※この作品はR-18です。

僕の好きなあの娘は、ドMサキュバスでした   作:流浪の星

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運命が動き出した日

 

 

 

 僕、佐々木隼人は普通の高校1年生

 

 友達と呼べる友達はおらず、クラスでも特に目立たないポジションで、地味な印象を持たれることが多い

 

 そんな僕は、ある生徒に一目惚れしてしまった

 

 

「おはよう、隼人くん。」

 

「お、おはよう、神崎さん。」

 

 

 神崎愛奈さん

 

 僕の高校のクラスメイトで、出席番号は1つ上

 

 そして、僕の一目惚れ相手だ

 

 

「今日、雨凄かったわね、服も少し濡れちゃったわ。」

 

「傘持ってなかったの?」

 

「傘は持ってたんだけど、雨風がね……私の準備不足だったわ。」

 

 

 彼女はこの高校のマドンナ的存在で、上級生からも熱視線を向けられていると聞いたことがある

 

 整った顔立ち、すらっとした背格好、上品な佇まい、成績優秀,運動神経抜群

 

 どこを取っても完璧な神崎さん

 

 そんなところも好きだけど、僕にはもっと好きな部分がある

 

 それは、彼女の髪だ

 

 

「愛奈のお団子めちゃくちゃデカいよね〜、髪いつから伸ばしてるの〜?」

 

「生まれてから一度も髪を切ったことがないわ。」

 

「え〜!? ヤバ〜!」

 

 

 神崎さんの髪はとても綺麗な黒髪で、いつも三つ編み+巨大なお団子にしており、入りきらなかった分をふくらはぎ辺りまで伸ばしていて、とても目を見張るものがある

 

 まぁ単に僕が髪フェチであることも関係してるんだけど、物凄く魅力的なのだ

 

 あれだけの長さだと暗い性格と捉えられそうだが、天使のような彼女にそんな印象は全く見受けられなかった

 

 それよりも髪のお手入れとか大変そうだな……男の僕には分からない悩みとかあるんだろうか?

 

 

「それにしても、愛奈って結構肌白いよね? 最近無理してない?」

 

「大丈夫よ、私って肌元々白いから。」

 

 

 その子の言う通り、神崎さんの肌は雪のように白い

 

 真っ黒なロングヘアーと真っ白な肌のコンビネーションは、僕のフェチズムに刺さりまくっている

 

 でも男女問わず人気がある彼女はクラスメイトから絶大な信頼を寄せられていて、無理をしていないかたまに心配になる時がある

 

 

「で、あるからして……」

 

 

 僕は中ぐらいの成績だけど、神崎さんは毎回トップの位置に君臨している

 

 こんな僕なんか……とも考え、彼女に想いを伝えるのは先送りにしていた

 

 そして時間はあっという間に過ぎていき、放課後になる

 

 

(今日は僕の好きな新刊の発売日、帰りに本屋寄ってこっと。)

 

「それじゃ隼人くん、また明日。」

 

「ま、また明日。」

 

 

 そんなことを考えていた僕に、神崎さんは優しくさよならの挨拶をしてくれた

 

 クラスメイトに分け隔てなく接するところも人気の秘訣なのだろう

 

 さて、僕もそろそろ行かなきゃ……

 

 

 

 

_____________________________________________

 

 

 

 

 

(何だろうこの音……? 声も聞こえるし……)

 

 

 教室を抜け、空き教室の前を通り過ぎようとした僕の耳に入ってきたのは、男の人と女の人の声だった

 

 

「い、いや〜っ!!」

 

「……!?」

 

「騒ぐな、声を上げたらお前の命は無いぞ!」

 

「え……っ!?」

 

 

 僕は恐る恐る、悲鳴の聞こえた空き教室の中を覗き込む

 

 中では教師と思われる男性が女子生徒を押し倒し、顔を近づけていた

 

 これは間違いなくヤバいことが起きてる!!

 

 そう思い、職員室へ助けを呼びに行こうとしたのだが、運悪く足がつまずいてしまい、その場で大きな音を立てて転んでしまった

 

 

「ん? 誰かいるのか……?」

 

「っ……!?」

 

 

 バレた……!

 

 くっ! 足が痛くて立ち上がれない!!

 

 どうしようどうしよう……!! このままじゃ僕もただでは済まされない

 

 その時だった

 

 反対側の扉が開き、別の人物が教室に入ってきたのは

 

 

「誰だ?」

 

「……あなた先生ですよね? 何をしているんですか?」

 

「フッ、言うことを聞かない生徒への調教だよ。」

 

 

 入ってきたのは、この高校の制服を着た女子生徒だった

 

 あれ? あのロングヘアーは……

 

 

「どこの誰だか知らんが、君にも教育が必要なようだな……」

 

 

 その瞬間、女子生徒は囚われていた生徒の側に目にも止まらぬ速さで接近し、気絶させた

 

 これには男性教師も驚いている

 

 

「な、何を……!?」

 

「これで目撃者は消えました、あとはあなたを始末するだけです。」

 

「何を……っ!!」

 

 

 男性教師が言い終える前に、彼の手は肘より先が切断されており、大きな血飛沫が上がっていた

 

 よく見ると、女子生徒は日本刀のようなものを構えていた

 

 まさか、今の一瞬で!?

 

 僕は目を疑う

 

 

「ひ、ひぃ〜っ!!」

 

「あなたは決して逃がさない……!」

 

「や、やめろ〜っ!!」

 

 

 逃げようとする男性教師を女子生徒は逃すまいと刀を横向きに構え、一閃……

 

 そこからはあまりにもグロテスクな光景過ぎて、僕は思わず目を瞑ってしまった

 

 しばらくして、斬撃の音が聞こえなくなったのを確認すると、再び教室を覗き込む

 

 中の様子は言葉にならないくらい、血一色で染まっていた

 

 返り血を全身に浴び真っ赤に染まった女子生徒は、ほぼ原型を留めていない男性教師の肉片に喰らいつき始める

 

 その光景を見た僕は目の前が真っ暗になるような錯覚に襲われ、その場に倒れ込むのだった

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

「あれ……ここは……?」

 

?「お目覚めですかな? 佐々木さん。」

 

 

 僕はビクッと跳ね起きると、ベッド横に60代ぐらいのおじいさんが座っていた

 

 ここどこ!? 学校じゃないよね!?

 

 てか、何で僕の名前知ってるの!?

 

 

「わたくし、高石と申します。」

 

「は、はぁ……」

 

「佐々木さんが今いらっしゃるのは、愛奈様のご自宅です。」

 

「あ、愛奈様……?」

 

 

 僕の知り合いに愛奈さんなんて居たっけ?

 

 ……いた!! 神崎さん!!

 

 

「て、てことは! ここは神崎さんのお宅ということですか!?」

 

「その通りでございます。」

 

「隼人くん、目が覚めたみたいね。」

 

 

 ちょうどそのタイミングで、紛れもない神崎さんが入ってきた

 

 神崎さんは私服を着ており、学校との雰囲気の違いにしばらく見惚れてしまった

 

 て、ていうか僕、今好きな女の子の家のベッドで寝てるんだよね!?

 

 マ、マズイよ……夢なら覚めてほしいけど……

 

 ん? 夢……?

 

 

「高石さん、しばらく隼人くんと2人きりになりたいから席を外してもらえるかしら?」

 

「かしこまりました。」

 

 

 あれ? なんで僕は気を失ったんだっけ……

 

 確か、神崎さんそっくりな人が空き教室で……よく思い出せないな……

 

 

「隼人くん、体調の方は大丈夫?」

 

「ご、ごめん、神崎さん、僕倒れちゃったみたいで……」

 

「そう……」

 

「そ、そろそろ僕帰るね、長居するわけにもいかないし!」

 

 

 あれは悪い夢だったに違いない

 

 僕は逃げるように側に置いてあった自分の荷物をまとめ、神崎さん家から出ようとした

 

 

「隼人くん!!」

 

「は、はい!?」

 

「ひとつ、質問いいかしら?」

 

「な、何でしょう!?////」

 

 

 神崎さんが上目遣いで僕との距離を詰めてくる

 

 可愛い……めっちゃ良い匂いがする……

 

 じゃなくて!!

 

 

「見た……? 私の本当の姿……?」

 

「へ……?」

 

「見たのかって聞いてるの……」

 

「見た……見たねぇ……」

 

 

 僕の脳裏をよぎったのは、あの空き教室での出来事だ

 

 まさかと思い、僕は夢での内容をゆっくりと話し始めた

 

 

「な、なんて、神崎さんがそんなことするわけないよね〜! あはは……」

 

「……隼人くん、やっぱり見てるじゃない。」

 

「……ま、まさか、あの出来事って……」

 

「全て現実よ。」

 

 

 僕の脳内は一瞬で混乱した

 

 何であんな所で教師が? どうしてあの場所に神崎さんが? あの返り血を纏っていたのが神崎さん?

 

 全てが分からなくなった

 

 

「……このことは誰にも話さないで、もちろん家族や学校にも!」

 

「神崎さん、君は一体……」

 

「詳しいことは後で話すわ、それよりも……」

 

 

 神崎さんの顔は赤く、どこか火照っているように見えた

 

 そして再び上目遣いで僕を見上げると、とんでもない爆弾発言をするのだった

 

 

「隼人くん、隼人くんで良ければ……あなたの精液を飲ませてもらえないかしら?////」

 

「……え……? は、はぁ!?////」

 

 

 これが、神崎さんと僕の壮大な物語の幕開けなのであった

 

 

 

 

 

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