※この作品はR-18です。

優等生ドM姫騎士と根暗爆乳魔族少女の戦いがヌルいので、300年生きた魔王の俺が両方快楽堕ちさせて支配する   作:オオテン

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7話 保健室の淫状★

 

 ――2限目の授業が始まった直後。

 

(あれ、黒樹さんがいない?)

 

 いつの間にか、黒樹さんが教室から消えていた。具合でも悪くなって、保健室に行ったのだろうか。

 

(どうしたんだろう。朝はあんなに元気そうだったのに)

 

 言ってくれれば付き添ったのに、と思いながら、私は板書に向き直った。

 

「それでは先日の続きを――柊木さん、お願いできますか?」

「はい」

 

 先生から指示され、私は席を立つ。

 黒板に答えを書き込み、「正解です、さすがですね」と先生から褒められ、クラスの皆から「相変わらず柊木さんはカンペキだね」とひそひそ話を聞きながら、席に戻る。

 

 私にとってはいつもの光景。

 優等生らしく振る舞う――それは、常に意識していることだった。

 

 だが、今日の私はどこか落ち着かなかった。

 その原因は、やはり黒樹さんの存在だろうと思った。

 だから、授業が終わるとすぐ、私は教室を出ようとした。

 

「あれ、柊木さん? どこ行くの?」

「ちょっと保健室に。もしかしたら、黒樹さんがいるかと思って」

「え……?」

 

 私を呼び止めたクラスメイトの女子生徒が、微妙な表情を浮かべた。周囲の女子と顔を見合わせている。

 

「ねえ、黒樹さんと仲良くするのはやめておいたほうがいいよ」

「どうして?」

「どうしてって、なんかあの子、何を考えてるかわかんないところがあるじゃん」

 

 怖いよ、と他の女子もうなずく。

 

 ――そんなことないよ。見た目で判断するのはよくないよ、皆。黒樹さんはいい子だよ!

 

 ……と、私は口にできなかった。

 クラスメイトの視線が、評価が、変わるのが怖かったからだ。

 代わりに、優等生らしくこう答えた。

 

「本当に具合が悪かったら、誰かが様子を見に行った方がいいわ。だから、クラス委員長の私が行ってこようと思って」

「あ、そうだったんだ」

「そっか。そうだよね、さすが委員長」

「あんま無理しないでね」

 

 私の言葉に、どこかホッとしたように言うクラスメイトたち。私は「ありがとう」とにこやかに微笑み、踵を返した。

 

 嘘はつけない。

 嘘はついていない。

 でも、擬態は上手くなった。

 

(私が目指す理想の姿って、これでよかったのかな)

 

 保健室へと向かう途中でも、何人かから親しげに声をかけられる。それらに如才なく応じながら、私は胸の奥にしこりのようなモヤモヤを抱えた。

 

 保健室に到着する。

 

「失礼し――」

 

(ん……?)

 

 扉に手をかけた瞬間、違和感を覚える。

 

(気のせいよね)

 

「失礼します。2年の柊木です。黒樹さん、いますか?」

 

 声をかけ、保健室に入る。

 

「……先生?」

 

 病院の診察室にあるような机に、養護教諭の先生がいた。皆から、『サナ先生』と慕われている、優しくて綺麗な女性だ。

 

「サナ先生!?」

 

 その先生が、だらんと両腕を垂れ下げたまま、机に突っ伏していたのだ。

 

「先生、先生! 大丈夫ですか、先生!」

 

 私は駆け寄った。そのとき、ぱしゃりと水たまりを踏んだ。

 白いリノリウムの床に、水たまりができていた。すらりとしたサナ先生の足を伝って、次から次に水が滴って、ぴちゃぴちゃと音を立てている。

 

 ……水? 本当に?

 

 サナ先生から、まるでサウナ上がりのような濃密な汗の匂いが立ち上っていた。どこか、甘い。嗅いでいるとくらくらする。

 

 サナ先生の肩に手を当て、軽く揺すった。

 ほぼ同時に、ぱちゃちゃっと水音が響いた。

 先生の身体が、とても熱い。触ってわかった。かすかに痙攣もしてる。

 耳を澄ませば、水音に混じって先生の吐息混じりの声が聞こえてきた。

 

「……んぁ♡」

 

(…………っ!!)

 

 かっと耳と頬が熱くなる。無意識に、私は自分の下腹部を押さえていた。

 

(もしかして先生……興奮して、イってる……?)

 

 じゃあ、床に広がっているこの水は、愛液?

 

 ――ごくり。

 

 私は唾を飲み込んだ。

 なんて、あられもない姿だろう。

 良家のお嬢様のように凜としていたサナ先生が、こんなにだらしなく喘ぎながら、痙攣しながら、絶頂し(イっ)てる。

 

 ああ。

 すごく。

 気持ちよさそう……。

 

「……だめ。だめだめ。今はそんなことを考えてる場合じゃない」

 

 私は煩悩を振り払い、サナ先生の名前を呼びかけながら揺すった。

 しかし、口を半開きにして断続的に喘いでいるだけで、呼びかけに反応はなかった。

 完全にトリップしている。

 

「いったい、誰がこんなことを――」

 

「ああっ!♡ んはっ♡」

 

 別のところから、声。

 はっきりとわかる喘ぎ。

 肌を叩く、少し湿った響きの音。

 

(この……声は……)

 

 錆び付いた扉のように、ぎこちなく首を巡らせる。

 保健室の一角、カーテンで仕切られたベッドに、うっすらと人影が透けて見える。

 

 私は恐る恐るベッドに近づいた。自分の息が荒くなっていることに、あとになって気づいた。

 カーテンに手をかけ、大きく深呼吸。

 そして、一気にカーテンを開けた。

 

「――遅かったな、聖光騎士」

「……!」

 

 ベッドの上にいたのは、黒づくめの仮面男と、その男に後ろから犯されて喘いでいる、制服姿の黒樹さんだった。

 

 

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