「上手いねぇ」
「触るな。気が散る」
昼過ぎ、ルドルフの部屋。書き物机の前に両脚開いてどっかりと腰掛けたギレーヌは、自分の太股を撫でるデブガキを軽く睨んだ後、彼の指し示す辞書のページを見つつ握った尖筆を動かし、蝋を張った木製の書字板に文字を書き込んでいく。
「字の大きさも、間隔も本の通りだよ。普段から書いていないのにすごく綺麗だ。指の精確さも剣王ならではってこと?」
「正しい一連の動作を身体に叩き込むのは基本中の基本だ……出来たぞ」
尖筆に力を込めて蝋を削り、最後の一文字を書き終えたギレーヌは、大きく息を吐いて肩の力を抜く。書字板を見下ろしたルドルフがにんまり笑った。
「それじゃあ、自分が書いた文を声に出して読んでみようか」
「私はあなたの男性器を舐めたいです」
「おぉー」
「これが何の役に立つんだ!」
拍手するルドルフを金色の目で睨んだギレーヌが机を叩く。
「怒らないでよ。必要な節は全部入ってたでしょ? 後は単語を覚えていけば、簡単な文章なら直ぐ作れようになるし、読めるようにもなる」
「だとしてもだな……そうだ、ルドルフ。お前にも見せておくか」
「ん?」
首を傾げたデブガキの前で、ギレーヌは一通の手紙を差し出す。
「ブエナ村にいるパウロ・グレイラットからの手紙だ」
「ああ元恋人の」
「恋人なんかじゃない」
「そう……何、読めって?」
「あたしは読めんからな」
手紙を受け取ったルドルフは、文面に素早く目を通す。
「……自分の息子のことで、ギレーヌに何かを頼みたいようだね。出来るだけ早くブエナ村に来て欲しい、と」
「行くべきか?」
「僕が意見して良いの?」
「あたしの主人だからな」
真顔で頷くギレーヌから視線を外し、ルドルフはもう一度手紙を読み直す。
「この息子って、君との間の?」
「違う。ゼニスという治療術師がいて、彼女との息子のはずだ。まぁパウロのことだから、他の女との子供がいても驚かんが」
「ギレーヌは、パウロをどう思ってる?」
ルドルフの問いに、ギレーヌが腕を組んで口角を下げた。
「……どうだろうな」
「複雑なんだね」
「あたしとゼニス、パウロを含めた6人は昔、冒険者としてパーティを組んでいた。黒狼の牙と名乗って」
「S級冒険者の!?」
ルドルフが声を弾ませると、ギレーヌはほんの僅かだが笑みを浮かべて頷く。
「知ってたか。で、ゼニスがパウロに惚れて……そういう仲になって、彼女が妊娠したんだ。それを知ったパウロがいきなりゼニスと結婚するといってパーティを抜け、そのまま解散になった」
「ちょっと待って。何でギレーヌは、ゼニスって人と一緒にパウロと結婚しなかったの? パウロはミリス教徒の人?」
その問いに、ギレーヌはデブガキを睨みつけた。
「あたしは孕んで無かったし、パウロとのことは気の迷いみたいなもんだった」
「にしても、女の人を妊娠させたから結婚するっていうんならギレーヌのことも責任とるべきじゃない?」
「……奴は責任を感じる人間じゃない。ゼニスに惚れたからパーティを捨てた。それだけだ。抱いた女もあたし達2人だけってわけじゃないしな」
「ふーん……」
鼻を鳴らすギレーヌに、ルドルフは幾度か頷いた。
「僕にこれを見せたってことは、ギレーヌはパウロを手伝ってあげるべきか悩んでるってことだよね?」
「パウロを手伝うというか、ゼニスがあいつに苦労させられていないかの方が気にかかる」
「ならそう書こう。返事を出すんだ」
「返事を? だが、急いで村に来いと……」
「これには、真剣さが足りない。……ちょっとごめんね」
パウロから来た手紙をひらひら振った後、ルドルフはギレーヌを立たせて机の前に座り、引き出しから紙を取り出しインク壺とペンを手元に置く。
「息子さんの名前も、用件も、何でギレーヌの手助けが必要なのかも書いてない。ゼニスさんの近況もない。明らかにギレーヌを見下してる」
「そうなのか!?」
「いくら騎士でも、ちょっといい気になり過ぎだな」
ペン先をインク壺に入れながら、ルドルフは不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「大体性格が悪いよ。妊娠させたゼニスさんを選んで、パーティの方を捨てたのにさ。捨てた元仲間のギレーヌを、困ったときだけ、まるで使用人みたいに呼びつけるなんておかしいじゃないか」
「……確かに」
隷従を誓う古代呪文でルドルフに心を絡め取られ、デブガキの長チンポで中出しされアナルまで掘られて何度もイったギレーヌが、金色の左目を細めて声を低くする。
「お前の言う通りだ。そんな扱いを受ける理由は、こっちにはない」
「おおかた、一度自分に惚れた女だからちょっと相談したら助けてくれるとかって、軽く考えてるんじゃない?」
「惚れてはいない! いないが、そういうことを考えそうな奴ではあるし、何ならハッキリ言葉にも出す」
ルドルフの言葉を言下に否定した後、ギレーヌは拳を握った。
「だが、もしゼニスが困っているという話なら放っておけない……!」
「ギレーヌのそういう、責任感とか親切心に付け込んでるんだろうね。酷い人だ。だから断るんじゃなくて、詳しく話を聞かせて貰おうよ」
ペンを紙に走らせながら、ルドルフは言う。
「ゼニスさんのことも訊いたりしてさ。結局こういう雑な手紙を寄越したのだって、ギレーヌは字が読めないから文で説明しても分からないって高を括ってるからでしょ。こっちには読み書き出来る人間がついてるんだぞって教えてやらなきゃ」
これまでとは違う、真剣なデブガキの横顔をギレーヌはじっと見た後、目を伏せた。
「その……有難う、ルドルフ」
「当然のことをやってるだけだよ。僕のギレーヌは軽い女じゃない」
「お前の、か。勿論そうなんだが……」
ルドルフとのセックスを振り返って頬を染めた雌獣が左目を僅かに逸らす。
「読み書きを教えて貰う上に手紙まで書いて貰ったんじゃ申し訳なくなる。何か、あたしにして欲しいことはないか?」
期せずしてパウロの息子、ルーデウス・グレイラットとの出会いを先延ばしにされたギレーヌがそう申し出ると、ルドルフは邪悪な笑みを浮かべた。
「うーん……じゃあ、書き終えた後でお願いしようかな」
「良い座り心地。舌もザラザラ感が最高だよ」
「んっ♡ そ、そうか……ぅっ♡ れろっ♡……はぁ♡」
ベッドの上で全裸になった仰向けのギレーヌ。そのくっきり割れた見事な腹筋に腰を下ろした下半身裸のルドルフが、雌獣の褐色乳に長チンポを挟ませ、巨乳で挟むようにして扱いている。肉厚の亀頭が上乳の谷間から覗くたび、舌先で鈴口を舐め上げるギレーヌは、主人のデブガキに褒められ、乳首をつままれ熱い吐息を零す。
「重たくない?」
「ふっ♡ 平気だ。何ともない」
「これ、パウロにもやってあげたの?」
「んぁっ♡ いいや、あの時のあいつは……あたしもだったが、ふぅっ♡ 本番しか頭に無くてな。こんな……準備みたいなことは……んんっ!♡」
勃起した乳首を捻り上げられ、ギレーヌの古傷に覆われた逞しい褐色の肢体が震える。片腕で瞬殺できるだろうデブガキに跨られ、乳首を虐められながら乳房を使われる屈辱が、古代呪文の影響を受けた彼女の精神によって興奮と快楽に変換され、肉厚の割れ目は既に潤いを帯びていた。
「じゃあ僕、パウロよりギレーヌの身体を知ってるってことだよね?」
「ん、ふ♡ そうだな。そういうことになる……はあっ♡」
弄られ続ける乳首は勿論、長チンポで擦り上げられる巨乳の谷間まで熱く敏感になったギレーヌは舌を伸ばして亀頭を濡らしつつ、ルドルフに乗られながら腰をもじつかせた。主人の肉棒から漂う雄の匂いに息が徐々に荒くなり、褐色肌がしっとりと汗で濡れ始める。鈴口に浴びせられる熱く湿った息に、ルドルフは腹を揺すって笑った。
「僕に使われるのが好きみたいだね」
「使われる、か……嫌じゃ、ないが」
「パウロとするのと、どっちが良い?」
「……それは」
「正直に言って良いよ」
扱く手を止め、薄笑いを浮かべたデブガキの顔を見上げながら、ギレーヌはパウロの彫りの深い整った顔立ちと逞しい肉体を思い浮かべた。パウロ・グレイラット、恐れ知らずの破天荒な凄腕剣士。衝動のまま男女の仲となるにはこれ以上ないほどの相手だったと言える。しかしそんなパウロはゼニスを愛し、変わってしまった。まるでボロ布のように「黒狼の牙」を捨てた癖に、今になって元仲間に、捨てた女に助けを求めている。
弱くなったのだ。ルドルフへの歪んだ忠誠心を植え付けられたギレーヌは、そうパウロを評した。誰にも縛られず、好き放題に生きて、家名のおかげで下級とはいえ騎士に収まった男が何か都合の悪いことに直面した結果ふと背後を振り返り、昔の繋がりを利用しようとしているのだ。そう結論したギレーヌは、ここにはいない昔の男を嘲笑った。弱くなったパウロに、何の価値があるだろうか?と。
「フン、あんな奴とのことはもう忘れた。チンポの長さは似たようなものだったかな」
「へえ? じゃあ、懐かしくもなんともないって言うならさ……僕との関係を、もうちょっと進めても良い?」
「どういう意味だ?……んあ゛っ!♡」
再び乳首を摘まみ上げられ、自身の長チンポを巨乳の谷間で扱き始めたルドルフが言葉を続ける。
「これからは、僕の呼び方を変えて欲しいんだ。2人きりの時とか、問題がない時は、僕のことをご主人様って呼んでくれない?奴隷らしくさ」
「ふうっ♡ ……んんっ♡」
ご主人様。その言葉を聞いたギレーヌが胸を高鳴らせ、鼻にかかった声を上げる。鈴口から滲んだ先走りを舐め上げると、触れられてもいない雌穴から愛液が溢れ出た。デブガキと目を合わせた雌獣が頷く。
「……良いぞ、ご主人様。んはぁっ♡ れるっ♡」
「気に入ったみたいだね。じゃあそろそろ出すよ。何処に欲しい?」
「う゛っ♡ あ、くっ♡ 何処でも……ご主人様の、好きな場所にっ♡」
褐色の巨乳を鷲掴みにしたルドルフが扱くペースを上げ、腰まで振り始める。乳房の谷間でますます熱く膨らんでいく主人の長チンポを感じながら、ギレーヌは肩を喘がせる。
「行くよ、ギレーヌ……うっ!」
「はあぁ♡……あんっ!♡」
ルドルフが太った小柄な身体を震わせた次の瞬間、大量に放たれた黄ばんだ白濁液が、舌を伸ばしたギレーヌの野性的な美貌に降り注ぐ。灰色の髪や猫耳にもかかり、敏感な場所で感じる主人の精液に、雌獣はデブガキの体重をものともせずに仰け反り、熱い吐息を震わせながら鍛え抜かれた肉体を小刻みに震わせた。濡れそぼった雌穴から、白く濁った愛液が溢れてシーツに広がる。
「良かったよ」
「ふうぅっ♡ ふー♡……ふーっ♡」
身体を労うかのように、揉みしだいていた巨乳の丸みを指先で撫でるルドルフ。興奮の波が過ぎ去った後の控えめな愛撫に、顔を白濁まみれにしたままのギレーヌが、頬を染めて荒い呼吸を繰り返す。
「はあぁ♡ す、凄いな。ご主人様の♡ 熱くて……それに、この匂い♡ 湯浴でも、取れるかどうか」
「もし取れなかったら、ギレーヌが僕の物だって他の人にも伝わるかな?」
「っふ……馬鹿なことを」
ほんの少し笑ったギレーヌが、ふと自分の首元にこびりついた精液を指で掬い、口に運ぶ。鼻の奥まで上ってきた雄臭さに、下腹部が熱く狭まるのを感じながら、雌獣はうっとりとした表情でデブガキを見上げた。
「ご主人様」
「ん?」
「次は、いつ会える?」
ギレーヌの問いに、これまで彼女の予定を訊く立場だったルドルフがにんまりと笑う。
「明日の夜はどう?」
「そうか」
「チンポをハメるだけなら、今夜でも良いんだけどな」
デブガキの言葉に息を吞んだ雌獣が、膝を擦り合わせて身体の火照りを誤魔化しながら、躊躇いがちに口を開く。
「……じゃあ、今日の夜で」
「分かった。帰る前に顔を洗いなよ」
「っ♡……ああ」
離れ際にひときわ強く乳首を摘ままれたギレーヌは立ち上がり、垂れ落ちていくルドルフの精液で濡れた巨乳をひと撫でして後、主人の後を追う。
「そうそう。奴隷は違法だから、大勢の人がいる時は別の呼び方をして欲しいんだけど」
「ルドルフ、だろう?」
「うん、もっと仲の良い感じで呼んで欲しいんだ」
ギレーヌに追いつかせ、その巨尻を揉みながら、デブガキは続ける。
「例えばそう、ルディ、とか」
「ふうっ♡ ……そう、呼ばれたいのか?」
尻を揉まれ、濡れた割れ目をなぞられて肩を跳ねさせたギレーヌは、白濁まみれの顔でルドルフを見る。そして、首を縦に振った。
「良いぞ、ルディ」