※この作品はR-18です。

お嬢様系男の娘な僕と王子様系幼馴染執事の君   作:水城忍

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女執事と初体験

 かくして、涼による陽向の性活指導は1カ月にも及び、陽向の早漏も大分改善されてきた。また、愛撫などの前戯も練習した。

 そして。

「では、坊ちゃま。最後の指導です。手でばかり射精すると肝心の膣内射精ができなくなるとも言われておりますので、私と性交しましょう。」

 涼の口から紡がれた「性交」の言葉。昔から大好きだった涼と、陽向はセックスするのだ。当然にも陽向の胸の鼓動は大きく響く。だが、これは陽向の結婚生活に向けた練習でしかない。そのことが、陽向の胸をチクチクと刺していた。

 一方の女執事の方も、いつもの少し意地悪な表情がない。あらゆる所作が硬く緊張の様子を隠し切れない。それを隠そうとして、さらに事務的な雰囲気を醸し出そうとしてすらいる。

「私が孕むわけにはまいりません。ピルは飲んでおりますが、念のため坊ちゃまも避妊具を着けましょう」

 そんな陽向の気持ちを知ってか知らずか、避妊具(コンドーム)を用意する涼。

「着衣セックスというのもございますが、やはり本来は裸でするもの。それに、脱がせる練習も必要でございます。私は下着以外に女物を持っておりませんので、この服のままとなりますが」

「いいよ。涼姉はスーツの方が似合うし」

「そういっていただけますと助かります。では、はじめましょうか」

 いよいよ陽向の初体験が始まろうとしていた。

 陽向が涼にキスしようとした。だが、涼は顔を背けて主人から逃れようとする。さらに陽向は唇を求めてきたが、体をよじらせて距離を取ろうとする。

 涼の、初めての拒絶だった。これまで涼ははっきりと陽向の行動を否定しようとはしなかった。しかし、キスは明確に拒否してきた。

「涼姉……」

 陽向は、大きく肩を落とした。

「性交は私が最初のお相手となりますが、唇だけは奥様となられる方にとっておいてください。口づけであれば、練習などいらないでしょうし」

 涼のあまりに事務的な口調に、陽向の口からほとばしったのは。

「……畜生!」

 陽向の口からその可愛らしい顔立ちに全く相応しくない、酷く顔を歪め、今まで出たことのない強い言葉だった。

「涼姉は、どこの男と寝たんだよ! 何人の男としたんだよ! 練習練習って言うけどさ、涼姉がどこかの男のち○ぽを撫でたり、しゃぶったり。それから、エッチしなけりゃ、僕との練習もクソもないだろ! この淫乱!」

 涼は無言で、身動き一つしなかった。そして、陽向のなすがままに、無理矢理服を脱がされていった。そのせいで、普段は皴ひとつないワイシャツも上着もぐちゃぐちゃになり、ボタンもいくつかはじけ飛んだ。あっという間に下着姿にされる涼。しかし、動じることはなかった。涼は硬い表情のまま、ベッドに押し倒された。

「坊ちゃま、せめて、コンドームだけは」

「わかってるっ!」

 奪い取るように避妊具をとる。そして、乱暴にパッケージを破り、自らの巨根にはめようとする。が、なかなか上手くいかない。焦れば焦るほど、滑ってしまう。それでも何とか装着し、無理矢理、涼の膣内に侵入しようとする。

 だが、性交に慣れていないせいかこちらも中々上手く入らない。膣の入り口でつるりと滑ること数度。漸く少し入ったかと思うと、肉棒の先に何かが突っかかるような感触を覚えた。

「い、痛い……です。ぼっちゃま……も、もう少し優しく、おねがい、します」

 額には脂汗がいくつも流れ、眉根には深い皴が寄り、瞳は潤んでいる。声にも力がない。明らかに、涼には切実な懇願の色が浮かんでいた。

「うるさいっ! お前は執事だ。ご主人様にお願いする立場じゃないだろ!」

 陽向はそう言ってはみたものの、大好きな幼馴染がその整った美貌を苦痛に歪ませているのに、内心戸惑いを覚えていた。

 名前の通りいつも涼やかで、ちょっとだけ意地悪なところを見せる涼。普段の彼女であれば、完全に余裕たっぷりな雰囲気をまとわせる。なのに、今は哀れな、年相応の小娘のようだ。

 無理矢理陽向が顔に似合わないサイズの肉砲を根元まで入れる。

「あああああああっっっっっっ!!!!」

 生まれたときからの付き合いである陽向も聞いたことの内容な絶叫を上げる涼。陽向は男根の根元に、妙に生暖かい液体の感触を覚えた。気になって結合部に手を当てる。

 血がついていた。

「涼姉も、初めて、だったんだ……」

 涼は痛みをこらえながら、しかし、少しだけ息を整えたせいで余裕も僅かに出てきたようだ。目元にはまだ破瓜の苦痛の色が見えているが、気遣うような微かな笑みを口元に浮かべていた。

「……はい。執事として、指導する以上、坊ちゃまをリードしなければなりませんので。張型やドールなどを使って、アダルトビデオなどを見ながら練習は致しましたが、殿方に身体を許したのは坊ちゃまが、これが、最初です。『大人の玩具』を少し入れて、試してはみましたが……やはり本当に根元まで挿入されると痛い、ですね」

「そうだったんだ……ごめん……ごめんね、涼姉」

 陽向の大きな目からは、ぽろぽろと大粒の涙が零れた。

「大丈夫……大丈夫、です」

 涼が陽向をぎゅっと抱きしめる。そして、まだまだ固いものの、優しいハスキーボイスで、陽向の耳元でささやいた。

「今までの『練習』を思い出して、私を気持ち良くしてください。そして、頃合いを見て腰を動かして」

 陽向は腰は動かさず、涼の乳首にキスした。そして、チロチロと舌を動かす。リズミカルで穏やかな乳首への愛撫を受けて、思わず湿った喘ぎ声が漏れる涼。

「そう。そうです、坊ちゃま。気持ちいい、ですよ」

 もう片方の乳房を左手で揉みしだく。乳首をつまんだり、撫でまわしたりして甘い刺激を加えていく。陽向の唇と舌に弄ばれている乳房にも、右手で付根を揉む。

「はぁん♥ ふぅぅぅん♥ 本当に、上手になりましたね♥ でも、坊ちゃまは……おっぱいが大好き、ですね」

「ほかの人のおっぱいは知らないけど、涼姉のおっぱいは柔らかくて、いい香りがして、それからなんだか優しいんだ」

「『優しい』というのは、よくわかりませんね……あん♥ で、でも、胸の愛撫だけだと単調になりますよ。そろそろ他の場所にも……下さい♥」

 唇は、多分また拒否されるだろう。陽向はかわりに、涼の手やうなじにキスの嵐を浴びせる。陽向の唇と舌が、涼の柔肌に触れるたびに、女執事の身体は時に細かく、時に大きく震えた。表情も、いつしか挿入直後の苦痛と緊張のものから、ほんのりと上気した桃色に変わっていた。

 それを見計らって、陽向がいよいよ腰を動かし始めた。

「ひいん♥ ぼ、坊ちゃま♥」

 下半身の結合部からいきなりやってきた衝撃に、涼の口から驚きと甘さが混ざった声が漏れ出す。

「涼姉も、気持ちよくなってよ」

 そういう、童貞女装少年の腰使いは、ただ腰を前後させるだけの単調なものだった。しかし、幼馴染で主人である陽向の、いたわる気持ちもよく伝わってくる。それに、涼をぎゅっと抱きしめる陽向の手と腕はとても暖かかった。テクニック以上に、そんな陽向の想いが、涼に快感を与えた。

「あん♥ ぼ、ぼっちゃまの、こし、まだまだ、単調ですけど♥ き、きもち、いい、です♥」

「じゃあ、涼姉、まだ僕と練習してよ。僕が、涼姉をイかせるくらいにうまくなるように、さ」

「はい♥ まだまだ練習のお相手をいたしますから♥ 今日は遠慮なくお射精してくださいませ♥」

 陽向の腰のピストンが早くなる。そのたびに結合部からは淫らな水音が響く。そして、肌と肌とがぶつかり合う音と交わっていく。

 そして、その時が来た。

 陽向の身体が細かく震える。かと思うと、肉棒が一瞬ひときわ大きくなったかと思うと、避妊具(コンドーム)の中に大量のザーメンが放たれた。その衝撃は涼にも伝わり、涼も大きく身体ををのけ反らせた。

「坊ちゃまのザーメン♥ ゴム越しなのに、熱いぃぃ♥」

 2人とも細かく身体を痙攣させていた。それを落ち着かせようとしたのか、2人はぎゅっと身体を抱きしめあった。

 震えが収まった頃、陽向の肉棒も一旦は収まり、涼の膣から自然と抜けた。

「坊ちゃま♥ 最初は強引すぎましたけど、よくできました♥」

「うーん。子ども扱いは止めてほしいんだけどなぁ」

「坊ちゃまはすぐにムキになってしまいますから。まだまだ私から見れば子どもです♥」

 涼がいつもの調子を取り戻し始めた。

「涼姉と僕は1つしか違わないじゃないか」

「女と男の1歳差は、結構大きいのですよ」

 陽向も、自分の子どもっぽさを多少は自覚していたのでこれ以上の反論はあきらめた。それに、はじめての情交に疲れてしまったのか、陽向はいつの間にかウトウトとし始めていた。

「射精も体力を使いますからね……坊ちゃまはこのまま、お休みください。丁度いい時間ですし、ね」

「うん。そうするね、涼姉」

 寝落ちしていく様子もどこか可愛らしい陽向の頭を、涼は撫でた。

「ボクは、ヒナのお姉ちゃんだから。ヒナが幸せになってくれるのが一番なんだよ……お嫁さんと幸せになってね。それまでは、ボクと『練習』しよう、ね……」

 陽向は、うっすらと涼がそういったのを聞いたような気がしながら、眠りに落ちた。

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