※この作品はR-18です。

特級チー牛と性処理支援相談員さん【国家公認】   作:メロディ下村

8 / 12
【この話で読めること】恋人係との恋人ごっこ/誇りを煽る挑発/初めてのフェラ/ディープスロート/爆乳パイズリ対決/パイフェラ/採点

【この話の登場人物】
・凛りん……厚生労働省 孤立青年保護局 認定監察課の監察官(公務員)。黒髪ショートボブに、鋭いつり目。負けん気が強い。

・紫乃しの……同じく監察官で、凛の先輩。京都出身の、Hカップの母性的な美女。丁寧な京言葉のまま毒を吐く。

・玲央奈れおな……特級チー牛の「ドスケベ福祉広域調整官」。相談員の取りまとめ役。腰まで届く黒髪の、冷たく澄ました美女。

・ラクシュミ……イチャイチャ用の恋人係(疑似恋愛支援相談員)。渋谷のネイルサロンの共同経営者(二十三歳)。インド出身の、清楚なお嬢様。

・あげは……エロエロ用の恋人係(疑似恋愛支援相談員)。ラクシュミと店を営む、正統派ギャル(二十三歳)。パイズリが得意。

・牛山千尋……国に認定された特級チー牛。大学を中退したばかりのキモオタ。


凛×紫乃 監察官が受けるフェラとパイズリ実技試験

 調整官の白い指は、まだ特級チー牛・牛山千尋うしやまちひろの袋を包んだままでした。認定監察課の監察官、凛りんと紫乃しのは、その手から目を離せません。

 

 この女は、男の体の一部と、男そのものとを切り離して愛している。牛山本人はクズと呼び捨て、その袋にだけは恋人の声で話しかけているのです。

 

 調整官の顔は、相変わらず冷たいままでした。声だけが、恋をしています。切れ長の目の奥には、結婚できない女の、本気の悲しみまで浮かんで見えました。

 

 凛は、背中がうすら寒くなりました。周りの相談員は、誰一人それを不思議がっていません。

 

 あれほど奉仕していた調整官でさえ、牛山をクズと呼ぶのです。牛山との結婚など、ありえないのでしょう。

 

 それなのに牛山は、クズと呼ばれても、嬉しそうににやけていました。

 

『だ、だから……寂しい僕を癒してくれる、恋人係が、いるんです』

 

「結婚できない牛山様は、相談員を恋人に見立てて、疑似恋愛を楽しまれています」

 

 調整官は、もう元の冷たい声に戻っていました。

 

「疑似恋愛……それは、どないなもんやの?」

 

 紫乃が聞き返します。牛山は、面倒くさそうに手を振りました。

 

『よ、呼んだほうが、早いかな。み、みんな、恋人係、呼んできて』

 

 命令を受けて、ナースたちは牛山の体を抱き起こし、ソファの真ん中に座らせました。それから乳房を胸元にしまい、六人そろってサロンを出ていきます。

 

 その後ろ姿を見送りながら、凛は考えました。疑似恋愛、恋人係。特級チー牛の結婚禁止に、触れるかもしれません。

 

 ほどなくして、二人の相談員がサロンへ入ってきました。

 

『ふひっ……ラ、ラクシュミさん、あげはさん、こ、こっち』

 

「はい、牛山さん」

 

「はーい、オタクくん」

 

 一人は、襟の詰まった紺のロングワンピースを、細いベルトで締めた女性でした。まっすぐな背筋によく似合う、上品で清楚な装いです。艶のある黒髪を長い三つ編みにして、袖口からのぞく小麦色の手の甲には、繊細な模様が描かれています。

 

 もう一人は、ピンクのキャミソールに黒いデニムのホットパンツ、その上に黒いジャージを肩からずらして羽織ったギャルでした。ミルクティー色の巻き髪の毛先が、ピンクに染まっています。キャミソールは胸だけがぱつぱつに張り、丈が足りずにおへそがのぞいていました。

 

 二人に共通しているのは、牛山を見る熱い眼差しでした。凛たちのことなど、目に入ってもいないようです。頬を真っ赤に染めて、牛山だけに見惚れていました。

 

『イ、イチャイチャ用と、エロエロ用の、恋人係です。こ、恋人ごっこ、してるんです』

 

「イチャイチャ用の疑似恋愛支援相談員、ラクシュミです……牛山さん、ちゅっ」

 

「エロエロ用の疑似恋愛支援相談員、あげはでーす……ふぅっ。オタクくんの、え・っ・ち」

 

 恋人係の二人は、牛山の両脇に寄り添いました。恋人同士そのものの近さで、いちゃつきはじめます。

 

「牛山さん……会いたかったわ。昨日もすごく優しくしてくれたから、呼ばれるのが待ち遠しくて」

 

 ラクシュミが、牛山の肩に頬を預けて囁きます。

 

「ねえ、オタクくん。もう大きくなってんじゃん。あたし、オタクくん専用にされちゃってるんだから……早く、食べられたいんだけど」

 

 あげはは、牛山の太ももに指を這わせ、耳たぶを甘噛みしました。

 

『ふひっ。ふ、二人とも、か、かわいい……』

 

 牛山がにやけると、ラクシュミがその頬にそっと口づけました。

 

「かっこいいわ、牛山さん。……今夜も、私を、もっと女にして」

 

「ずるっ。あたしなんか、オタクくんといると、ダメになっちゃうし」

 

 あげはが、唇を尖らせて牛山の首に腕を回します。二人とも、すぐそばに立つ監察官のことなど、一度も振り返りませんでした。

 

 調整官は「失礼しました」と頭を下げて、ようやく股間から離れました。

 

「こ、これは……ごっこには見えません。どういうことですか?」

 

 凛が問うと、調整官が進み出ました。

 

「ご説明します。疑似恋愛支援相談員とは、牛山様の恋人役を務める相談員です。略して、恋人係と呼んでいます。二人とも、渋谷のネイルサロンを営む経営者で、S級です」

 

『ネ、ネイルをしてもらったときに、き、決めたんです。イチャイチャ用と、エロエロ用』

 

 牛山は、両脇の二人を交互に抱き寄せました。

 

『清楚なお嬢様と、イ、イチャイチャしたいし……おっぱいの大きいギャルとも、エ、エロエロしたいんです。だ、だから、二人』

 

「女の子とろくに話したこともあらへん子ぉが……恋人を、二人も」

 

 紫乃が、思わず呟きました。

 

「……ありえない」

 

 凛は、呆然と呟きました。

 

 牛山の言うとおりなら、ラクシュミがイチャイチャ用、あげはがエロエロ用の恋人です。女性経験もろくにない男が、恋人を用途で使い分けている。度を越した高望みのうえ、自分が楽しむことしか考えていない恋人制度でした。

 

 凛の信念は、音を立てて崩れていきました。クズで、クズすぎるほどのクズ。こんな男とは、結婚どころか、口をきいてくれる女性すらいないでしょう。

 

 相談員がいなければ、何もできない。それが、牛山という男でした。

 

『け、結婚はできないけど……ちゅっちゅする相手は、いるので』

 

「……そ、そんなことが」

 

 凛の声が震えます。紫乃も、唇を噛んでいました。

 

「……社会的孤立青年特別保護制度。孤立した若い子ぉを、国が守るための制度のはずやのに」

 

 紫乃は、タブレットに表示された制度の正式名に目を落としました。

 

「守られてはるのが、恋人を用途で分けてはる子ぉやなんて……ここまで、ひどいとは思わへんかったわ」

 

◇

 

 二人が打ち震えていると、調整官が音もなく近づいてきました。

 

「恋人係との恋人ごっこで満足されている牛山様に、結婚はありえません」

 

 調整官は、二人の顔を交互に覗き込みました。

 

「職に就くことも、ありえません。監察は、何も問題ありませんね?」

 

「……そ、そのよう、です」

 

 反論できず、凛は俯いて生返事をするしかありませんでした。そんな二人に、調整官は追い打ちをかけます。

 

「それでは、至急お引き取りいただけますか」

 

 調整官の顔は、少しも動いていませんでした。

 

「三流のお仕事の方がいらっしゃると、牛山様のハーレムが穢れますので」

 

「さんりゅう……三流っ!?」

 

 凛の顔が、さっと赤くなりました。紫乃も、信じられないという顔で調整官を見つめます。

 

「う、うちらが……三流のお仕事やて?」

 

「ええ。牛山様の粗を探す仕事など、人として終わっていますから」

 

 調整官は、温度のない声で追撃を加えます。冷たさの奥に、底の知れない怖さを感じさせる声でした。

 

「牛山様に喜んでいただく相談員の、足元にも及びません」

 

 凛が言い返そうと口を開きます。それを制するように、調整官は続けました。

 

「あなた方は人どころか、底辺のクズの牛山様すら、満足に喜ばせられないのでは?」

 

「そんなこと、簡単にできます!」

 

「馬鹿にせんといて。うちらは、三流なんかやあらへん!」

 

 凛が叫び、紫乃も声を荒らげました。

 

 牛山すら喜ばせられない。その一言だけは、どうしても許せなかったのです。あんなクズなど簡単に喜ばせられる、と二人は言い切りました。

 

「それでは実際に、牛山様にご奉仕して見せてください。三流では、ないのですよね?」

 

 言い返そうとした紫乃の唇が、ふと止まりました。

 

「……待って、凛ちゃん。うちら、監察に来たんよね?」

 

 紫乃が、何かに引っかかったように眉を寄せています。監察官が、なぜ監察相手を喜ばせる話になっているのか。凛にも一瞬だけ、その違和感が届きかけました。

 

「紫乃さん、三流呼ばわりされて黙ってるつもり?」

 

 けれど、凛の胸は怒りで燃えていました。

 

 ここで引き下がれば、本当に三流だと認めることになる。紫乃の眉間のしわは、凛の言葉にあっけなくほどけていきました。

 

「……やってやります」

 

 凛が言い放つと、紫乃も頷きました。

 

「わかったわ。望むところやわ」

 

 特級チー牛の不正を暴く。その誇りを馬鹿にされた二人は、牛山に奉仕するという、本来ありえない行為をあっさりと受け入れてしまいました。

 

 積み上げてきた誇りが、いつの間にか「特級チー牛など簡単に喜ばせられる」という意地にすり替わっている。激昂した二人に、そのずれは見えていませんでした。

 

 調整官が、牛山を振り返りました。

 

「牛山様、よろしいですか?」

 

『き、聞いてました。い、いいですよ……た、楽しみ』

 

 牛山は嬉しそうに凛と紫乃を見ると、恋人係の二人を脇に座らせました。

 

 調整官はソファの背もたれの後ろに回り、牛山の後頭部を胸に押し当てて抱きかかえます。牛山は調整官の胸に頭を預け、ソファに座ったまま脚を大きく広げました。

 

『ふひっ。じゃ、じゃあ……三流のお姉さんたちが、僕を喜ばせられるか、見てあげます』

 

「三流じゃない……それで、何をすればいいんですか」

 

 凛が、低い声で問いました。

 

『つ、つり目のお姉さん……せ、正座して。な、舐めて、ください』

 

 牛山は凛を指名すると、半勃ちのものをぶらぶらと揺らしました。

 

 語尾こそ「ください」でしたが、それは命令でした。特級チー牛に、命令されている。凛の頬から耳の先まで、かっと血がのぼって、どくどくと脈打ちました。

 

「フェラチオですね……ふん。あなたみたいな人、私なら三分でイかせられます」

 

 凛は牛山を睨みつけながら、その脚のあいだへ進み出ました。黒のパンプスを脱ぎ、監察官らしい几帳面さで、かかとをそろえて脇に置きます。

 

 チー牛の足元で、自分から靴を脱いで身を低くする。その一拍のあいだ、凛は奥歯をきつく噛みしめていました。ストッキングの足裏を毛足の長い絨毯に沈め、凛は言われたとおりに正座します。

 

 クズの牛山を喜ばせ、三流ではないと証明する。凛の頭には、もうそれしかありませんでした。牛山に奉仕すること自体には、何の疑問も感じていなかったのです。

 

『つ、強気なお姉さん。ど、どうぞ』

 

「調子に乗るのも、今のうちです。覚悟してください……すぅっ」

 

 目の前にあるのは、ついさっきも爆乳に挟まれたまま調整官の口へ射精したばかりの、贅沢な肉の棒です。竿は赤黒く、くびれの溝には、お掃除をした調整官の唾液が、乾きかけて白っぽく光っていました。

 

 それでも凛は、一般社会では優秀な女性です。フェラチオは初めてなのに、ためらいもなく口をつけました。

 

「ちゅっ、ちゅっ……れろっ、ちゅっ」

 

『お……ふひひっ』

 

 先端にキスをまぶし、くびれを舐めていきます。硬く尖らせた舌先が、ぎこちなく同じところばかりをつつきました。

 

 汗で蒸れた股ぐらの臭いも、塩気と生臭さの混じった味も、きついものでした。けれど、誇りを馬鹿にされたことのほうが、ずっと堪えます。

 

 舌の上で、それがむくむくと膨らんでいきます。余裕じゃない。凛は小さく鼻を鳴らして、張り出した傘を口に含みました。

 

 口の中で、それがどくんと脈打ちます。そのたびに、なぜか凛の下腹まで、きゅっと縮みました。凛は、気づかないふりをしました。

 

「はむっ……ちゅるっ、ちゅるっ」

 

『さ、先っぽだけじゃなくて、う、裏も、舐めて……』

 

 牛山が、どもりながら指導してきました。凛は聞こえないふりをして、先っぽばかりを吸い続けます。チー牛に教えを請うなど、まっぴらでした。

 

 それを頬張ったまま、凛は勝ち誇るように牛山を見上げました。勃起させてやったのです。

 

 けれど、眼鏡の奥の目は、天井の隅をぼんやり眺めていました。ちゃんと感じなさい。凛は睨みつけて、同じところを吸い続けます。

 

「ちゅるっ、ちゅるぅ……じゅっ、じゅるっ……!?」

 

『ふぅん……ちょ、調整官さん、あれ』

 

 牛山が、凛の頭を片手で押さえつけました。調整官が肩越しに油性のマジックのキャップを外し、その頬に何かを書きはじめます。

 

「ちゅぱっ、きゃっ……な、何を!?」

 

『つ、つり目のお姉さん、ダメダメですね。か、顔だけは、エロいのに……3点、です』

 

「な……3点? 私がフェラをしてあげたのに……3点!?」

 

 凛は頬に大きく「3」と書かれ、牛山から引き剥がされました。

 

 すぼめた口元だけは、いやらしかった。牛山の言葉は、褒め言葉にさえなっていません。最初から最後まで、凛は一度も「気持ちいい」と言ってもらえなかったのです。

 

『お、お口でじゅぼじゅぼされるの、好きなのに……拍子抜け、です』

 

 奉仕される側の牛山が、凛のフェラをさんざんにこき下ろしています。凛は、自分のつばと先走りでぬるつく唇を手の甲で押さえ、涙目で牛山を睨みました。

 

 牛山はそれを無視して、脇に座るラクシュミを手招きしました。

 

『く、口直し……ラクシュミさん、お願い』

 

「かわいそうな牛山さん。私が、お口でちゃんと気持ちよくしてあげるわね」

 

 ラクシュミは、凛がいた脚のあいだへ滑り込みました。いい子いい子、と肉竿を撫でながら、牛山を見上げます。凛のほうには、一度も目を向けませんでした。

 

『ラ、ラクシュミさぁん……』

 

「牛山さん……れろ……くすっ。じゅぢゅるるっ」

 

 股間に顔を寄せたとたん、ラクシュミの横顔が変わりました。細い線を一本描くときのような、静かに張りつめた顔です。

 

 薄く長い舌が、細い筆で一本の線を引くように、根元から先端までをすうっとなぞります。それから薄い唇を尖らせて、ラクシュミは一気に咥え込みました。

 

「じゅぼぼっ、じゅぢゅるっ、じゅぽっ……じゅるるっ」

 

 唾液の泡立つ音の中で、牛山が凛のほうを向きました。

 

『つ、つり目のお姉さん……み、見ててください。こ、これが、フェラです』

 

 凛は、目を逸らせませんでした。見ろ、と言われているのです。逸らせば、負けを認めることになる気がしました。

 

「牛山様から離さない視線。唇、舌、喉のすべてで包み込む動き。これがフェラチオです」

 

 調整官が、牛山の頭を胸で支えたまま、冷たく解説しました。

 

 すぐ目の前で、ラクシュミの唇が根元へ沈んでいきます。清楚なお嬢様の細い喉が、赤黒い肉の棒の形に、ぽこりと膨らんでいました。さっきまで自分が咥えていたものとは、まるで別物に見えます。

 

『き、気持ちいい。ラクシュミさん、じょ、上手……っ』

 

 牛山の手が、ラクシュミの頭を撫でました。長い三つ編みが、その手の動きに合わせて揺れます。

 

 凛には、一度もなかった言葉でした。一度もなかった手でした。

 

「んぐっ、じゅぢゅっ、じゅちゅぅ……ぢゅるるっ」

 

 鼻が下腹にうずまるほどの深さです。それでも顎は、ずっしりと垂れた袋の手前で、きちんと止まっていました。そこが調整官の担当だということを、ラクシュミは忘れていないようでした。

 

 ラクシュミは、表情一つ崩しませんでした。まぶたを半分伏せたまま、喉の奥で亀頭をしごきはじめます。ぐぽっ、ぐぽっ、と喉の鳴る音がしました。

 

『で、出る。の、飲んで……っ』

 

「じゅぽぽっ、じゅるるぅっ……ごっきゅん、ごきゅっ、ごくっ」

 

 どびゅるるっ、どびゅっ。

 

 凛のときには一度も見せなかった顔で、牛山は口をだらしなく開けました。涎を垂らし、開いた太ももの内側を、ひくっ、ひくっと引きつらせています。

 

 射精しているのでしょう。ラクシュミの頭がぴたりと止まり、通り過ぎる精液に合わせて、喉が上下していました。

 

『き、きもちいい』

 

「ごきゅっ、ごきゅ……んっ、んっ、ちゅるぅ……ちゅ、ぽっ」

 

 ラクシュミは、少しずつ唇を引いていきました。どうやってあれが入っていたのか。そう思うほど長いものが、あの小さな口から、粘った糸を引いてずるずると抜け出てきます。

 

「牛山さん、すてきだったわ……。喉の奥に、まだ、牛山さんの形が残ってる……。お願い」

 

『ラ、ラクシュミさん、さ、最高……92点、です』

 

 精液を残らず飲み干したラクシュミは、牛山に微笑むと、頬を差し出して点数をねだりました。上機嫌の牛山にうながされて、調整官がその小麦色の頬に、大きく「92」と書き込みます。

 

 それから、牛山はラクシュミの耳元に口を寄せました。

 

『す、好きだよ……』

 

「……私も。大好き」

 

 ラクシュミの目尻が下がり、唇の両端がふっと持ち上がりました。頬の数字を指でそっと撫で、ソファの隣へ戻って、牛山の肩へこめかみを預けます。反対側では、あげはが「さすがじゃん」と笑って、牛山の腕に胸を押しつけていました。

 

 二人とも、凛のほうは一度も見ませんでした。

 

 勝ち誇られたほうが、まだましでした。挑発すらされない。恋人係の二人にとって、凛は最初から、比べる相手ですらなかったのです。

 

「お分かりいただけましたか。……3点の方」

 

 調整官の冷たい声が、とどめを刺しました。

 

「くっ……くぅぅっ」

 

 仕事を三流と呼ばれ、女としての誇りまでずたずたに引き裂かれる。あれほど強気だった凛の指が、頬の「3」に食い込んで白くなり、噛みしめた唇の端が、ひくひくと引きつっていました。

 

 隣で、紫乃が息を詰める気配がしました。

 

 凛をかばうように、紫乃が一歩、前へ出ました。

 

「次は、うちの番やね。何をしたらええの?」

 

 相棒の仇は、自分が取る。紫乃は、まっすぐに牛山を見据えました。

 

『ふひっ。お、おっぱいのお姉さんには、パ、パイズリで、マッサージしてもらおうかな』

 

「そう……わかったわ」

 

 紫乃は見せつけるようにジャケットを脱ぎ、胸を突き出しました。

 

『う、うん? お、おっきい』

 

 ブラウスのボタンを外して前を開くと、藤色のブラに包まれたHカップがあらわになります。紫乃はブラのカップから、重たい乳房を片方ずつすくい出し、たぷんと揺らしてみせました。

 

 頬に「3」を書かれたままの凛は、その背中を見つめていました。紫乃も、凛にならってパンプスを脱いでいます。

 

「うちのHカップのおっぱいで……パイズリ、してさしあげましょか」

 

『お、おぉ。3点のお姉さんとは、ち、違うみたい。ふひぃ』

 

「ほな……いかせてもらいますわ」

 

 紫乃は、凛と同じように牛山の開いた脚のあいだへ跪きました。むき出しの双丘を、両手で左右に広げます。

 

 凛は、絨毯の上を膝で横へにじって、ソファの脇へ回りました。そこからなら、相棒の胸元まで見えます。

 

 ラクシュミの喉に射精したばかりで、ふにゃりと萎えた男根。それを、Hカップの深い谷間に、根元から先まで埋めるように挟みました。

 

『や、やわらか』

 

 牛山の声を聞いて、紫乃は両手に力を込めました。

 

「んっ、んっ……うちの、おっぱいで……勃ってくれへんやろか」

 

『くぅ。さ、三流のお姉さんのくせに、や、やるじゃないですか』

 

 牛山の薄い下腹が、ひくりと引っこみました。紫乃は逃がさないように、乳房を押しつけて揺さぶります。

 

「ふっ、ふっ……どないやの。パイズリ、気持ちええ、やろ」

 

『ど、どうかな。ふひっ。にゅ、乳輪の大きい、エロいおっぱい』

 

 大きめの乳輪をからかわれて、紫乃の頬がかっと染まりました。それでも、手は止めません。

 

「そ、そないなとこ、見んといて……っ。こすれるたびに、むずむずするんやから……」

 

 擦りつけるたびに、その乳輪の粒が、ぷつぷつと立ち上がっていました。

 

 谷間の中でそれが硬くなり、二つの膨らみを左右から押しつぶす紫乃の手が、上下に大きく振れはじめました。

 

「ふっ、ふっ、ふっ……ほら、硬うなってきた。なあ、どうなん?」

 

『お……ふぅん。さ、最初だけ、だったかな』

 

 牛山の声から、さっきまでの上ずりが、すうっと消えました。

 

「えっ……感じてはるやろ。勃って、はるやないの」

 

『ふひっ。う、動きが、単調なんです。や、やわらかくて、書きにくそう』

 

 紫乃は、パイズリなどしたことがありませんでした。数えきれないほどの爆乳に挟まれてきた逸物を、射精まで連れていくことはできなかったのです。

 

 調整官がマジックのキャップを外し、ペン先が沈むほどたわむ紫乃の左の膨らみに、点数を書き込みました。

 

『お、おっぱいのお姉さんは、20点です。おっぱいが15点で、テ、テクが5点』

 

「そんな……まだ、こんなもんやあらへんのに」

 

 紫乃は、左の乳房に書かれた「20」を押さえて訴えました。けれど、牛山は聞く耳を持ちません。

 

『せ、せっかくのおっぱいが、宝の持ち腐れ。じゃ、じゃあ、あげはさん。口直しの、パイズリ』

 

「待ってました、オタクくん。口直しに、このIカップでオタクくんのおちんちん、ぎゅーって搾ったげる」

 

 恋人係のあげはは、こうなることがわかっていたのでしょう。とっくにジャージもキャミソールも、ピンクのブラも脱ぎ捨てて、Iカップの乳房をさらしていました。ソファから床へ下りると、四つん這いで、重たげな膨らみを左右に揺らしながら近づいてきます。

 

 紫乃が脇へよけると、あげはは牛山の脚のあいだで膝立ちになりました。

 

「オタクくぅん、たぁっぷり、むにゅむにゅしちゃうね。それっ」

 

『うひっ。あ、あげはさんのおっぱいは、あ、相変わらず、いい』

 

 あげはは手を使わず、乳肌そのものを怒張に擦りつけました。汗ひとつ浮いていない丸みが、竿の裏を根元から先へ、先から根元へと、何度も往復します。

 

 谷間に寄せた瞬間、あげはは両脇をぎゅっと締めて挟み込みました。乳肉にすっぽり埋もれて、肉幹は先端まで見えなくなりました。

 

「きゃはっ、もう逃げらんないし。んっ、えいっ」

 

『ち、乳が、むにゅって、きつ……ふひっ』

 

「どう、オタクくん? いっぱい、感じちゃって……。あたしも、谷間、こすれて……乳首、じんじんしてんだけど……れろっ、ちゅっ」

 

 あげはは体ごと揺すって、乳の狭間で竿をしごき上げていきます。ホットパンツのお尻も、くいっ、くいっと拍子を取るように左右へ揺れていました。

 

 ときおり、谷間から顔を出す亀頭を、小さく先の尖った舌で、ちょん、ちょんとつつきます。鈴口ににじんだ先走りを、舌先ですくい取っていきました。

 

 牛山の胸元を撫でながら、調整官が紫乃のほうを向きました。

 

「臨機応変に乳房を動かし、はみ出た亀頭には口を使う。これが、本来のパイズリです」

 

 温度のない声でした。

 

「見て、勉強してください」

 

 紫乃は顔をしかめ、肌が打ち合うたびにぱちゅっと鳴るあげはのパイズリを、ただ見つめていました。

 

 あげはが顔を伏せ、寄せた乳房のすき間に唇を押しつけました。そのまま、双球を左右交互に、乳肉が波打つほど揺さぶります。

 

「ちゅっ、ちゅっ……じゅるるっ」

 

『で、出る……っ』

 

 どびゅっ、どびゅるるっ。

 

 あげはは柔肉を根元へ強引に押さえ込み、窮屈に閉じた乳の中で、上下にしごき立てました。谷間からあふれ出る白濁を、直接口で受け止めてすすります。

 

「じゅるっ、ごきゅっ……ごくっ、じゅちゅっ」

 

 あげはの胸の表面が、内側から押されて、びくん、びくんと盛り上がります。あげはは左右に顔を振りながら、一滴残らず吸い上げました。

 

「ちゅるるっ、ぽんっ……きゃはっ。おっぱいの中、まだどくどくしてる……。何点?」

 

『ふひぃ。よ、よかった。90点、です』

 

「やった。オタクくん、ありがと」

 

 紫乃と同じ左の乳房に「90」と書いてもらうと、あげははソファの隣へ戻り、その胸を牛山の腕に押しつけて甘えました。

 

 紫乃のほうは、一度も見ませんでした。勝ったことにさえ、興味がないようでした。

 

◇

 

『ふぃぃ。や、やっぱり、たいしたこと、なかったですね』

 

 牛山は気持ちよさそうに一息つくと、馬鹿にした目で凛と紫乃を見ました。

 

「……どうして、こんな」

 

 凛が、頬の「3」を握るように押さえて呟きました。紫乃も、乳房の「20」から手を離せません。

 

「……おかしいわ」

 

「何もおかしくありません。それが、あなた方が三流である証拠です」

 

 牛山の後ろで胸を貸していた調整官が、すっと体を離して二人を見下ろしました。

 

「底辺のクズの牛山様すら喜ばせられないあなた方は、もう終わっています」

 

「……公平や、あらへん」

 

 紫乃が、かすれた声で抗議しました。凛も顔を上げます。

 

「そうです。牛山だけじゃなく、正式な審査をすれば……」

 

「牛山様が気持ちよくなるための奉仕です。第三者が審査するなど、できるはずがありません」

 

 調整官は、そこで言葉を切りました。

 

「ですが、あなた方にはもう一つだけ、機会があります」

 

「機会……それは?」

 

 凛と紫乃は、すがるように調整官を見上げました。




次回、凛×紫乃×玲央奈 赤点の監察官、再試験を志願

どのヒロインのエロが読みたいですか?

  • ひなた
  • ジャンヌ
  • 響子
  • あげは
  • ラクシュミ
  • 凛
  • 紫苑
  • メイファ
  • シア
  • スカーレット
  • 玲央奈
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。