【R-18G】命散るとき、花は咲く――ファイアーエムブレム無惨 作:無為庵閑人
深夜。新月の夜だった。
警備兵が交代してしばらく経ち、彼らの集中力がそろそろ散漫になりはじめた頃。
音もなく、オグマたちが警備兵たちの監視小屋に迫る。
「暇だよなぁ……」
「だけど、あんなグズグズの死体とヤりたいか?」
「いやぁ、流石にそれはねぇな」
中では二人の警備兵がうっかり居眠りをしないように、下らない雑談をしていた。そのためか、オグマたちの侵入に気付かなかった。
三人がシーダの首の前に立つ。
「シーダ姫……遅くなってすまない……。だが、すぐにタリスに連れて帰るからな」
オグマがシーダの首を取り上げようとした。
ぬちゃっと、不愉快な感触が勇者の手に伝わる。だが、それにも構わず、首を回収しようと、持ち上げた瞬間。
凄まじい雷光と轟音が鳴り響いた。辺りを警戒していたサジとマジは予想外の出来事に、何もできないまま雷光に打たれて黒焦げになって斃れた。
そう。シーダの首が盗まれないように、首をとろうとすると自動でトロンの魔法が発動するようになっていたのだ。それにオグマたちは気付けなかった。
「サジ! マジ! くっ……しくじったか!!」
凄まじい雷鳴に、警備小屋の警備兵だけでなく、周囲の帝国兵まで集まってきた。
あっという間に20名ほどの帝国兵に囲まれたオグマ。槍を持つ兵士だけでなく、魔道士までいる。こうなった以上、一旦引くために血路を開かなければならない。
愛用の剣を抜くオグマ。帝国兵たちが牽制するのに構わず、斬りかかる。
歴戦の勇者であるオグマと普通の兵隊では、一対一ならば話にもならないが、一対二十では、どう見てもオグマの方が不利だ。しかし、オグマは、もう鬼となっていた。体のあちこちに金瘡が作られ、ダラダラと出血していたが、敵兵を切り倒いった。そのせいで、あっという間に帝国兵5人ほどが地に伏していた。
「こ、こいつ、化物……」
帝国兵たちに動揺が広がる。
「ボルガノン」
ようやく呪文詠唱し終えた魔道士が[[rb:最高位火炎魔法 > ボルガノン]]を放つ。
しかし、オグマは戦のカンから、それすら予想していたかのように回避した。
回避したつもりだった。
その爆炎はオグマ本人ではなく、横たわるシーダを狙っていた。
「シーダ!」
オグマの注意がそれた。
そして、もう一人の魔道士がサンダーの魔法を放った。
ズガーーーーン!!!
今度は稲妻がオグマの身体を貫く。オグマの体が大地に崩れ落ちる。
「シーダ……すまない……」
それでも、執念でシーダの遺体に向かおうとして地面を這う。が、アカネイア兵たちは容赦なく、オグマの身体に槍を突き立てる。
シーダの遺体に伸ばしかけた手がことりと力なく落ちる。遂に勇者オグマの命も絶えてしまった。他のサジとマジもとうに討ち取られていた。
「畜生……とんでもねぇことになったな」
「だけど、反逆者を討ち取ったわけだし、姫サマや王子サマの首は無事だったから、まぁ、お咎めはねぇだろ」
その後、残った兵士たちで残務処理をしていた。黒焦げのサジとマジはタリス王に送りつける算段となった。もちろん、これは帝国からの宣戦布告である。
そして、オグマはと言うと。
検分していたダークマージがオグマの死体を見て、何かを思いついた。
「最近、交易商からバレンシア大陸の魔導書を買ったんだ。こいつを試していいかな」
「大丈夫か? 勝手なことしたら上官殿や法務官殿からキツく言われるんじゃねぇか」
「反逆者だから、まぁ、大丈夫だろ」
ダークマージが魔導書を開き、呪文を詠唱する。
「うがぁぁぁ……あああああ……」
オグマの死体が動きだす。こうした動く死体はゾンビといい、異国ではこのような術も有るらしい。
「ちぇっ……こんな術があれば、姫様の死体がキレイだったころに使ったのになぁ」
動き出したオグマの遺体を興味深く観察するダークマージ。すると、あることに気付いた。
オグマの死体の股間の一物が勃起していたのだ。冗談半分に警護兵がオグマのズボンを切りすてると隆々とした男根が現れた。
「あぁぁぁぁ……ひぃぃぃぃぃめぇぇぇぇぇ……しぃぃぃぃだぁぁぁぁ」
オグマがシーダを四つん這いに起こす。そして、オグマのゾンビは自らの剛直を死姫の女陰に挿入し、腰を動かした。オグマの死体がシーダの腐乱死体を犯し始めたのだ。丁度後背位の姿勢でペニスを挿入するとその辺りにいた蛆虫がブツブツと潰れていく。
ゾンビとなったオグマが腰を動かすたびにぐちゅぐちゅと不愉快な音が響く。
「ひゃははははははっっっっ!! 死体同士でセックスかよ」
「そんなに姫様としたかったんなら、言えばよかったのにな」
「なんでも、こいつは姫様に惚れてたみたいだぜ」
「じゃあ、俺たちは縁結びのキューピットだなぁ」
「あの世で姫様、こいつと王子と3Pするのかよ」
「このドスケベ王女が3Pで済むもんか」
その有様を見ていた凌辱者たちは大爆笑した。
死人に声は届かない。どんなに嘲笑されようとも構わずにオグマが腰をうごかす。そのたびに、腐乱しきったシーダの尻、腰、陰部などのあらゆる部位は破れ、腐汁と腐肉の欠片と蛆虫が飛び散る。王女の遺体を犯すことができずに退屈を覚えていた見張りたちは予想外のショーに沸いたのだった。
〈幕間の余談〉
オグマによるシーダの遺体奪還未遂はタリス王国への軍事侵攻のための、絶好の口実にしかならなかった。
シーダの晒し刑が進行している間、タリス王国は滅亡した。タリス王は、一人娘の無残な死を聞き、とっくに戦意を失っていた。王がこんな有様では、いかに勇敢な義勇兵が多い国であってもどうしようもない。そのため、滅ぼされるのにたいした時間はかからなかった。
タリス王も斬首され、その首級は城門前に、遺体は八つ裂きにされてタリス各地に晒されたという。