※この作品はR-18です。

【R-18G】命散るとき、花は咲く――ファイアーエムブレム無惨   作:無為庵閑人

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九相図その3~肪脹相・血塗相

 死後四日目。シーダの瑞々しく、白磁のように澄んだ肌は完全にくすみ、土気色となった。完全に血を抜くことができなかった下半身には腐敗し始めた血液によって血管網の鮮やかながらも本能的な嫌悪感を掻き立てる不気味な彩が加わった。死後硬直は完全に解けたが、肌と筋肉は弾力というよりもぶよぶよとした不愉快な感触が混じる。死体の変化は化粧程度ではごまかせないくらい明らかだ。生前の、ナイトらしくないしなやかでほっそりとした指先は早くも水分を失い、ミイラ化の兆しが現れている。一方で、腕・脚・腹は少し膨らみはじめ、嫌な臭いも漂い出した。その臭いにひきつけられたハエが遺体の周りをうろついている。

 散々犯された女陰と尻穴はだらしなく開いており、死後間もない頃のような刺激はなくなっていた。だが、夜には「これがいいんだよ」という、病膏盲に入った変態がまだ、シーダの身体で楽しんでいた。一物を膣に挿入すると、もろくなった粘膜は破れて、脂だかリンパ液だか腐汁だか何だかの一部がじんわりと染み出す。それを潤滑油代わりにして、女陰・肛門・首をたっぷりと犯しぬいた。その男は「何でも腐りかけのものが一番いいんだぜ。女でもなんでもな」と嘯いたものの、流石の死体愛好者たちさえこれに同意する者はほとんどいなかった。

 

 シーダが晒しものにされて七日目。その間にシトシトとした温かい雨が降り、気温もやや上昇した。生者ならば心地よい小春日和も、死者には過酷だった。数日間の暖かさのせいで、彼女の遺骸は気の弱い者であったならば一目見るなり気を失いかねない姿となってしまっていた。

 肌は土気色を通り越して青紫と黒茶色が混ざった不気味な色だった。胴体は猛烈な死臭を放ち、体内にたまった腐敗ガスが溜まって、スレンダー体型だったことも分からないくらいに体はパンパンに膨張している。首の方はといえば、胴体ほどではないにしてもガスによって膨れ上がり、腐った脳味噌から発生したガス圧で飛び出した眼球は、半乾きで黄色く濁り、鼻のあたりでだらりとぶら下がって揺れている。オナホにされたときにだらりと飛び出した舌には蛆虫がたかり、遠目からは白斑のように見える。かつて「タリスの花」とうたわれ、多くの者を魅了した面影は何も残っていない。ブクブクに膨れ上がった腐肉と脂の塊。触っただけでドロドロに爛れた肉が崩れ落ちるようになるまでさほどの時間はかかるまい。実際、皮膚の一部は裂け、赤黒いものや黄色い脂肪がちらちらと見えている。首の断面や犯されたときにできた皮の切れ目を中心に大量の蛆が湧いている。少し近づいただけでも死肉をシャリシャリと喰らう音が聞こえそうだ。蝿も煩いくらいに飛び回って、新たに産卵する場所を探している。

 悪臭からのがれるため、凌辱者たちは監視小屋から見張りを続けることが許された。そして、獄門台や遺体を晒す場の近くには魔法のトラップが張られた。

 

 それから2、3日もすると、犯されて皮膚が脆くなっていたところから自然に裂け目ができていき、そこから腐り果ててどす黒くなった血液の残りがしみ出していた。シーダほどの美女が、こうして醜く腐乱していく姿は人々の涙を誘うと共に、たとえようもないほどの凄まじい悪臭を放っていたことから、死の穢れをはっきりと見せつけており強い嫌悪感も植え付けていった。

 もちろん、こんな遺体を犯す物好きはいない。

 そうした街角で、何人かの男が妙な動きを見せていた。

 金髪の屈強な男。それに付き従う、木こり風の男が2人ほど。

 傭兵・オグマ。暗黒戦争での英雄の一人だ。彼は、かつてシーダに大恩を受けた。それゆえ、シーダへの凌辱には、血の涙を流さんばかりであった。が、何とか耐えられたのもこの機会を待っていたからだった。シーダの遺体とマルスの首級を取り戻すチャンスは、警備が手薄になった今しかない。せめてシーダの首だけでも救出したい。

 オグマはタリスからサジとマジを連れていた。もちろん、シーダの遺体だけでなく、可能ならばマルスの首級も回収するためだ。

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