昼下がり。活気に満ちた中央広場沿いの大通りで、レフィーヤは買い出しの荷物を抱えたまま、人込みの陰に身を隠して固まっていた。
黄金色の瞳が捉えたのは、人目も憚らず一人の少年に群がり、まとわりつく二人の女性の姿だった。
「ちょっと、ベル! 今日くらい私に付き合いなさいよ! ほら、この服なんかどうかしら!」
「さま、ベルさま! そちらの露店より、こちらの防具屋を先に覗く約束でございます! ほら、参りますよ!」
一人は『ヘスティア・ファミリア』の主神である神ヘスティア。豊かな胸元を強調するようにベルの片腕に抱きつき、その豊満な肉感をこれでもかと押し当てている。そしてもう一人は、パルムの小人族――リリルカ・アーデ。彼女はもう片方の腕に全身でしがみつくようにして体重を預け、ベルを引っ張っていた。
「あ、あの、神様っ!? リリさんっ!? 人目がありますから……っ、そんなに引っ張らないでください……っ!」
口では弱々しく制しようとしているベルだったが、その顔は赤く火照り、鼻の下をみっともなく伸ばしていた。左右から与えられる柔らかい感触と甘い匂いに、完全に鼻の下を伸ばしてデレデレとした表情を浮かべている。
(……な、なんですか……あの鼻の下を伸ばしきった無防備な顔は……っ!)
壁の影からその光景を覗き見ていたレフィーヤの額に、ピキリと青筋が浮かび上がった。
確かに彼が所属するファミリアの主神とサポーターであり、日常的な光景なのかもしれない。しかし、二人きりの秘密の夜に見せる、自分だけを求める真剣で熱い眼差しとは程遠い、ただの鼻下を伸ばした男の顔に、胸の奥からドロドロとした暗い感情が湧き上がってくる。
(あんなにデレデレして……! 私にはあんなに強引に触ってくるくせに、他の女の人に抱きつかれて鼻の下を伸ばすなんて……っ! おっぱい星人のスケベ白兎っ……!!)
両手で抱えた小袋をぎゅうっと潰さんばかりに握りしめる。自分以外の女性の胸に囲まれ、情けない顔をして流されているベルの姿に、激しい嫉妬と怒りがフツフツと苛立ちとなって爆発しそうになる。
だが、ここで飛び出して問い詰めては、二人で秘密にしている関係が明るみに出てしまう。ロキ・ファミリアの団員に見咎められるわけにもいかず、なにより神ヘスティアたちの前で醜態を晒すわけにはいかなかった。
レフィーヤはすっと目を細め、フッと冷たい吐息を漏らした。
(いいでしょう、ベル・クラネル……。昼間はそうやって、他の女の人たちと鼻の下を伸ばして楽しんでいればいいわ……)
唇を噛み締めながら、レフィーヤの頭の中で今夜の企みが形を成していく。
あんな顔をして油断しているバカ白兎に、どれだけ自分が酷いことをしているのか、思い知らせてやらなければ気が済まない。今夜、秘密の宿で二人きりになったとき、たっぷりと焦らして、懇願させて、身も心も私なしではいられないように『仕返し』をしてやるのだと。
「……覚悟しておきなさいよ、バカ白兎」
小さく呟いたレフィーヤは、背を向けてその場を走り去った。夜の訪れを待ち遠しく思いながら、彼女の胸の中で嫉妬の炎が静かに、そして苛烈に燃え上がっていた。
@@@
夜の帳がオラリオの街並みをすっぽりと包み込み、裏通りの雑踏も徐々に影を潜めていく頃。
人目の途絶えた暗い路地裏の影で、二つの影が滑り込むようにして落ち合った。
「レ、レフィーヤさん……! すみません、お待たせして……っ!」
白い髪を揺らして駆け寄ってきたベル・クラネルは、どこか怯えたような、けれど自分に会えた喜びを隠しきれない顔で息を弾ませていた。
しかし、レフィーヤ・ヴィリディスは彼と視線を合わせることすら拒むように、ツンと顔を明後日の方向へと背けた。
「……遅いです。さっさと来てください、バカ白兎」
普段の澄んだ声とはあからさまに違う、氷のように冷たく、けれどどこかすねた響きを含んだ声。
その尋常ではない空気を察したベルは、生唾をごくりと呑み込みながら、引きずられるようにして二人は宿へと足を進めた。
部屋の扉が閉まり、カチャリと鍵の開閉音が重く響いた瞬間。
レフィーヤは身に着けていた上着をバサリとベッドの端へ投げ捨てると、ぷいっと横を向いたままフカフカのマットレスへと腰掛けた。そのまま胸の前で固く腕を組み、一切言葉を発することなく黙り込んでしまう。
「あ、あの……レフィーヤさん? 何か……怒っていらっしゃいますか……?」
ベルがおそるおそる距離を詰め、彼女の顔を覗き込もうと屈み込む。
その瞬間、レフィーヤの黄金色の瞳がギラリと冷たい光を宿してベルを射抜いた。
「……怒っていません」
「えっ、でも……」
「怒っていませんと言っているでしょう……っ! この、おっぱい星人の浮気者っ……!」
「う、浮気者ぁっ!!?? ぼ、僕がですか!?」
ベルが素頓狂な悲鳴を上げて目を丸くする。レフィーヤは積もりに積もった嫉妬の苛立ちを抑えきれない様子で、豊満な胸を激しく上下させながら、ポロポロと不機嫌な愚痴をこぼし始めた。
「私のおっぱいには、あんなに執拗にキスマークをつけたり、噛み跡ばっかり残したりする癖に……! 昼間は街の真ん中で、神ヘスティア様とリリさんに挟まれて、鼻の下をみっともなく伸ばしていたじゃないですか……っ!」
「あ……ッ!!??」
ベルの顔から一気に血の気が引いた。
昼間、中央広場近くの通りで主神とサポーターに両腕を抱え込まれ、引っ張り回されていたあの光景。まさか、それを彼女に見られていたとは夢にも思っていなかったのだ。
「違っ、違うんですレフィーヤさん! あれは、神様たちが急に引っ張ってきたからで……僕が鼻の下を伸ばしていたなんて、そんな……っ!」
「いいえ、伸ばしていました! ニヤニヤと情けないお顔をして、二人のおっぱいを腕に押し付けられてデレデレしていたのを、私はこの目でハッキリ見ました……っ!」
レフィーヤの瞳には、怒りだけでなく、隠しきれない寂しさと嫉妬の涙が滲んでいた。
二人きりの夜に見せる、自分だけを求めるあの激しく熱い眼差しとは違う、ただの男としての無防備な顔を他の女性に向けていたこと。それがどうしても許せなかった。
「……もう良いです。反省していないようですから……今日はお仕置きをします」
「え……お仕置き……っ!?」
レフィーヤはすっと立ち上がると、動転して後ずさるベルの胸元を力任せに押し倒した。
不意を突かれたベルは、背中からベッドへと倒れ込む。レフィーヤは逃がさないと言わんばかりに彼の体の上に跨がると、荒い手つきでベルのズボンのベルトを外し、下着ごと足元へと引きずり下ろした。
「れ、レフィーヤさん……ッ!? なにを――っ」
夜気に晒され、そしてレフィーヤの身体から漂う甘い香りと嫉妬の熱量に反応して、ベルの男の証はすでに太く脈打ち、天を突くように怒張していた。
レフィーヤは胸元から用意していた一条の細いシルクの紐を取り出すと、固く跳ね上がる肉茎の根元へとしなやかに巻きつけ、キュッと強く締め上げて結び目を作った。
「くっ……ぁッ!?」
「ふふ……これでよし、です。……私が許すまで、射精(出すの)は絶対に禁止ですからね」
「ひ、紐で……っ!? レフィーヤさん、そんなの無茶です……っ!」
血流を根元で強く堰き止められ、ペニスは逃げ場を失った血液でパンパンに腫れ上がり、亀頭の先端が真っ赤に鬱血して我慢汁をダラダラと垂らし始めた。
冷酷なお仕置きを宣言したレフィーヤは、恍惚とした笑みを浮かべながら、ベルの股間へと顔を近づけた。
「んっ……ふふ、もうこんなに先端から我慢汁を出して……スケベな白兎さんですね……♡」
「あ……っ、ダメです、レフィーヤさんっ……触られたら、すぐ出ちゃいそう……ッ!」
「出したらダメと言ったでしょう? 破ったら、もっと酷いお仕置きにしますからね」
レフィーヤは細く白い指先を伸ばすと、爪の先を立てて、敏感になりすぎている亀頭の先端――小さな鈴口の周囲をカリカリと優しく掠めるように撫で回した。
「ひゃあぁぁっ……!? つ、爪はダメです……刺激が強すぎます……っ!」
「あら、これくらいで泣き言ですか? 浮気者への罰としては、まだまだ甘いくらいですよ」
爪先での刺激にベルの腰がピクピクと跳ねる。
続いて、レフィーヤは熱い吐息とともに舌先を伸ばし、ぷっくりと膨らんだカリの縁や、一番過敏な裏筋の筋目を、くすぐるようにちろちろと舐め上げた。
「んちゅ……ジュルっ……♡ ふふ、ここを舐められるの、好きですよね……?」
「あっ……あぁぁっ! 舐めるのもっ……ダメですっ……! 紐が苦しいのに、こんなの……っ♡」
溢れ出てくる透明な我慢汁を、レフィーヤは舌先で丁寧に掬い取り、ズルズルと甘い音を立てて舐め取っていく。
しかし、どれだけベルが快楽に喘ぎ、腰を浮かせて求めても、彼女は決してペニスを口の中に深く咥え込もうとはしなかった。ただひたすらに、先端や表面だけを焦らすように舐め擦り、絶頂の直前で生殺しにし続ける。
「はぁっ……はぁっ……っ! お願いですレフィーヤさん、ちゃんとお口で……っ! 激しくしてください……っ!」
限界を迎えたベルの瞳には、生理的な快楽の涙が溜まっていた。
主導権を完全に奪われ、射精を固く禁じられたまま弄ばれる屈辱と快楽。自分を見上げて涙目で懇願してくる少年の情けない姿に、レフィーヤの胸の奥でキュンと甘い甘露が弾けた。
(……く、可愛すぎます……っ。そんな目で見つめられたら、私のほうが耐えられなくなっちゃうじゃないですか……)
嫉妬で怒っていたはずなのに、自分だけにみせる彼の情けない表情に、レフィーヤの心はあっという間に愛おしさで満たされていく。だが、ここで簡単に許しては『お仕置き』にならない。
レフィーヤはベッドの上でふわりと体勢を変えると、履いていた靴と靴下を滑らせるように脱ぎ捨て、真っ白で滑らかな素足を露わにした。
「……口でしてほしいなんて、図々しいです。……なら、足でならしてあげますよ♡」
「え……あ、足……ッ!?」
レフィーヤは素足の右足と左足を交互に差し出すと、足の親指と人差し指の器用な隙間で、固く鬱血したベルの肉茎をギュッと挟み込んだ。
「んあぁっ……!? レフィーヤさん、足の指で……っ!」
「ふふ、滑りが良くなるように……我慢汁をいっぱいのばしてあげますね……♡」
滑らかな素足の皮ふが、溢れ出る蜜を滑り止めにして、ズリ、ズリと力強くペニスを上下に挟みシゴき始める。
手や口の柔らかさとは全く異なる、足指の少し固く冷ややかな刺激と、土踏まずの曲線が肉茎を擦り上げる独特の感覚。
さらにレフィーヤは、両足の裏同士をぴったりと合わせると、ベルのパンパンに膨らんだ亀頭を挟み込み、足裏の窪みでグリグリと円を描くように揉み擦り上げた。
「あぐっ……っ! ひぁぁぁっ……!!? 足の裏……っ、ダメです、それすごい……っ! 出ちゃう……出ちゃいますっ……!!」
「出したらダメです♡ 紐がついているから出ないでしょうけれど……♡ ほら、もっと私の足に、貴方のスケベ我慢汁を擦り付けなさい♡」
「っ~~~~~~~ッッ!!♡♡♡」
手や口では味わったこともない足裏でのダイナミックで不条理な拷問のような快楽に、ベルの腰は跳ね上がり、シーツを掻きむしりながら限界を超えた快楽の波に激しく悶絶したのだった。
@@@
「んぐっ……っ! レ、レフィーヤさん、お願いです……っ! もう……もう我慢できません……! 紐を……紐を解いてください……っ!!」
足裏と指先で執拗に亀頭を擦り上げられ、絶頂の境界線上でなす術もなく弄ばれるベル。鈴口からは溢れ出た透明な体液が止まらず、鬱血して紫色すら帯び始めた怒張は、今にもはち切れんばかりに膨れ上がっていた。
生理的な快楽の涙をボロボロとこぼしながら、情けなく悲鳴を上げて命乞いをするベル。その無防備で必死な姿を上から見下ろすレフィーヤの胸の中に、キュンと締め付けられるような甘い疼きが走る。
(……ほんと、どこまで情けない顔をして私を求めるんですか……バカ白兎……)
昼間の嫉妬や苛立ちは、すでに目の前の少年が自分だけに注ぐ熱量によって綺麗に溶かされていた。レフィーヤは小さく息を吐くと、妖しく艶やかな笑みを唇に浮かべ、伏せられた彼の顔の横へと顔を近づけた。
「……反省しましたか? 他の女の人に鼻の下を伸ばしたり、私を悲しませたりしないと……約束できますか?」
「約束します……! 僕が好きなのは、愛しているのはレフィーヤさんだけです……っ! 他の誰も見えません……だから、お願いです……っ!」
「……バカ」
真っ直ぐで嘘偽りのない言葉に、レフィーヤの頬が瞬時に朱に染まる。
彼女は素足をベルの股間から退けると、白く細い指先を彼のペニスの根元へと伸ばした。パンパンに張り詰めた肉茎を強く縛り上げていたシルクの紐に指をかけ、固く結ばれた結び目をすっと解いて解き放つ。
その瞬間――。
「くぁぁぁぁぁッッ……!!??」
堰き止められていた激しい血流が一気に解き放たれ、ベルのペニスは凶悪なまでの熱量と太さを取り戻してドクンと跳ね上がった。束縛から解放された極限の快楽と痛みが脳裏を駆け巡り、ベルの理性の糸は完全にぷつりと途切れる。
「あ……ベ、ベル……っ!?」
レフィーヤが息を呑む暇すらなかった。
弾かれたように体を起こしたベルは、凄まじい力でレフィーヤの華奢な肩を掴むと、彼女の体をうつ伏せの状態でベットの上へと強引に押し伏せた。
「っ……!? ひゃあッ……!?」
ドサリと羽毛布団の中に顔を埋めさせられたレフィーヤの背中に、ベルの熱く引き締まった体塊がそのまま乗っかかるようにして覆いかぶさる。高ランク冒険者としての圧倒的な筋力と重量。抗おうとしても指一本すら自由に動かせない圧倒的な力の差が、容赦なく彼女の背中に叩きつけられた。
「つ、強い……ッ!? ベル、急に何を……っ!」
「逃がしません……。レフィーヤさん、僕をこんな風にしたんですから……覚悟してくださいっ……!」
ベルの大きな手が、レフィーヤの細い両手首を頭上へと引き上げ、片手でまとめて力任せに押さえつけた。
ギシ、とシーツが軋む音が響く。腕力では逆立ちしても敵わない男としての絶対的な力量を肌で理解させられ、レフィーヤの全身の力が一瞬で抜け落ちた。強引に支配され、自分のすべてを委ねさせられているという快感に、頭の中がとろとろに溶けていく。
「あぁっ……手を……手首をそんなに強く掴まれたら……私、動けないじゃないですか……っ♡」
「動かなくていいです……。僕の好きにさせてください……っ」
ベルは彼女の首筋やうなじに熱い唇を押し当て、貪るようにキスマークを刻み込みながら、耳元へと濡れた吐息を吹きかけた。
「レフィーヤさんだけです……僕の心も、体も、全部レフィーヤさんのものです……っ」
「んっ……ふぁあぁ……っ♡ 耳元で……そんなこと、囁かないで……っ♡」
「好きです……レフィーヤさん……好きですっ……!」
「あぁっ……♡ ベルの……バカ……っ♡」
うなじを噛まれ、愛を囁かれるたびに、レフィーヤの秘唇からはとろとろの蜜が垂れ落ち、太ももを濡らしていく。
ベルは片手で彼女の手首を拘束したまま、空いた方の手で濡れそぼった下着のクロッチ部分を強引に横へとずらした。無防備に晒された熱く震える愛穴の割れ目へ、紐から解放されて猛り狂う亀頭の先端を力任せに押し当てる。
「レフィーヤさん……! 入れます……っ!」
「待っ……待ちなさい、そんな勢いで入ったら……あぁぁぁぁぁッッ!!♡♡♡」
滑り止めとなった豊かな愛液を掻き分けるようにして、ベルの太い怒張が一気に最奥の子宮口まで貫通した。
「んがぁぁぁぁぁッッ……!!!!♡♡♡」
レフィーヤの喉から絶叫のような甘い声が跳ね上がる。
しかし、激しいピストンが始まる前に、真の衝撃が二人を襲った。
さっきまで紐で極限まで縛られ、限界を超えて溜まりに溜まっていた大量の精液が、子宮口に亀頭が深く密着した瞬間、抑えきれずにドクドクと爆発的な勢いにまかせて押し出されたのだ。
「ビュクっ……! びゅるるるるっ……!!」
「っ~~~~~~~ッッ!!???♡♡♡」
「くっ……あぁぁぁぁっ……! 出る……っ! 止まらない……っ!」
びくびくと跳ね回る亀頭から、煮えたぎるような熱い白濁が子宮の奥へ直撃する。
いつも以上の尋常ではない射精の圧力と量に、レフィーヤの体は狂ったように弓なりに反り返り、爪先をピンと伸ばして一瞬で失神寸前の激しい絶頂へと叩き落とされた。
「ひぁあぁぁぁっ……! 熱い……っ! 奥に……ベルの温かいのが……すごぃ勢いで入ってくるぅっ……♡♡♡」
子宮の壁を叩く濃厚な精液の感触に包まれながら、レフィーヤは絶頂の波の中で白目を剥くようにして痙攣した。
だが、極限まで抑圧されていたベルの情熱は、一度の射精などで収まるものではなかった。
肉茎を根元まで深く埋め込んだまま、ベルは腰を抜くことすら拒否し、精液でぬめりを増した最奥へ向けて、間髪入れずに下からの激しい追撃ピストンを開始したのだった。
「ぐっ……ぁっ、ふ……っ! レフィーヤさん、僕……もう、出尽くすまで……止められません……っ!」
「あぁぁっ……♡ まだ……まだ出す気なんですか……っ!? 奥っ、奥がベルの熱いので破れちゃいますぅっ……♡♡」
子宮口を直接叩きつける絶え間ない衝撃と、内側から溢れ出す濃厚な熱量。レフィーヤの絶叫も乱れた哀願も、理性を完全に吹き飛ばしたベルの突き上げを止める枷にはならなかった。
ベルは背後から押し潰す体勢のまま、レフィーヤの手首を縛り付けるように強く握り締め、残されたすべての体力を注ぎ込むかのように激しく腰を振り続けた。何度も、何度も最奥を穿たれるたび、二人の結合部から泡立った白濁と愛液が混ざり合い、ぐちゅぐちゅと淫らな音を周囲に撒き散らす。
そして――最深部で幾度目かの脈動が走り、ベルの身体が大きく跳ね上がった。
「くっ……ぁぁぁぁぁッッ!!」
「んあぁぁぁぁぁっ……ッッ!!♡♡♡」
限界を超えて溜め込まれていたすべての精液が、最後の一滴まで絞り出されるように子宮の奥へと吐き出される。レフィーヤは脚を激しく痙攣させ、喉を枯らすような甘い悲鳴をあげながら、再び訪れた巨大な絶頂の波の中へと呑み込まれていった。
射精の余韻に身を震わせながら、ベルはゆっくりと重い腰を引き抜いた。
「ハぁ……っ、ハぁ……っ……」
ズルりと肉茎が引き抜かれた瞬間、押し留められていた内圧が一気に解放される。
ぽん、と空気が抜けるような濡れた音とともに、レフィーヤの愛穴から溢れ返っていた白濁の奔流が、一気に外へと噴き出した。ドクドクと音を立てて吐き出される液体は、彼女の滑らかな太ももを伝い、新調したばかりの赤いレースパンティをさらに汚しながら、シーツの上に大きな白い水たまりを作っていく。
「はぁ……はぁ……っ。……出、出しすぎです……このケダモノ……ッ♡」
うつ伏せに伏せたままで指先ひとつ動かせないレフィーヤは、乱れた黄金色の髪の間から濡れた瞳を向け、力なく文句をこぼした。
しかし、その口調とは裏腹に、彼女の表情に憤りは一切存在しなかった。背中に伝わるベルの熱い体温、荒い吐息、そして何より――先ほどまで自分の手首を強引に押さえつけていたベルの大きな手に、レフィーヤは自ら指先をそっと絡め合わせた。
「……反省するどころか、こんなに乱暴にして……バカ白兎……っ」
「す、すみません……レフィーヤさんがあんまり可愛くて、僕、本当に歯止めが効かなくなっちゃって……」
「……ふん」
背中や首元に残る、じんじんと熱を持った感覚。ベルが夢中で噛みつき、吸いついてきた感触を思い返せば、そこにどれほど鮮烈なキスマークが刻まれているかは想像に難くなかった。
(絶対……十個や二十個じゃきかないわ……っ。明日からの着替え、どうやって誤魔化せばいいのよ……)
『黄昏の館』でアイズたちに追及される未来を想像し、頭を抱えたくなるような恥ずかしさが込み上げる。だが、それ以上に彼女の胸を満たしていたのは、自らの肌に刻み込まれた「ベルの所有物」としての不可逆な愛の証に対する、甘く不条理な優越感だった。
嫉妬の炎も、不機嫌なお仕置きも、すべては彼の激しい情熱によって甘やかに上書きされてしまった。
「……次は、絶対に許しませんからね」
「はい……。ありがとう、レフィーヤさん……っ」
レフィーヤは絡めた指に少しだけ力を込めると、背中にのしかかる少年の重みと、全身を包み込む心地よい倦怠感のなかで、静かに瞳を閉じた。股間から伝わる熱い余韻と、愛する男の体温を全身で堪能しながら、ふたりは甘い微睡みのなかへと溶けていった。