※この作品はR-18です。

特級チー牛と性処理支援相談員さん【国家公認】   作:メロディ下村

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【この話で読めること】くぱぁでおねだり/がに股騎乗位/イキ禁止/だいしゅきホールド/中出し/再試験/クンニの授業/Wフェラ

【この話の登場人物】
・凛りん……厚生労働省 孤立青年保護局 認定監察課の監察官(公務員)。黒髪ショートボブに、鋭いつり目。負けん気が強い。

・紫乃しの……同じく監察官で、凛の先輩。京都出身の、Hカップの母性的な美女。丁寧な京言葉のまま毒を吐く。

・玲央奈れおな……特級チー牛の「ドスケベ福祉広域調整官」。相談員の取りまとめ役。腰まで届く黒髪の、冷たく澄ました美女。

・ラクシュミ……イチャイチャ用の恋人係(疑似恋愛支援相談員)。渋谷のネイルサロンの共同経営者(二十三歳)。インド出身の、清楚なお嬢様。

・あげは……エロエロ用の恋人係(疑似恋愛支援相談員)。ラクシュミと店を営む、正統派ギャル(二十三歳)。

・牛山千尋……国に認定された特級チー牛。大学を中退したばかりのキモオタ。


凛×紫乃×玲央奈 赤点の監察官、再試験を志願

「セックスです。性処理支援の根本ともいえるご奉仕ですね」

 

 調整官は、表情一つ変えずに言いました。ソファでは、特級チー牛の牛山千尋うしやまちひろが、にやにやと二人を眺めています。

 

「……牛山と、セックスしろと」

 

 凛りんが唇を震わせると、紫乃しのが言葉を継ぎました。

 

「……それが、機会やて言わはるの」

 

「裸になって、ご自分の指でくぱぁと広げておねだりすれば、ハメていただけるかもしれません」

 

 調整官は、鼻で小さく笑いました。

 

「もっとも、今までのご奉仕で底が知れましたから。無理だと思いますが」

 

 凛と紫乃は、頬と乳房の点数を手で隠したまま、顔を見合わせました。

 

 監察課の誇りどころか、女としてのプライドまで、もう踏みにじられていました。せめて、一矢報いたい。二人は手早く、スーツを脱ぎはじめました。

 

 調整官が、二人の耳元へ冷たく囁きます。

 

「ハメていただきたいのなら、ちゃんとおねだりをしてください」

 

「……やってやります。私は、負けない」

 

 凛は歯を食いしばって、ジャケットとブラウスを脱ぎ捨てました。短いタイトスカートを床に落とし、ストッキングを脚から抜き取ります。白いブラを外し、最後にショーツを下ろしました。

 

 紫乃も、前のはだけたブラウスを肩から落としました。ぱつぱつのスカートから、むちむちのお尻を抜き出します。ストッキングを丸めて脱ぎ、カップのずれたブラと、藤色のショーツも外しました。

 

「……うちらは、こんなもんやあらへんのよ」

 

 素っ裸になった二人は、深呼吸をして、ソファの前の絨毯に仰向けに寝転がりました。足を牛山のほうへ向けて、脚を大きく開きます。両手の指で、自分の割れ目を左右に広げてみせました。

 

 くぱぁ、と開いた奥の、桃色のひだまで丸見えでした。女として、人として、腹を見せて降参する犬と同じ格好を、牛山に向けてさらしたのです。

 

 それでも、羞恥より屈辱のほうが耐えがたい。セックスで見返してやる。凛の頭には、それしかありませんでした。

 

「牛山様、お願いがあるようですが……いかがなさいますか」

 

『う、うん? な、なんて格好、してるんですか、三流のお姉さんたち』

 

 牛山がソファから身を乗り出し、嬉しそうに二人の股間を覗き込みました。凛は、ぎゅっと目をつぶって耐えます。

 

 そして教えられたとおり、紫乃と息を合わせて、おねだりしました。

 

「「うっふぅぅんっ、牛山さまぁっ……三流まんこでぇ、ハメハメしてぇっ♡」」

 

『ふひひっ。さ、さすが、三流』

 

 精一杯の、媚びた声でした。凛のつぶったまぶたの裏が、ちかちかと赤く明滅し、喉がひくっと詰まります。

 

 それなのに、牛山の視線を浴びたまま、左右に開いた指のあいだで自分の入り口がひくひくと勝手にすぼまっていました。とろりと、濡れてきてしまったのです。

 

「……っ、見ないで、ください……。なんで、こんな……っ」

 

 凛は唇を噛んで、声を殺しました。広げた指先にまで、ぬるりとしたものが伝ってきます。

 

「あかん……そない、見られたら……あかんのやわぁ……」

 

 隣で、紫乃が鼻にかかった声を、細く長く引きずっていました。

 

「見られただけで、こないに……うち、どうかしてるわ……」

 

 にやにやと吟味する牛山の前で、二人はくぱぁの格好を崩せないまま、太ももの付け根を小刻みに引きつらせて待ち続けました。けれど、下された判定は、あまりに残酷なものでした。

 

『おっぱいのお姉さんは、なんか、ゆるそうだから5点。つり目のお姉さんは、几帳面そうなのに、毛の手入れが雑だから、8点』

 

 牛山が身を乗り出したまま顎で示すと、調整官がマジックを取り、開いた凛の内ももに「8」、紫乃の内ももに「5」と書き込みました。

 

『はい、終了。俺は、調整官さんとハメるから。もう、いいや』

 

「なっ……なんで!?」

 

 凛が、絨毯に肘をついて上体を起こし、叫びました。紫乃は、内ももの数字を呆然と見下ろしています。

 

 セックスするまでもない割れ目。それが、牛山の評価でした。

 

 それに、と凛は気づきました。さっきまで「僕」と言っていた男が、いつの間にか「俺」と言っています。どもりも、ずいぶん減っていました。

 

 抗議しようにも、牛山はもう、別のセックスに取りかかっていました。

 

◇

 

 恋人係の二人に支えられて、牛山は長いソファに仰向けに寝転がりました。あげはがソファの端に座り、その頭を膝に乗せます。調整官は座面に上がり、牛山の腰の両脇に足をついて、またいで立ちました。

 

 調整官は、腰骨まで切れ込んだスリットに手を差し入れ、腰の横の紐をほどきました。黒い紐の下着を床に放り、脚を大きく開きます。

 

「それでは、私の中でよろしいですか、牛山様」

 

『ふひっ。やっぱり、安定の調整官さんが、一番だ。ほら、ハメて』

 

「はい。調整官の膣で、牛山様のものを、お慰めいたします」

 

 調整官は、がに股でゆっくりと腰を落としていきました。

 

 途中で、凛と紫乃に流し目を送ります。残念でしたね、と言わんばかりの目でした。それから、視線を牛山に戻します。

 

 ソファの脇に膝をついたラクシュミが、肉棒の根元を支えていました。調整官は見せつけるように、その先端を割れ目にあてがいます。

 

「牛山様。私が一番好きなのは、中出しですので。よろしくお願いします……んっ」

 

 ……にゅぷっ。

 

『ふひっ、入った。あったかい』

 

 凛と紫乃は、自分の点数を握りしめるように押さえていました。それなのに、目の前でつながる二人から、目が離せません。凛は、乾いた喉に何度も唾を送り込みました。

 

 調整官は一度奥まで呑み込むと、なじませるように軽く上下に動きました。それから、動きが、根元から先までを使う大きな上下に変わりました。

 

「んっ……ふっ、ぅ……っ。っは、ぁ……」

 

 声を噛み殺したような、短い息でした。顔は、相変わらず少しも崩れていません。

 

 牛山の上にしゃがみ込むような、がに股のピストンでした。上下に沈むだけでなく、尻で円を描いては前後に擦りつけ、ときおり根元まで呑んだまま、ぴたりと止まってみせます。

 

『もっと動けよ。えろ……っ』

 

「っ、ふ……んっ、ぁ……ただいま、奥に、当たって……おります……っ。報告、いたします……牛山様……」

 

 調整官は、胸元の丸い穴に指を差し入れ、乳房を片方ずつすくい出しました。立ち襟は、喉元まで留めたままです。

 

 穴の縁に押し上げられた白い乳肉は、紫乃ほどではないものの、丸く前へ突き出していました。それを、ぷるんと揺さぶってみせました。

 

 揺れる双丘を牛山の目が追いかけるのを待ってから、調整官は牛山の両手を取って胸に導きます。その膨らみを揉ませるサービスまで、欠かしませんでした。

 

 凛は、絨毯の毛足を指に絡めて握りしめながら、それを見つめていました。あそこまで尽くされるセックスに慣れた牛山を、自分たちは喜ばせることができたのだろうか。

 

 調整官の片手が、ふいに後ろへ回りました。ひんやりとした指が、二人のつながったところのさらに下で、ずっしりと重い袋を包み込みます。

 

「っ、ふ……。……タマちゃん。……ねえ、タマちゃぁん……♡ いっぱい、いっぱい、だしてぇ……♡」

 

『ふひっ。まだ、イくなよ、調整官さん。俺が、出すまで』

 

 牛山が、手の中の柔肉を握りつぶしながら言いました。命令でした。

 

「っ……は、い……っ、ぁ……がまん、します……っ」

 

 調整官の腰が、根元まで沈んだところで一瞬こわばりました。それでも、すぐにまた上下しはじめます。切れ長の目の端に、初めて涙が滲んでいました。

 

「……くるって、しまい、ます……っ」

 

 調整官は膝を座面に落とし、牛山に覆いかぶさりました。膝枕で寝そべる牛山の顔の横、あげはの太ももに両手をつきます。そして、牛山の顎を伝う涎を、平たい舌でひと舐めにすくい取りました。

 

「れろっ、ちゅっ……んっ、んっ……そろそろ、中に、ください……っ」

 

『俺も、出そう……っ』

 

 涙で縁の光る切れ長の目で、調整官はじっと牛山を見つめました。それから、唇で牛山の口を塞ぎます。同時に、ピストンの速さを上げ、振れ幅を大きくしていきました。

 

 調整官は胸を重ねて、両腕で牛山の頭を抱え込みました。汗ばんだ乳房が、牛山の胸の上で押しつぶれます。牛山はその背中にしがみつき、下から揺すられるままになっていました。

 

 キスのあいだも、調整官は目を開いたまま、牛山を見つめ続けていました。瞬き一つしない目でした。中に出してもらうために、ぱんっ、ぱんっと肌を打ち鳴らします。

 

「じゅちゅるるっ、ちゅるぅっ……んっ、んふぅぅっ」

 

『むふぅっ、むぐっ、ぷはっ。いいぞ、イけ』

 

 唇が離れた一瞬に、牛山が許しました。

 

「っあ゙……お゙っ、お゙ほぉっ♡ タマちゃんの、なかに、きてる、きてるぅっ♡ イっ、てる……なんかいも、イってますぅっ♡♡」

 

 どびゅっ、どぴゅるるっ。

 

 牛山の下腹が、びくん、びくんと突き上がり、三度目でようやく座面へ沈みました。調整官の中に、射精しているのです。

 

 あの冷たい顔が、崩れていました。白目をむきかけ、舌をこぼし、それでも腰だけは最後の一滴まで搾り取ろうと動いています。

 

 自分たちが一度も引き出せなかった射精を、凛はただ眺めていました。相談員のすごさを、思い知らされていました。

 

 牛山は調整官の尻を掴み、一滴も残さないように中へ注ぎ込みました。抱きしめ合った二人の胸が、しばらく同じ速さで上下していました。

 

 しばらくして、調整官が体を起こしました。もう、元の冷たい顔に戻っています。

 

 腰を上げて肉棒を抜き取ると、ソファから絨毯へ下ります。凛と紫乃のほうを向き、注がれた精液を見せつけるように、脚をM字に開いて座り込みました。

 

「牛山様、ありがとうございました。……それでは、最後の採点をお願いします」

 

『気持ちよかった。最高。95点、だな』

 

 調整官は自分でマジックを取り、白濁で濡れているのもかまわず、内ももに「95」と書き写しました。冷たい顔のまま、その数字を指先でそっと撫でます。

 

「中出しに加えて、95点もいただきました。赤点のお二人、失礼しました」

 

◇

 

「……すごい」

 

 凛の唇から、声が漏れました。紫乃も、呆然と頷きます。

 

「……これが、相談員さんなんやね」

 

 白くどろどろの子種があふれ出る秘裂と、その横に書かれた「95」。それを見つめながら、凛は考えを改めはじめていました。

 

 相談員とは、なんと奥の深い仕事なのだろう。女として、素晴らしい仕事なのではないか。恋人係の二人まで、圧倒的な技で牛山を喜ばせていたのです。

 

 それに比べて、自分たちの仕事はどうだったでしょう。特級チー牛の粗を探し、失格に追い込むことしか考えていなかった。

 

 厚生労働省の職員として、誇りを持って続けてきた仕事。それこそが三流で、人として終わっていたのではないか。

 

 大学の話で一瞬だけ顔色が変わったことも、通報の文面も、凛はもう思い出しませんでした。悔しさに、涙があふれてきます。

 

『ふひっ、泣くなよ。萎えるじゃん』

 

「……すみませんでした」

 

 凛が、頬の「3」を涙で濡らしながら頭を下げました。紫乃も、震える声で続きます。

 

「……申しわけ、ありません」

 

『赤点でもさ、見た目はいいんだから。相談員に、してやってもいいけど?』

 

 二人は、はっと顔を上げました。

 

 追い出されるとばかり思っていたのです。奉仕の腕前は未熟でも、二人は人として優秀でした。すぐに判断をつけ、素っ裸のまま、土下座するように額を絨毯につけます。

 

「「どうか、三流の私たちを、相談員にしてください」」

 

『そこまで頼まれたら、断れないな。いいよ』

 

 相談員に、なれる。追い出されるはずだった二人に、居場所ができたのです。

 

「……フェラの、再試験を……お願いします」

 

 凛が、頬の「3」を押さえたまま、顔を上げて言いました。

 

「うちも……お願いします。このままでは、終われへんわ」

 

 紫乃も、乳房の「20」に手を添えて続きます。

 

『再試験? いいよ。ただし、二人まとめてな。先生は、恋人係の二人』

 

 牛山が顎で示すと、ラクシュミとあげはが、すっと立ち上がりました。

 

「舐められる側の気持ちを知るのが、上達の近道です」

 

 調整官が、M字に座ったまま淡々と言いました。内ももの「95」が、精液に濡れて光っています。

 

◇

 

 恋人係の二人が、初めて凛と紫乃のほうへ顔を向けました。これまで一度も監察官を見ようとしなかった目が、今は目尻を下げて笑っています。

 

 凛には、ラクシュミがつきました。

 

「これからは、同じ相談員ね。授業の前に、まず仲良くなりましょ。恋人係の、本職だもの」

 

 ラクシュミは、凛を両腕でそっと抱き寄せました。重なった胸から、湯上がりの肌のようにしっとりしたぬくもりが、凛の肌へじわじわと移ってきます。こわばっていた凛の肩が、少しずつ下がっていきました。

 

 大きな黒い瞳が、じっと凛を見つめます。一、二、三、四。凛が先に目を逸らすと、ラクシュミはくすっと笑いました。

 

「可愛い人」

 

 唇が、触れるか触れないかの軽さで重なりました。一度、二度。小鳥がついばむような口づけが、頬に、目元に、耳たぶに落ちていきます。

 

 ラクシュミの指先が、凛の短い髪の生え際に差し込まれました。うなじを撫で上げられて、凛の肩がひくっとすくみ、二の腕の産毛がざわりと逆立ちました。

 

「ね、怖くないでしょう?」

 

「……は、はい」

 

 凛は、自分の声が思ったより素直なことに驚きました。隣からは、あげはの弾んだ声が聞こえてきます。

 

「紫乃さん、ぎゅーってしていい? なんか、お姉ちゃんっぽいし」

 

「ほほ……甘えん坊さんやねえ。ええよ、おいで」

 

 あげはは紫乃の胸に顔をうずめて、きゃはっと笑っていました。紫乃も、さっきまでの悔し涙が嘘のように、目を細めてあげはの髪を撫でています。

 

 ラクシュミは、凛の唇にもう一度、今度は少しだけ長く口づけました。それから、凛の体をゆっくりと絨毯に横たえます。

 

「それじゃ、始めましょうか。舐められるのって、どんな感じか」

 

 ラクシュミは凛の脚のあいだに膝をつき、長い三つ編みを肩の後ろへ払いました。口の端は、まだ持ち上がったままです。それから身をかがめ、凛の太ももを両肩に乗せて、顔を寄せました。

 

 牛山を喜ばせるための授業。けれど、少しも怖くはありませんでした。

 

「舌先だけじゃなくて、舌の腹で。……ここが、縁」

 

 ラクシュミの薄く長い舌が、凛の割れ目の上の小さな突起を、筆で円を描くように、ぐるりとなぞりました。ぴちゃ、と濡れた音が、自分の脚のあいだから聞こえます。

 

「んっ……っ、ふ……」

 

 凛は、唇を噛んで声を殺しました。それでも、鼻から、ふっ、ふっと湿った息が漏れていきます。

 

「それから、ここが裏。下から上へ、ゆっくり」

 

 舌の腹が、ひだの下から上へ、べったりと這い上がります。じゅるっ、と蜜をすする音がして、凛の尻が床から浮きました。ラクシュミの肩に乗った凛の太ももが、その頬をきゅっと挟みます。

 

「くすっ。凛さんのおまんこ、もうとろとろね。匂いまで、甘くなってきたわ」

 

『うわ。監察官さん、恋人係に舐められて腰浮かせてる。えっろ』

 

 ソファの上から、牛山の声が降ってきました。

 

 チー牛に、見られている。からかわれている。そう思った瞬間、凛の奥から、またとろりとあふれ出しました。

 

「や……そんな、いやらしい女に、しないで……っ」

 

 これが、縁。これが、裏。さっき自分が聞き流した牛山の指導が、体の内側から、一つずつ答え合わせされていきます。

 

「っは……ぁ、そこ……っ、ん……っ」

 

 隣では、あげはが紫乃の脚を抱えていました。小さく尖った舌先が、ちろちろと、突起の周りだけをつついています。

 

「ちょろちょろって、焦らすの。ほら、紫乃さんのここ、ぷっくりしてきた。かわいいじゃん」

 

「いけずやわぁ……まわりばっかり、つつかはって……っ」

 

 紫乃の京言葉が、一語ごとに語尾を長く引きずりはじめます。ちゅぷ、ちゅぷ、と小さな音が、二人ぶん重なっていました。

 

「っ、ふ……そこ、ばっかり……っ、だめ、です……声、出ちゃ……っ」

 

 凛は、絨毯に爪を立てました。噛んだ唇のあいだから、もう息が漏れるのを止められません。

 

 舐められるのは、こんなに気持ちいい。だから、相手にも気持ちよくなってほしくなる。凛は生まれて初めて、それを知りました。

 

 内ももの筋がこわばり、立てた爪の先まで力がこもってきます。あと少し。そう思ったとき、ラクシュミの舌が、ふっと離れました。

 

「ここで、止めるの」

 

「え……っ、な、んで……」

 

「焦らされると、もっとほしくなるでしょう? 牛山さんにも、それを返してあげて」

 

 ラクシュミは、濡れた唇を指先で拭って、いたずらっぽく目を細めました。凛の濡れたひだは外の空気ですうすうするのに、その奥だけが、脈に合わせてじくじくと引きつっていました。

 

◇

 

 牛山がソファに座り直して脚を広げると、凛と紫乃は、その脚のあいだに並んで膝をつきました。

 

 牛山のチンポは、さっきの中出しで、ふにゃりと柔らかくなっていました。精液と調整官の蜜にまみれて、漂白剤に似たつんとする臭いと、潮だまりの生臭さを立てています。

 

 すぐには、舐めませんでした。さっき恋人係にされたことを、今度は自分たちが返すのです。

 

 凛は、牛山の手を両手で取りました。指先から手のひらへ、親指の腹で押しほぐしていきます。紫乃は太ももを撫でながら、Hカップの乳房を、牛山の膝にたぷんと乗せました。

 

 二人で、下から見上げます。眼鏡の奥の、落ち着きのない目と、視線がぶつかりました。

 

「……牛山様の、まだ柔らかいのに、大きいんですね」

 

「ほんまに、たくましいわぁ。うちらの舌で、牛山様のおちんぽ、元気にしてさしあげるわ」

 

『ふひっ。いいじゃん、それ』

 

 牛山の肩から、力が抜けていきました。膝の上で、柔らかかったものが、ぴくりと頭をもたげます。

 

 ラクシュミが凛の横に、あげはが紫乃の横に、それぞれ膝をつきました。

 

「さっき、私がしたとおりに。外から、下から上へ」

 

 耳元で、ラクシュミが囁きます。凛は舌の腹を竿の根元に当てて、裏筋を下から上へ、ゆっくりと舐め上げました。汗の塩辛さと、乾きかけた子種のえぐい苦みが、口の奥まで広がります。

 

「そこ、くるって回すの。さっき紫乃さん、これで腰浮いてたっしょ」

 

「も、もう……言わんといて……れろぉ」

 

 あげはに囁かれて、紫乃は頬を染めながら、ぽってりと厚い舌で、亀頭の縁をぐるりと舐め回しました。

 

『お、おっ。そう、それ』

 

 牛山の膝が、ひくりと内へ寄ります。凛の舌の上で、チンポがむくむくと膨らんでいきました。

 

「先っぽは、つつくだけ。強くしたら、痛いのよ」

 

 凛は舌先を尖らせて、鈴口をちょん、ちょんとつつきました。透明な汁が、舌先に糸を引きます。

 

「牛山様のおちんぽ、硬い……こう、ですか」

 

『そう。上手くなった』

 

 牛山の手が、凛の頭に乗りました。そのまま、撫でられます。

 

 さっきは、一度ももらえなかった言葉でした。一度ももらえなかった手でした。凛の胸の内側で、心臓がどくんと一つ、大きく打ちました。

 

 亀頭の上で、凛の舌先と紫乃の舌先が、ちょんと触れ合いました。

 

「あ……」

 

「ほほ……上手やわ、凛ちゃん。そのまま」

 

 凛のまだぎこちない舌と、紫乃の厚く柔らかい舌。二枚の舌が、張りつめた傘を挟んで絡み合います。舌を出し合って、互いの唾液ごと、先端をねぶり回していきました。

 

 凛と紫乃は、竿の左右に顔を寄せ、吸いつくような口づけを、根元から先端までいくつも落とします。ちゅっ、ちゅぱっ、と湿った音がするたびに、肉棒が二人の唇を押し返してびくりと持ち上がりました。

 

 混ざり合った二人の唾液が、糸を引いて竿を伝い、ずっしりと垂れた袋の手前まで流れていきます。紫乃の舌が、それを追って袋のほうへ流れかけました。

 

 その瞬間、横から伸びた白い手が、紫乃の顎をそっと押し返しました。

 

「そこは、私の担当です」

 

 調整官でした。顔は冷たいままなのに、恋人をかばうように袋を見る目尻だけが、わずかに下がっていました。

 

 あげはが、今度は凛の耳元で囁きました。

 

「咥えたら、中で舌も動かさなきゃじゃね? 唇で、きゅって押して」

 

 凛は、亀頭を口に含みました。唇で、きゅっと締めつけます。口の中で、舌を裏筋に絡めていきました。

 

「じゅるるっ……ぢゅぽっ、ぐぽっ……」

 

『国のエリートが、ひょっとこ顔でチー牛のチンポ吸ってるよ。その顔だけで、百点だな』

 

 凛の耳の先まで、かっと血がのぼりました。すぼめた口元が、どれほどいやらしく見えているのか。考えただけで、腿の奥がきゅうっと縮みます。

 

 それでも、唇は離しませんでした。

 

『京都のお嬢さんもさ、音、立てすぎ。じゅるじゅる言ってるぞ』

 

「そ、そない、言わはっても……じゅるっ、ちゅぱっ」

 

 牛山の太ももが、凛の肩の横で、ぎゅっと内側へ締まりました。先端が、凛の口の中で、ぐっと膨らみます。

 

「まだよ」

 

 ラクシュミの手が、凛の頭に添えられました。

 

「出させる手前で、止めるの。そのほうが、牛山さん、ずっと気持ちよくなるから」

 

『ちょ、今の、出そうだったのに』

 

 牛山が、もどかしそうに腰を浮かせて呻きました。

 

「はい、ストップ。根元から、もう一回ね」

 

 あげはが、紫乃の頭を軽く撫でます。

 

 二人はまた、根元に舌を当てました。舐め上げ、回し、つついて、咥える。牛山が出しそうになるたびに、恋人係の手がそっと止めます。

 

 何度目かも、もうわかりませんでした。顎の付け根が、歯医者で口を開けっぱなしにしたあとのように、だるく重くなっています。口の端からあふれた唾液が、紫乃の乳房を伝い、凛の太ももへ、糸を引いて垂れていきました。

 

 凛の脚のあいだでは、授業で途中のまま放り出されたひだが、まだひくついています。舐めているのは自分なのに、舐められていたときと同じように下腹がきゅっと縮み、内ももをぬるい雫が伝っていきました。凛の目の前で、赤黒い輪郭が、だんだんにじんでいきました。

 

 ラクシュミとあげはが、すっと二人の後ろへ回りました。腰を持ち上げられて、凛と紫乃は、膝を開いた膝立ちになります。

 

 開いた凛の脚のあいだへ、後ろから細い指が差し入れられます。羽根でなぞるような指先が、濡れたひだをたどりました。

 

「んむっ……!? んっ、んぅ……っ」

 

 咥えたまま、凛の喉から、くぐもった声が漏れました。指先が、小さな突起の上に乗り、小刻みに揺れはじめます。

 

「我慢よ、凛さん。一緒に、ね」

 

 ラクシュミの指が、ふっと止まりました。凛は、咥えたまま腰をくねらせます。隣で、紫乃も同じように、あげはの指に焦らされていました。

 

「っは……堪忍、して……もう、堪忍やわぁ……っ」

 

 口を離した一瞬に、紫乃が、息の混じったかすれ声を漏らしました。

 

『お、おっ、出る。二人とも、顔、上げとけ』

 

「いいわよ、凛さん」

 

「紫乃さんも、イっちゃえ」

 

 凛が口を離して顔を上げた瞬間、牛山の腰が突き上がりました。恋人係の指が、いっせいに強く弾きはじめます。

 

 びゅるっ、びゅくくっ。

 

「っは、ぁ……きもち、よすぎ……イ、くっ……んぁあっ♡」

 

「あかんっ、うち……おんなに、されてまう……っ、あぁぁっ♡」

 

 風呂の湯ほどの温度の飛沫が、とろりと凛の舌の上に、それから二人の頬に降りかかりました。同じ瞬間、凛の奥が空っぽのまま、きゅっ、きゅっと何度も締まりました。

 

 膝立ちの太ももが外へ開き、腰が、がくん、と一度落ちかけます。ラクシュミの指に、自分の蜜があふれ出していきます。紫乃も、脚のあいだに伸びたあげはの腕にしがみつき、精液に濡れた顔のまま、尻を後ろへ何度も突き出しています。

 

 凛は、舌の上に残ったものを、こくりと飲み込みました。もう、きついとは思いませんでした。

 

 舐めることでも、自分はこんなに気持ちよくなれる。凛はそれを、体の芯で知ってしまいました。

 

◇

 

 牛山が数字を告げると、調整官がマジックを取り、凛の頬の「3」の横に、さらさらと書き足しました。続けて、紫乃の乳房の「20」の横にも書きます。

 

『二人とも、50点。フェラの合格は、60点からな』

 

「50点……」

 

 凛は、頬の数字を指でなぞりました。3と50、まだ合格ではありません。それでも胸が熱くなるのは、悔しさのせいではありませんでした。

 

 紫乃も、乳房の「50」を撫でて、泣き笑いの顔をしています。

 

 底辺のクズの牛山に、心から感謝しながら、凛は誓いました。体に書かれた点数を、調整官たちのような高得点に塗り替えてみせる。優秀な相談員に、なってみせると。

 

「……さっきの、忘れられません。60点を取れるまで、もう一度、挑戦させてください」

 

 凛は、精液に濡れた顔のまま、牛山を見上げてねだりました。

 

「うちにも、もう一度……お願いします、牛山様」

 

 紫乃も、隣で額を絨毯につけます。

 

『ふひっ。しょうがないな』




次回、美華×ソア サークルのご学友へ、ソープ奉仕を中継

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