※この作品はR-18です。

淫蕩記 ~モリガン・アーンスランドはいかにして女たちを狂わせたか~~   作:レズバとか好きだから……

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六人目の犠牲者:『リリス』(FGO)

『――告げる。汝の身は我が下に、汝が命運は我がの指先に。魔王の呼び声に応え、ここに馳せ参じよ。汝、迷い呻き、血肉を貪る昏きものども。奔り、降し、喰らいたまえ、傾いた天秤に集りし迷い子――』

 

 ……それは邪悪な祝詞だった。眷属たる女どもが魔術的な基点となるような配置で侍り、蝋燭、髑髏、生贄、魔術触媒などが配置されたそのさらに内には樟脳と石灰を練り合わせたもので描かれた、いかにも古風な召喚陣がある。その中心、魔王としてのちからを顕現し邪悪を呼び寄せようとするのは魔界の主たるモリガン・アーンスランド。

 

 少し前、『フィニス・カルデア』とかいう異界のちっぽけな場所に呼び出された際、手籠めにしたコヤンスカヤとかいうメギツネはそれなりに面白い情報を持っていた。フェイト・システムだかいう『人理』と呼ばれる世界のシステムから『英霊』を召喚する方法をリバースエンジニアリングした『召喚システム』の設計図である。世界を気ままに回り、出会った強い女をオトすというのもそれはそれで楽しいものだが、どうしても『アタリ』に出会うまで時間がかかるというところはあった。なにも、今ここに侍る事を許されるような女どもばかりを引いているわけではなく、それなりに『期待外れ』だっていることは想像に難くない。

 

 だから、今回はそのシステムをつかって向こうからこちらに呼び寄せよう、というのがモリガンの考えたところであり――多少改良はしたものの、望む存在を呼び寄せることができないのではないかというのが、あの女狐のいうところではあったが。

 

「へぇ……狂戦士というには瞳に感情――ええ、愛と憎しみを宿している。面白いわ」

 

 召喚に応じたのは、黒い衣服を身にまとった銀髪の悪魔――。

 

「その名も無高き、『夜の魔女』『悪霊の母』『赤子殺し』リリスにこんな形で、出会えるとは思ってもいなかった。あなたと会うのは初めてよね? 魂の迷い子ではない真なるあなた」

 

 現代において最上位の女悪魔の代名詞とも言える存在『リリス』。格という話ではモリガン以上とも言えるそれが、今ここに顕現する――。

 

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◆◆◆淫蕩記 ~モリガン・アーンスランドはいかにして女たちを狂わせたか~◆◆◆

 

              六人目の犠牲者:『リリス』

 

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「ふーん、アテシを呼び出そうとするような奴なんてろくな奴らじゃないとは思ってたけども……」

 

 ――ある種軽薄な言葉にの裏に潜む、闇夜に人間を誘惑する夜の魔物にふわさしい、聴くもの心を麻痺させるような甘い声、薄くて細いが、だからこそ見るものを惑わせるのであろう靭やかな肢体とそれを惜しげもなく晒すように顕にされた露出度の高い衣装、愛憎に混濁した緑の瞳。それはまさしく、反英雄として召喚された古き悪霊そのもので、人の女の姿を取っているというのに不思議と見るものを畏怖させる雰囲気を隠せず、召喚陣の基礎となっていた女の一人が、恐怖と陶酔、そして愛欲から一人、二人と気をやって倒れた。

 

「まっさか人外のそれも夢魔なんかに呼び出されるとは思わなかったにゃー……しかもこれ、変な呼び出し方したろー? ま、だからこそ行ってみようかっていう気になったんだけども」

 

 こんな古風な召喚陣、今どき使われてるんだ。と蝋燭の燭台として使われている哀れな骸骨を足蹴にするリリス。

 

「――本来なら、ここでは杯のひとつでもあなたにすすめるべきなのでしょうけど」

 

 召喚が終わったモリガンは円の中心より無警戒に外れる。悪魔を召喚する術というのは、呼び出した悪魔に召喚者事体が害されぬよう、契約を結ぶまで結界からでてはならぬとされるがモリガンは無警戒に、玉座へと歩を進めて傲慢にそこに座した。契約などせずとも、どちらが『上』かはわかっているでしょう? という風に。

 

「あいにく、眷属たちはあなたをみて倒れてしまって」

 

 周囲には股ぐらを濡らし、倒れ伏す女たちの姿。現代において淫魔とも類されるリリスの淫靡な気にあてられ、魔法陣を形成する要素になっていた者たちはみな倒れてしまったのだ。それをみて頬をつき、くつくつと邪悪に喉を鳴らすモリガン。正直言って、さきほどから淫魔女王は興奮していた。自分の命にも肉薄するギリギリの快楽こそが、生きる喜び。ともすれば、命を掻き払われ果てるのも一興というのはモリガンが常に言って憚らぬことだが、それを容易く叶えてくれる相手が現れたのだから。

 

それ以上に――。

 

(ふふ、あなたも興奮しているのね、リリス)

 

今は、自身の魂に溶け合い一体となった『リリス』が同じ名を名乗る存在に興奮しているのを感じて、自分を制御しきれない。

 

「……はぁ、我慢できない♡ あなたのその肢体――いままでどれだけの赤子と母親、男と女を果てさせてきたのかしら♡」

 

こらえきれず息を荒げて、左手を乳房に、右手を股間にやってくにくにと自慰をする。これほどの高揚、いつ以来か。

 

「うわ、もうサカッてるわけ? ……そもそも、アンタがワタシをどんな『リリス』のつもりで呼んだのかはしらないけどさ」

 

 ヘブライ、そしてメソポタミアの古き神話にすらその影を落とす古き悪魔を前に、臆することもなく自らをまるで挑発するように水音を立てて淫らに自らの股間を指でかき回しあってないような衣服を開けて汁気の多い果実のように実った乳房を揉みしだくモリガンの姿にリリスは対面座位めいて覆いかぶさると、その乳房を黒い手袋に包まれた掌で試すようにゆっくりと揉みしだいたが、表情はあまり良いとは言えなかった。

 

「流石に、そういう身の程を弁えない態度はどうかなーって思うワケよ……パーティーの主なら、客をもてなすのは当たり前のことでしょ? どーして、『気持ちよくしてもらおう』って受け身なワケさ?」

 

 己と同じ名を『かたり』サーヴァントとはいえ非礼が過ぎるその夢魔の態度に苛つきを隠せなかった。同時に、相手を嘲笑するようなサディスティックな淫らさを湛えた笑みを浮かべたリリスはその少女らしい細腕からは想像もできない力でモリガンを玉座に押さえつけると、その膝先でモリガンの湿った陰部を押し付けグリグリとにじり、胸元の割れ目から首筋まで舌をを添わせて、優しく耳元で囁く。

 

「アテシとそういう事をするのが望みなら……負けたときの覚悟は出来てんでしょーね?」

 

「もし私が負けたら、あなたに私の全てをあげるわ。心も身体も魔力も、愛も、魂も――全て♡ 魔王モリガン・アーンスランドがそう、この玉座で宣言してあげる♡」

 

 リリスの囁きに、物怖じもせずモリガンは『宣言』した。魔女や悪魔にとって己の名をかけた約束や誓約は何よりも重いものとして扱われる。しかもそれに『魔王』とまで名乗ったとあらば、その『意味』は凡百のものではないが、そんなことはどうでもいいとばかりに、うぅん♡と悩ましいうめき声をあげ、乳房をこね回す手に、自分の手のひらを重ねて、ここがいい、と弱点までさらけ出すほど、セックスにのめり込んでいくモリガン。

 

「おっけー。お望み通り骨抜きにしたげる……もう殺してくれって懇願したくなるほどにさ。魂に畏れを刻んだげるよ♡」

 

 軽薄な口調とは裏腹に、性欲と殺意と加虐心に濁りギラついた瞳を強膜が接しそうになる距離まで近づけそう宣言した悪霊は、もう逃げられぬとでもいうかのように黒き蝙蝠のような悪魔の翼を広げると、抱きしめるように包み込む。そしてそのまま、足の間に割って入るように、太ももを入れて交差位めいたかたちでモリガンに自らの女性器を合わせて、腰を揺さぶりはじめ。

 

「あぁ……いい♡ その殺気、伝わるわ……ドキドキしちゃう……♡ でもね、言葉だけならどうとでも言えるのよ、お嬢ちゃん♡ おぼえてろ、ころしてやる、次はない――そんな気の利かない言葉を何度も吐きかけられてきたけど、それが現実になることは決してなかった。軽薄さを演じているのは結構。でも、あなたには本当に実がともなっているのかしら……♡」

 

 綺麗なワレメ。きゅちきゅちとハリのある肌。しまった淫肉。極上の女性器はいままでいくらの人間を堕落させてきたことか。しかしリリスにモリガンははぁはぁと荒い息をつきながらも、不思議な余裕を持ってこれに応じた。

 

「刻み込んでご覧なさい? あなたを♡」

 

「っ……ぶち犯す」

 

 この魔王を名乗るサキュバスはいつまで自分が『上』の立場にいると勘違いしているのか。悪霊リリスは、いよいよ持ってこの女が我慢できなくなってきた。『嫌いなやつリスト』の堂々の最上位、あのキリエライトの名前のすぐしたに、こいつの名前を加えてやる。どうだ、とばかりに本気の腰使いで艶めかしい音を立てて充血した粘膜が擦り付けてやれば、魔王を名乗る身の程知らずのサキュバスの女体は情けなく声をあげる。

 

「うわあぁっ♡ あっ♡ ひぃっ♡ ひいっ……♡」

 

「さっきまでの威勢はどうした訳よーこんなにアテシに好き放題されて♡ もしかして、マジでイキ殺されたいワケ? たまにいるんだよねー♡ そういうドマゾ♡」

 

 リズミカルな腰の動きに合わせて慎ましく汗ばんだ乳房を振り、豊かなモリガンの胸にグラインドさせて乳首を擦り付けあい、時折嬲るように乳首の先端を爪先で刺激しながらリリスは眼下で押さえつけられて己に『犯されている』召喚者を嘲る。

 

「ああぁ♡ いいっ♡ いぃんっ♡ ようやく、セックスらしくなってきたわね♡ えらいわよ♡」

 

 リリスの内に滾る怒気をいなすように、あるいは嘲笑するように頭の後ろに手を回し、抱きすくめながら髪を梳くように頭を撫でるモリガン。しかし、淫魔ともされるリリスの女性器が荒々しく擦り付けられているのだ。陰核と陰核がコリコリこすれ合うと、モリガンの身体がいままで見たことがないほどハネて、引きつけを起こしたように足がびぐっ、びぐっとケイレンする。

 

「あなたが私を殺せるほどの存在なら、それもやぶさかではないのだけれど――それを証明して見せて♡ 私以上のオンナだというなら、私をイカせてみせなさい♡」

 

 リリスに煽られ、上気したかおでその白い肌に舌を這わせぬるついたテカりを加えてやりながら、モリガンもリリスを不遜に煽る。オンナとオンナの比べあい。プライドの比べあい。だが、趨勢は徐々にリリスに傾き始めた。

 

「ぅっ、うん♡ やぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」

 

 徐々にモリガンの余裕が崩れる。性欲とプライドを煽る言葉よりも、悲鳴めいた嬌声と、息も絶え絶えの洗い呼吸の割合が増えていく。

 

「ああ、そうよ――長らく忘れていたこの感覚。本当に、あなたなら――♡」

 

 勝ち誇ったリリスの腰使いがさらに速さを増す。この女の情けないイキ顔を見ながらその魂に絶対的な刻印を刻み込んでやる。自分には勝てないのだと。女をしてモリガンよりもリリスのほうが上なのだと。

 

「イケっイケイケイケイケっ!  さっさとぶちっイキしてッ♡ そのまま逝っちゃえ~♡♡♡♡♡」

 

「そう、イクのはあなたよ。ごめんなさいね。本当は五分と五分で戦いたかったのだけれど、私の中の『リリス』がどうしても負けたくないと駄々をこねてしまって――だから、最初からあなたに勝ち筋はなかったの」

 

 そう、本来ならもっと切迫した勝負になるはずだった。神性さえ宿す高位悪魔のリリスのほうがモリガンよりも強い可能性すらあった。しかしだ、ここでの『リリス』は『座』から召喚されたサーヴァントにすぎないのだ。故に――

 

「さあ、リリス。『マスター』たるモリガンが令呪を持って命ずる。イキなさい♡」

 

 この召喚システムはF市の聖杯戦争を元にシステムが組まれたシステムであり、それには令呪という絶対のルールが存在していた。召喚主であるマスターがほんの数回だけサーヴァントに拒否不可能の命令を下す、切り札。今回、リリスを呼び出したのはモリガンなのだから『マスター』としてそれを使う権限が、あるのだ。故に最初から、リリスに勝ち筋は存在しなかった。悪魔は、夢魔は悪辣だ。契約は行う。行うがその不備や解釈を最大限に利用する。勝負をするが、正々堂々などとは最初から言っていない。

 

「あ? あ゛ッ!?」

 

 ずるい、と言うならそのとおりだろう。リリスはあっけにとられると同時に、自身の女性器からぶじゅーっと間抜けな音とともに、本気汁を垂れ流した。

 

「あがっイギっんぅぐうぅうぅうぅうぅぅうぅ♡♡♡♡♡」

 

 ――ただモリガンが淫紋めいた令呪に魔力を流し、イケというだけで、子宮から暴れ狂うような魔術回路を焼き狂わせる快楽が溢れてくる。押し寄せる快感を耐え切ろうとする無駄なリリスの試みも虚しく、容易く脳が真っ白にちかちか点滅した。それだけなら、まだマシだっただろう。次にモリガンの言った事をリリスが聞く余裕があったなら、やめて、と懇願しただろう。

 

「別に、いらないものだし、すべて使ってしまいましょう。3回、全て」

 

 3回できる命令を全て『イケ』という単純な二文字の命令につぎ込む。イケ。イケ。イケ。それだけで全てを破壊するような快楽が、防御不可能な快楽がリリスの脳を焼いた。

 

「ぎ、きえるっ♡ きえちゃうぅうぅうぅあてしが……♡ アタシが逝ってっ♡ ぜっ♡ ぜんぶきもちいいで塗りつぶされてっ消えっ消えちゃッ……♡ ……んぐっんおおほぉおんぉおおお♡♡♡♡♡」

 

「……もしかして、イキ死んだりしてしまうのかしら? 悪神リリスが、夢魔のリリスが、無様にセックスで負けて情けなく腹上死してしまうのかしら? それでもいいわ♡ 私の眷属に、弱いオンナノコは必要ないから♡」

 

 思考が真っ白になり、完全にモリガンとリリスがつながる。魂まで手が届きそうな、いや手が届いてしまうほど無防備なリリスに――

 

『あなたの一番大切な所、汚してあげるね♡』

 

 モリガンの魂に溶け込んだ迷い子が触れて、その存在に不可逆の変貌を刻み込んだ。システムをハックするように、リリスを通じて霊基を汚染される。

 

「あ゛、あだしのだましいがっ♡ やめっ♡ ごわれっ、ごわれるうぅうぅうぅ♡♡♡」

 

 熱い口づけを交わしたおまんこからジュルジュルと魔力を吸い取られ、魂を、霊基を汚損させられるリリスは体を仰け反らせガクガクとその激しすぎる快楽に仰け反らせ限界までその乳首や陰核を固くさせると噴水のように潮を吹く。

 

「ひぎひゃぎっひぎぃぃぃいぃぃ♡♡♡」

 

 英霊や悪魔としての格すらモリガンに壊されて。彼女は崩れ、ただ与えられる快楽を貪る夢魔へとその身を落とし、ゆっくりとその身を光の粒子へと分解させて消えていく彼女は今後もし、呼び出されようとも、悪魔としての強力な権能を振るう存在にはなり得ない。ただの淫売。夢魔としての存在として呼び出され、ただ堕落を振りまくだけに成り果てて。

 

「あはははは♡ あはははははははは♡♡♡ 刻まれちゃったのはあなただったわね♡♡♡」

 

 もはやモリガンしか立っているもののいない召喚室。噴いた潮の飛沫に混ざって溶けて消えていくかのように消えていく末路を辿ったリリスを嘲笑うかのように、いつまでもモリガンの嘲笑が響いていた……

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