※この作品はR-18です。

優等生ドM姫騎士と根暗爆乳魔族少女の戦いがヌルいので、300年生きた魔王の俺が両方快楽堕ちさせて支配する   作:オオテン

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4話 ネライダ=ユウリの嫉妬

 

 ――これが、あの方の精液……。

 

 私は下腹部をさすって、ほうと息を吐いた。自分でも驚くほど、蕩けた声が出た。

 

『今日からお前はこの俺、室耶麻シキのものだ。お前の力、俺に捧げろ』

 

 力強いあの言葉、唇の熱い感触、そして何より、流れ込む途方もない魔力に、私は気を失いそうなほどのめり込んだ。

 

 この方は別格だ。何もかもが桁違い。

 中途半端な存在の私とは、比べるべくもない。それを、このわずかな時間で思い知らされた。

 

「シキ様……♡」

「そこで待て」

 

 シキ様の言葉は、まるで麻薬のようだ。

 耳にするだけで、多幸感に包まれる。たとえそれが、突き放すような命令であっても。

 

 シキ様は、倒れたアウローラのもとに近づいた。

 変身が解けて、私と同じ制服を着た少女の姿になっている。

 

 もし、シキ様に屈服していなければ、私は彼女の正体に心を乱されていただろう。

 

 気絶してぐったりと横たわる少女のことを、私は知っていたから。

 

 柊木(ひいらぎ)アサナ。

 

 私の、クラスメイトだ。

 優等生を絵に描いたような子。優しく、誰にでも明るく分け隔てなく接し、文武両道で、輝いていて、綺麗。

 

 私とはまるで真逆。

 だから接点なんてまるでない。事務的な内容の会話を何度かかわしただけだ。

 それでも、クラスメイトとしての彼女は私に対してにこやかだった。

 

 聖光騎士の正体が彼女だとしても、まるで違和感はない。ああ、そうだろうなあと思った。

 お似合いだ、眩しいほどに。

 

 だからこそ、憎らしい。

 私は、魔族として、どうしてアウローラにこれほどまで執着していたのかを理解した。

 本能で、彼女を疎んでいたのだ。

 何て魔族らしい、歪な感情なのだろう。

 

 陰キャな私らしい。

 

 魔族になったことだって、何か高尚な理念があったわけでも、人生を捧げるような取引をしたわけでもない。

 ただ、何の前触れもなしに突然強い光に襲われ、ネライダとしての力を得た。それだけのことなのだ。

 人生が受け身だった私に相応しい顛末。

 けれど、私が授かった力は、間違いなく私の人生を変えた。夢のような力に私は酔いしれた。

 

 結局、その浅ましい根性は、シキ様によって徹底的に叩き潰されたが。

 

 そのシキ様が、アウローラ――柊木アサナに近づいていく。私は気になった。

 

「シキ様、彼女に何を?」

「あのようなヌルい戦いを見せられるのは我慢ならない。お前だけでなく、この女にも思い知らせる必要があるだろう」

 

 私と同じように、アサナを抱いて屈服させるおつもりなのだ。

 それを理解した途端、私は激しい嫉妬心にかられた。

 

「お待ちください!」

 

 私はシキ様を強い口調で呼び止めた。

 

「シキ様ほどのお方が、アウローラなどにこだわる必要などありません」

「いや、わからせる」

「どうしてそこまで……」

「俺は、女との戦いはいつも真剣勝負だった。剣での打ち合いも、魔法合戦も、セックスでもだ。だが、一般人ならともかく、お前たち魔法が使える女がこんなザマでは、俺が乗り越えてきたこれまでを否定されているようで、腹が立つ」

 

 シキ様の強さに、そんな理由があったなんて。

 私は全身が震える思いがした。

 シキ様の在り方は、私が目指したもの――いえ、そのさらに先を行っている。

 

 何て高潔な生き方なのだろう。

 

 この人に完全敗北したのは、運命だったのだ。

 この人にすべてを捧げられるのなら、本望だ。

 

 だけど、そんなシキ様がアウローラに、柊木アサナに手を掛けようとしていることに、激しく心が揺さぶられた。

 

 あの方の逞しい身体、圧倒的な魔力、そして、温かで荒々しく、それ自体が意志を持った麻薬のような精液が、あの女に注がれるのは――。

 

「我慢、できません」

「ほう」

 

 嫉妬に打ち震える私を見て、シキ様は怒るでもなく、むしろ興味深そうに私を見た。

 

「シキ様。この女……アウローラのことは、どうかこの私にお任せください。シキ様自らが、お手を掛ける価値が、彼女にあるとは思えないのです」

「理由を聞こう」

「……アウローラが、私と対極だから」

 

 アサナを見る私の目つきに、力がこもる。

 

 シキ様が踵を返した。私は慌ててその場に跪こうとしたが、シキ様に遮られた。

 

 繊細な指先が、私の頬を撫でた。途端に私の身体は熱くなり、彼に身を委ねたくなった。

 

「いい目だ」

 

 短い言葉とともに、シキ様が微笑む。

 

 ああ、ダメだ。

 このお顔を見てしまっては、我慢ができなくなる。

 すべてを、捧げたくなる。

 

 自分でもわかる。太ももの内側を愛液が滴り落ちていた。もう身体は、絶対的強者であり至上の主君であるこの方を受け入れる準備を整えていた。

 

「ネライダよ。お前が宿敵をどう料理するのか、楽しませてもらおう」

「はい。お任せください、シキ様」

 

 私は安堵と、腹の底から湧き上がってくる高揚感に、深く、頭を下げた。

 

 これまでの私は、魔族化によって無理やり気持ちを盛り上げてきた。けれど、今は違う。

 私の心も身体も、シキ様が支えている。

 

 この方の期待に応えるため、全力を尽くそう。

 シキ様がいれば、私は、私の望む私になれるかもしれない。

 いや、なる。

 

 そのためなら、どのような悪にも身を染めよう。

 私は本当の意味で、魔族になる。

 

「シキ様に心からご満足いただけるよう、全力を尽くします。この身と心は、シキ様のために」

 

 

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