『猫耳メイド壬氏様 ~猫猫おねえたまにかわいがってほしいんだにゃん♡』 作:ヒヒグチ薬局
猫猫は壬氏の使いに呼ばれたてその部屋のドアを叩いた。
「入ってもよろしいでしょうか?」
返事がない。何度叩いても声が返って来ない。
「じゃあ帰りますよ。忙しいんで」
「待ってくれ、猫猫」
扉を開けていいと壬氏の声が聞こえて来た。
壬氏はメイド服を着ていた。短いスカートで白のニーソックスを履いていた。
それと妙なのは頭に猫の耳をつけ、白いしっぽをつけていた。
「おかえりなさいませ猫猫様。あなたの猫メイド、壬氏だにゃん♡」
「……何やってるんですか?」
「かまって欲しいんだニャン♡」
猫猫は特段、驚かなかった。
遊郭にはこういう客もいる。
女装をした自分の股間を、甘やかしてほしいというのだ。
薬師の裏で姉たちに頼まれて妓楼のヘルプをしたこともある猫猫は、こういう男を散々見て来た。
「にゃん♡」
壬氏が首を傾げて猫のポーズをしてみせた。
まあ悪くはない。いや、美人に見える男だからむしろいい。
……と思うのは猫猫以外の女と、彼の女装姿を知る男達のみである。
猫猫は、汚いものを見たという目つきで壬氏を見ていた。
この男は確かに美貌の者であるが、彼女の性的な好みとは合致しない。
薬と毒に恋をしてしまっている変人にって男というものは、股を濡らすほどの対象にはなり得ないのだ。
「それで、何を頼もうとしているんです、壬氏様?」
「猫猫おねえたま♡ 壬氏にゃんと呼んでほしいんだニャン♡」
今すぐその鼻っ柱を蹴り上げてやろうかと猫猫は思った。
だが、そうなると首がとぶかもしれない。
こんな死に方は決して嫌だ。
「やると言えばアレに決まっているニャン♡」
壬氏はスカートをめくりあげた。
彼の『分身』がそそりたっていた。
とはいえ、そそり立つ、と表すには凶暴さが足りてない。
どうにも『優美』に見えがちである。
猫猫は妓楼のバイトで、今の壬氏のそれの倍以上の凶悪なものと対峙してきた。
それのにおいを夢中になって嗅いだりしゃぶり込んだり。
はたまた前の穴と後ろの穴で存分に味わって、心からのよがり声を上げたり玄人としてはあるまじき、本心からの絶頂声もあげたりもした。
ただ、彼女の場合はその臭気が籠る男の棒とそこから放たれる男の精に、未知の毒物があると思って興奮し、つい快楽を生じる神経が働き過ぎただけだったのだが。
猫耳メイドの壬氏は、股間の尻尾をふりふりとしながら猫猫に迫った。
「そういうわけで、壬氏にゃんの前のしっぽを、猫猫様のおまたのねちょねちょした穴で、こちょこちょして欲しいんだにゃん♡」
「はあ、そうですか……」
猫猫は服を脱ぎだした。
偽のそばかすをつくったり背筋を曲げたりと醜女を気取っているが、服の下はただ痩せているだけの均整がとれた肢体であった。
乳房も、太ればそこそこに実がつくだろうと思われる素質の様なものを感じさせた。
「猫猫様、脱ぐと色っぽいんだにゃん♡」
「はいはい。じゃあ寝て?」
壬氏はにゃあんと嬉しそうに鳴きながら、スカートをおっぴろげて横になった。
脈を打ってこちょこちょを求めているものを、猫猫は右足をあげて踏んづけた。
「にゃっ!」
壬氏のものを
それからの猫猫は事務的に過ぎたが、その足コキの技は確かなものだった。
纏足をしておらぬ田舎女足の猫猫だが、その足の裏と指とで男を楽しませる術に長けていた。
全くの無表情で、あ、なにか踏んでるなといった様な感覚のまま、猫猫は土踏まずの下で壬氏を至らせた。
「にゃあっ♡ ニャアッ♡ にゃああんっ♡」
薬屋猫猫専用の猫耳メイド男の娘メイド・壬氏は無様射精をしながら啼き喜んだ。
猫猫の右足には、彼がかけた子汁がたっぷりとかかっていた。
女みたいな男にあるまじき、臭い胤汁だった。
「はい。おしまいですよ、壬氏様」
「……そんニャア!」
猫猫は卓の上に置かれていた布で、壬氏が放ったものを拭く。
それから、もっと構って欲しいと股間の分身をフリフリとしている壬氏を睨みながら一口舐め、こう告げた。
「これ……女の身体にとっては毒です」
「ニャあン♡」
壬氏の『しっぽ』が、猫猫がさっき舐めたものと同じ汁をびゅるると放った。
猫猫はそそくさと服を着て、可愛らしいメイド服を台無しにして余韻に耽っている壬氏に、ゴミを見るような目つきでこう告げた。
「じゃあ、ここでお暇致します」
そのまま猫猫は部屋を出て行った。
完
猫猫の性格からして、このぐらいでもイチャラブだと思います。
壬氏はこうではないですか? 知らん。