AIを調教して書かせたエロ短編集 作:AIの使い道
幽霊とセックスする為にはエクトプラズマ実体化してエクトプラズマ干渉し、快楽を共有することで達成できます。
※ただしローションとカイロは必須です
古いアパートの天井裏で、低く湿った金属音がした。
ギシ、と木造の梁が軋む。いや、それは物理的なきしみではない。
もっと微細で、もっと悪質な、空気の密度そのものがねじ曲がるような気配だ。
「おいおい……またかよ」
ベッドの上に胡坐をかいたまま、本馬幽鬼(ほんば・ゆうき)は手元のタバコに火をつけた。
白煙が薄暗い六畳間へとゆらゆら広がる。灰皿の脇には、役目を終えたのか、使い古されたいくつかの『カイロ』が無造作に転がっていた。夜ごとの商売道具であり、不条理な同居人たちをなだめるための文明の利器だ。
部屋の隅、剥き出しのコンクリートの壁が黒く澱む。
そこに澱んでいた「それ」が、ふっと輪郭を帯びた。
怨念霊――死神や悪魔の類いと呼ばれる、救いようのない残滓だ。
恨み、妬み、そして行き場のない破壊衝動の塊。無念霊どものように、物分かりよく会話に応じることなど鼻から期待できない。奴らはただ、生者の命をすり減らし、あるいは言葉巧みな呪詛を吹き込んで精神を崩壊させることだけに執着している。
『……殺してやる……お前も、あの男も、みんな……』
怨念霊の口から、どす黒いエクトプラズマの微粒子が砂のようにサラサラとこぼれ落ちた。
物理攻撃など意味をなさない。鉄パイプで殴ろうが、銃で撃とうが、奴らの粒子はすり抜けるだけだ。そして、近づくだけでこちらの心臓の鼓動が不規則に跳ねる。放っておけば、ものの数分で心筋梗塞を引き起こし、人間などあっさり絶命する。
だが、本馬幽鬼は慌てもしない。
使い慣れた動作で、その冷え切った微粒子の核心へと自らの霊力をねじ込む。霊の本質はエクトプラズマの微粒子であり、霊力による干渉でその制御を奪うことなど容易い。
「――制御、奪うぞ」
ぼそりと呟いた瞬間、幽鬼の掌から放たれたエクトプラズマの干渉波が、怨念霊の輪郭を強制的に上書きする。
『あ、が……っ、なに、これ……!?』
怨念霊の形を保っていたエネルギーが、まるで崩れかけた砂の城のように足元から崩壊し、床に開いた目に見えない「底」へと引きずり込まれていく。
いわゆる『成仏』なのか、『浄化』なのか、はたまたただの『消滅』なのか。
そんな小難しいメカニズムなど、幽鬼にはどうでもよかった。理屈がどうあれ、このドブ臭い怨念が視界から消え、これ以上心臓を突っつかれずに済むならそれでいい。それだけの話だ。
空間の歪みがパチンと音を立てて閉じる。
部屋に残ったのは、冷めきった空気と、相変わらず無機質な天井のシミだけだった。
「ふう……」
幽鬼は息を吐き出し、灰皿に吸い殻を押し付ける。
これが彼の日常だ。生者と死者の境界線で、厄介な澱みを掃除して回るだけの、泥臭くて割に合わない稼業。
だが、静寂が戻ったのも束の間――。
古びたアパートの床板が、先ほどとは違う、もっと湿った、もっと生暖かいきしみ方を始めた。
(……おいおい)
幽鬼の眉間に深いシワが寄る。
怨念霊のような殺伐とした気配ではない。もっとこう、妙にベタッとした、甘ったるい執着の気配だ。
部屋の隅、先ほどまで何もなかった空間の密度が再び歪み、ぼんやりとした人型が浮かび上がってくる。
「……幽鬼さん」
掠れた、しかし妙に生々しい声が聞こえた。
見れば、今夜の『客』がすでにベッドの端に腰掛けている。
もちろん、生体としての肉体などない。あるのは原子以下の微粒子で構成されたエクトプラズマを精緻にコントロールし、生前の姿を完璧に再現した「レプリカの肉体」だ。
「おい、勝手に入ってくるな。鍵をかけたはずだろ」
「鍵なんて、エクトプラズマならすり抜けられますよ。……それより、さっきの掃除、お疲れ様でした。熱くなったでしょう?」
女の霊はそう言って、ひんやりとした指先で幽鬼の肩をふわりと撫でた。
だが、その内側――原子以下の微粒子を一度粒子レベルまで分解し、市販の『カイロ』をすっぽり体内に包み込むように再構築(ビルド)したその腹のあたりからは、じんわりと一定の人肌の熱が循環している。
「……お前、また体の中にそれ埋め込んできたのか」
「だって、外側に貼るだけじゃ温もりが表面で散るでしょう? こうしておけば効率がいいんです」
「お前なぁ……。おい、ちょっと待て。その埋め込み位置、少しズレてないか?」
「え? これくらいがベストバランスですけど」
「いや、さっきから俺の肋骨にピンポイントでそのカイロの角が当たってめちゃくちゃ熱いんだよ! 位置を直せ、いったん解体しろ!」
「もー、せっかく綺麗にビルドし直したのに……。じゃあ少し後ろにズラしますね……」
深夜の薄汚いアパートの六畳間。
厄介な怨念霊を黄泉国送りにして一息ついた直後、ベッドの上で行われているのは、ホッカイロの埋め込み位置の微調整に関する極めてリアルな整体的ダメ出しだった。
やれやれ、と幽鬼は溜息をつき、手近にあった市販のローションのボトルを引き寄せる。
古びた蛍光灯の下、ベッドの上は雑多な男の自室というよりも、澱んだ熱気がこもる巣窟のようだった。
部屋の隅、うす汚れた壁のシミを背負うようにして、彼女はそこにいた。
名は――もうとっくに忘れた。生前の彼女は、おそらくどこにでもいる、少し影のある若い女だったのだろう。生暖かい蛍光灯の下で浮かび上がるレプリカの顔立ちは、すっと通った鼻梁と、どこか気だるげに下がった目尻が特徴的だった。黒髪はエクトプラズマの性質上、重力に従わずにふわりと宙に浮き、微かに光を帯びて揺れている。
だが、どれほど顔立ちを丁寧に再現していこうとも、原子以下の微粒子で組み上げられた偽りの肉体には、隠しきれない「歪さ」があった。
「おい、もっと足を開けよ。そのへたくそな腰の使い方もどうにかしろ」
「そんなこと言わないでくださいよ……ほら、ちゃんと生きてるみたいに柔らかく造ったんだから」
女の霊が、不満そうに唇を尖らせながらも、ひんやりとした滑らかな太ももを幽鬼の腰に無理やり絡ませる。
確かに、見た目は瑞々しい生身の女の曲線を描いている。だが、触れたときの感触はどこか奇妙だった。人間の肉のような弾力と温もりがある一方で、指先が強く押し入りすぎると、まるで濃い霧や水に触れたかのように組織の密度がフワリと逃げる。質量が足りないのだ。
そのアンバランスな肉体の奥――エクトプラズマの組織を粒子レベルで一度分解し、無理やり包み込むようにビルドされた市販の『貼るカイロ』が、じっとりと熱を放っている。
生身の体温とは違う、化学反応特有の一定した熱源が、交わりの最中にコツコツと幽鬼の下腹部にぶつかる。
「冷たいローションをそこに……っ、あ、そこ、冷たくて変な感じがする……」
女が身悶えするように声を漏らす。ベッドサイドから引ったくったローションの粘り気が、冷え切ったエクトプラズマの皮膚の上でぬらりといやらしい光を反射していた。摩擦を補うための、あまりにも事務的で、色気のない前戯。だが、霊たちにとっては、この泥臭い肉感こそが飢えを癒やす唯一の救いだった。
幽鬼は面倒くさそうに息を吐き、しかし拒むこともなく、己のなかに溜まっていた濁った欲情をそのままペニスに集中させた。
――重く、乱暴な結合。
硬化したペニスが、実体化したエクトプラズマの膣内へと深く、容赦なく突き入れられる。
生体としての熱と、どこか軽すぎる摩擦の感触が下腹部を抉った。キツく締め付けるような肉の質感はない代わりに、粒子で構成された柔らかい壁が、ねっとりと幽鬼の肉棒を絡め取るように吸い付いてくる。
「っ……あ、ぁあ……っ!」
女の霊が、頭を後ろに反らせて甘い悲鳴を上げる。
自分の肉体ではない。目の前の男が生身のペニスで感じ、突き上げ、熱を交わしているその生々しい感覚の波が、二人の結合部を通じてダイレクトに彼女の感覚器へと流れ込んでくる。
生前はもう二度と味わえなかった、凍りついた魂の芯まで溶かすような圧倒的な熱の奔流。
「もっと……! 私にちょうだい、ねぇっ、もっと奥まで……っ!」
「あぁ、ぐちゃぐちゃにされる……中でカイロが潰れそう……っ!」
女は自身のレプリカの肉体が激しいピストンで形を崩していくのも構わず、幽鬼の背中を爪のない指先で狂ったように引っ掻き回す。エクトプラズマの粒子が摩擦で細かく散り、部屋のなかに甘ったるい蒸気のような匂いが立ち込めていく。肉と肉が打ち付け合う生々しい水音と、霧状になったエクトプラズマが擦れる微かな摩擦音が、狭い六畳間にいやらしく反響した。
生殖能力も、快楽も、どうせ俺の身体ひとつにぶら下がっている有限の資源だ。
霊どもがそれを欲しがるなら、何度でもくれてやる。命まで取られるわけじゃない。ただ、腹の底を熱くして、めちゃくちゃに掻き回されて、空っぽになるまで出し尽くすだけだ。
毎度種付け中出しし放題の気分で、幽鬼は女の腰を両手で掴み上げ、逃げ場を塞ぐように一段と激しく、自暴自棄に打ち据える。
突き上げるたびに、女の体内で潰れかけたカイロの熱がじわりと広がり、冷えたエクトプラズマの肉体を内側からトロトロに溶かしていく。
(――っ、来るな)
だが、その激しいピストンの最中、部屋の隅や闇のなかで待ち構えていた他の霊たちの気配が、一斉にこちらの回線へとちょっかいを出してきた。
(っ……重っ……!)
幽鬼の脳髄に、ズシリと嫌な負荷が走る。
無秩序に全員がこの快楽のデータを覗き見ようとするため、処理能力が追いつかず、頭の芯がジリジリと焼き切れるような疲弊感が襲う。
「っ……お前ら、一斉に回線に入ってくんなって言っただろ! データが渋滞して頭がおかしくなるだろ……!」
荒い息を吐きながら、幽鬼は目の前の女の霊を突き上げつつ、部屋の隅で群がる他の気配を鋭く睨みつけた。
『……だって、待ちきれないんだもん』
『私なんて、昨日の夜からずっと端っこで待ってたのに……』
暗がりから、不満げなどす黒い囁きがいくつも返ってくる。
だが、幽鬼は容赦なく言い放った。
「文句は受け付けねえ。ちゃんと列を作って順番待ちしろ。キャパシティを超えたら、今日の営業は全員お預けだ」
その冷徹な一言に、霊たちは不満そうにうめき声を上げつつも、すっと身を引いて列を整えた。
無駄なアクセスが遮断されたことで脳の負荷が消え、純粋に目の前の女のレプリカ肉体と交わる感覚が再びダイレクトに脳髄に突き抜ける。
生前の記憶の残滓を揺らしながら、エクトプラズマの体内でコツコツと熱を放つカイロの感触。
女は恍惚とした表情で幽鬼の首筋にしがみつき、二人だけの閉じた空間の中で甘い絶頂へと駆け上がっていく。
生きた…いや死んだ体のような冷たいエクトプラズマの実体化。
それを私はオナホのように使う。
死者の霊は快楽を感じることが出来ない。
彼等無念霊は浄霊出来なかったはぐれモノ。
だから自分の生前の体を実体化させて私に差し出し、エクトプラズマリンクして俺の快感を共有する。
無責任中出しセックスの快楽を味わいたいだけ味わえるのだ。
エクトプラズマは軽い。だから激しい動きをしても負担は無い。やりたい放題オナホのように扱って射精して快楽を貪る。
「射精するぞ!」
ドクン、と激しい脈動とともに、幽鬼のなかの欲望が限界に達し、濁った熱が女の体内の奥底へと容赦なく吐き出された。
「っ――あ、あぁ……っ!」
女の霊が全身を痙攣させ、光の粒子のように形をぼやかして崩れ落ちる。
一つの処理が完了し、データが完全に同期された瞬間、女のレプリカの肉体は役目を終えたようにふっと霧散し、宵闇のなかに溶けて消えていった。
静まり返った六畳間。
だが、余韻に浸る間もない。案外、こういう泥臭くて底の抜けた生活も、悪くない。幽鬼は荒い息を整えながら、そんな乾いた実感を抱く。
ベッドの端の暗がりから、先ほどまで行儀よく順番待ちをしていた次の影が、ぬらりと姿を現した。
「……さて。次は、私の番ですよね、幽鬼さん」
冷えたエクトプラズマの足音が、軋む床板を叩く。
深夜の薄汚いアパートの部屋で、鎮霊師・本馬幽鬼の「終わらない夜の配布作業」は、行儀よく整えられた順番に則って、淡々と、そして淫らに次のセッションへと移っていくのだった――。
幽霊とセックスする夢皆さんありますよね?