、オタクくん……しゅごい……」

 

 あげはの目が、とろんと潤みました。

 

「これ……こんなの、知らない……」

 

 ラクシュミは、熱い吐息を漏らします。

 

 ベースジェルは二人の唾液、カラージェルはあげはの愛液、そしてトップジェルは牛山の精液です。三層を重ねて仕上げた肉竿は、とろりと艶やかに光っていました。

 

 ネイルアートを仕事にする二人でも、これほど完成度の高いチンジェルは見たことがありません。

 

 ただのセックスのあとの陰茎です。けれど、あげはにとっては、そんなことよりもおしゃれな陰茎であることのほうが大切でした。

 

『お、お化粧直しの、チンジェル……してほしいなぁ。ラクシュミさんとも、ヤりたいし』

 

「今でも十分すてきなのに、まだおしゃれしたいとか……オタクくんってば。ちゅっ」

 

 あげはが、牛山の脚のあいだに這い寄り、甘えた声で亀頭にキスをしました。

 

「私とも……か、勘違いしないで。牛山さんがおしゃれだから、してあげるのよ……れろ」

 

 ラクシュミも反対側から身をかがめ、頬を染めながら舌を伸ばします。

 

 二人は、濡れ光る肉棒にもう一度口を寄せました。あげはは舌を平たく広げ、カリ首にたまった白濁を、舌の平でぐるりと拭い取ります。舌の上に、青臭い苦みがねっとりと残りました。

 

 今でも十分すぎるほど、完成度の高いネイルアートです。それでも、もっと、という求めを、二人は受け入れました。

 

 ラクシュミは、次は自分の中にこれが入るのだと思っているような、真剣な目をしていました。メヘンディの細い線を描くときの顔で、薄い舌の先を裏筋に置きます。そして根元から鈴口まで、一本の線を引くように、途切れずにすうっと走らせていきました。

 

 牛山は、ダブルお掃除フェラならぬダブルチンジェルを味わい、気持ちよさそうに目を細めていました。

 

『そ、それで……しゃ、謝礼、なんだけど』

 

「ん? ……ちゅっ、ちゅぅ」

 

「なあに? ……れろ、れろ」

 

 二人は肉幹に唇をつけたまま、目だけで牛山を見上げました。

 

『と、特級チー牛専属の……ネイルサロンに、してあげる。ふひっ』

 

「「んっ!? ……ちゅうぅっ」」

 

 牛山の言葉に返事をするように、二人は亀頭へ音を立てて吸いつきました。あげはの胸は、わくわくと高鳴っていました。

 

 あげはは、あらためて謝礼の中身を思い出していました。予約アプリの依頼文に書かれていた、あまりに破格の条件です。

 

 それは、特級チー牛ひとりのためにネイルアートをすること。牛山専属のネイルサロンになることでした。国からの委託料は毎月入り、しかも唾液さえあれば、経費はいっさいかかりません。

 

 謝礼の話に、ラクシュミも頬をゆるめていました。薄い唇の端が、嬉しそうに持ち上がっています。

 

 その手首を、牛山がつかみました。

 

『や、約束の、続き……ラクシュミさんとも、ヤりたいって、言ったよね』

 

「……そう、だったわね」

 

 ラクシュミは、伏し目がちに頷きました。

 

 牛山は仰向けの体を起こして、ヘッドボードにもたれて座り直しました。投げ出した脚のあいだでは、ぬらぬらの怒張が、もう上を向いています。

 

『あ、あげはさんは、エ、エロエロだったから……ラクシュミさんは、イチャイチャで』

 

「イチャイチャ……?」

 

 ラクシュミが、大きな黒い瞳をぱちぱちさせました。

 

『つ、つまり、向かい合って……ぎゅって、しながら。ふひっ』

 

「……わかったわ。私の中で、牛山さんを、ぎゅって抱きしめてあげる」

 

 ラクシュミは小さく息を吸うと、牛山の膝の上に跨がりました。向かい合わせの格好です。

 

 膝立ちのまま、亀頭を自分の入口にあてがいます。そして、ゆっくりと腰を沈めていきました。

 

「んっ……ふ、ぅ……おおき、い……っ」

 

『おっ、おぉ……ラ、ラクシュミさんの中、あったかい……』

 

 ラクシュミは眉を寄せて、根元まで受け入れるのに時間をかけました。慣れていないのは、あげはの目にもわかります。それでも、さっきのあげはのような痛みはないようでした。

 

 すっかり腰が落ちきると、牛山はラクシュミの背中に腕を回しました。ぎゅっと抱き寄せられて、二人の胸と胸が重なります。

 

 牛山の指が、ラクシュミの長い三つ編みにかかりました。ゴムを外し、編み目をほどいていきます。艶のある黒髪が、ほどけるそばから波打って、小麦色の背中に広がりました。

 

 牛山の顔が、ラクシュミの唇に近づきます。

 

 あげはは、そこで気づきました。ラクシュミの顔には、さっき浴びた精液が、まだべっとりと残っているのです。

 

「ラクシュミ、ちょっと待って。ジェルオフしてあげる」

 

 あげははラクシュミの横に膝を寄せ、その頬に顔を近づけました。

 

「……れろ」

 

 ネイリストの仕事道具は、身ひとつ。つまり、この舌です。あげはは、ラクシュミの頬に舌の平を押し当て、こびりついた白濁をこそげ取りました。

 

 尖らせた舌先で鼻筋をなぞり、唇の合わせ目を、端から端までちろりと舐めます。甘皮を処理するときと同じ、細やかな舌づかいでした。

 

 最後の一滴をすくったとき、ラクシュミの唇がわずかに開きました。二人の舌先が、ほんの一瞬だけ、ちょんと触れ合います。

 

「ん……っ、あげは……」

 

 ラクシュミが、くすぐったそうに目を細めました。ありがとう、と黒い瞳が言っているように見えました。

 

「はい、オフ完了っ。すっぴんの唇、どうぞ」

 

 あげはが身を引くと、牛山がすかさず、きれいになった唇を奪いました。

 

『んむっ……ちゅっ、ちゅぷ……』

 

「んっ、ふ……ちゅっ、ん……っ」

 

 牛山とラクシュミは、抱き合ったまま唇を重ねていました。牛山の分厚い舌が唇を割って入り、上あごをなぞり、歯の裏を一本ずつ舐めていきます。

 

 ラクシュミの細い舌は、口の奥で縮こまっていました。それを牛山の舌が絡め取り、根元からじゅるっと吸い出します。ラクシュミも、おずおずと吸い返しました。

 

 舌を絡めるたびに、湿った音が小さく漏れます。混ざり合った唾液が、ラクシュミの細い顎へつうっと伝っていきました。

 

 そういえば、あげはのときには、キスなんてなかったのです。

 

 牛山の手が、ラクシュミの手を探しました。メヘンディの模様が描かれた手の甲を包み、指と指を絡めます。牛山の指には、二人で仕上げたハンドジェルが光っていました。

 

 重なった手のあいだで、唾液がぬるりと移ります。ラクシュミの手の模様が、濡れてつややかに光りました。まるで、仕上げのトップジェルを塗ったかのようです。

 

 牛山は、ゆっくりと腰を揺らしはじめました。突き上げるのではなく、抱きしめたまま、中をかき混ぜるような動きです。

 

「あっ……ん、ふぅ……っ、ゆっくり、なのね……。……優しいのね、牛山さん」

 

『イ、イチャイチャ、だから……ふひっ』

 

 牛山が唇を離すと、ラクシュミは背を少し反らせて、胸を差し出しました。さっき乱暴に揉まれていた乳房です。牛山は今度は揉まずに、その先端を口に含み、ちゅうっと吸い上げました。

 

「あっ、あぁ……っ、んんっ……!」

 

 ラクシュミの背中が、びくんと反りました。

 

 牛山は、濃い色の乳首を舌の腹でぺったりと押し潰し、それから舌先でぴんと弾きました。膨らみを唇でついばんでは、また舌先で転がします。ちゅっ、ちゅっと小さな音がするたびに、ラクシュミの腰がひくりと震えました。

 

「やさしく……され、たら……わたし……っ、あっ♡」

 

 言葉が、途中で途切れました。ラクシュミの腰が、自分から前後に揺れはじめています。

 

『ラ、ラクシュミさん、自分で、動いてる……むひひっ』

 

「ち、が……っ、んっ、あぁっ……とまら、ない、の……っ」

 

 絡めた指に、ラクシュミがぎゅっと力を込めました。ほどけた黒髪が、汗で小麦色の肩に貼りついています。

 

 あげはは、目が離せませんでした。いつも落ち着いていて、あげはの暴走を止める側のラクシュミです。そのラクシュミが、空いた片腕を牛山の首に回してしがみつき、甘い声を漏らしています。

 

『お、おっ……ラ、ラクシュミさん、で、出そう……』

 

「いい、わ……っ、なかに……出して。このまま……ぎゅって、したまま……っ」

 

 牛山は、ラクシュミの体を両腕できつく抱きしめました。ラクシュミも首に回した腕に力を込め、膝で牛山の腰をぎゅっと挟みます。

 

『おっ、おほっ……で、出る……っ』

 

「あっ、あっ、あ゙っ……なか、あつ……っ、なんにも、かんがえ、られな……っ、ああぁっ♡」

 

 びゅるっ、どくどくっ。

 

 抱き合ったまま、牛山はラクシュミの奥へ注ぎ込みました。ラクシュミは牛山の肩に顔を押しつけて、びくん、びくんと震えています。

 

 長い射精が終わっても、二人は離れませんでした。ラクシュミは、牛山の肩に額を預けたまま、深く息をついています。

 

「はぁ……ふぅ……。こんなの、はじめて……しあわせ、だわ……」

 

 ほどけた黒髪の隙間から見えた横顔は、すっかり満たされていました。

 

 あげはは、少しだけ唇を尖らせました。自分のときは、乳房を揉まれっぱなしで、キスの一つもなかったのです。

 

 それなのに、ラクシュミの幸せそうな顔を見ていると、胸の奥がじんわりと温まっていきました。

 

『ふひっ……あ、あげはさんは、エロエロ用で……ラクシュミさんは、イチャイチャ用……ふひひっ』

 

 牛山は、ラクシュミを抱いたまま、満足げに笑いました。

 

「……ずるいし。あたしにも」

 

 あげはは、自分の口元を手の甲でぐいっとぬぐいました。そして横から身を乗り出し、牛山の唇に、自分の唇を重ねます。

 

「ちゅっ……ん、ちゅぷ……」

 

『んむっ……!? ふ、ふひっ……』

 

 牛山の眼鏡が、あげはの額に当たって少しずれました。あげはは構わず、もう一度唇を押しつけ、尖った舌先で牛山の唇をこじ開けます。

 

 小さな舌が、牛山の口の中で自分から暴れ回りました。けれど、すぐに分厚い舌に捕まり、根元まで吸い上げられてしまいます。

 

「んむぅっ……ぷはっ。……あたしの舌も、もっと吸っていいし」

 

 唇を離すと、舌と舌のあいだに、銀色の糸がとろりと引きました。頬が熱いのは、きっと気のせいでした。

 

 やがてラクシュミが、名残惜しそうに腰を上げました。ぬるりと抜けた肉幹から、白いものが糸を引きます。ラクシュミはそのまま、牛山の隣へくたりと崩れました。

 

◇

 

 扉を軽く叩く音がして、調整官が入ってきました。

 

「失礼いたします。施術が終わったようですので、契約の手続きを」

 

 調整官は、裸の三人を前にしても眉ひとつ動かしませんでした。手にしたタブレットを、両手で捧げるように二人の前へ差し出します。

 

「特級チー牛専属ネイルサロンの契約書です。あわせて、お二人には性処理支援相談員を兼務していただきます」

 

「えっ、相談員も? きゃはっ、すごくね?」

 

 あげはは、思わず声を弾ませました。国の制度の相談員です。名誉な肩書きが、もう一つ増えるのです。

 

「光栄だわ。お店のお客様にも、自慢できるわね」

 

 ラクシュミも、くすっと嬉しそうに微笑みます。

 

 二人は、精液と唾液に濡れた指先で、画面にサインをしました。それを見届けると、調整官はタブレットを脇に置きました。ドレスのスリットから黒いストッキングの脚をのぞかせてベッドに上がり、牛山の脚のあいだに膝をつきます。

 

 ひんやりとした白い手が、牛山の股間へ伸びていきます。両の手のひらで、ずっしりと垂れた袋を、壊れものを扱うように包み込みました。

 

「タマちゃん……今日も、たくさん出せましたね。えらいわ……ねえ、タマちゃぁん」

 

 声が、とろけていました。車の中で聞いた、あの冷たい声と同じ人とは思えません。

 

 それなのに、調整官の顔は少しも崩れていないのです。切れ長の目も、薄い唇も、氷のように澄ましたまま。深紅の爪の指先だけが、愛おしそうに袋を撫でていました。

 

 あげはは一瞬、首をかしげかけました。けれど、タマちゃんは調整官の担当なのです。担当の人がお世話をするのは、当たり前のことでした。

 

 あげはは牛山の脇から身をかがめ、ふたたび亀頭に唇を寄せました。

 

 なんてボロくて楽な仕事でしょう。専属契約を結んでくれた牛山はチョロいうえに、こんなにおしゃれを頑張ってくれています。おまけに、国の相談員という肩書きまでついてくるのです。

 

 あげはは店の躍進を思い描き、胸をどきどきさせながら、うっとりと牛山を見上げていました。




次回、凛×紫乃 監察官、おっぱい介護ベッドを視察

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