※この作品はR-18です。

エロノート2 ラブライブ!サンシャイン!!編   作:良田両作

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もうちょっとだけ続くんじゃ。


ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 輝きという名前の栄光に

enls第19話

 

「エロノート」それには前にも言ったが、未来予知能力を持ち、出来事を改変する力もある。

ラブライブ決勝戦、Saint SnowとAqoursの一騎打ちが始まろうとしていた!

しかし俺はあえてエロノートを使って優勝させることはしない。

「世の中は、結果も過程も大事だ、そして結果も過程になる」

俺の考えだ、ここでエロノートを使って、Saint Snowを例えばスッポンポンにするとか妨害するのは簡単だろう。

……いかんいかん興奮してしまった。

俺は舞台袖に入り、先に渡している一部を除いて、Aqours全員にお守りを配った。

「もう俺から言うことは何もない!全力で歌え!踊れ!そして楽しめ!」

 

「「「A!!!」」」

 

「「「q!!!」」」

 

「「「o!!!」」」

 

「「「u!!!」」」

 

「「「r!!!」」」

 

「「「s!!!」」」

 

「「「「「「「「「Aqours!!!!!!!!!!」」」」」」」」」

 

9人、いや俺を合わせて10人の気持ちが一致した。

 

Aqoursの出番を前に、俺はあえて、あらかじめ確保しておいた観客席に座った。

 

「すごい熱気だわ……」

 

「ここで合っているかしら?」

 

「すみません、ここ、いいですか?」

 

三人の女性の声が聞こえた。どこか懐かしい声だった。

 

「ああ、どうぞ。ここですよ……」

 

高坂穂乃果!

 

南ことり!

 

園田海未!

 

元μ'sの2年生組だ!

 

無論、俺が呼んだのだ。

 

会場は熱気に包まれている。まさか、伝説のスクールアイドルがこんなところにいるとは、誰も思うまい。

 

「お釈迦様でも気づかねぇ〜♡」

 

ふざけた俺に対し、海未は呆れた顔をした。

 

「穂乃果は世界中を飛び回って、シンガーとして活動しているのに、あなたと来たら……!」

 

園田海未の般若のような怖い顔も久しぶりだ。今となっては恐怖よりも微笑ましさを感じる。

 

「私も学校経営や教育の勉強で少し疲れていたから、今日は嬉しかったわ……。あの子たちも大きく成長したみたいだし……!」

 

南ことりは相変わらずだ。その優しい性格は素晴らしい。もちろん、美貌も。

 

「……飛び入りで乱入しようかしら……!」

 

「穂乃果! あなた、そういうところは変わっていないんだから!」

 

「冗談に決まっているだろ? 穂乃果?」

 

俺が助け舟を出すと、穂乃果はもちろん頷いた。

 

「うんうん! 冗談だよ!」

 

そして、穂乃果は懐かしそうに呟いた。

 

「またみんなに会いたいなぁ……μ'sのみんなに……!」

 

「よければ、俺がセッティングしよう。一ファンのささやかな行動だ!」

 

「どこがささやかなんですか……! どうせまたデレデレと鼻の下を伸ばすのでしょう? ……まさか、Aqoursにもその毒牙を……!」

 

俺はしらばっくれた。

 

「さあ、どうだろうね……。おっ! Saint Snowの曲が始まるぞ!」

 

俺たちはステージへと視線を向けた。

 

Saint Snowの歌唱力、キレのあるダンス、そして姉妹ならではの息の合ったパフォーマンス!

 

その完成度は凄まじく、Aqoursはもちろん、もしかしたらμ'sにも匹敵するかもしれない……!

 

「これがSaint Snow!! おそろしい子たちだぜ!」

 

「ええ、なかなかのものね……。さすが激戦区である北海道エリアの代表……! これ以上のパフォーマンスを見せなければ、Aqoursは勝てないでしょうね」

 

園田海未の指摘は鋭い。

大歓声に包まれながら、Saint Snowの曲が終わった。

 

凄まじいパフォーマンスだった。

 

心臓がバクバクと鳴る。緊張のあまり、今にもぶっ倒れそうだ。

 

……俺がステージに立つわけでもないのに。

 

すると、スマートフォンに次々とLINEが届いた。

 

『先生、見てるか〜♡』

 

のんたんこと東條希!

 

『忙しくて行けないけど、ネットで見ているわ!』

 

エリーチカこと絢瀬絵里!

 

『今、診察が終わったところ。自撮り? これでいい?』

 

送られてきた写真には、眼鏡をかけた女医姿の西木野真姫!

 

……これは園田海未には隠しておこう。

 

『にこにこに〜! 先生、元気〜!』

 

もちろん、矢澤にこ!

 

『今、花陽と一緒にいるにゃ〜♡ 自撮り送るにゃ!』

 

星空凛から送られてきたのは、凛と小泉花陽のツーショット写真!

 

会場にいる穂乃果、ことり、海未。

 

そして、遠く離れた場所から応援する希、絵里、真姫、にこ、凛、花陽。

 

場所は違っても、μ'sの9人全員がこの決勝戦を見守っていた。

 

「俺の秋葉原と沼津の旅は、無駄じゃなかったな……!」

 

俺はスマートフォンをしまい、再びステージを見つめた。

 

「実は、ことりに聞いて、Aqoursの動画や活動は私も見ていたの。確かに未熟なところは多かったけれど、どんどん成長していったわ……。伸びしろだけなら、μ'sを超えるかもしれないわね……」

 

普段から冷静な園田海未が言うのだから、説得力がある。

 

「私ももちろん、ことりちゃんから話を聞いたり、先生の相談に乗ってあげたりしたんだ♡ それに、沼津って美味しそうなものがいっぱいだね! 先生! 今度、沼津でデートしようか♡」

 

「穂乃果! あなたという人は! ……わ、私も一緒に行きたいです……♡」

 

海未も顔を真っ赤にして、俺を誘ってきた。

 

「ホテルオハラっていう、美味しいレストランのあるホテルがあるの!♡ ほら、Aqoursのあの金髪の子でしょ? あの子の実家!」

 

「ホテル……? 実家……? あなた、まさか!」

 

海未の表情が険しくなる。

 

「手を出すわけがないだろ! 相手は未成年だし! それに、高海千歌の実家の旅館もいいぞ! あっ! 始まった!」

 

俺は苦しい言い訳をした。

 

そのとき、会場の照明が落ち、ステージが暗くなった。

 

俺たち四人は口を閉じ、真っ直ぐステージを見つめた。

 

そして――。

 

Aqoursの9人が姿を現した!

 

流れ始めたのは『WATER BLUE NEW WORLD』!

 

「おおっ! 決勝戦にふさわしい曲だ!」

 

力強く、それでいて美しい歌声。

 

9人の息の合ったダンス。

 

これまで積み重ねてきた努力のすべてを、このステージにぶつけている!

 

「凄いわ……!」

 

穂乃果が息を呑んだ。

 

「Saint Snowも凄かったけれど……!」

 

海未もステージから目を離せない。

 

「彼女たち、輝いている! 昔の私たちみたいに!」

 

ことりが嬉しそうに微笑んだ。

 

……それは違う。

 

μ'sの9人も、Aqoursの9人も、みんな輝いているぞ!

 

過去も現在も関係ない!

 

それぞれが、それぞれの場所で、自分たちだけの輝きを放っている!

 

キラキラと!

 

まるで神様や精霊のように!!

 

俺は、その18人の輝きを知っている。

 

そして今、そのうちの9人が、目の前で最高のステージを見せてくれているのだ!

 

俺は心臓がアップテンポを刻むのを感じながら、興奮して声援を送った!

 

そして、永遠のようで、刹那のようでもあった時間が終わった。

 

「それでは、審査結果を発表します!」

 

俺は座ったまま、祈るような気持ちで結果を待った。

 

……早く発表してくれ。

 

もう、勝っても負けてもいい!

 

神様!

 

彼女たちは、精いっぱいやったよな!?

 

最高のステージを見せてくれたよな!?

 

だったら、もう十分じゃないか……!

 

俺は祈るように両手を握りしめた。

 

「優勝は……Aqours!!!」

 

ワーッと大歓声が上がる、俺は立ち上がり!「やったあ!!!」と大喜びする!!!

 

穂乃果、ことり、海未も大喜びする!!!

 

その瞬間俺はブラックアウトした……

 

俺は夢を見ていた……。

 

秋葉原の街で、あのノートを拾った日のことを。

 

のんたんとのデートから始まり、にこ、エリーチカ、凛、花陽、真姫、そして海未、ことり、穂乃果……。

 

μ'sの9人との出会い、楽しかった日々、そして別れ……。

 

さらに夢は続く。

 

少子化が進んだ未来、レフトダーク島……。

 

そして、沼津で出会ったAqoursの9人。

 

彼女たちとの練習や特訓、デート、美味しいものを食べた思い出……。

 

廃校という苦い現実もあった。

 

それでも彼女たちは諦めず、ついに優勝を勝ち取ったのだ。

 

「もう、人生はここで終わって死んでもいい……。ただの弱者男性だった俺が見ていた夢、全部夢オチだったとしてもいい……」

 

これまでの出来事が、走馬灯のように次々と流れていく。

 

そして俺は、光り輝くトンネルへと吸い込まれていった。

 

* * *

 

「……ここは一体……?」

 

目を開けると、そこには美しい花畑が広がっていた。

 

「ああ、地獄か……。地獄にしては、天国みたいな花畑があるな……」

 

「父さん、いい加減にしてくれよ……」

 

誰かの声がした。

 

「誰だ、君は……? 天使か? 女神か? ……ああ、天使って西木野真姫に似ているんだな……」

 

「ワンワン!」

 

今度は犬の鳴き声だ。

 

「地獄には犬もいるのか……。ハネヨ、もといヨハネ、いや、善子が飼っていたライラプスに似ているな……。ハハハ、地獄とはこんないいところだったのか……!♡」

 

「パパ! だいぶ意識がおかしくなっているよ……!」

 

別の青年が呆れた声を上げた。

 

「仕方ありません。父さんは、あのAqoursの優勝を見届けた直後なのですから……。翌日にはニュースにもなったそうですよ……」

 

「うん? なんだそりゃ……?」

 

俺は寝ぼけ眼をこすった。

 

目の前には、白衣を着た若い男性が立っている。

 

しかも、その顔立ちは西木野真姫によく似ていた!

 

「あなたは今、意識だけが未来へタイムスリップしているのです。僕の名前は西木野真。『まこと』と呼んでください。未来の世界で医師をしています……!」

 

「え? 未来? あの世ジャネーノ?」

 

「パパ! しっかりしてよ!」

 

もう一人の青年が俺に呼びかけた。

 

「ええと、君は魔法使いのヨハネ……? それとライラプス?」

 

「違います! 僕は津島良! 『良い』と書いて『りょう』と読みます! こっちは愛犬のライラプス二世です!!」

 

「ワンワン!!」

 

「うわー、ライラプスにそっくりだ……! それに、その格好……仕事はコスプレか?」

 

「さらに違います! 僕は本物の魔法使いなんです!」

 

良はそう言うと、指先から小さな炎を出した。

 

「おおっ! ……ということは、30過ぎても童貞なのか?」

 

「全然違います! こう見えても僕はモテるんです!! それに、まだ10代です!!!」

 

「このいじられっぷり……確かに善子ちゃんの血筋ずら……」

 

俺は花丸のモノマネをした。

 

「もう! パパまでそんなこと言わないでよ!」

 

良は頬を膨らませた。

 

「お久しぶりです、父さん……」

 

今度は、科学者のような服装をした青年が近づいてきた。

 

「ええと……君は……?」

 

「僕の名前は一季。『一』に『季節』の『季』と書いて、『いつき』です」

 

「一季……? 君のお母さんは……見たことがないな……。あっ! 渡辺曜ちゃんと一緒に寝たときに見たから、渡辺ちゃんの……」

 

一季は頭を抱えた。

「……クイズなら、とっくに罰ゲームですよ、父さん。ちなみに、渡辺くんの専門は海洋生物学です。僕の母親を当てようとしても無駄ですよ。父さんの時系列では、まだ出会ってすらいないのですから……」

 

「えっ!? じゃあ、君はいったい誰の子なんだ!?」

 

「ですから、あなたの息子です」

 

「いや、それは分かった! じゃあ、なんで俺をここに呼んだんだ……?」

 

「良い質問です、父さん。詳しい説明は省きますが、バタフライ効果はご存じですか?」

 

「蝶の羽ばたきが、タラシ……もとい、嵐になるってやつだろ?」

 

「そうです。小さな出来事が、やがて大きな変化を引き起こすという考え方です」

 

一季は少し微笑んだ。

 

「Aqoursの優勝という羽ばたきが、未来に大きな躍進をもたらしたのです。人々にとって恵みとなる、大きな嵐を……!」

 

「えー? 俺は単に顧問をしただけだぞ?」

 

「父さん。あなたは、いずれ沼津を出て旅をすることになります。そして、ここを作るのです」

 

一季は周囲を見渡した。

 

「もしかしたら、薄々この場所に気づいているのではありませんか?」

 

「……さあ?」

 

俺はあえて知らないふりをした。

 

……しかし、この島に漂う潮の香りには覚えがある!

 

「嘘をつくのが下手ですね、父さん……」

 

「意味が分からん! さっさと要点だけ言ってくれ……!」

 

そのとき、自動ドアの開く音がした。

 

そこには、一季と瓜二つの青年が立っていた。

 

ただし、髪の色は黒い。

 

「あっ、いたいた! もう一人の僕! どうだ、理解してくれたか?」

 

「ええ、まあ……。本当に僕たちの父親なのか、DNA鑑定をしても、ある意味では分からないでしょうね……」

 

一季は再び頭を抱えた。

 

「おいおい、なんだその言い方は! それに、君たちは双子なのか?」

 

二人は顔を見合わせた。

 

「……それも、いずれ分かりますよ」

 

「ますます意味が分からん! 何か大切なことを教えてくれ! ヒントを!」

 

「では、一つだけ」

 

一季は真剣な表情になった。

 

「父さん。あなたはいずれ、渋谷に行くでしょう」

 

「渋谷? 秋葉原じゃなくて?」

 

「ええ。そして、そこで母さんと……」

 

そこで、俺は目を覚ました。

 

眼前には、9人の精霊たちがいた。

 

「良かった〜! 先生!」

 

千歌が俺に抱きついてきた。

 

「ちょっと! リトルデーモン……もとい、ダーリンに勝手に抱きつかないで!」

 

善子が慌てて抗議する。

 

「善子ちゃん、結婚どころか婚約もしてないのに、おかしいずら……」

 

花丸が呆れたようにツッコミを入れた。

「ああ、ヨハネ……君はきっと、いいマザーになるぞ……! そうだ! 夢の中でライラプス二世に出会ったぞ! 多分、ライラプスの子供だ!」

 

「??? な、何を言ってるのよ!? は、恥ずかしいこと言わないでよ、ダーリン!」

 

善子は顔を真っ赤にした。

 

「善子ちゃんだけじゃなくて、それを聞かされている私たちのほうが恥ずかしいずら……」

 

花丸が呆れたように呟いた。

 

「先生、頭を打っておかしくなっちゃったの……?」

 

渡辺曜が心配そうに尋ねた。

 

「全然大丈夫だ……! 曜ちゃん、君の息子は将来、海洋生物学を専門にするそうだ! ヨーソロ!」

 

「ええっ!? わ、私の息子!? 先生、私、まだ結婚もしてないんだけど!?」

 

曜は顔を真っ赤にして、目を白黒させた。

 

「ブッブーですわ! ……と言いたいところですが、先生のテンションがおかしいのはいつものことですわ……。それで、私の息子は?」

 

「い、いや……わからない……。ただ、君のことだから、きっと立派な子供に育つと思うぞ!」

 

「……それは、どうも……」

 

ダイヤは頬を真っ赤に染め、照れくさそうに視線を逸らした。

 

「私は?」「私は?」と聞いてくる、なんで夢という不確かな情報に惑わされるんだ、メディアリテラシーがないぞ?

 

「い、いや……よしこちゃんの息子と西木野真姫ちゃんの息子とわからないのだ……」

 

その時、ガラリと扉が開いた!

 

「「「先生!!!」」」

 

飛び込んできたのは、穂乃果、ことり、海未の3人だった。

 

「うわーっ! μ'sの3人だ!」

 

Aqoursのメンバーから黄色い歓声が上がった。

 

「静かに! ラブライブ!優勝はおめでとうと言いたいところですが、こんなに騒いでは先生の血圧が上がって、また失神してしまいますよ!」

 

園田海未が怒りながらツッコミを入れた。

 

ああ……今はこうして怒ってくれるのが、ありがたい……!

 

「確かに少し、どころか、かなりはしゃぎすぎたからなぁ……」

 

グーッ!お腹がなった、流石に頭を掻いた、皆笑った。

 

「そうですわここは私のシャイ煮を……」

 

小原鞠莉はそうつぶやいた、しかし……

 

「いやそれはいいわ……」

 

俺は静かに断った。

念のため医師の診察を受け、ひとまず大きな異常は見つからなかったが、今日は無理をせず休むように言われた。

 

念のために、自家用車のスポーツカーは運転代理に頼み、ホテルの祝賀会もテキトーに食べた。

とはいえ、育ち盛りのAqoursや穂乃果ちゃんたちも結構食べたうえに、残った料理は箱に入れた。

アルコール?無論飲まないし、女の子に触れただけで腹上死しそうな疲労困憊だった。

「若いっていいなぁ……Aqoursやμ'sを観たり思い出しているとそう思う」

俺は豪華ホテルの一室で、美しい東京の景色を見ているとそう痛感した。

 

何気なく、スマートフォンのSNSを見る、Aqoursの優勝を祝うコメントとSaint Snowの敗北を惜しむコメント、俺なんて準優勝すらしたことがない人生なんだぞ、そんなに泣くなよ……と思いながら、

鹿角聖良と鹿角理亞姉妹のアカウントにイイネを押した。

その後泥のように、死んだように寝た。

久しぶりに両親の夢を見た、ガンダムのおもちゃを持ちながら微笑ましくこちらを見ている。

未来でもなく、スクールアイドル達の夢でもないが、なぜか幸せに感じた。

……旅の始まりは久しぶりに墓参りでもするか……

 

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