無一文のムジナさんと性欲だけは旺盛なチー牛くん 作:a-su
【ムジナ】
上半身も下半身もグンバツの美女。5000+25歳。
ダイナゼノンに敗れて消滅したはずが、なぜか生き残った。寝床と食事を求め、セックスを対価にして
【
大学でチー牛扱いされているオタク男子。20歳。
ムジナと毎日2回エッチできるうらやましい男。
ルーズリーフに、几帳面な字が書かれている。
契約書
一、ムジナ(以下「甲」)は、
牛島要(以下「乙」)の家に住む。
二、乙は、甲に寝床とごはんを用意する。
三、甲は、その代わりに乙の性処理をする。
ただし一日に二回まで。
四、避妊具は必ず使う。
五、乙は、甲の過去を聞かない。
六、どちらかが嫌になったら契約はおしまい。
甲
ムジナ、という私の署名だけ字が崩れてる。だって
──懐かしいな。これを書いたときの私は分かってなかった。こんな制約には、なんの意味もないって。
女は、本気で欲しがる男から全力で求められたら、たちまち変わってしまう生き物なんだって。
そして、そして、私が、怪獣優生思想のムジナが、淫らな女に変わってしまうってことを──。
◆ 数ヶ月前、梅雨の季節 ◆
「来ないじゃん」
私は契約書に名前を書き、シャワーを借りて、彼のベッドで待っているところだ。
着ているTシャツは白で、女の子のイラストが描いてある。イベント限定とか言ってたっけ。下半身は、コンビニで買ってもらった白のショーツだけ。
……時計の秒針がうるさい。
枕からは、寝汗の染みた綿の酸っぱさと、髪の脂っぽさが混ざった、知らない男の匂いがする。
十分。二十分。
「もうっ」
体を売るつもりの女を待ちぼうけにするとか、一体どういうつもり?
私は寝室を出た。
廊下は暗い。素足で踏むたびに、古い板が一枚ずつちがう音できしむ。
ここは古い一軒家だ。彼のおじいさんが遺した家だと聞いた。壁の向こうで、雨が木戸をぱらぱらと叩いている。乾いた木と、線香の匂いがかすかにした。
突き当たりの居間から、明かりが細く漏れていた。
中をのぞく。
「なに寝てるの? ベッド、あっちなんだけど」
「え、あっ、え、ムジナさん……? べ、ベッドって」
ソファの前に立って見下ろせば、彼は飛び起きて眼鏡をかけ直した。震える指で、つるを一度つかみ損ねる。
「えと、ええっと」
「はぁ……」
彼の呼吸が整うまで、少し待ったほうがよさそう。
正面の掃き出し窓は雨戸が閉めてあって、黒くなったガラスに私が映っていた。
Tシャツはだぶだぶなのに、胸のところで布が足りない。裾はへその下で止まっていて、白いショーツが丸見え。その下は生脚だ。
……売り物としては、悪くない。
「したいんでしょ」
ショーツに指をかけて、下ろす。片足ずつ抜いて、カーペットに落とした。
何か言われる前にTシャツの裾をつかんで、頭から脱ぐ。
雨の夜の湿った空気が、肌に直接触れる。シャワーで温まっていた胸の先が、つんと硬くなる──息を呑む音がした。
眼鏡の奥の目が、私の乳房のところで止まる。それからお腹、脚の付け根、太ももへと落ちて、動かなくなった。
黒い目が大きくなっている。短い舌が、乾いた唇を何度も舐めた。
「ありえないッ。アンチリアル……ッ」
何が?
「服の上から、想像してたのと……ぜんぜん、ちがう……っ。もっと、ずっと……っ」
目は私の下半身から動かない。ハーフパンツの前がみるみる張っていく。
私の体で、射精したいんだろう。
どうでもいい。それで寝床とごはんがもらえるなら安いものだ。
──体を売るのは久しぶりだ。五千年と少しぶり、かな。孤児院の小さい子たちを食べさせる方法はそれしかなかった。ガウマたちと出会ってからは必要なくなったけど──。
肩を押してソファに寝かせる。彼は抵抗せず、仰向けのまま私を見上げている。
ハーフパンツを下着ごと下ろした。
出てきた陰茎は、まだ半分くらいしか硬くなっていない。緊張しているんだと思う。
「避妊具……えっと、ゴム? 買ってあるから」
コンビニの袋から箱を出して包みを破る。薄いピンクの輪を、透明なしずくがぷくっと浮いた先っぽに当てて……。
「この後どうするの?」
「へっ?」
「私、こんなの使ったことない」
「うっそ」
「どういう女だって思ってたの?」
「い、いや、じ、自分も初めてで……た、たぶんクルクルって下ろしていけば」
ふーん……あ、こうか。
指先に脈が伝わってきた。被せていくそばから、手の中のソレが、指で押してもへこまないくらい張りつめていく。根元まで下ろしたときには、さっきとは別ものみたいに、先っぽがおへそのほうを向いて反り返っていた。
「硬っ」
別に、おべっかじゃない。手のひらで感じたままを言っただけ。
なのに彼はうひっと口元をゆるませて、私の手の中のものを、握った指を押し返すくらい「びくん」と跳ねさせる。
しゅこっ、しゅこっ。
ゴムの上から三回、四回と付け根まで手でしごく。
牛島が「うっ」と呻いて、ソファのへりをつかむ。
私は彼の腰をまたいだ。両膝をソファの座面について、顔の横に片手をつく。
自分の入り口に先を当てる……ぬるっと滑るくらいには濡れていた。緊張すれば汗をかくのと同じで、女の穴はそういうふうにできている。
「ん、ぅ……入れるよ」
ゆっくりと腰を落とす。
ぬ、ぷ。
「うっ……あ、あったか……」
うめき声は、喉の奥から出ているみたい。
根元まで呑み込んで、息を三つ吐くあいだ待つ。筋肉や粘膜がなじまないと痛むからだ。
「こっこれ、これが女のひとっ、これがおまんこっ」
叫ばないでよと思いつつ、腰を上げる。
「あっすごっ、引っかかるっ」
落とす。
「ムジナさん、あったかいっ、ムジナさんっ」
上げる。
「うあっ、やばいっ、あーっ」
上げる。落とす。
腰を落とすたびに、ソファのばねがぎっ、と鳴る。
「ふっ、ふっ」
久しぶりだから息が上がる。
汗がたらたら出て、さっき使わせてもらったシャンプーとかの匂いがし始めた。それと、彼の首筋から立ちのぼる、塩っぽくて少し獣じみた汗の匂いも。
「うっ、うっ、おっぱい、すげぇ、揺れてるっ」
両手は行き場をなくし、私の腰のすぐ横で、開いたり閉じたりしていた。私の体にふれていいのか分からない、という感じだ。
触りたいなら触ればいいのに……とは言わず、私はペースを保った。
上げる。落とす。
うん、だんだん動き方を思い出してきた。
ゆったり、同じ速さで。そうすると苦痛がない。
女の穴を使われるときの、これが最適な動き方だ。
今も昔も、女の体は使われるためのもの。買われて、使われ、要らなくなったら捨てられる。
別に何とも思わない。一日二回こうすれば、寝床と食事が手に入る。早く終わらせて寝ちゃおう……そう思っていたのに。
「す、すごっ、ムジナさんってすごいっ」
え、なに、その顔。
覆いかぶさった私の真下、汗の粒が落ちていく先に彼の顔がある。眉が寄って、口が半分開いて、眼鏡のレンズが自分の息で白く曇っていた。必死で、どうしようもないって感じ。
何だろう。何がどうしようもないのかな。
「ムジナさん、ムジナさん、ムジナさん……っ」
宙に浮いていた手が、とうとう私の太ももに落ちてきた。汗ばんだ手のひらは、さっき浴びたシャワーのお湯くらいあったかくて、触れたところから肌が湿っていく。
おそるおそる指が沈んで、沈んだ指が、肌をくすぐるくらい細かく震える。震える指の間から肉があふれていた。
「や、やわらか……っ、すご、なにこれ……」
彼は、私の汗に濡れる顔を見た。私が腰を落とすたびに一拍遅れて弾むおっぱいを見て、つながって、ぬるぬるになっているところを見て、また太ももを見る。なんだか忙しない。ひとつも見逃したくないってことかな。
五千年前、こんな目で私を見た男はいなかった気がする。
私の中で彼がびく、びくと跳ねて、そのたびに奥を内側から小突かれた。
「あ、出そう。もう?」
「っ……す、すいませ……」
「いいよ」
真っ赤になった耳に、唇を近づける。
「我慢、しなくていい。……出しちゃえ」
「あっ、あっ、あっ!」
叫んで、飛びつくように私を引き寄せる。根元まで女のナカに沈んだまま下腹をこわばらせた。太ももをがくがく震わせ、私のお尻を揺らす。
「あ、ぁ、出、っ……ムジナさ……っ」
「いいよ、ほら、全部……」
どくん、とゴムの中で脈が打つ。
ゴム越しでも熱い。
どくん。
どくん。
あれ、まだ終わらない。何回出すつもり?
「は、ぁ」
声というより息が漏れた。脈動が長すぎて、下腹がひとつ、ひくっとした。それだけだ。
これで今日の仕事は半分完了。いや、脈を数えるのが途中でめんどくさくなるくらい精液を出させたんだから、もう終わりだろう。使った時間は十五分だ。
これで明日も生きられる。
生きてても、やるべきことは何もないけど。
「終わり? 寝ていい?」
腰を浮かせかけたとき、彼が上半身を起こした。
唇をふさがれる。
「んむっ!?」
いった!
歯と歯がぶつかる、下手くそな
舌が入ってくる。逃げようとした私のを、しつこく追いかけてくる。
甘い。
……なんで甘いの?
知らない。知らないのに、舌の付け根にじわっと唾がわいて、私は自分から喉を鳴らしていた。
手が後頭部に回ってきた。逃がさないってこと? さっきまで、私の太ももにさわっていいのかも分からなかった手なのに。
息が苦しくなって、鼻で吸う。彼の頬の汗と、夕飯の名残が混じった生あたたかい息が、胸いっぱいに入ってくる。舌の裏をなぞられて、背中がぞわっと粟立った。
「んっ……ん、ぅ……っ」
押し返そうとした手が、薄い胸の上で止まる。押し返すかわりに、シャツをぎゅっと握っていた。
何分そうしていたのか分からない。離れた唇が、ちゅ、と小さく鳴った。顎の先まで濡れている。
「調子、乗りすぎ」
「ひと目で、好きになりました」
「うそでしょ」
牛島は、汗で額に張りついた私の前髪を指でよけて、目をのぞき込んでくる。眼鏡がずれたままだ。
「好きなんです。本気で」
「二回、言わなくていいし」
それから彼は、急に早口になった。
「ムジナさんの太もも、ほんとに、その、二次元なんですよ……実在していいんですか、こんなの。あと、おっぱいにちゃんと重力があって、その、作画が神でぬるぬるでっ」
しゃべりながら、手が動きだした。
「にじげん、ってなに。さくが、ってなに」
「すっ……げぇ、すげぇ起伏っ」
まず、二の腕。指の腹でそっとなぞって、熱い鍋にでも触れたみたいにすぐ離れる。
それからまた戻ってくる。肘の内側。手首。指を一本ずつ。
……検品されてるみたい。
五千年前の客たちも、私の体をよく確かめた。顔を見て、腰をつかんで、値段を決めた。
あの手はいつも痛かった。
……? あれ?
この手はなんか、痛くないな。
胸の前まで来た手は、触らないまま宙で迷って、鎖骨のくぼみにそっと落ちた。そこから脇腹へ、肋骨の数を数えるみたいに一本ずつ下りていく。ひとつ下りるたびに止まって、「いいですか」と訊くみたいに指が震える。
……あれ、なんか、おかしい……。
肩から力が抜けていく。浮かせかけていた腰が少しだけ沈んだ。
腰のくびれで止まった手のひらが、そろそろとお尻のほうへ回る。肉をつかむ寸前で、ぴたりと固まった。
指先の震えが、肌に伝わってくる。
その瞬間、ナカがきゅっと彼を締めつけた。
……え。
締めようなんて、思ってない。
「あ、なんか、えっと、ちょっと待って」
「待てないです」
え。
「夕飯のときから、ずっと触りたかったんです。箸を持つ手も、Tシャツの袖から出てる腕も、ぜんぶ。……さっきやっと触れて、そしたら、もう、止まらなくて」
出したばかりのものがナカでとくとく脈を打って、じわじわ太くなっていく。私の裂け目が、内側から押し広げられる。
「ねえ。また硬くなってない?」
「な、なってます……」
「正直か」
「あの、ムジナさん……もう一回、いいですか?」
「二回までなら、契約の範囲内だけど」
「ありがとうございますっ!」
私の下からずるりと抜け出すと、膨らんだゴムを外して、テーブルの箱から新しい包みを破った。クルクルと根元まで下ろしていく。さっき覚えたばかりのくせに、もう手際がいい。
感心していたら、天井が見えた。
ソファに押し倒されている。
「え、ちょっ」
膝の裏に手を入れられて、持ち上げられる。太ももが胸のほうまで折りたたまれて、自分のお尻が天井を向いた。
「ちょっ、この格好、やだっ……!」
牛島は聞かない。上から抱きついてくる。
細い体だ。私より背が低くて、腕も薄い。なのに、のしかかってくる必死さだけがやけに重い。折りたたまれた膝ごとソファに縫いとめられて、押し返そうとした腕が伸びきらない。
唇が、私の首と肩のあいだに落ちてきた。むき出しのそこを、歯を当てるだけの強さでハクッと食まれる。
「ひぁっ」
ぞくり、と首筋から二の腕まで鳥肌が立った。
なに今の声。私の?
割れ目に先っぽが当たって、そのまま一気に奥まで押しこまれる。
「アッ、だめっ」
「ムジナさんっ……今度は、僕から……っ、僕から、ムジナさんに入りたかった……っ」
腰が打ちつけられる。速さもばらばらで、角度もときどき外れた。ただ、どれだけ外れても、次の一突きは必ず、いちばん奥をめがけてくる。
「うっ、うっ! さっき、より、かたい……ッ!」
段差が丸わかりなくらいガチガチだ。
私もおかしい。つながったところから音がしてた。さっきまで義務で濡れていただけの場所が、いつの間にか「ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅっ」って音が立つくらいになっている。
ちがう。
これは、ただの女の仕組み。
そう思おうとした。
でも奥まで来られるたびに、お腹の奥がきゅっと彼をつかまえにいく。離れていくと追いかける。
「んんっ、んん……っ」
なにこれ、こんなの知らない、なにこれっ。
「それ、その顔かわいいっ」
「か、お……見んな、っ……」
「見ます。ずっと見てたいです。ムジナさん、好きっ」
指が私の脇腹をつかんでいる。爪が少し食い込む。耳元で息が荒い。腰を引くたびに、もう一度入りたくてたまらないみたいに、すぐ戻ってくる。
私の体は、それを全部読み取ってしまった。
欲しい、欲しい、欲しい。
これ、知ってる。
つながってる。
怪獣とつながっていたときの感じだ。私の中に、私じゃないものが太い脈になって背骨を這いのぼってきて、指の先まで私の形がちょっとだけ確かになる、あの感じ。
もう、どこにもないはずだったのに。
「ムジ、ぁさん、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ!」
「いま、だめ、なんか、おかしいから……ちょっと、止まっ……」
言いながら、自分でぎょっとした。
私の太ももが、勝手に彼の腰に回っている。背中の後ろで足首を組んで、引き寄せている。もっと奥に来いって言ってるみたい。
「ムジナさんの脚、っ……僕のこと、捕まえてるっ。離さないで、このまま、ずっと、離れたくないっ」
「うるさ、いっ……べつに、つかまえて、なんかっ」
動きが脚のリズムに合わせて、だんだん深くなる。
彼の背中が汗で濡れている。私の脚が汗で滑って、滑るたびに組み直す。
「ふうっ、ふうっ、ふうーっ」
気づくと自分の唇を噛んでいた。素足の爪先がきゅっと丸まっている。
歯がまた首と肩のあいだに当たった。さっきより強いっ。
「ん、ぁ……っ、あ、ぁ……っ」
知らない声。自分の喉から出ているのに、自分の声に聞こえない。
首を噛まれて、奥を突かれて、名前を呼ばれる。その三つが同時に来る。ひとつでいいから止まってほしいのに、ひとつも止まらない。
「っは、ぁ……そこ──ん、っ……ッ!」
息が浅くなる。吸っても吸っても、胸の半分までしか入ってこない。
「う゛っ! う゛っ! う゛~~~ッ!」
目の前がちかちか。
天井の常夜灯がぶれて二つに見えた。
「ウッ……!」
それから、すとん、と落ちる。
足場が急になくなったみたい。体の芯がきゅうっと縮んで、ほどけて、また縮む。
気づいたら彼にしがみついていた。太ももで腰を締めつけて、ふくらはぎが硬く張って、自分のものじゃないみたいに小刻みに震えている。
「なにこれ」
声がかすれていた。
こんなの、初めてだ。
「ムジナさん、それ、締め、っ……もう、出したい……ムジナさんの奥で、出したいっ……」
締めつけられた牛島が呻いた。腰が私の中で暴れる。もっと奥へ、もっと奥へと、ぶつかってくる。私の脚も、離さなかった。
「出るっ、出ますっ、ムジナさんのおまんこにっ!」
「~~~……ッ!?」
子種がゴムの中に吐き出される。
一回目より長い。二回目なのにすごく多い。
どく、どく。
脈を打つたび、彼は私の首筋に顔をうずめて子どもみたいな声で呻いた。ゴムの先がぬくく、たぷんと膨らんでいく。
体重が全部、私の上に落ちてきた。胸が押しつぶされて、息が半分しか入らない。重なったお腹のあいだに汗が溜まって、肌と肌が貼りつく。
どいて、と言おうとして、言えなかった。
しばらく二人とも動けない。
やがて彼が腰を引いた。抜こうとして、ゴムの口がナカに引っかかる。彼は根元を指で押さえて、そろそろと引いた。
それから、テーブルの上の箱に手を伸ばした。三つ目の包みをつまむ。
ぱしんっ。
「いったぁ!?」
「二回まで、でしょ」
……よかった。ちゃんと声が出た。
でも鼓動は収まらない。脚の間がしゃっくりみたいな間隔で、まだ勝手にひくっ、ひくっとしている。
牛島は頬を押さえ、眼鏡をずらしたまま言った。
「その格好がエロすぎるのが悪いんです」
「エロすぎって。これ、君の服じゃん」
床に落ちたTシャツを見下ろす。女の子の絵が、裏返しになって伸びていた。
これしかないのか……。
「じゃあ、服、買って」
「えっ」
「エロすぎない服。買って」
「は、はいっ、買います! 明日、いや今日、いや明日っ」
私は息をついて、髪をかき上げる。
後日、すとんと落ちる感覚を「イく」と言うって、彼の持ってる薄い本で知った。
(続く)
次回、チー牛大学生との同居生活でムジナがどんどんエッチになっていく話