優等生ドM姫騎士と根暗爆乳魔族少女の戦いがヌルいので、300年生きた魔王の俺が両方快楽堕ちさせて支配する 作:オオテン
「ああっ♡ どうして、どうしてこんなにィッ♡ もうダメ、イク♡ イクイクイクッ♡」
「溜まっていたんだろう? さあ、遠慮なく――イケ」
「はいぃぃ♡ おほぉおおおっ、イキます、イキます♡ イクッッ♡ イグイグイグイグイグゥッ!!♡」
今日の客は、プライドの高いエリート社長だと聞いていたんだがな。
こんなものか。
つまらない。
ヌルい。
物足りない。
「す、ごい♡ すごいぃ……こんなの、こんなの初めへぇ……♡」
「もっと乱れていい」
「嬉しい、嬉しい嬉しい嬉しい♡ あっ、ま、またイッグ……!!♡」
ここは女性用風俗店。俺――
つまり、女の相手役だ。
今日の客は、最初はツンケンしたものだった。
『あなた、ちょっと若すぎない? もしかして高校生? 呆れた。子ども相手なんて、私のプライドが許さないんだけど』
確かに俺は、年齢を偽っている。
『まあいいわ。さっさと済ませてちょうだい。お手並み拝見といこうかしら』
サービス開始時は、そんな余裕の台詞を吐いていた女が、今では――。
「イグ、イグイグッ、イッッグウウウウウウッ!!♡」
恥も外聞もなく乱れまくっている。
どうやら、自他ともに鉄壁のガードを誇る女らしいが、俺の前では無意味だ。
どんなに隠していたって、心に秘めた欲望、身体の隅々にある弱点は、俺には筒抜けである。
なぜなら――俺の身体、俺の技はすべて、
ただの人間に、抗う術などない。
だからこそ、物足りない。
どんなに相手を満足させても、どんなに心の底から蕩けさせても、俺がこれまでに味わった満足感にはほど遠い。
食い足りない。
「終わりました。本日のご利用、ありがとうございました」
サービスが終わり、俺は型どおりの挨拶をする。
すると、客の女は俺にすがりついてきた。
「ねえ、またお願いしていい? あなたを馬鹿にしたのは、本当に申し訳なかったわ。あなたは、これまで経験したどの男よりも素敵よ。だから――」
「お疲れ様でした。シャワーは自由に使っていただいて結構ですので。お支払いは、最初にご案内したとおりでお願いします」
「ま、待って。お金ならいくらでも払うから。あなたに専属になってもらいたいの。あなたを知ってしまったら、私、他の男じゃ満足できない!」
振り返る。苛立ちに満ちた俺の視線を受けて、エリート女はひゅっと息を呑んで硬直した。
「ヌルい。命をかけたこともない女が、この俺を束縛するな」
「はひっ……!?」
青ざめる女。
ちょろちょろ……と失禁する音が聞こえてきた。
「……つまらん」
俺は客の女をそのままに、部屋を出た。
店からの帰り道、俺は深夜の空を見上げた。
風俗店での収入があるから、金にはまったく困らない。だが、虚無感というか、飢餓感が満たされることはなかった。
「今日もまったく満足できなかった」
諦めの境地でつぶやく。
俺は確かに年齢を偽っている。外見年齢は17歳の高校生だが、実際には300年以上生きてきた。
俺は、異世界からの帰還者なのだ。
詳細は省く。300年間やってきたのは、たったひとつのシンプルなことだから。
――世界最強・最高の性魔女を満足させること。
そして俺は、彼女を昇天させて、この世界に帰還した。
つい最近の出来事だ。
だから、まだ日常の感覚が戻りきっていない。
「この平和な世界に帰ってこられただけ、感謝しなければいけないということか。まるでトラウマを抱えたまま帰還した兵士の気分だ」
性魔女を相手に鍛えられた性欲と性技は、この世界の女相手では過剰すぎた。おかげで仕事には困らないが、やればやるほど欲求不満が溜まる。
この世界は、今の俺にはヌルすぎる。
あの魂さえ燃やす魔力のぶつけ合い、そして、どちらが先に命ごと朽ち果てるかを賭けたセックス勝負が懐かしい。
馴染みの公園に入った。広くて、そこそこ立派な花壇がある。苛ついた俺の心をほんのわずかでも癒やしてくれるこの場所を、俺は気に入っていたのだ。
――バチィィッ!!
――ガッ! ザザザザッ!!
派手な戦闘音が耳をつんざく。俺は眉をひそめた。
(これは、公園内に結界? 弱すぎて気づかなかった)
戦闘音は、公園中心部の噴水広場から聞こえてくる。
引き寄せられるようにそちらへ向かう。
「はあああっ!」
「その程度!」
噴水広場では、ふたりの少女が戦っていた。
格好からして、普通じゃない。
地上で迎え撃っているのは、白を基調とした騎士風の碧髪少女だ。
純白のハイレグレオタード。大きく開いた胸元には魔力の源らしき宝石。腰回りをわずかに覆う超ミニのスカートに、両腕と両足を守る流線型の銀色甲冑。そして手には両刃の美しい大剣。肩当てからは半透明のマントがはためいている。
扇情的な姫騎士だった。
一方、噴水の上に浮遊して姫騎士に相対しているのは、対照的に黒を基調とした魔族の少女だった。
漆黒のビキニが、豊満な胸と腰をわずかに覆い、肉の柔らかさを際立たせている。同じく黒のロングブーツに、コウモリのような翼。セックスアピールをこれでもかと叩き付けてくるボンデージスタイルだ。
燃えるようなうねりのある赤い髪が、魔族の象徴だった。
姫騎士は使命感に溢れた凜々しい顔で魔族少女を見据え、魔族少女はサディスティックで妖艶な微笑みを姫騎士に向ける。
ふたりとも、全身から魔力を溢れさせていた。
ただの人間より、明らかに強い。
俺は歓喜した。
(こちらの世界にも、こんな女たちがいたとは!)
だが、俺の喜びと期待は次の瞬間に霧散する。
「やああっ!」
「なんの!」
姫騎士が突撃し、魔族少女が反撃する。
そのぶつかり合いの、何とヌルいことか。
まるで、素人演劇の初回練習のようだ。
口では互いに勇ましい叫びを上げているが、彼女らは自身に秘めた力を、まったくといっていいほど使いこなせていない。
倒すか、倒されるか。
イクか、イかされるか。
己のすべてをかけて生きている実感を味わえるか。
俺が望む全力のぶつかり合いは、彼女たちでは望めそうもない。
もし俺が本気を出せば、ふたりとも即座に廃人になるだろう。
「……期待外れか。邪魔しちゃ悪い。退散しよう」
踵を返したときである。
「魔女ネライダ! あなたの暴虐もここまでよ!」
――待て。
今、何と言った?
「ふふふ、聖光騎士アウローラ。やれるものならやってみなさい。私は偉大なる魔族、ネライダ! お前ごときでは止められやしない!」
――ネライダ。
俺が300年間、生と性のすべてをぶつけた偉大なる女。世界最強・最高の性魔女。
それと同じ名を、あの魔族の小娘が名乗っている?
腹の底から、激しい怒りがわき上がってきた。
ふざけるな。
貴様ごとき弱くヌルい女が、ネライダの名を口にするとは。
その罪、万死に値する。
気が変わった。
壊れるまでその身体と性力、貪り尽くしてくれる。